倦怠期を乗り越えれば、明るい未来が待っている!?

破局の危機!?“倦怠期”の乗り越える方法

久しぶりに会った女友だち。彼との近況を聞いてみると、「最近は彼の言動すべてにイラッとする!」とお怒りの様子。べつに彼のことが嫌いになったワケじゃないらしいけど、いわゆる“倦怠期”なのだとか。でも、倦怠期ってそもそもどんな状態を言うの?恋愛カウンセリングセンター代表の楠本貴之さんに聞いてみました!

「倦怠期とは、もともと人間が持っている“慣れ”の性質が原因で起こるもので、ひとことで言えば、“恋人に対して、付き合い始めのころのような愛情を感じなくなった状態”のこと。明確な定義があるわけではありませんが、“恋人とこのまま付き合いを続けて良いのか…と、疑問や迷いが生じる”、“恋人のマイナス面ばかりが目につくようになる”などを感じる人が多いと思います」

ということは、どんなカップルでも経験するってこと!?そこで、20〜30代の女性にリサーチ!「恋人との関係で倦怠期を経験したことありますか?」の質問に、全体の48%が「ある」と回答。「倦怠期中、恋人とはどういう状態だった?」とも聞いてみると、

●「会うたびにケンカ。相手の欠点しか見えない状態」(33歳)
●「ドキドキしない。ときめかない。他の男性がステキに見えていた」(29歳)
●「セックスする回数が激減。デートというデートもなくなった」(23歳)
●「新鮮さがなくなってマンネリ化。一緒にいてもつまらなく感じた」(32歳)

と、ネガティブなコメントが出るわ出るわ…。でも、こんなふうに気持ちが冷めてしまうと、はたして修復できるのかも心配になってしまいますよね。ちなみにアンケートで「倦怠期はどれくらい続いた?」と聞いたところ、

・1週間〜1カ月未満…34%
・2カ月〜3カ月未満…19%
・3カ月以上…18%
・1カ月〜2カ月未満…15%
・1週間未満…14%

と、1カ月以上続いた人が全体の52%を占める結果に。早くラブラブな関係に戻れるに越したことはないですが、どうやったら乗り越えられるのでしょう?

「恋愛は自然に湧き出る愛情によって続いていくものなので、愛情も“戻す”のではなく、“戻る”ような工夫をしなければいけません。ですから、理性が先に立つ“話し合い”などでは、乗り越えるのは難しいと思います。それよりも、例えば、“ふたりが一番ラブラブだったころの思い出の場所に行ってみる”といいでしょう。思い出の場所を訪れると、その時の愛情や『楽しかった』、『うれしかった』など、その思い出の地で湧き上がった感情が自然と呼び起こされるので、愛情が戻るきっかけになるといえます。

また、倦怠期の時は『○○してくれない』など、不満に感じることばかりに目が行ってしまいがちですが、『○○してくれている』と、彼が満たしてくれていることに目を向け、感謝の気持ちを持つことを心がけましょう。ちなみに、“慣れ”というのは人間なら誰しも起こるものなので、“倦怠期=悪い”と決めつけないことも大切ですよ」

なるほど…。たしかに“倦怠期=悪い”というイメージを持ってしまうことが多いですけど、かえって絆が深まることもあるのかも…。ところで、倦怠期に陥りやすいカップルっているんでしょうか?

「倦怠期はすべてのカップルに起こりうるものですが、強いて言えば、“愛とはいつもラブラブで、常にお互いが強い愛情で結びついているもの”と考えるカップルが陥りやすいと思います。というのも、ラブラブな状態が普通であり、常にそうあるべきだという思い込みが強いと、些細なことでもすぐマイナスに捉えてしまい、倦怠期でもないのに『これって倦怠期だよね…』と解釈してしまうからです。『こうでなければいけない』、『こうしなければいけない』という“マスト思考タイプ”や“几帳面タイプ”の人は、注意した方がいいですね」

んー。ということは、ズボラで適当なタイプの私はあまり問題ないかも!?ちなみに、倦怠期に陥らないための秘訣は、付き合っていくなかで、どちらか一方だけがいつも我慢をしている状態にならないように、お互いに相手を思いやる気持ちのバランスを保つことだとか。「この前のデートは私の買い物に付き合ってもらったから、次はあなたの行きたい所にしようね」など、デートの場所や会う回数・メールの頻度など、お互いに譲り合い、尊重し合うことが大切!ということですね。(清川 睦子/verb)

【取材協力】
楠本貴之さん
恋愛カウンセリングセンター代表。
恋愛相談から夫婦問題まで、日々多くの人々の悩みに応える恋愛コーチングプロアドバイザーとして活躍中。
楠本貴之さんの恋愛相談BLOG:『恋愛駆け込み寺

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「恋愛と血液型の関係や倦怠期について」
調査期間/2010/2/25〜3/1
有効回答数/221人(女性)