八方美人とは?言葉の意味や特徴から克服方法・対応策まで解説!
Index
- #01 八方美人とは?言葉の意味
- #02 八方美人な人に多い行動の特徴
- #03 八方美人は何が悪いの?優しい人との違いは?
- #04 八方美人になってしまう心理的な原因
- #05 八方美人をやめたいなら?克服方法3選
- #06 周りの「八方美人」と上手に付き合うには?
- #07 八方美人は長所にも短所にもなる!
誰にでもいい顏をする調子のいい人は八方美人っていわれるけど、そもそも、八方美人ってどんな人?その言葉の意味や特徴を解説します。また、八方美人にならないための克服方法や八方美人な人との付き合い方など、メンタル心理カウンセラーのおおはま ともこさんに詳しく教えていただきました!
八方美人とは、誰からも好かれたい、誰にも嫌われたくない、人からよく見られたい、という思いから、誰にでも愛想よく振る舞う人のことです。どの方向(八方)から見ても欠点のない美人、という意味から転じて皮肉として使われることが多い言葉です。また、女性だけでなく男性を指す言葉としても使われます。
「あの人は八方美人だね」というと、誰とでも上手に付き合える人、というポジティブな意味でも使えますが、多くの人は、誰にでもいい顏をする人、というネガティブな意味で捉えるので使い方には気を付けましょう。
では、どういう人が八方美人といわれるのでしょうか。八方美人に多くみられる行動の特徴をご紹介します。
八方美人タイプの人は、会議など意見を求められるような場面でも一番初めに発言することはありません。ある程度周りの意見が出揃うまで待ち、多数派の意見に同意するような形にします。
プライベートでも同様に、自分の考えは言わずに様子を見ながら多数派の意見に「そうそう」「私もそう思う」などと同調することが多いでしょう。
どんなことでも取りあえず肯定するのも八方美人の特徴です。
嫌われたくないという思いから、NOとは言えずに頼まれたことは全て引き受けてしまいがち。時には自分のキャパオーバーのことまで引き受けてしまい、それがストレスになったり、逆に周りへ迷惑をかけてしまったりすることもあります。
誰にでも好かれたい、良く思われたいので、誰に対してもニコニコと笑顔で接します。嫌な人、嫌なことに対しても本音を見せず、取りあえず笑っておけばその場の雰囲気も壊さないしやり過ごせるだろう、というスタンスです。
優しい人と八方美人の違いはどこにあるのでしょうか?同じような行動をしても、なぜ八方美人は悪い印象になってしまうのか、解説します。
優しい人とは相手の立場になって物事を考えて行動できる人のこと、八方美人とは自分がどう思われるかを一番に考えて行動する人のことで、違いは明確です。人に対して思いやりのある行動かそうでないかは、相手に伝わってしまいます。
ニコニコ笑顔で接したり、何でも「そうだね」と肯定したりしていても、それが本心でない場合は相手に違和感を与え、良くない印象となることがあります。
また、自分目線で行動する人は、そのとき相手の顔色やその場の雰囲気で答えることが多いので、言うことが違ったり、言ったことと実際の行動がちぐはぐになったりして、信頼を失いうそつきだと思われてしまいます。
八方美人といわれる行動をしてしまう人に多く見られる、心理的な原因や理由をいくつかご紹介します。
第一に考えられるのは、誰にも嫌われたくない、誰からも好かれたい、という気持ちです。そのため、相手の顔色を見ながら相手に合わせた言動をしてしまいます。自己肯定感が低く、自信が持てない人ともいえます。
深く考えることが苦手、考えることがめんどくさい、という場合もあります。信念がない人に多く、意見を求められても答えがないので人の意見に乗っかったり、その場の流れを壊さないような対応をします。
例えば親が不仲でケンカばかりしているような環境で育った人は、自分の気持ちよりも争いやトラブルを避けることを重視します。人と異なる意見を言うことが、傷つけ合ったり争いの元になるのではないかとトラウマになっている場合もあります。
八方美人な言動はやめたいな、と思ったら、次の克服方法を参考にしてみてください!
八方美人な人がついつい使ってしまう「私もそう思う」という言葉を「私はそう思う」に変えるだけで、だいぶ印象が変わります。たとえ誰かと同じ意見であっても、自分の意思として伝わります。
「それでいい」も同様に「それがいい」にするなど、ちょっとしたひと言も、消極的な言い方ではなく積極的な言い方に変えるといいでしょう。
人から嫌われたくない、という思いが強いと自分の本音や考えよりも人に合わせることを選択してしまいます。八方美人を克服するには、少しずつ自分の本音を出していくことがカギです。
まずは1人でもいいので心を許せる人に小さな本音を伝えてみましょう。例えば「今日はパスタじゃなくて和食が食べたいな」と言うだけでも克服の一歩になります!
自信のなさが八方美人な言動になっていることも多いので、自分の良さを自分で認めてあげましょう。
自分の長所を思いつくまま紙に書き出し、「私にはこんな魅力があった、こんな一面もある」などと長所を認めて自信につなげてみてください。小さい頃に親や先生、友達に褒められたことを思い出してみると、意外とたくさん長所が見つかるものですよ。
八方美人と上手に付き合うには、どうしたらいいのでしょうか?その言動にイライラしてしまったり、その場しのぎの意見に振り回されたりしているのなら、思い切って距離を置くのが得策です。無理して付き合うことで自分自身がストレスフルになってしまってはいけません。
また、八方美人な人はあまり本音を話さないので、こちらも本音を話し過ぎないように気を付けましょう。適度な距離を保ち、当たり障りのない会話にとどめておけば、イライラしたり振り回されることも少ないはずです。
もっと近づきたい、分かり合いたいと思うなら、「私は本音で話す人が好き」とストレートに伝えてみてください。これは「本音で話していいんだよ」という相手を受け入れるメッセージでもあるので、うまくいけば本音の付き合いができる可能性もあります。
八方美人な人は悪気があるわけではなく、自分に自信がない、人から嫌われたくない、などの思いがあるので、そこを理解してあげると付き合いやすくなるかもしれませんね。また、つい八方美人な行動をしてしまう人も、自分に自信を持って相手を思いやることができれば、同じ行動も短所ではなく長所になるはずです!
取材・文/仲西なほ子
【監修】
おおはま ともこさん
メンタル心理カウンセラー。育児に悩み自己否定の日々を過ごしていたが、心理学や色彩心理学と社会心理学、人間行動学を通したヒューマンリレーションの法則であるバースデーカラーを学んだことをきっかけに、「他人と比べず自分に合った生き方をすることが幸せへの近道」と気付き、女性のメンタルバランスを整える活動を決意。現在はセラピストの養成や事業主のサポート、SNSコンサルなど幅広く活動している。
Instagram:https://www.instagram.com/irogae_tomoko/
八方美人とは?言葉の意味
八方美人とは、誰からも好かれたい、誰にも嫌われたくない、人からよく見られたい、という思いから、誰にでも愛想よく振る舞う人のことです。どの方向(八方)から見ても欠点のない美人、という意味から転じて皮肉として使われることが多い言葉です。また、女性だけでなく男性を指す言葉としても使われます。
「あの人は八方美人だね」というと、誰とでも上手に付き合える人、というポジティブな意味でも使えますが、多くの人は、誰にでもいい顏をする人、というネガティブな意味で捉えるので使い方には気を付けましょう。
八方美人な人に多い行動の特徴
では、どういう人が八方美人といわれるのでしょうか。八方美人に多くみられる行動の特徴をご紹介します。
自分の意見を言わない
八方美人タイプの人は、会議など意見を求められるような場面でも一番初めに発言することはありません。ある程度周りの意見が出揃うまで待ち、多数派の意見に同意するような形にします。
プライベートでも同様に、自分の考えは言わずに様子を見ながら多数派の意見に「そうそう」「私もそう思う」などと同調することが多いでしょう。
何でも「大丈夫」「できるよ」と言う
どんなことでも取りあえず肯定するのも八方美人の特徴です。
嫌われたくないという思いから、NOとは言えずに頼まれたことは全て引き受けてしまいがち。時には自分のキャパオーバーのことまで引き受けてしまい、それがストレスになったり、逆に周りへ迷惑をかけてしまったりすることもあります。
どんなときも笑顔
誰にでも好かれたい、良く思われたいので、誰に対してもニコニコと笑顔で接します。嫌な人、嫌なことに対しても本音を見せず、取りあえず笑っておけばその場の雰囲気も壊さないしやり過ごせるだろう、というスタンスです。
八方美人は何が悪いの?優しい人との違いは?
優しい人と八方美人の違いはどこにあるのでしょうか?同じような行動をしても、なぜ八方美人は悪い印象になってしまうのか、解説します。
優しい人とは相手の立場になって物事を考えて行動できる人のこと、八方美人とは自分がどう思われるかを一番に考えて行動する人のことで、違いは明確です。人に対して思いやりのある行動かそうでないかは、相手に伝わってしまいます。
ニコニコ笑顔で接したり、何でも「そうだね」と肯定したりしていても、それが本心でない場合は相手に違和感を与え、良くない印象となることがあります。
また、自分目線で行動する人は、そのとき相手の顔色やその場の雰囲気で答えることが多いので、言うことが違ったり、言ったことと実際の行動がちぐはぐになったりして、信頼を失いうそつきだと思われてしまいます。
八方美人になってしまう心理的な原因
八方美人といわれる行動をしてしまう人に多く見られる、心理的な原因や理由をいくつかご紹介します。
嫌われたくない
第一に考えられるのは、誰にも嫌われたくない、誰からも好かれたい、という気持ちです。そのため、相手の顔色を見ながら相手に合わせた言動をしてしまいます。自己肯定感が低く、自信が持てない人ともいえます。
どうでもいい、興味がない
深く考えることが苦手、考えることがめんどくさい、という場合もあります。信念がない人に多く、意見を求められても答えがないので人の意見に乗っかったり、その場の流れを壊さないような対応をします。
周りに気を使う環境で育ってきた
例えば親が不仲でケンカばかりしているような環境で育った人は、自分の気持ちよりも争いやトラブルを避けることを重視します。人と異なる意見を言うことが、傷つけ合ったり争いの元になるのではないかとトラウマになっている場合もあります。
八方美人をやめたいなら?克服方法3選
八方美人な言動はやめたいな、と思ったら、次の克服方法を参考にしてみてください!
「も」ではなく「は」を使う
八方美人な人がついつい使ってしまう「私もそう思う」という言葉を「私はそう思う」に変えるだけで、だいぶ印象が変わります。たとえ誰かと同じ意見であっても、自分の意思として伝わります。
「それでいい」も同様に「それがいい」にするなど、ちょっとしたひと言も、消極的な言い方ではなく積極的な言い方に変えるといいでしょう。
本音を伝える
人から嫌われたくない、という思いが強いと自分の本音や考えよりも人に合わせることを選択してしまいます。八方美人を克服するには、少しずつ自分の本音を出していくことがカギです。
まずは1人でもいいので心を許せる人に小さな本音を伝えてみましょう。例えば「今日はパスタじゃなくて和食が食べたいな」と言うだけでも克服の一歩になります!
自分の長所を書き出す
自信のなさが八方美人な言動になっていることも多いので、自分の良さを自分で認めてあげましょう。
自分の長所を思いつくまま紙に書き出し、「私にはこんな魅力があった、こんな一面もある」などと長所を認めて自信につなげてみてください。小さい頃に親や先生、友達に褒められたことを思い出してみると、意外とたくさん長所が見つかるものですよ。
周りの「八方美人」と上手に付き合うには?
八方美人と上手に付き合うには、どうしたらいいのでしょうか?その言動にイライラしてしまったり、その場しのぎの意見に振り回されたりしているのなら、思い切って距離を置くのが得策です。無理して付き合うことで自分自身がストレスフルになってしまってはいけません。
また、八方美人な人はあまり本音を話さないので、こちらも本音を話し過ぎないように気を付けましょう。適度な距離を保ち、当たり障りのない会話にとどめておけば、イライラしたり振り回されることも少ないはずです。
もっと近づきたい、分かり合いたいと思うなら、「私は本音で話す人が好き」とストレートに伝えてみてください。これは「本音で話していいんだよ」という相手を受け入れるメッセージでもあるので、うまくいけば本音の付き合いができる可能性もあります。
八方美人は長所にも短所にもなる!
八方美人な人は悪気があるわけではなく、自分に自信がない、人から嫌われたくない、などの思いがあるので、そこを理解してあげると付き合いやすくなるかもしれませんね。また、つい八方美人な行動をしてしまう人も、自分に自信を持って相手を思いやることができれば、同じ行動も短所ではなく長所になるはずです!
取材・文/仲西なほ子
【監修】
おおはま ともこさん
メンタル心理カウンセラー。育児に悩み自己否定の日々を過ごしていたが、心理学や色彩心理学と社会心理学、人間行動学を通したヒューマンリレーションの法則であるバースデーカラーを学んだことをきっかけに、「他人と比べず自分に合った生き方をすることが幸せへの近道」と気付き、女性のメンタルバランスを整える活動を決意。現在はセラピストの養成や事業主のサポート、SNSコンサルなど幅広く活動している。
Instagram:https://www.instagram.com/irogae_tomoko/