嫉妬しない方法10選!恋愛・職場などで感じる嫉妬&原因を分析

自分より優れていたり、恵まれていたりする相手に対し、ネガティブな感情を抱いた経験はないでしょうか。恋愛や職場、友達との関係において、嫉妬に悩む人は少なくありません。この記事では、どんな瞬間に嫉妬心を抱くのか、20〜30代の男女310人にアンケートを実施。また、心理カウンセラーの竹内えつこさん監修の下、嫉妬の感情が生まれる原因や嫉妬をしないための考え方など対処法もアドバイスします!

恋愛で思わず嫉妬する瞬間



恋愛で思わず嫉妬する瞬間

まずは恋愛の場面における嫉妬についての経験談を見ていきましょう。

好きな人や恋人に対し、思わず嫉妬してしまう瞬間はあるものです。アンケートに寄せられた声を見ると、恋愛に関する嫉妬の感情は、大きく3つのパターンに分かれました。

ほかの異性と親しくしているとき


●「彼がほかの異性と親しく話すところを見たとき」(37歳/女性)
●「自分と知り合う前からの異性の友人の話が出てくるとき」(25歳/男性)
●「恋人が、異性と楽しそうに過ごす写真をSNSにアップしていた」(24歳/男性)

恋人や片思い中の好きな人などが、ほかの異性と楽しそうにしていると、つい嫉妬してしまうケースは多いです。

異性の友人がいたり、自分のいない飲み会の場で盛り上がったことを後で知ったりすると、「好きな人がほかの人と距離を縮めてしまうかも」「恋人が浮気をするかも」と不安になってしまうこともあります。

恋人の過去の恋愛がチラついたとき


●「恋人から、昔の恋人の話をされていたとき」(37歳/男性)
●「元カノとの思い出のものを発見したとき」(31歳/女性)
●「恋人の昔話全部。知らなかった思い出の話を聞くと、なぜ一緒に居られなかったんだろうと思う」(35歳/男性)

恋人がいる人は、相手の過去の恋愛を知って嫉妬しがちです。

会話の中で昔の恋人の話題が出てくると気になるもの。面識のない過去の相手に対し、ライバル心が芽生えることもあります。

恋人が自分を優先しないとき


●「ほかの予定を優先された」(36歳/男性)
●「話をしているときに携帯を使っていた」(24歳/男性)

恋愛の場面では、相手に大切にされたい気持ちが高まります。

恋人がデートよりもほかの予定を優先したり、一緒に過ごしているのに目の前の自分を見てくれないと感じたりすると、嫉妬心が湧いてしまうことも。


職場で思わず嫉妬する瞬間



職場で思わず嫉妬する瞬間

職場や仕事の人間関係においては、どのような場面で嫉妬しやすいのでしょうか。

同期や後輩が活躍しているとき


●「後輩が昇進した」(35歳/女性)
●「同期が自分よりも重要な仕事を任された」(29歳/女性)
●「同期が職場で表彰されたとき、うらやましくて祝えなかった」(37歳/男性)

同期や後から入社した後輩の仕事ぶりが評価され、重要なプロジェクトを任されたり、出世したりすると、嫉妬心が湧いてしまうことがあります。

自分との能力に差を感じると、劣等感などネガティブな感情を抱きやすいです。

能力の差を感じたとき


●「後輩のなんでも器用に立ち回れるコミュニケーション能力に嫉妬した」(32歳/女性)
●「私より後に入ってきたのに、職場になじんでいるのを見て」(38歳/女性)
●「人に上手に頼れる後輩がうらやましかった」(30歳/女性)

コミュニケーション能力が高く、上司や同僚に好かれている相手を見て、嫉妬を覚える場面も多いです。

自分がうまくできないことを、相手が簡単そうにやってのけるのを見ると、うらやましく感じてしまうのかもしれません。

職場環境の差を感じたとき


●「別部署の同期が、自分と違ってほぼ毎日定時帰宅・土日出勤なしだと知ったとき」(27歳/男性)
●「海外出張にたくさん行ける同僚がうらやましい」(31歳/男性)

同じ会社でも、部署や職種によって給与に差があったり、働き方に違いがあったりするケースも。

同期の方がより良い環境で、面白そうな仕事をしているのを見て、嫉妬することもあります。


友達関係で思わず嫉妬する瞬間



友達関係で思わず嫉妬する瞬間

近い存在である人ほど、嫉妬を感じてしまうことはあるものです。友達に嫉妬するのはどんなときなのでしょうか。

友達がほかの人と仲良くしていたとき


●「仲良い友達がほかの友達と仲良さそうにしていたとき」(25歳/女性)
●「親友が自分以外の友達と旅行に行ったときの話を楽しそうにしていた」(25歳/女性)

友達が自分以外の人と親密になると、疎外感を抱いてしまうことがあります。

自分が相手にとって一番親しい存在でいたいという気持ちから、嫉妬の感情に駆られるケースもあるようです。

自分よりも先に結婚したり子どもができたりしたとき


●「独身宣言をしていた友達が、結婚したとき」(38歳/男性)
●「友人に子どもができたと聞いたとき、お祝いしながらも今までと関係性が変わってしまうことに対して複雑な気持ち」(28歳/女性)

年齢の近い友達が自分より先に結婚や出産をすると、焦りから嫉妬心が芽生えることがあります。

また、友達が新たなライフステージに入ることで、それまでのような付き合いができなくなる寂しさから、ネガティブな気持ちになる場合もあるようです。

自分よりも成功をしていると感じたとき


●「就活で友達が先に内定をもらったとき」(28歳/女性)
●「収入の面で格差があると気付いたとき」(33歳/男性)
●「専業主婦で働かなくても、友達がたくさんいて、好きなものを自由に買っている友達をうらやましく感じた」(37歳/女性)

育った環境や年齢の近い友達が、社会で活躍したり、自分との間に経済的な差がついたりすることもあります。

相手の充実した姿を目の当たりにすると、羨望の気持ちが生じやすいです。自分の憧れていた成功を身近な相手が手にすると、劣等感を抱くと同時に嫉妬心が芽生えることもあるでしょう。


嫉妬心の原因とは



嫉妬心の原因とは

他人に対してうらやましさやねたましさなどの感情が入り交じる嫉妬は、誰にでもある感情です。

しかし、嫉妬心にとらわれすぎると自分を見失ってしまうことがあるため、注意が必要です。苦しい嫉妬心が生まれる背景に、どのような原因があるのでしょうか。

自己肯定感が低く、自信が持てない


嫉妬は他人と自分を比べたときに、生じる感情でもあります。

他人に嫉妬しやすい人は、自分自身を認めることができず、他人と比べがちです。自分に自信が持てないため、相手の優れているところを見ると、劣等感や敗北感を抱いてしまいます。

他人の評価を気にしている


自分らしさを認められないと、他人から認められることを求めがちです。世間や他人の評価が気になるあまり、自分と比べて評価が高い人に対して嫉妬してしまうのです。

「普通」という周囲の基準に自分を照らし合わせているため、現状に不満や焦りを抱いています。

理想が高く、負けず嫌い


嫉妬深い人ほど、理想が高く、負けず嫌いな傾向があります。

しかし、自分の現状が高い理想に追い付いていないと、「自分だって、もっとできるはずなのに……」とネガティブになりがちです。

自分と「同じかそれ以下」と思っていた人が、理想の状況を叶えているのを見ると、敗北感から嫉妬を感じてしまいます。

過去のトラウマ


「志望校に受からなかった」「仕事であと一歩のところで断念した」など、過去に手に届かなかったものがある人は、自分の欲しかったものを手にしている他人に対し、嫉妬心を抱きがちです。

また、恋愛においては、過去に恋人に浮気されるなど嫌な経験をすると、「また同じことが起こるかもしれない」と考えてしまい、その後の恋愛でうたぐり深くなったり嫉妬しやすくなったりすることがあります。


嫉妬しない人になりたい!嫉妬しない方法10選



嫉妬しない人になりたい!嫉妬しない方法10選

「嫉妬したくない」と思っていても、無意識に湧き上がってくるネガティブな感情に、悩んでいる人は少なくありません。ここでは、嫉妬心から解放されるための、考え方や行動を紹介します。

嫉妬心を受け入れる


「今、自分は嫉妬している」のように、自分の感情をまずは受け入れましょう。嫉妬心を受け入れるのは勇気がいりますが、認めてしまうことで少しは楽になれます。

自己肯定感を上げる


嫉妬しやすいということは、自分を認められていない状態です。客観的な視点で現状を把握し、自分自身を受け入れられると、他人と比較することが減っていくでしょう。

「私は私、人は人」を声に出してみる


嫉妬してしまったら「私は私、人は人」と口に出してみましょう。意識的に自分と人との間に境界線を引くことで、他人と比べる癖を減らしていくことができます。

世間や周りの基準に惑わされない


世間的な評価や基準に自分を合わせてしまうと、焦りから嫉妬を感じることがあります。自分自身が何を幸せに感じて、どんな人生を歩みたいのか、自分軸で目標を作っていくことが大切です。

嫉妬していることを相手に打ち明ける


嫉妬しているということは、自分が欲しいものを相手が持っているからです。つまり相手に対し憧れや魅力を感じているということでもあります。

その気持ちをポジティブな言い方に変換し、相手に伝えてみてください。自分の中のネガティブな感情が切り替えられ、楽になります。

嫉妬を原動力に変える


嫉妬をネガティブな感情として扱うのではなく、目標に向かっていく原動力にすることもできるでしょう。

学業や仕事、人間関係などでうまくいっている人に嫉妬しているのであれば、なぜ成功しているのか、冷静に分析することが大切。ライバルの良いところを素直に見習えると、次にすべきことが見えてきます。

嫉妬してしまった相手から距離を取る


嫉妬心に駆られて感情を切り替えられないときには、嫉妬している相手からできるだけ距離を取ってみましょう。

意識的に一人の時間を過ごしたり、嫉妬の対象がいないコミュニティーに身を置いたりするなど、物理的に離れることで、冷静になる余裕が生まれます。

夢中になれるものを見つける


趣味や習い事、資格の勉強など、何か夢中になれるものを見つけて没頭する時間をつくるのもおすすめです。

他人と自分を比較するのでなく、自分自身の足りないところを見つめ直して、充足感を得られるように働きかけると、自然に嫉妬心が薄れていきます。

過去のトラウマと今の恋愛を切り離す


恋愛で嫉妬してしまう理由の一つに、嫌な経験を思い出し、「また同じようなことが起こるかもしれない」と感じてしまう心理があります。

過去のトラウマにとらわれて物事を判断するのでなく、今の恋愛に意識を向けましょう。交際中であれば、目の前の恋人について、よく理解することが大切です。

相手を信頼する


恋愛で嫉妬をしないためには、相手を信頼する気持ちを大事にしましょう。信頼のない人間関係は、不安定でもろいものです。

相手を信頼することができない場合は、その原因を冷静に考えてみてください。

もし原因が、自分の中にあるのなら、恋人と良好な関係を築くために、自分と向き合って改善に努めましょう。相手の行動にあるのなら、それは変えることができないものなので、今後の付き合い方を見直す判断も必要です。


人と比べるのをやめ、嫉妬心から解放されよう



人と比べるのをやめ、嫉妬心から解放されよう

人はそれぞれ、異なる魅力を持っています。自分にはないものを持った相手に対し「うらやましい」と嫉妬するのは、自然な心の動きです。

ただ、その嫉妬心が大きくなると、ネガティブな感情に振り回されてつらくなってしまいます。心の健康のためにも、自分自身をコントロールすることが大切です。

他人と比べるのでなく、過去の自分と今の自分を比べて、理想に向かい一歩一歩進む意識を持ってみましょう。そうすることで、嫉妬心から解放されてやるべきことに集中できるようになりますよ。


取材・文/おかゆ

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/


【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/8/8〜2024/8/9
有効回答数:310人(男性155人、女性155人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)