婚約の定義とは?婚約指輪は必要?成立から結婚までの流れを解説
Index
- #01 婚約とは?婚約の定義
- #02 婚約はどの時点で成立する?
- #03 婚約と結婚の違い
- #04 婚約することのメリット
- #05 婚約指輪は必要?婚約記念品に関する調査結果
- #06 一般的な婚約から結婚までの流れ
- #07 婚約は将来をかけた大切な約束
婚約とは?弁護士の原口未緒さん監修の下、婚約の定義やメリット、結婚との違いを解説します。また、婚約指輪に関する調査結果や結婚までの一般的な流れも見ていきましょう。

婚約とは、将来結婚すると約束することです。法律婚だけでなく、事実婚も含めた「これから先を一緒に歩む」という意思を確かめ合っている状態を指します。
ただし、言葉自体に法律上の明確な定義はありません。婚姻届の提出のような手続きが必要なわけではなく、プロポーズや両家へのあいさつなどを通して、気持ちを形にしているものと言えるでしょう。
併せて婚約者とは、未来を約束し合った相手のことを意味します。まだ夫婦ではないけれど、結婚を前提にした特別なパートナーです。

法律で基準が定められているわけではなく、「私たちは結婚の約束をしている」とお互いに認識していれば、婚約が成立していると言えます。
とはいえ、もしトラブルになった場合、裁判で客観的な事情を基に婚約の成立が判断されます。
そこで今回は、どのような点が判断の参考になるのかを見ながら、成立の目安を見ていきましょう。大切なのは、「第三者から見ても分かる行動や記録」があるかどうかです。
ただの恋人紹介ではなく、「結婚が前提の関係」と伝えているかがポイントです。第三者に対して、将来の約束を明らかにしている場合は証拠として認められやすいです。
両家が集まり、結婚を前提としたあいさつの場を設けているのは、婚約の成立を裏付ける要素になります。
ふたりの間だけでなく、家族も含めた約束として受け止められるためです。
結納は、「婚約を公にする儀式」と言えます。金品や結納品を取り交わす行為は、正式な意思表示として分かりやすいでしょう。
具体的な日程を決め、式場を予約している場合は、「結婚の予定」が現実的に進んでいる証拠になります。
本気度の高い行動に当たり、口約束だけではない具体性が大きな意味を持ちます。
「結婚してください」「はい」と意思確認があった上で贈られている場合は、結婚の約束を示す材料になります。気持ちを形にしていることが大切です。
結婚指輪は、結婚後に身に着けるもの。すでに購入や予約をしている場合は、結婚の意思が具体的に固まっていると考えられるでしょう。

「結婚」は、役所に婚姻届を提出し、受理されることで法律上の夫婦になることです。受理された時点から夫婦としての法的な責任や拘束力が発生します。
例えば、「同居してお互いに協力し扶助する義務」「家事や債務の連帯責任」「子の監護義務」「貞操義務」などが定められています。
また、最近では婚姻届を提出しない「事実婚」を選ぶカップルも。法律上の手続きはないものの、夫婦として生活しているという意味では結婚と同じ関係です。お互いに責任を分かち合う覚悟があるところが特徴と言えます。
一方で、「婚約」は将来結婚することを約束している状態です。
結婚は責任を伴う関係であり、婚約はその一歩手前の約束の段階、と考えると分かりやすいでしょう。

婚約することで、ふたりの関係にはどのような変化が生まれるのでしょうか。主なメリットについて解説します。
「大切な人と人生を歩む」という意識が芽生えます。相手に対して責任を持とうとする気持ちが、言動や選択にも表れるでしょう。
それぞれの意識や行動が変化することで、人間的な成長にもつながるはずです。また問題が起きたとしても、ふたりで乗り越えようとする原動力になるでしょう。
お互いの仕事やプライベートでの立場、状況を踏まえながら、より具体的にふたりの未来を描けるようになります。
どんな人生を築きたいのか、ライフプランを考えることで、未来への希望と期待が高まるでしょう。
「一緒に生きていく人がいる」「心に寄り添ってくれる存在がいる」という安心感を得られます。
帰る場所があり、味方がいることは心強いものです。さらに、将来の見通しが立つことで、不安が和らぎ気持ちにも余裕が生まれやすくなります。

婚約指輪は必要なものなのでしょうか。「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」の結果をもとに、婚約記念品に関するリアルな傾向を見ていきましょう。

出典:結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)
記念品があった人は全体の67.1%でした。多くのカップルが、何らかの品を用意していますが、残りの32.9%は特にないという結果に。用意する人が多数派ではあるものの、必ず必要なわけではないことが分かります。
記念品の内容を見ると、「指輪」が67.9%でもっとも多く、プロポーズの象徴として選ばれているようです。次いでネックレス、ピアス・イヤリング、時計と、普段から身に着けやすいアクセサリーも見られました。
記念品は、ふたりの価値観やライフスタイルに合わせて、さまざまな選択肢の中から決定しているようです。
また、記念品をもらった場合、感謝の気持ちとして返礼品を用意することが多いです。腕時計やスーツ、小物などを贈るのが一般的。返礼品は必須ではありませんが、ふたりで話し合っておくとよいでしょう。

婚約をすると、結婚に向けた準備が始まります。ここでは、結婚までの代表的な流れを紹介します。
相手に結婚を申し込む、または申し込まれて承諾すれば婚約が成立します。
プロポーズの場面では、「指輪を贈る」という演出に憧れる人も少なくありません。お互いの理想を話し合って、特別な瞬間を迎えましょう。
結婚の意思を確かめ合ったら、できるだけ早めにお互いの親へあいさつに行きましょう。遠方ですぐに会えない場合は、事前に電話で伝えておくのもおすすめです。
以前は「女性側の親からあいさつに行くのがマナー」といわれることもありました。しかし、最近では順番にこだわらず、ふたりや家族の都合を優先して決めるケースも増えています。
プロポーズのときに指輪を渡していない場合は、改めて指輪や記念品を贈ります。また、受け取った側は、お返しをどうするのか考えます。
最近は記念品にこだわらないカップルも増えています。旅行を楽しんだり、おそろいの時計やアクセサリーを購入したり、ふたりで相談して決めるとよいでしょう。
ただし、記念品をどうするのか気にする親もいるため、両家の顔合わせまでに決めておくとスムーズに報告できます。
これから親族となる両家が集まり、顔合わせ食事会や結納を行います。結婚式や新居についてなど、今後の予定や考えを共有できる大切な機会です。
また、婚約記念品のお返しを、この場で渡すこともあります。
記念日や語呂のよい日、縁起のよい日を選ぶカップルは多いです。仕事や結婚式の予定などを踏まえながら、無理のないスケジュールを組みましょう。
結婚式を予定している場合は、式場の情報収集を始めます。
気になる式場を見つけたら、ブライダルフェアや見学に参加して、雰囲気や料理、スタッフの対応などを確認しましょう。
希望の式場が決まったら、日程を押さえて予約をします。
人気のシーズンや日取りは早く埋まりやすいため、気に入ったところが見つかった場合は、早めに決断することが大切です。
通勤や生活の利便性、家賃などを考慮しながら暮らしやすい住まいを選びましょう。
結婚式や、婚姻届の提出のタイミングに合わせて検討したいのが新婚旅行。行き先や日程、予算などを話し合いながら、特別な旅のプランを立てる時間を楽しみましょう。
婚姻届を役所に提出すると、法律上の夫婦として正式に結婚が成立します。
新しい人生が始まる大切な節目として、これから先もずっと特別な日として思い出に残るでしょう。

婚約には、決まった形式や書面が必要なわけではありませんが、将来を見据えた大切な約束になります。約束を交わすことで、お互いの信頼や絆がより深まっていくでしょう。
また、婚約期間は結婚に向けた準備の期間でもあります。結婚式や新居、仕事や家族、ライフプランなど、ふたりの未来についてゆっくり話し合える貴重な時間です。
これから始まる新しい人生を想像しながら、ふたりらしい幸せの形を見つけていきましょう。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
原口未緒さん(弁護士)
法律事務所mio.代表。東京と北海道の法律事務所で民事、商事、家事、刑事、倒産処理など多様な案件を担当し、2010年に独立。夫婦・離婚案件を主に扱い、メディア出演も多数。コーチング・カウンセリング・セラピーなどの手法を取り入れ、クライアントの心のケアにも取り組んでいる。
https://mio-law.com/introduction/
【データ出典】
※記事内のデータは「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」によるものです。
婚約とは?婚約の定義

婚約とは、将来結婚すると約束することです。法律婚だけでなく、事実婚も含めた「これから先を一緒に歩む」という意思を確かめ合っている状態を指します。
ただし、言葉自体に法律上の明確な定義はありません。婚姻届の提出のような手続きが必要なわけではなく、プロポーズや両家へのあいさつなどを通して、気持ちを形にしているものと言えるでしょう。
併せて婚約者とは、未来を約束し合った相手のことを意味します。まだ夫婦ではないけれど、結婚を前提にした特別なパートナーです。
婚約はどの時点で成立する?

法律で基準が定められているわけではなく、「私たちは結婚の約束をしている」とお互いに認識していれば、婚約が成立していると言えます。
とはいえ、もしトラブルになった場合、裁判で客観的な事情を基に婚約の成立が判断されます。
そこで今回は、どのような点が判断の参考になるのかを見ながら、成立の目安を見ていきましょう。大切なのは、「第三者から見ても分かる行動や記録」があるかどうかです。
親にあいさつに行っている
ただの恋人紹介ではなく、「結婚が前提の関係」と伝えているかがポイントです。第三者に対して、将来の約束を明らかにしている場合は証拠として認められやすいです。
両家の顔合わせを行っている
両家が集まり、結婚を前提としたあいさつの場を設けているのは、婚約の成立を裏付ける要素になります。
ふたりの間だけでなく、家族も含めた約束として受け止められるためです。
結納を行っている
結納は、「婚約を公にする儀式」と言えます。金品や結納品を取り交わす行為は、正式な意思表示として分かりやすいでしょう。
結婚式場の予約を取っている
具体的な日程を決め、式場を予約している場合は、「結婚の予定」が現実的に進んでいる証拠になります。
本気度の高い行動に当たり、口約束だけではない具体性が大きな意味を持ちます。
婚約指輪を渡している
「結婚してください」「はい」と意思確認があった上で贈られている場合は、結婚の約束を示す材料になります。気持ちを形にしていることが大切です。
結婚指輪を購入している、または予約をしている
結婚指輪は、結婚後に身に着けるもの。すでに購入や予約をしている場合は、結婚の意思が具体的に固まっていると考えられるでしょう。
婚約と結婚の違い

「結婚」は、役所に婚姻届を提出し、受理されることで法律上の夫婦になることです。受理された時点から夫婦としての法的な責任や拘束力が発生します。
例えば、「同居してお互いに協力し扶助する義務」「家事や債務の連帯責任」「子の監護義務」「貞操義務」などが定められています。
また、最近では婚姻届を提出しない「事実婚」を選ぶカップルも。法律上の手続きはないものの、夫婦として生活しているという意味では結婚と同じ関係です。お互いに責任を分かち合う覚悟があるところが特徴と言えます。
一方で、「婚約」は将来結婚することを約束している状態です。
結婚は責任を伴う関係であり、婚約はその一歩手前の約束の段階、と考えると分かりやすいでしょう。
婚約することのメリット

婚約することで、ふたりの関係にはどのような変化が生まれるのでしょうか。主なメリットについて解説します。
責任感が生まれる
「大切な人と人生を歩む」という意識が芽生えます。相手に対して責任を持とうとする気持ちが、言動や選択にも表れるでしょう。
それぞれの意識や行動が変化することで、人間的な成長にもつながるはずです。また問題が起きたとしても、ふたりで乗り越えようとする原動力になるでしょう。
将来設計が明確になる
お互いの仕事やプライベートでの立場、状況を踏まえながら、より具体的にふたりの未来を描けるようになります。
どんな人生を築きたいのか、ライフプランを考えることで、未来への希望と期待が高まるでしょう。
精神的安定が得られる
「一緒に生きていく人がいる」「心に寄り添ってくれる存在がいる」という安心感を得られます。
帰る場所があり、味方がいることは心強いものです。さらに、将来の見通しが立つことで、不安が和らぎ気持ちにも余裕が生まれやすくなります。
婚約指輪は必要?婚約記念品に関する調査結果

婚約指輪は必要なものなのでしょうか。「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」の結果をもとに、婚約記念品に関するリアルな傾向を見ていきましょう。
Q.婚約記念品はありましたか?

出典:結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)
記念品があった人は全体の67.1%でした。多くのカップルが、何らかの品を用意していますが、残りの32.9%は特にないという結果に。用意する人が多数派ではあるものの、必ず必要なわけではないことが分かります。
記念品の内容を見ると、「指輪」が67.9%でもっとも多く、プロポーズの象徴として選ばれているようです。次いでネックレス、ピアス・イヤリング、時計と、普段から身に着けやすいアクセサリーも見られました。
記念品は、ふたりの価値観やライフスタイルに合わせて、さまざまな選択肢の中から決定しているようです。
また、記念品をもらった場合、感謝の気持ちとして返礼品を用意することが多いです。腕時計やスーツ、小物などを贈るのが一般的。返礼品は必須ではありませんが、ふたりで話し合っておくとよいでしょう。
一般的な婚約から結婚までの流れ

婚約をすると、結婚に向けた準備が始まります。ここでは、結婚までの代表的な流れを紹介します。
1.婚約の成立
相手に結婚を申し込む、または申し込まれて承諾すれば婚約が成立します。
プロポーズの場面では、「指輪を贈る」という演出に憧れる人も少なくありません。お互いの理想を話し合って、特別な瞬間を迎えましょう。
2.親へのあいさつ
結婚の意思を確かめ合ったら、できるだけ早めにお互いの親へあいさつに行きましょう。遠方ですぐに会えない場合は、事前に電話で伝えておくのもおすすめです。
以前は「女性側の親からあいさつに行くのがマナー」といわれることもありました。しかし、最近では順番にこだわらず、ふたりや家族の都合を優先して決めるケースも増えています。
3.婚約指輪(記念品)を贈る、お返しを決める
プロポーズのときに指輪を渡していない場合は、改めて指輪や記念品を贈ります。また、受け取った側は、お返しをどうするのか考えます。
最近は記念品にこだわらないカップルも増えています。旅行を楽しんだり、おそろいの時計やアクセサリーを購入したり、ふたりで相談して決めるとよいでしょう。
ただし、記念品をどうするのか気にする親もいるため、両家の顔合わせまでに決めておくとスムーズに報告できます。
4.両家の顔合わせ食事会・結納
これから親族となる両家が集まり、顔合わせ食事会や結納を行います。結婚式や新居についてなど、今後の予定や考えを共有できる大切な機会です。
また、婚約記念品のお返しを、この場で渡すこともあります。
5.婚姻届の提出日を決める
記念日や語呂のよい日、縁起のよい日を選ぶカップルは多いです。仕事や結婚式の予定などを踏まえながら、無理のないスケジュールを組みましょう。
6.結婚式場の情報収集・見学
結婚式を予定している場合は、式場の情報収集を始めます。
気になる式場を見つけたら、ブライダルフェアや見学に参加して、雰囲気や料理、スタッフの対応などを確認しましょう。
7.結婚式場を予約する
希望の式場が決まったら、日程を押さえて予約をします。
人気のシーズンや日取りは早く埋まりやすいため、気に入ったところが見つかった場合は、早めに決断することが大切です。
8.新居を決める・引っ越し準備
通勤や生活の利便性、家賃などを考慮しながら暮らしやすい住まいを選びましょう。
9.新婚旅行を検討する
結婚式や、婚姻届の提出のタイミングに合わせて検討したいのが新婚旅行。行き先や日程、予算などを話し合いながら、特別な旅のプランを立てる時間を楽しみましょう。
10.婚姻届を提出する
婚姻届を役所に提出すると、法律上の夫婦として正式に結婚が成立します。
新しい人生が始まる大切な節目として、これから先もずっと特別な日として思い出に残るでしょう。
婚約は将来をかけた大切な約束

婚約には、決まった形式や書面が必要なわけではありませんが、将来を見据えた大切な約束になります。約束を交わすことで、お互いの信頼や絆がより深まっていくでしょう。
また、婚約期間は結婚に向けた準備の期間でもあります。結婚式や新居、仕事や家族、ライフプランなど、ふたりの未来についてゆっくり話し合える貴重な時間です。
これから始まる新しい人生を想像しながら、ふたりらしい幸せの形を見つけていきましょう。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
原口未緒さん(弁護士)
法律事務所mio.代表。東京と北海道の法律事務所で民事、商事、家事、刑事、倒産処理など多様な案件を担当し、2010年に独立。夫婦・離婚案件を主に扱い、メディア出演も多数。コーチング・カウンセリング・セラピーなどの手法を取り入れ、クライアントの心のケアにも取り組んでいる。
https://mio-law.com/introduction/
【データ出典】
※記事内のデータは「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」によるものです。


