メンヘラとは?意味から特徴・改善の仕方や向き合い方まで解説!
Index
- #01 メンヘラとは?
- #02 メンヘラ女子の特徴
- #03 メンヘラになる理由や恋愛に及ぼす影響
- #04 メンヘラの改善の仕方や向き合い方
- #05 周りのメンヘラ女子・男子への対処法
- #06 メンヘラは改善できる!
「メンヘラ」という言葉を聞いたことがありますか?もしくは、「メンヘラ女子」や「メンヘラ男子」という人のことを、耳にした経験はありませんか? このメンヘラとは、何なのか。メンヘラの意味から、メンヘラ女子の特徴、恋愛に及ぼす影響、改善の仕方、周りのメンヘラの人への対処法まで、心理カウンセラーの杉本もゆるさんに詳しく聞いてみました。
「メンヘラ」とは、2010年頃からネットを中心に広まりだした言葉で、「メンタルヘルス」という言葉に由来しています。この「メンタルヘルス」が、「メンヘル」→「メンヘラ」に変化したといわれています。
かつては心の健康に悩んでいる人たちが、スラングとして「メンヘラ」を使っていたそうですが、現在はもっと広い範囲で使われており、精神的に不安定な人や心に闇を抱えた人、自傷行為をする人なども含まれる言葉になってきています。
「メンヘラ=○○」という言葉の定義はないので、使用する際には注意が必要です。
メンヘラと近しい言葉に、「ヤンデレ」があります。
ヤンデレとは「病んでいる」+「デレ」の造語で、恋人や好きな人への好意が大きくなり過ぎてしまい、病的な精神状態になる人のことを指します。
自分の欲求を満たすために不安定になっているという、対象が自分のメンヘラに対して、ヤンデレは対象が相手という違いがあります。
メンヘラであることを自分の個性として受け止めてほしがる、承認欲求の強い人のことです。注目してほしいがために、過剰にアピールをしたり、演出をしたりする傾向があります。
それでは「メンヘラ女子」とはどういう女性のことを指すのでしょうか?
メンヘラ女子の特徴を見ていきましょう。内面や行動に、次のようなことが見られる人は、メンヘラの可能性があるかも?
基本的にマイナス思考で、物事をポジティブに考えることができない。
メンヘラの人は大抵のことをネガティブに考えてしまいます。
自分を制御することが難しく、感情のコントロールが苦手です。
外部からの刺激に敏感だったり、起こった出来事に対応する能力が低い傾向にあります。本能的で、論理的に考えることが苦手な人が多いです。
メンヘラの人は、「生きている意味がない」とか、「自分に価値がない」と思っている人が多いのだそう。
「誰にも必要とされていない」という感覚が根底にあるので、自己肯定感が低く、劣等感が強いです。
理想が高過ぎて「そこに追い付けない自分はダメだ」と思ってしまう人もいます。
人から自分がどのように見られているのか、どんな印象を持たれているのかが気になる。誰からも嫌われたくないという感覚が強い人が多いです。
メンヘラの女性は、男性からの愛情を求めている人が多い傾向にあります。
「可愛がってもらいたい」とか、「守ってもらいたい」という気持ちが強いため、おのずと男友達の方が多くなってしまいます。
メンヘラの中には、「大切な人だから私のもの」と、人を所有物のように扱ってしまう人もいます。
恋人や男友達に対してはもちろんですが、女友達に対しても、束縛しようとしたり、自分の言うことを聞かせたいと考えてしまいます。
恋人や夫婦、親子などで依存し合ってしまう、人に依存するケースと、タバコやアルコール、薬物、ギャンブルなどの物事に依存するケースがあります。
人に依存するのは共依存といわれ、薬物は危険なドラッグだけでなく、睡眠導入剤や精神安定剤などの薬がやめられないというパターンもあります。女性は占いに依存してしまう人も多いですね。
「もう別れる」とか、「死にたい」といった発言をして、相手の気を引こうとします。
メンヘラの人は慢性的に愛情を欲するので、愛の言葉や行動を得るために、実際はそう思ってないのに、相手を試すようなことを言ってしまうことがあるようです。
SNSで意味が分からない書き込みをしたり、心配させるようなことをつぶやいたりします。
それを見た人からの反応で、自分の価値を見いだしている感覚もあります。多くの反応が欲しいから、SNSで不特定多数の人に向けた投稿をしてしまうのでしょう。
自分に注目してもらいたい気持ちが強いので、大げさに物事を表現したり、ときにはうそをついたりすることもあります。
メンヘラになってしまうのはいくつかの原因が考えられますが、一番大きな原因は幼少期の環境と親からの愛情不足です。
親からの愛情が不足していたり、抱っこをされた経験がなかったり、兄弟姉妹でいつも比べられたりすると、自己肯定感が低くなり、慢性的な愛情不足になります。
どうにかして親から愛情をもらわなければいけないという気持ちが、大人になっても変わらず、メンヘラという形で他人に愛情を求めてしまいます。
他には、ストレスに対応できないストレス耐性が低いことや、自分は価値のある人間だと思えない自己肯定感が低いこと、劣等感やコンプレックスが強いこと、何かの出来事が起こったときに、「された」という感覚が強かったり、客観的に物事を捉える力が弱い被害者意識が強いこと、心の病気を抱えていることなどが考えられます。
メンヘラは自分を満たすために、他人に愛情を求めてしまうので、恋愛にも大きく影響します。メンヘラの人が恋愛をすると、以下のようなことが起こる可能性があります。
共依存になると、恋人を所有物化したくなり、いつもふたりでいるようになります。
仕事や友人より恋人を優先しようとするため、社会や友人関係に悪い影響が出てしまいます。
ルールが多くなり過ぎたり、駆け引きが多くなったりするかもしれません。
愛情を求め過ぎてしまうせいで、精神的にも肉体的にもお互いに疲れてしまうことが多いです。
恋人が「愛情が重い」と感じてしまうと、他の人に安らぎを求めてしまう可能性も出てきます。
別れたいと思っているわけではなく、一回だけとか、デートだけといった、息抜き程度の軽い浮気をされやすい傾向にあります。
恋愛に及ぼす悪い影響を挙げましたが、メンヘラには良い影響もあります。
メンヘラの人の適度な焼きもちなら、「自分のことを気にしてくれているんだ」という、焼きもち=愛情の印になります。
クールで愛情表現が少ない人よりは、相手からの愛情を感じられて、相手は嬉しいと思います。
表情がコロコロと変わったり、感情を素直に表現したりするので、一緒にいると楽しいと思います。
クールで反応が薄いよりは、喜怒哀楽がはっきりしている人の方が好きという人もたくさんいます。
もし自分がメンヘラだった場合でも、改善することは可能です。メンヘラとどう向き合っていけばいいのか、説明しましょう。
メンヘラの人は、大切な人でも疑ってしまうことが多いので、好きな人や大切な人を信じるという気持ちを持つことが大事です。
メールやSNSなどをチェックしたところで安心は得られないので、疑ってもキリがないということに気付くことも必要です。
過度な期待をするから、相手に裏切られたと感じてしまうのです。相手は裏切ってもいないし、裏切ろうとも思っていないのに、自分が相手に対して自分勝手な期待をしているだけかもしれません。ありのままの相手を見て、把握するだけにしておきましょう。
まずは、自分のことを認めてあげましょう。
好きなことをするとか、自分磨きをするとか、特技を見つけるとか、中途半端で終わっていたことをやり遂げるといったことがおすすめです。
自分の長所と短所を知らない人は意外と多いです。自分がどういう人間なのか、どんな性格なのかを、把握しておきましょう。
長所と短所は裏表なので、短所は長所に言い換えることができます。長所に注目して、短所を少しでも減らしていけるといいと思います。
紙に書いたり、声に出したりして行う方が、より脳が理解するので効果的です。
どんな人にも家族や恋人、友達がいて、一人ではありません。自分は愛されていると実感しましょう。
そうすることで、過度な愛情をもらおうとする言動は少なくなってくると思います。
愛情は与えるからもらうのではなく、その人が大切だから愛してあげたいと思うものです。無条件の愛があるということを知って、与えることを学びましょう。
まずは、「○○してあげているのに」とか、「あなたのために」という言葉や気持ちを持たないようにしてみましょう。
偏った考え方をせず、人間にはいろんな見方や捉え方があるということを学びましょう。
「私はこういう考えなんだけど、あなたはどう思う?」と尋ねる癖を付けるのがおすすめ。そうすることで、他人の意見を聞く、尊重をするということができるようになってきます。
夜は寝て、3食きちんと食べて、適度な運動をして、昼間に日光を浴びるという、規則正しい生活を心掛けましょう。
それだけで、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンが正常に機能して心が安定します。特別なことをする必要はないのですが、メンヘラの人は生活が不規則な人が多い傾向にあるのだそう。
愛情を他人に求めるだけでなく、自分自身でも満たす努力をしましょう。
自分に対して「頑張ったね」とか「可愛いね」と声を掛けてあげてください。
鏡に向かって、褒めたり、ねぎらいの言葉を掛けてみましょう。女性は朝晩に肌のお手入れをすると思うので、そのときにするのがおすすめです。
恋人や友達の中にも、メンヘラ女子や男子がいるかもしれません。そんな周りのメンヘラの人たちへの対処法をお伝えしますね。
男女で脳の構造が少し違い、男性は論理的で、女性は感情的にできています。
男性には具体的なところや結果を、女性は気遣いや過程などを褒めてあげましょう。また、男性はあいまいな言葉だと伝わらないので、明確に伝えてあげた方がいいです。
メンヘラの人は、愛情が不足している人が多いので、「好きだよ」と言ったり、触れ合いを増やしたりと、愛情やぬくもりを感じさせてあげてください。
恋人同士だったらハグをしたり、同性の友達だったら好意を伝えたりするといいと思います。
メンヘラの人は、「やってあげた」という感覚の人が多い傾向があるので、やってあげたのに感謝がないと思っていることが多いです。
マメに感謝を伝えるようにすると、メンヘラの人は「自分は必要とされている価値がある人間なんだ」と心が満たされます。
「ダメなものはダメ」と自分の主張はちゃんと伝えて、相手に合わせ過ぎたり、振り回され過ぎたりしないようにしましょう。自分というものを崩さないようにすることが大切です。
また、恋人がメンヘラの場合は、守ってあげたり、何でもしてあげたくなったりすると思いますが、手を出し過ぎないこと。
共依存の状態がひどくなってしまうので、一人の人として自立を促すためにも構い過ぎないようにする必要があります。
メンヘラの人には共感してあげることが大切です。
その行為が間違っているかは別として、「その気持ち分かるよ」とか、「大変だったね」と、気持ちや考えにはとにかく共感してあげること。そうすることで、メンヘラの人は自己肯定感が高まったり、満たされない気持ちが改善していくと思います。
周りの人に迷惑を掛けてしまうことはよくないけれど、メンヘラの人は自分も苦しんでいるということが分かりました。
もし、自分がメンヘラだと気付いたのであれば、それがメンヘラ改善への第一歩!メンヘラならではの良いところや可愛らしいところに目を向けて、自分を愛することが大切なのかもしれませんよ。
取材・文/坂田圭永
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、ガンを患い、うつ病に苦しむ家族と出会い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。その後、本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
杉本もゆるさんプロフィール
杉本もゆるさん公式ブログ
メンヘラとは?
「メンヘラ」とは、2010年頃からネットを中心に広まりだした言葉で、「メンタルヘルス」という言葉に由来しています。この「メンタルヘルス」が、「メンヘル」→「メンヘラ」に変化したといわれています。
かつては心の健康に悩んでいる人たちが、スラングとして「メンヘラ」を使っていたそうですが、現在はもっと広い範囲で使われており、精神的に不安定な人や心に闇を抱えた人、自傷行為をする人なども含まれる言葉になってきています。
「メンヘラ=○○」という言葉の定義はないので、使用する際には注意が必要です。
ヤンデレとは?
メンヘラと近しい言葉に、「ヤンデレ」があります。
ヤンデレとは「病んでいる」+「デレ」の造語で、恋人や好きな人への好意が大きくなり過ぎてしまい、病的な精神状態になる人のことを指します。
自分の欲求を満たすために不安定になっているという、対象が自分のメンヘラに対して、ヤンデレは対象が相手という違いがあります。
ファッションメンヘラとは?
メンヘラであることを自分の個性として受け止めてほしがる、承認欲求の強い人のことです。注目してほしいがために、過剰にアピールをしたり、演出をしたりする傾向があります。
メンヘラ女子の特徴
それでは「メンヘラ女子」とはどういう女性のことを指すのでしょうか?
メンヘラ女子の特徴を見ていきましょう。内面や行動に、次のようなことが見られる人は、メンヘラの可能性があるかも?
いつもネガティブ思考
基本的にマイナス思考で、物事をポジティブに考えることができない。
メンヘラの人は大抵のことをネガティブに考えてしまいます。
感情の浮き沈みが激しい
自分を制御することが難しく、感情のコントロールが苦手です。
外部からの刺激に敏感だったり、起こった出来事に対応する能力が低い傾向にあります。本能的で、論理的に考えることが苦手な人が多いです。
自分に自信がない
メンヘラの人は、「生きている意味がない」とか、「自分に価値がない」と思っている人が多いのだそう。
「誰にも必要とされていない」という感覚が根底にあるので、自己肯定感が低く、劣等感が強いです。
理想が高過ぎて「そこに追い付けない自分はダメだ」と思ってしまう人もいます。
人の目を気にし過ぎる
人から自分がどのように見られているのか、どんな印象を持たれているのかが気になる。誰からも嫌われたくないという感覚が強い人が多いです。
女友達より男友達の方が多い
メンヘラの女性は、男性からの愛情を求めている人が多い傾向にあります。
「可愛がってもらいたい」とか、「守ってもらいたい」という気持ちが強いため、おのずと男友達の方が多くなってしまいます。
女友達に対しても嫉妬や束縛をしてしまう
メンヘラの中には、「大切な人だから私のもの」と、人を所有物のように扱ってしまう人もいます。
恋人や男友達に対してはもちろんですが、女友達に対しても、束縛しようとしたり、自分の言うことを聞かせたいと考えてしまいます。
人や物事に依存しやすい
恋人や夫婦、親子などで依存し合ってしまう、人に依存するケースと、タバコやアルコール、薬物、ギャンブルなどの物事に依存するケースがあります。
人に依存するのは共依存といわれ、薬物は危険なドラッグだけでなく、睡眠導入剤や精神安定剤などの薬がやめられないというパターンもあります。女性は占いに依存してしまう人も多いですね。
相手を試すような発言が多い
「もう別れる」とか、「死にたい」といった発言をして、相手の気を引こうとします。
メンヘラの人は慢性的に愛情を欲するので、愛の言葉や行動を得るために、実際はそう思ってないのに、相手を試すようなことを言ってしまうことがあるようです。
SNSでマイナス発言や意味深な投稿が多い
SNSで意味が分からない書き込みをしたり、心配させるようなことをつぶやいたりします。
それを見た人からの反応で、自分の価値を見いだしている感覚もあります。多くの反応が欲しいから、SNSで不特定多数の人に向けた投稿をしてしまうのでしょう。
物事を大げさに表現する
自分に注目してもらいたい気持ちが強いので、大げさに物事を表現したり、ときにはうそをついたりすることもあります。
メンヘラになる理由や恋愛に及ぼす影響
メンヘラになってしまうのはいくつかの原因が考えられますが、一番大きな原因は幼少期の環境と親からの愛情不足です。
親からの愛情が不足していたり、抱っこをされた経験がなかったり、兄弟姉妹でいつも比べられたりすると、自己肯定感が低くなり、慢性的な愛情不足になります。
どうにかして親から愛情をもらわなければいけないという気持ちが、大人になっても変わらず、メンヘラという形で他人に愛情を求めてしまいます。
他には、ストレスに対応できないストレス耐性が低いことや、自分は価値のある人間だと思えない自己肯定感が低いこと、劣等感やコンプレックスが強いこと、何かの出来事が起こったときに、「された」という感覚が強かったり、客観的に物事を捉える力が弱い被害者意識が強いこと、心の病気を抱えていることなどが考えられます。
メンヘラは自分を満たすために、他人に愛情を求めてしまうので、恋愛にも大きく影響します。メンヘラの人が恋愛をすると、以下のようなことが起こる可能性があります。
仕事や友人関係に悪い影響が出る
共依存になると、恋人を所有物化したくなり、いつもふたりでいるようになります。
仕事や友人より恋人を優先しようとするため、社会や友人関係に悪い影響が出てしまいます。
お互いが疲れる
ルールが多くなり過ぎたり、駆け引きが多くなったりするかもしれません。
愛情を求め過ぎてしまうせいで、精神的にも肉体的にもお互いに疲れてしまうことが多いです。
浮気をされる可能性がある
恋人が「愛情が重い」と感じてしまうと、他の人に安らぎを求めてしまう可能性も出てきます。
別れたいと思っているわけではなく、一回だけとか、デートだけといった、息抜き程度の軽い浮気をされやすい傾向にあります。
恋愛に及ぼす悪い影響を挙げましたが、メンヘラには良い影響もあります。
愛情を感じられる
メンヘラの人の適度な焼きもちなら、「自分のことを気にしてくれているんだ」という、焼きもち=愛情の印になります。
クールで愛情表現が少ない人よりは、相手からの愛情を感じられて、相手は嬉しいと思います。
喜怒哀楽がはっきりしているので楽しい
表情がコロコロと変わったり、感情を素直に表現したりするので、一緒にいると楽しいと思います。
クールで反応が薄いよりは、喜怒哀楽がはっきりしている人の方が好きという人もたくさんいます。
メンヘラの改善の仕方や向き合い方
もし自分がメンヘラだった場合でも、改善することは可能です。メンヘラとどう向き合っていけばいいのか、説明しましょう。
人を信じる心を持つ
メンヘラの人は、大切な人でも疑ってしまうことが多いので、好きな人や大切な人を信じるという気持ちを持つことが大事です。
メールやSNSなどをチェックしたところで安心は得られないので、疑ってもキリがないということに気付くことも必要です。
他人に期待し過ぎない
過度な期待をするから、相手に裏切られたと感じてしまうのです。相手は裏切ってもいないし、裏切ろうとも思っていないのに、自分が相手に対して自分勝手な期待をしているだけかもしれません。ありのままの相手を見て、把握するだけにしておきましょう。
自己肯定感を高める
まずは、自分のことを認めてあげましょう。
好きなことをするとか、自分磨きをするとか、特技を見つけるとか、中途半端で終わっていたことをやり遂げるといったことがおすすめです。
自分の長所と短所を分析する
自分の長所と短所を知らない人は意外と多いです。自分がどういう人間なのか、どんな性格なのかを、把握しておきましょう。
長所と短所は裏表なので、短所は長所に言い換えることができます。長所に注目して、短所を少しでも減らしていけるといいと思います。
紙に書いたり、声に出したりして行う方が、より脳が理解するので効果的です。
人から愛されている自覚を持つ
どんな人にも家族や恋人、友達がいて、一人ではありません。自分は愛されていると実感しましょう。
そうすることで、過度な愛情をもらおうとする言動は少なくなってくると思います。
求めるだけでなく与えることを学ぶ
愛情は与えるからもらうのではなく、その人が大切だから愛してあげたいと思うものです。無条件の愛があるということを知って、与えることを学びましょう。
まずは、「○○してあげているのに」とか、「あなたのために」という言葉や気持ちを持たないようにしてみましょう。
客観的視点で考える癖を付ける
偏った考え方をせず、人間にはいろんな見方や捉え方があるということを学びましょう。
「私はこういう考えなんだけど、あなたはどう思う?」と尋ねる癖を付けるのがおすすめ。そうすることで、他人の意見を聞く、尊重をするということができるようになってきます。
生活習慣の改善をする
夜は寝て、3食きちんと食べて、適度な運動をして、昼間に日光を浴びるという、規則正しい生活を心掛けましょう。
それだけで、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンが正常に機能して心が安定します。特別なことをする必要はないのですが、メンヘラの人は生活が不規則な人が多い傾向にあるのだそう。
自分で自分を褒める癖を付ける
愛情を他人に求めるだけでなく、自分自身でも満たす努力をしましょう。
自分に対して「頑張ったね」とか「可愛いね」と声を掛けてあげてください。
鏡に向かって、褒めたり、ねぎらいの言葉を掛けてみましょう。女性は朝晩に肌のお手入れをすると思うので、そのときにするのがおすすめです。
周りのメンヘラ女子・男子への対処法
恋人や友達の中にも、メンヘラ女子や男子がいるかもしれません。そんな周りのメンヘラの人たちへの対処法をお伝えしますね。
たくさん褒めてあげる
男女で脳の構造が少し違い、男性は論理的で、女性は感情的にできています。
男性には具体的なところや結果を、女性は気遣いや過程などを褒めてあげましょう。また、男性はあいまいな言葉だと伝わらないので、明確に伝えてあげた方がいいです。
愛情をたくさん伝える
メンヘラの人は、愛情が不足している人が多いので、「好きだよ」と言ったり、触れ合いを増やしたりと、愛情やぬくもりを感じさせてあげてください。
恋人同士だったらハグをしたり、同性の友達だったら好意を伝えたりするといいと思います。
感謝をきちんと言葉で伝える
メンヘラの人は、「やってあげた」という感覚の人が多い傾向があるので、やってあげたのに感謝がないと思っていることが多いです。
マメに感謝を伝えるようにすると、メンヘラの人は「自分は必要とされている価値がある人間なんだ」と心が満たされます。
相手に合わせ過ぎたり、振り回され過ぎない
「ダメなものはダメ」と自分の主張はちゃんと伝えて、相手に合わせ過ぎたり、振り回され過ぎたりしないようにしましょう。自分というものを崩さないようにすることが大切です。
また、恋人がメンヘラの場合は、守ってあげたり、何でもしてあげたくなったりすると思いますが、手を出し過ぎないこと。
共依存の状態がひどくなってしまうので、一人の人として自立を促すためにも構い過ぎないようにする必要があります。
否定はしない
メンヘラの人には共感してあげることが大切です。
その行為が間違っているかは別として、「その気持ち分かるよ」とか、「大変だったね」と、気持ちや考えにはとにかく共感してあげること。そうすることで、メンヘラの人は自己肯定感が高まったり、満たされない気持ちが改善していくと思います。
メンヘラは改善できる!
周りの人に迷惑を掛けてしまうことはよくないけれど、メンヘラの人は自分も苦しんでいるということが分かりました。
もし、自分がメンヘラだと気付いたのであれば、それがメンヘラ改善への第一歩!メンヘラならではの良いところや可愛らしいところに目を向けて、自分を愛することが大切なのかもしれませんよ。
取材・文/坂田圭永
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、ガンを患い、うつ病に苦しむ家族と出会い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。その後、本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
杉本もゆるさんプロフィール
杉本もゆるさん公式ブログ