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「参考になります」はNG?彼親との会話で要注意な[間違えがち敬語]

結婚あいさつは無事にクリアできたものの、肝心なのは2回目以降の訪問。一緒にご飯を食べる機会も出てくるし、会話の中身もグッと深くなってきます。そこで気になるのは言葉遣い。丁寧に選んだつもりの言葉が、実は適切じゃないことって意外とあるんです。目上の人である彼親に対して、うっかり使わないようにしたい“間違えがちな敬語”や言い回しをマナーデザイナーの岩下先生に解説してもらいます。

彼親が会話の際に“敬語の使い方”で
違和感を覚えたのはどんなとき?

彼親 言葉遣い

彼の親220人に「息子の彼女の気になる言葉遣い・敬語の使い方」について尋ねてみたところ、「日常会話の流れの中で、違和感を覚えたことがある」という声がちらほら。
これってもしかしたら、丁寧に伝えようと思うあまりに過剰敬語になってしまったり、尊敬語と謙譲語を取り違えて覚えていたりするのでは?
自分にも思い当たるかも……と、ドキッとしたあなた。次からは日常シーンにおいて、気を付けたい要注意ワードと適切な言い換えを紹介!ぜひご参考に。

要注意ワード1「参考になります」

彼のお母さんから料理レシピを教えてもらって……

彼親 言葉遣い 参考になります

何かを教えてもらったりする際に、つい言ってしまいがちな「参考になります」という言葉。よくあるシチュエーションとしては、彼の親からレシピを伝授してもらう場面などが考えられるけど、実はこのフレーズ、目上の人に使うのはNGって知ってた?

こんなとき、何と言う?

「勉強になります」が正解!
マナー

目上の人に対しては、「勉強になります」という表現が適切です。一生懸命教えたことに対し、「参考になりました」と返されると、参考程度にしかならない話だったのか……と彼の親御さんをがっかりさせてしまうかもしれません。相手の気持ちになって言葉を選ぶことが大切です。(マナーデザイナー・岩下先生)

要注意ワード2「さすがですね」

バランスのいい色とりどりの手料理を見て……

彼親 言葉遣い

うっかり言ってしまいがちな「さすがですね」。お義母さんが作ってくれた手料理に思わず感激して出ちゃったり、お義父さんの武勇伝を聞いて合いの手のように発してしまったり。よくあるシチュエーションだけど目上の人に使うには不適切なワード。その理由とは?

こんなとき、何と言う?

「感想や尊敬すべき点」を具体的なフレーズで
マナー

褒めるという行為は目上の人が目下の人に対して行うもので、それ自体が失礼に当たります。とはいえ褒められれば嬉しいのが人情ですよね。ここで避けたいのは上から目線を感じさせる「さすが」という言葉。例えば「お義母さんの作られるお料理、どれもおいしいです。レシピを教えていただけますか?」というように、具体的な感想を伝えながらコミュニケーションを図りましょう。(マナーデザイナー・岩下先生)

要注意ワード3「大丈夫です」

おなかいっぱいだけど、ご飯のお代わりを勧められて……

彼親 言葉遣い

「大丈夫」って、受け止め方が人によって異なる微妙な言葉。「おなかがいっぱいなので、もう大丈夫です(いりません)」なのか、「大丈夫です!まだまだ食べられます」なのか、あいまいな言い回しなので、相手を戸惑わせてしまうことが。

こんなとき、何と言う?

「おいしいお料理でおなかがいっぱいになったので結構です」と、断る理由も一緒に
マナー

どっちつかずの「大丈夫」はやめた方が無難。例えばご飯のお代わりを勧められて、食べたい場合には「はい、いただきます」、断りたいときは「結構です」と意思を明確にすることが必要です。ただし「結構です」というひと言だけだときつい印象を与えることがあるので、「おいしいお料理でおなかがいっぱいになった」など、断る理由も一緒に添えて伝えましょう。(マナーデザイナー・岩下先生)

要注意ワード4「○○でいいです」

食事の後、「何を飲む?」と尋ねられて……

彼親 言葉遣い

相手に何かを問われて「○○でいいです」と答えるのは×。「(仕方ないから)それでいいよ」というニュアンスにも聞こえてしまうこのフレーズ、飲物一つ作るにも手間が掛かるからこそ、自分がおもてなしする側としてそのように言われたらどう感じるか想像してみて。

こんなとき、何と言う?

「○○をお願いします」と丁寧な言い回しを心掛けて
岩下 マナー

親切でしてくれることに対して「○○でいいです」と答えるのは、失礼な感じがしますよね。こんなときは「○○をいただけますか?」「○○をお願いします」と、思いやりのある言葉を添えるようにしましょう。相手の親御さんの立場になって、見る・聞く・伝えるという共感能力を磨くことが大切です。(マナーデザイナー・岩下先生)

要注意ワード5「すみません!」

お茶とケーキを出された際、つい恐縮してしまい……

彼親 言葉遣い

日常生活の中で「すみません」が口癖になっている人、結構いるのでは?感謝を伝えたい場面で最初に出てきた言葉が「すみません」だとちょっと違和感あるし、彼の親にしてみれば、そこまで恐縮しなくてもいいのに……と微妙な気持ちに。

こんなとき、何と言う?

「ありがとうございます」と素直にお礼の言葉を
マナー講師

「すみません」は謝罪だけではなく、ありがとう・ごめんくださいなどの意味を持つ多用語です。手間暇かけてくれたことへのおわびの気持ちと考えると誤りではありませんが、もっと適切な言葉がありますよね。例えば「素敵なお菓子をありがとうございます」と言えば、感謝の思いがストレートに伝わるはずです。(マナーデザイナー・岩下先生)

要注意ワード6「お大事にしてください」

電話口で「腰を痛めた」と話す義母に対して……

彼親 言葉遣い

「お大事にしてください」のどこがおかしいの?と思った人は要チェック!ポイントは「お大事にして」という表現。くださいが付いているため一見丁寧な言葉に思えるけど、「お~して」や「ご~して」という接頭語+動詞は、目上の人の行動を表す際には尊敬語に言い換える必要あり。

こんなとき、何と言う?

「お大事になさってください」が敬語として正解
マナー 言葉遣い

「お大事にしてください」の「お~して」は、目上である彼の親御さんに伝える場合、「お~なさって」と尊敬語に直しましょう。他にも「注意してください」は「ご注意なさってください」というように言い換えます。ちなみに自分自身の行為については、へりくだって「致す」という謙譲語を使うのがマナーです。(マナーデザイナー・岩下先生)

ありがち間違い7「ご苦労さまです」

はるばる新居を訪れてくれた義父母に……

彼親 言葉遣い

あまり違和感のない言葉に思えるけれど、実は使う相手を間違えるとマナー違反になってしまう「ご苦労さま」。職場で、上司や先輩に使っちゃいけないと教わった人も少なくないのでは?その理由は目上の人に対する「ある行為」に隠されているよう。

こんなとき、何と言う?

目上の人に対しては、「お疲れさまです」が適切
マナー講師・岩下さん

目下の人が、目上の人の労をねぎらうのはマナーに反する行いとされています。従って、「ご苦労さま」というフレーズはNG。この場合は「お疲れさまです」が正解です。また、自分たちのために時間をつくってくれたことに対し、「今日はお越しいただき、ありがとうございます」という感謝の言葉も添えましょう。(マナーデザイナー・岩下先生)

ありがち間違い8「さようなら」

彼の実家から、おいとまする際に……

彼親 言葉遣い

「さようなら」や「こんにちは」というごあいさつの言葉には、敬語表現がないことを知ってた?そう考えると「さようなら」でもあながち間違ってはいないけれど、ちょっぴり気になる違和感の正体とは?

こんなとき、何と言う?

「失礼致します」と言い換えると丁寧な印象
マナー講師 岩下さん

さようならは、元々「さようならば、これにて御免」の略語です。日常的に使う言葉ですが、少々カジュアルなイメージがあるので、いきなり言われると違和感を持たれてしまうことも。距離がもっと縮まった段階で使うのは問題ありませんが、まだ打ち解ける前なら、より丁寧に「失礼致します」と言っておいとまするのが適切でしょう。(マナーデザイナー・岩下先生)

From 編集部

大切なのは心を込めて伝えること

親しき仲にも礼儀あり。結婚あいさつが終わって彼の親と打ち解け始めた今こそ、きちんとした言葉遣いを心掛け、お互いに心地よいコミュニケーションを図りたいですよね。正しい敬語を知るのはもちろん、それ以上に“心を込めて伝える”ということも大事にしましょう!

マナー講師
Profile

岩下宣子さん マナーデザイナー

現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。

取材・文/南 慈子 イラスト/沼田光太郎 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2022年4月に息子を持つ親220人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年6月時点のものです

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