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ドレス
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専門家がアドバイス!ドレス選びで成功する「試着写真の撮り方」

多くの花嫁さんにとって、ドレスは思い入れの深い存在だけに、後悔のない選択をしたいものですよね。即決が難しいからこそ、後でじっくり検討するためにも必ず撮影しておきたい試着写真。今回は、ドレスデザイナー、フォトグラファーといった専門家と、ドレス選びに成功した卒花さんに、試着時の撮影のポイントを伝授していただきました!

良い試着写真って?

満足のいくドレスを選ぶために必要な条件

イラスト

多くの花嫁さんは、複数のドレスを検討しています。たくさんの候補から満足のいくドレス選びをするには、上記の条件を備えた試着写真を残すのがカギになります。

まずは、試着数が多いほど、ドレス一着一着への記憶も思いのほか曖昧になりますので、ドレスの特徴がわかりやすいこと。

また、ドレスが自分の雰囲気や体形に似合っているかどうかも大切ですので、ドレスと自分の相性がわかる写真であること。

さらに、複数の候補から選ぶ上でできるだけ同じ条件で検討できるような写真を撮ること。

次からは、上記の条件を満たす試着写真の撮影のポイントを、ドレス・写真のプロ、そして卒花さんからのアドバイスと共にご紹介します。

解説してくれるプロ

宮西さん

ウエディングドレスショップ
1+1 ONE PLUS ONE
デザイナー 宮西昌美さん

国内外の良質なレースやシルク素材にこだわり、花嫁の心をくすぐる、ここにしかないドレス創りがモットー。花嫁一人一人とのコミュニケーションを大切にし、共にドレスを創り上げている。

小渕さん

フォトグラファー
小渕 真希子さん

武蔵野美術大学卒業。2013年独立後、ファッション、ポートレートを中心に活躍。柔らかさの中に芯のある表現を得意とする。ゼクシィアプリのドレス記事の撮影も手掛ける。

POINT1.光の回り方、ライティングに気を付ける

余計な陰影がなく、素材感や色みも実物に近い状態で確認するため

イラスト

ウエディングドレスは、同じ白でも素材や色みのバリエーションがさまざまで、そのわずかな違いが選ぶ際に重要だったりします。できるだけ実物に近い形かつキレイに写真に残すために、どんな点に気を付けたらいいのでしょうか。

「横から入ってくる自然光の中で撮影するのがベストです。難しい場合は、空間全体に光が回るようなフラットな照明の場所で撮影しましょう。ダウンライトの下などは顔やドレスに影ができてしまうので、ドレスの印象を違ったものにしてしまう可能性も。

スマホで撮影する場合は、極端な加工アプリは避け、実物に近い状態で撮影できる標準のカメラ機能を利用しましょう。カメラが自動的に光を感知し、適した状態で撮影するため、特別な設定は必要ありません」(フォトグラファー小渕さん)

「照明によってはドレスの素材の色が実際と異なる形で残ってしまうことも。特に屋外での挙式や演出を検討しているなら、できれば窓側の自然光の中で撮影していただくのがおすすめです」(デザイナー宮西さん)

ラフ01

私たちの試着写真

SYAさん

【写真1枚目】
ドレスを比較検討しやすいように、写真のアプリは使わず必ずスマートフォンの純正カメラで撮影しました。なるべく他の花嫁さんが映り込まないようにし、背景はできるだけシンプルに。日光の当たる場所で撮ってもらいました(SYAさん)

@chr_wd_trunkさん

【写真2枚目】
スマートフォンで撮影しましたが、素材感やディテールまでしっかり写るようにできるだけライトの明るいところで撮影しました(@chr_wd_trunkさん)

帷子さん

【写真3枚目】
画質のいい一眼レフカメラで撮影しました。ドレスの色をしっかり残したかったので、できるだけ明るく、オレンジやブルーがかったライト付近は避け、色みのない照明の下で撮影してもらいました(帷子詩織さん)

POINT2.撮影する位置・アングル・場所に気を付ける

デザインをしっかり収め、比較検討しやすいように

イラスト

写真は撮影するアングル(角度)や位置によって写り方やバランスが変わってしまいます。ドレスの魅力がわかりやすく、自分に似合っているかどうかできるだけ的確にチェックするため、最適なアングルと位置を押さえておきましょう。

「後から比較検討するために、基本はどのドレスも同じアングルと位置(距離)で撮影するのがおすすめです。ドレスの裾が広がるタイプと細身のタイプでは、撮影する位置が変わってしまいがちなので気をつけましょう。

特にスマートフォンのカメラは広角レンズというものを使っているため、歪みが出やすいです。上から撮影すると頭が大きくアンバランスな印象に。そのため、被写体のウエストラインまでカメラの位置を下げて、少しだけあおり気味で全身がしっかり入る距離で撮影するのがおすすめです」(フォトグラファー小渕さん)

「ドレスは全体のバランスが大事ですので、全身がキレイに見える写真を撮っていただきたいと思います。特にシルエットがよく見えるように、ウエディングドレスの場合は背景が白いところを避けて撮影するのをおすすめしています」(デザイナー宮西さん)

ラフ02

私たちの試着写真

mai.d_22さん

【写真1枚目】
カメラのアングルはかなり下の角度から写すと、ドレス全体がキレイに入りスタイルも良くなります。私の場合は床から50cmくらいの位置からも撮影しました(mai.d_22さん)

mai.d_22さん

【写真2枚目】
ドレスサロンのスタッフさんの撮影が本当にお上手で、たくさん撮っていただきました。斜め前からのアングルが、顔・デコルテ・ドレスが全て美しく写り、全体のバランスをチェックしやすいと伺いました(mai.d_22さん)

SYAさん

【写真3枚目】
前からと後ろから、引きと寄りを必ず“同じ画角”になるように撮影。体だけでなく、顔がどう見えるかの印象も見たいので、顔も写るように、トレーンも見切れないように入った状態で収めるようにしました(SYAさん)

POINT3.ポージングや姿勢、ヘアメイクにも配慮する

式当日に近い状態でイメージできるようにするため

イラスト

ドレス姿が素敵に見えるかどうかは、ヘアスタイルから立ち居振る舞いまでトータルで見ることも大切。試着写真も、スタイリングやポージングにも気を配る必要があるようです。

「キレイなポーズで決めた写真も必要ですが、何気ない瞬間も残してほしいです。自分の目では見えにくいところや、はみ肉などコンプレックスがある場合、そこにフォーカスしてしっかりチェックしたいもの。

ドレスは絶妙なデザインの違いでも見え方が変わることがあります。ポーズを変えたり、動いたりして撮影することでも、何が自分には似合うか気づきがあるはずです。

また、式当日を想定したヘアメイクをすると、よりイメージが湧きやすくなります。それだけでなくキレイに整えておくとテンションも上がり、そのマインドは表情にも出ます。いい写真になり、ドレス選びへの感度もグッと上がるはずです」(デザイナー宮西さん)

「ドレス姿ではとにかく姿勢が大切。普段より意識して肩甲骨を引き寄せ、胸を張るとキレイに見えます。

また、結婚式では動きますし、前撮りなど自然体で撮影することも多いので、動いている瞬間も含めてさまざまな動きで撮影することをおすすめします」(フォトグラファー小渕さん)

ラフ03

私たちの試着写真

anna@ancoro__wd

【写真1枚目】
当日をしっかりイメージできるように、式本番に想定していたヘアスタイルで試着しました。造花でいいのでブーケもあるとさらにGood。また、華やかなドレスに負けないように、メイクは普段よりもしっかりめにしました(annaさん)

mai.d_22さん

【写真2枚目】
結婚式当日は動きが多いので、座ったり振り向いたりしている写真も必ず収めていました。髪型はシニヨンと決めていたためいつも同じヘアスタイルでサロンへ。シューズもヒールの高さによって印象がかなり違うので、必ず持参していました(mai.d_22さん)

@m__wd__さん

【写真3枚目】
ポーズを決めて撮ることが多いと思いますが、動いている瞬間を切り取った写真も撮っていただきました。ふとした瞬間のドレスのかわいさを改めて写真で確認できたのが良かったです(@m__wd__さん)

POINT4.特徴・素材の写真も残しておく

ドレスの魅力は細部にも宿るから

イラスト04

花嫁さんがドレスにときめくポイントはさまざま。シルエットだけでなく、レースや素材感、小さなワンポイントだったりすることも多いでしょう。そんな魅力もしっかり残しておきたいものです。

「基本は全体のバランスが大事ですが、素材や模様、デザインのディテールなどは記憶が薄れがちですので、グッと寄って見えるように撮影しましょう。素材感は静止画ではわかりにくいため、おすすめしたいのが、歩いているところなどを動画で撮影すること。重さや柔らかさ、光沢感などリアルに残すことができます。

このとき気を付けていただきたいのは、ドレスの取り扱いです。とても繊細なものですので、ドレスを触るときや動くときは、必ずサロンの方にお伝えし、丁寧に扱っていただきたいです」(デザイナー宮西さん)

「比較検討のため同じアングルやカメラ位置で撮影するのが基本ですが、ドレスの特徴を生かす撮影も大切です。例えばトレーンが特徴のドレスなら、少し上のアングルから撮ったり、模様にグッと寄ったりしておくと、後からドレスの魅力を思い出しやすいでしょう」(フォトグラファー小渕さん)

ラフ04

私たちの試着写真

@@m__wd__さん

【写真1枚目】
ドレスのディテールがしっかりわかるように、生地の素材やレース模様、袖のデザインなど、そのドレスのかわいい部分にクローズアップした写真は必ず撮りました(@m__wd__さん)

(@chr_wd_trunkさん)

【写真2枚目】
式当日は360度どこからでも見られるので、どの角度も自分の理想通りか確認できるように、さまざまな角度から撮影しました。また、ドレスによって特徴が異なるため、素材のキラキラ感、質感、レースなど、そのポイントがしっかりわかるように全身と寄りの写真を撮ってもらいました(@chr_wd_trunkさん)

(anna@ancoro__wdさん)

【写真3枚目】
素材感がわかるように生地のアップや袖など細かいところまで写真に残しました。特にゲストには後ろ姿を見られることが多いので、バックスタイルの見え方は主に写真でチェックしました(annaさん)

From 編集部

まずは、試着写真を撮ってよいかの確認から

多くの花嫁さんがたくさんのドレスを試着し、SNSでもレポ写真を見られる昨今。改めて気をつけておきたいのは、サロンでのマナーです。お店によっては撮影がNGのところもあるようですので、念のため試着したら写真を撮影していいかスタッフさんに確認を。特にひとりで訪れる場合、スタッフさんに撮影をお願いする場合は予約時にその旨を伝えておきましょう。試着時や撮影時は丁寧にドレスを扱うことも意識してくださいね。その上でじっくり吟味しつつ、プレ花嫁だからこそ味わえる試着時間を存分に楽しみましょう!

構成・文/小松ななえ イラスト/itabamoe D/mashroom design
※掲載されている情報は2023年7月時点のものです

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