オワコンとは?何の略?言葉の意味や使い方を例文付きで解説!

「あのアニメはもうオワコン」「あのゲームはオワコン化している」など、オワコンという言葉はインターネットの掲示板やSNSで見かけますが、何の略か知っていますか?この記事ではオワコンの正式名称と意味、由来などを解説し、使い方と例文も紹介します。

オワコンとは?何の略?



オワコンとは?何の略?

オワコンとは、「終わったコンテンツ」を略した日本のインターネットスラングで、「おわコン」や「終わコン」と表記されることもあります。

世間的にもう飽きられている、流行が過ぎているなど“良い時期が終わった”と見なされた情報やコンテンツという意味です。

オワコンは、2010年頃からインターネット上で使われるようになりました。一大ブームになったり人気を博したりしたアニメやゲームに対し、「かつては人気だったけどブームが過ぎた」「一時代を築いたけどすでに過去のもの」など、以前の状態と比較して劣っている、否定的な評価を表す俗語として浸透しました。

サービス期間が終了したものや完結したものなど本当に終わってしまったものに対しては使用せず、サービスは続いているけど“終わっている”ものに対してのみ使用します。

インターネット上での表現から派生し、現在ではアニメやゲーム以外にも音楽や映画などのエンターテインメントをはじめ、商品、イベント、施設、人物、職業、企業、国などあらゆるものが対象とされています。

そして、「人気が落ちた」「時代遅れ」という意味だけではなく、対象によっては「質が落ちた」「能力が低下した」「魅力がなくなった」「失敗した」など、さまざまな意味を含んで使用されています。


「オワコン」の使い方【例文あり】



「オワコン」の使い方【例文あり】

どんなときにどんな意味合いでオワコンが使われるのか、その対象と例文を紹介します。

人気がなくなったもの・流行遅れになったものに対して


一大ブームを巻き起こした商品や作品の人気が下火になり流行が過ぎ去ったときや、飽きられてしまったとき、魅力がなくなったときなどに使用します。

<例文>
「あのアニメ、続編以降はオワコンだよね」

「あのスイーツはもうオワコンだよ。どこに行ってもあるから飽きちゃった」

将来性がないものに対して


今まで良いと思っていたものがいつの間にか周囲に比べて劣っていると感じたとき、それ自体の質や魅力が低下したときなど、将来性が危ぶまれるものにも使われます。行政を含め企業の施策に対して皮肉を込めて使用する場合もあります。

<例文>
「このままサービスの改善がされなければきっとオワコン化するだろう」

時代にそぐわないものに対して


時代に合っていないものに対しても使用します。過去のもの、過去からアップデートできていないものはオワコンと表現されます。

<例文>
「自分のパワハラが認識できない上司はもうオワコンだね」

自分の判断として


夢中になっていたけどマイブームが去った、次のものに興味が移ったなど、時代や世間の評価ではなく自分の意見や判断としても使えます。

また、自分が時代の先を見ていることをアピールするために使用する場合もあります。

<例文>
「あのアイドル、好きだったけど私の中ではもうオワコン。次の推しに夢中です!」

「世の中ではこれが主流だけど、自分的にはもうオワコンだよ。次に来るこれに注目するべきだね」

自分自身に対して


うまくいかないときや失敗したときなどに、自虐的に自分自身や自分の人生をオワコンと言うこともあります。「詰んだ」と似た使い方です。

<例文>
「リストラされて、人生オワコン」

「浮気されて振られちゃった。彼にとって私はとっくにオワコンだったみたい……」


死語ともいわれる「オワコン」。使い方には気を付けて!



死語ともいわれる「オワコン」。使い方には気を付けて!

オワコンという言葉が世の中に登場してもう10年以上たち、オワコン自体がすでにオワコン、死語ともいわれています。連発して使用すると、あなた自身がオワコンと思われてしまうかも!?

また、ネガティブな意味を含む言葉なので、使い方によっては相手に不快な思いをさせてしまう可能性もあります。オワコンの持つ意味やあくまで主観を表現する言葉であることを理解し、マナーやモラルを守って使いましょう。

取材・文/仲西なほ子