人間不信とは?意味や特徴、乗り越え方のヒントも<診断表付き>

自分は「人間不信」かもしれない、と思ったことはありますか?人間不信なのでいつも恋愛がうまくいかない、何が原因なのかわからない、という人もいるかもしれません。人間不信に陥っている人にはどんな特徴があるのか、また克服するための方法、人間不信度診断など、心理カウンセラーの小日向るり子さんに詳しく伺いました。

人間不信とは?



人間不信とは?

人間不信とは、「何らかの原因で他人を信じられなくなること」を指します。

ひと言で「人間不信」と言ってもその程度はさまざまで、人間関係のいざこざによる軽度なものから、一般的な社会生活が困難になってしまうほど重度の症状まで存在します。この記事では比較的軽度の一時的な人間不信状態についてご紹介していますが、もしも日常生活を送ることが困難なほどに人間不信の感情が強い場合は、病院など専門機関を受診することをおすすめします。


人間不信になる原因やきっかけ



人間不信になる原因やきっかけ

生きていれば、他人が信じられなくなることは多かれ少なかれありますが、その状態が続いてしまうことで人間不信になります。人間不信になる原因やきっかけはどんなものがあるのでしょうか。

裏切られた体験


信頼していた人に裏切られた、長年うそをつかれていた、などの裏切りを受けた体験がトラウマとして残っていると人間不信になることがあります。特に性格が繊細な人はその傾向が強いようです。

幼少期の愛情不足


幼い子どもは、オムツがぬれた、おなかがすいたと欲望のままに泣くなど、とてもわがままです。しかし、その時期に「それでも愛される」という無条件の愛を受ける体験は非常に大切。なぜなら、この体験が自己肯定の基礎となるからです。幼少期に自己肯定体験が少ないと、他人を信じることも困難になります。

人間関係における理不尽な体験


いじめを受けるなど、自分は悪いことをしていないのに理不尽に他人から攻撃を受けるような経験をすると、人が怖くなり、人間不信につながります。

大きな喪失体験


大切な人が急にいなくなってしまうという喪失体験は、人間不信になる要因となることがあります。「どんな人も永久にそばにいるわけではない」ということは真実ですが、それを素直に受け入れることは難しいものです。


人間不信に陥っている人の特徴



人間不信に陥っている人の特徴

では、人間不信に陥ってしまった人の性格や行動にはどんな特徴があるのでしょうか。

親しくなると急に突き放す


人間不信の人は、誰かと恋人関係になってお互いのことを理解し合えてきた時期になると、急に冷たくなって別れを切り出すことがあります。相手に裏切られた過去の恐怖から、裏切られて傷つく前に関係を絶ってしまおうと、自ら関係を壊そうとしてしまうのです。

近寄りがたい雰囲気がある


気軽に話し掛けづらい雰囲気を持っている人は、人間不信に陥っている場合があります。深い人間関係を怖がっていることで、本人も無意識のうちに人との距離を置いてしまっていることが多いようです。

人を試すような行動をする


自分に好意があるとわかると、わざと相手の心を揺さぶって「これでも好き?」と試すような行動を取ったり、意図的に連絡を取れなくしたりします。また、SNSに意味深な投稿をすることもあります。これらは、相手からのアクションで愛情を常に測っていないと、不安になってしまう気持ちの表れです。

人に対する不平不満が多い


簡単に言うと「悪口が多い」ということです。人を信じていないため、他人の良くない部分にばかり意識がいってしまうのです。


【診断表】あなたの人間不信度をチェック



【診断表】あなたの人間不信度をチェック

自分では人間不信の自覚がない人も、もしかすると人間不信に陥っている可能性があります。ここではあなたの人間不信度をチェックしてみましょう。下記の10個の質問に対し、Aの回答はいくつあるでしょうか?

(1)人の悪いところにばかり目がいってしまう
A:当てはまる
B:当てはまらない

(2)新しい環境に入ることは?
A:恐怖だ
B:緊張する

(3)親しくなればなるほど自分から関係を壊すようなことをしてしまう
A:当てはまる
B:当てはまらない

(4)「どうせ自分なんて」という思考が常に頭にある
A:当てはまる
B:当てはまらない

(5)自分の幼少期は?
A:愛情に飢えていたと思う
B:愛情をもらっていたと思う

(6)そもそも人間は……?
A:性悪説であると思う
B:性善説であると思う

(7)誰かから好意を受けると……?
A:本当か不安であまのじゃくな行動をしてしまう
B:素直に受け入れられる

(8)信頼していた人から裏切られ深く傷ついた体験がある
A:当てはまる
B:当てはまらない

(9)大きな喪失体験がある
A:当てはまる
B:当てはまらない

(10)いじめやハラスメントなど、他人から理不尽な悪意を受けたことがある
A:当てはまる
B:当てはまらない

Aの数が0〜3個の人
現時点では、人間不信には恐らく陥っていないでしょう。しかし小さなことがきっかけで人間不信になることもあります。

Aの数が4〜6個の人
やや人間不信な傾向がありますので注意が必要です。自分の言動や考え方を見つめ直すことで、今よりも前向きになれるかもしれません。

Aの数が7〜10個の人
人間不信に陥っている可能性が高いです。次の乗り越え方を参考に、人との接し方を少しずつ変えてみることから始めましょう。


人間不信を乗り越えるヒントに!克服方法4選



人間不信を乗り越えるヒントに!克服方法4選

人はさまざまな体験などを通し、小さなことがきっかけで人間不信に陥ってしまうことがあります。しかし、同じように小さなことがきっかけで乗り越えていくこともできるはず。日常生活で実践できる克服方法をご紹介します。

1.過去の自分を褒めてあげる


ひどい裏切りやいじめを受けた過去、愛情が薄かった幼少期など、これまでつらい思いをしてきた人はたくさんいると思います。でも、たった今この瞬間、あなたは生きているのです。そんな今を生きる自分を「よく頑張ってきたね」と褒めてあげてください。過去の自分をたくさん褒めて甘やかしてあげましょう。

2.広く浅い人間関係からスタートしてみる


一人の人に何でも話をするのではなく、広く浅い関係性をつくることを意識してみましょう。仕事の相談は○○さん、趣味はこのサークルの人たち、恋愛相談は○○ちゃん、など目的に応じて相手を変えてみましょう。特定の誰かに執着しないことで、たとえその人とうまくいかなくなってしまっても、他の関係でカバーできることがあります。

3.人を多面的に見るようにする


人には多面性があります。例えば、「怒ってばかりの課長」は確かにその人の一面ですが、別の面から見ると「部長から怒られている課長」であったりもします。このように相手を別の角度から見てみると、その人にはその人なりの事情や苦しみがあることに気付けます。人を多面的に見ていけば、他人を許容する範囲が広がり、人間不信は徐々に解消されていきます。

4.自分が今つらい状態であると発信してみる


興味のある人や仲間に、思い切って自分が今つらい状態であると発信してみましょう。人間不信は人から傷つけられた体験が要因となっていることが多いですが、その傷はまた人によって癒やされるものです。ただし、深く傷ついているときはまだ安静に。心の傷がかさぶたくらいになってきた頃にやってみることをおすすめします。


「人間不信は乗り越えられない」と思わないで



「人間不信は乗り越えられない」と思わないで

「人間不信」はどんな人でも陥ることがあります。まずはそんな自分のことを優しく受け入れることから始めてみましょう。そしてできそうなことから少しずつ、自分の歩幅で克服方法を実践してみてくださいね。


取材・文/ペパーミント


【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。カウンセリングとアロマの力で、恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。2022年4月までの相談件数は約5000件を超える。
オフィシャルサイト:http://feel-mind.net/
オフィシャルツイッター:https://twitter.com/ruriyakko1107