恋愛とにおいの関係。相性の良さは体臭でわかる?
2021/5/25 11:00
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電車やエレベーターの中で、香水ではないフッと香るにおいにドキッとしたことはありませんか?好みのにおいの相手以外とは付き合えないと言う人もいるくらい、重要なポイントの一つである「体臭」。東邦大学医学部医学科客員講師で、長年恋愛やセックスに関するお悩みを聞いてきたカウンセラー西郷理恵子さんに「恋愛とにおいの関係」についてお話を伺いました。
一般的に女性は、男性より嗅覚が優れ、においに敏感だといわれています。ここで言う「におい」とは「体臭」のことです。
生物は、自分となるべく異なる遺伝子を持つ相手と交配することで、より強い生命力を持った子孫を残そうとする傾向があります。その遺伝子を見分ける方法が「におい」なのです。
スイスにあるベルン大学のクラウス・ウィトキンス博士が、大学生の男女を対象に、男性が2日間着続けた木綿のTシャツのにおいを女性たちに嗅いでもらい、好感度のある順番に並べるという実験を行いました。
このTシャツ実験で、産む性である女性たちはMHCという免疫をつかさどる遺伝子の値が遠い男性のTシャツほど、「好きなにおい」と回答したそうです。
それでは、好きなにおいの相手とは相性がいいと考えてもいいのでしょうか?
“好みのタイプ”の人と付き合うとドキドキしたりときめくように、“好みのにおい”の人と付き合えば、においが性的な興奮材料になったり、時には安心感を覚えたりします。このように、好みのにおいは恋愛やセックスにはプラスの要素となります。
外見的な要素や生活スタイルなどは、人から聞いた情報を基に判断してしまうこともあり、好みが他人とかぶったり、競争になったりすることもありますよね。しかし、においの好みは一人一人の遺伝子に左右されるので千差万別です。
においは絶対的かつ感覚的な要素なので、「もっと良い条件の人がいるかも」という迷いも生じません。
付き合う相手としての条件など、いろいろ考え過ぎて、人を好きになる感覚を忘れてしまった人は、ジョギングやテニスなど汗をかくスポーツや、サルサやタンゴなどのペアダンスを始めてみるのもオススメ。好きなにおいの相手との思わぬ出会いや縁があるかもしれませんよ♪
恋愛が始まるきっかけや恋愛を楽しむ要素という役割も果たしてくれる、好みのにおい。でも、西郷さんは「好きなにおいの相手は、遺伝子の相性が良くても、良いパートナーとは限らない」と言います。
においの好みは理屈ではない生理的な好み。好きなにおいの相手に興味を持ったとしても、長期的な交際となると考え方や価値観の違いが大きく影響してきます。相手を選ぶ上で、においの好き嫌いは、「あくまで参考で」ということみたいです。
取材・文/坂田圭永
【監修】
西郷 理恵子さん
東邦大学医学部医学科客員講師。東邦大学病院泌尿器科リプロダクションセンターで「女性性機能障害」のカウンセリングを行う。日本性科学会会員。また、総合情報サイトAll About恋愛ガイドとして恋愛・結婚・性に関するコラムを執筆している。
西郷理恵子さんがガイドを務めるオールアバウト:http://allabout.co.jp/gm/gp/764/library/
女性は男性よりも「におい」に敏感?
一般的に女性は、男性より嗅覚が優れ、においに敏感だといわれています。ここで言う「におい」とは「体臭」のことです。
生物は、自分となるべく異なる遺伝子を持つ相手と交配することで、より強い生命力を持った子孫を残そうとする傾向があります。その遺伝子を見分ける方法が「におい」なのです。
スイスにあるベルン大学のクラウス・ウィトキンス博士が、大学生の男女を対象に、男性が2日間着続けた木綿のTシャツのにおいを女性たちに嗅いでもらい、好感度のある順番に並べるという実験を行いました。
このTシャツ実験で、産む性である女性たちはMHCという免疫をつかさどる遺伝子の値が遠い男性のTシャツほど、「好きなにおい」と回答したそうです。
好きな「におい」の相手とは相性がいい?
それでは、好きなにおいの相手とは相性がいいと考えてもいいのでしょうか?
“好みのタイプ”の人と付き合うとドキドキしたりときめくように、“好みのにおい”の人と付き合えば、においが性的な興奮材料になったり、時には安心感を覚えたりします。このように、好みのにおいは恋愛やセックスにはプラスの要素となります。
外見的な要素や生活スタイルなどは、人から聞いた情報を基に判断してしまうこともあり、好みが他人とかぶったり、競争になったりすることもありますよね。しかし、においの好みは一人一人の遺伝子に左右されるので千差万別です。
においは絶対的かつ感覚的な要素なので、「もっと良い条件の人がいるかも」という迷いも生じません。
付き合う相手としての条件など、いろいろ考え過ぎて、人を好きになる感覚を忘れてしまった人は、ジョギングやテニスなど汗をかくスポーツや、サルサやタンゴなどのペアダンスを始めてみるのもオススメ。好きなにおいの相手との思わぬ出会いや縁があるかもしれませんよ♪
好きなにおいの相手でも、良いパートナーとは限らない
恋愛が始まるきっかけや恋愛を楽しむ要素という役割も果たしてくれる、好みのにおい。でも、西郷さんは「好きなにおいの相手は、遺伝子の相性が良くても、良いパートナーとは限らない」と言います。
においの好みは理屈ではない生理的な好み。好きなにおいの相手に興味を持ったとしても、長期的な交際となると考え方や価値観の違いが大きく影響してきます。相手を選ぶ上で、においの好き嫌いは、「あくまで参考で」ということみたいです。
取材・文/坂田圭永
【監修】
西郷 理恵子さん
東邦大学医学部医学科客員講師。東邦大学病院泌尿器科リプロダクションセンターで「女性性機能障害」のカウンセリングを行う。日本性科学会会員。また、総合情報サイトAll About恋愛ガイドとして恋愛・結婚・性に関するコラムを執筆している。
西郷理恵子さんがガイドを務めるオールアバウト:http://allabout.co.jp/gm/gp/764/library/