ゼクシィ PRODUCED BY RECRUIT

 

ゼクシィ最新号をチェック!

  1. 結婚情報ゼクシィTOP
  2. What a Wonderful Wedding! on Web
  3. 種子島での新生活に続くサスティナブルな結婚式

ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

109
種子島での新生活に続くサスティナブルな結婚式
鹿児島県

結婚を機に種子島に移る新婦。演出やアイテムに込めたのは新生活への期待感。無駄をそぎ落としたサスティナブル(持続可能)な世界を描いた。ずっと先まで続いてゆくふたりの物語は幸せの予感に満ちている。

持続可能な世界観
結婚式の無駄を省いて新生活へつなぐ

遠距離恋愛を実らせ、新生活への期待を膨らませているふたり。「結婚式は無駄を省いてシンプルに」と考えた。挙式はホテル敷地内の緑を活かして装飾を省き、併設のレストランで行われた披露宴でも紙資源節約やフードロス対策を心掛け、リサイクルの気持ちも込めたサスティナブルな世界観を展開。

桜島を望む高台での人前式。装飾は2本の大樹に渡した白い布だけ。地面には布を敷かず、通常の石畳をふたりにとってのバージンロードに見立てた
挙式場所から披露宴会場となるレストランへ続く歩道でフラワーシャワー。他に何もなくても、緑のアーチとゲストの笑顔に囲まれてふたりは笑顔!
その場限りのソファではなく、新居で使うチェアを2脚並べて高砂席とした。周りを彩った装花はゲストが持ち帰るように案内して無駄をなくした
紙資源を節約するために席次表をなくし、受付でゲストに手渡したのがエスコートカード。「こうすれば名前や肩書の誤字脱字も防げます」と新婦
フードロス対策に取り入れた「苦手なものバイト」。新郎は鼻をつまんでグリーンピースをパクリ……その後、甘いケーキでお口直しのファーストバイトも
種子島に根付く
式後も受け継がれる思い

第10代かごしま親善大使として活動していた新婦。「この結婚式をきっかけに、皆さんが種子島に来てくれたら」という思いが。そこで用意したのがオリーブの木と種子島行きのチケット。「自宅の庭で、『これが結婚式で水をやったオリーブだよ』『大きく育ったね』って話ができたら最高」と笑った。

『水合わせの儀』をアレンジして誓いのセレモニーを行った。新居の庭に植えるオリーブの鉢に注いだのは新郎地元の種子島と新婦地元の曽於市の水
ゲスト参加型の挙式演出として取り入れたのがリングリレー。「楽しそうなみんなの笑顔も一緒に種子島に持っていけたら」と新婦
「無駄をなくしたいから、ドレスは1着だけオーダーすれば充分」と考えていた新婦。家族のリクエストにはカラードレスを追加でレンタルして応えた
やがて訪れたトワイライトタイム。新郎はきょうだいと肩を組んで中座へ。めいっこも加わって、家族卓で和気あいあいと記念撮影を楽しんだ
「色ドレスもレンタルするなら」と考えたのがお色直しのドレス色当てクイズ。賞品は「新居に遊びに来てね」の気持ちを込めた種子島行きのチケット
両家父母には挙式と同じオリーブの木を贈呈。親元から離島へ嫁ぐ新婦は「離れていてもいつも身近に感じられるように」という思いを込めた
アイテムでつながる
人の手から手へ受け継がれてゆく

オーダードレスで前撮りを楽しんだ後、離れた場所でそれぞれ手作りにいそしんだふたり。前撮りと結婚式当日、それぞれ着こなしを変えたドレスはクリーニングして圧縮保存。ずっと手元に置いて、ゆくゆくは次の世代に受け継ぐことも可能。アイテムを通じて、人や思いがつながることを実感した。

オーダードレスを2つのアレンジで。挙式ではシンプルなベアトップ。披露宴ではフロントがショート、バックは長くトレーンを兼ねたボレロを重ね着
「何か記念になるものを」と考えて新郎が手作りしたティアラ。普段は消防士として島の安全を守る新郎が「命に代えて初美さんを守ります」と誓った
ふたりの手作りグッズで受付をデコ。「道しるべは種子島の海岸で見つけた流木を使っています」と新郎。前撮りの日に即興で手作りした
前撮り写真を使ってウエルカムボードに。凝った装飾をしなくても鹿児島の豊かな自然の中で笑顔はじけるふたりの姿がゲストの目を引いていた
「紙ごみをなくしたい」と考えた新婦。席札は透明なアクリル板に名前を手書き。持ち帰っても邪魔にならないサイズとオシャレな雰囲気に仕上がった
Bride & Groom
林 孝司郎さん 初美さん
5年前に友人の紹介で出会ったふたり。新婦が新郎にひと目ぼれして、すぐに交際スタート。その後、5年間の遠距離恋愛を経て、新郎からプロポーズ。
会場
挙式日
2018年9月22日
ゲスト数
130名
当日のタイムスケジュール
1630
ガーデン人前式、
リングリレー、オリーブの儀
1650
レストラン横の小道でフラワーシャワー
1700
新郎新婦入場、乾杯
1755
ケーキ入刀、苦手なものバイト、お口直しのファーストバイト
1805
新婦が祖父母と中座
1815
新郎がきょうだいと中座
1825
新郎新婦再入場、ドレス色当てクイズ、余興
1845
ガーデンでのフリータイム
1910
花嫁の手紙、親ギフト贈呈
1930
新郎新婦退場、ナイアガラ花火
1940
送賓
構成・文/水野康子 撮影/福宮真澄 プロデュース/ブライダルセレクトショップles Me(レミー)