新婚カップルの４割が陥る「セックスレス」からの脱却術

「結婚２年以内、かつ２年以上彼（夫）と同居している妻」を対象に、夫婦の性生活についてリサーチしたところ、「セックスレスと感じるときがある、たびたびあると回答した人は、なんと44.5％も！約５人に２人の妻が“新婚レス状態”を感じているという結果に。実は想像以上にたくさんのカップルが、セックスレスを感じているようです。

A.恋人のセックスから、夫婦のセックスへの移行ができてない人が多いから

まず、セックスレスになりやすい一番のきっかけは、一緒に住み始めること。

それまでは恋人同士なので、ドキドキやムラムラが来て、良い雰囲気になって自然とセックスする……ような感じが多かったと思いますが、同じ屋根の下にずっと一緒にいればそうはいきませんよね。生活の中のセックスになりますから、ドキドキを伴うセックスではなく、日常の穏やかなセックスへの切り替えが必要なんです。

これを怠り、今までの恋人同士のままの雰囲気でいこうとすると、「一緒にいる時間も長いし、いつでもできる」「急がなくてもいいか」「タイミングがいいときに」と先延ばしにしている間に、きっかけがつかめず「まぁなくてもいいか」という、レス状態に慣れてしまうことに……。だからこそ今のうちに、結婚して家族になったからこそのやり方を考えていくことが大事になります。

新婚だけどセックスレスを感じている先輩花嫁たちに、その理由を聞きました。一体何がきっかけでレスになってしまったのか……？気になるTOP３とその解消法もあわせてチェック！

先輩花嫁たちのリアルVOICE

たまにしたい気分のときもあるけど、仕事や家事で疲れてしまい、いつも先に寝てしまう。（みちさん・27歳）

ふたりとも仕事が忙しくて全然時間が合わないので、気づいたら全然していなかった。（おにぎりさん・28歳）

お互いの生活リズムが合わず、Hするタイミングをずっと逃している。（s.hさん・39歳）

ふたりとも仕事が忙しく、毎日ベッドに入ったらただ寝るだけの日々。（そよんさん・27歳）

自分が疲れているときと、相手が疲れているときのタイミングが合わないので……。（メロンさん・31歳）

「仕事や家事で日々疲れて、タイミングが合わない」場合の解消法は？

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何となくの雰囲気でしようとすると、生活に流されてしまうので×。
あらかじめする日や曜日を決めておくのがおすすめ。
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「そんな雰囲気になったら自然にするかな」「時間に余裕があるときにしよう」と思っていると、日常の忙しさや疲れに流されて、気が付いたら何カ月もしていなかった……というのはよくある話。雰囲気待ちだとずっとすれ違い続けてしまいます。

そこでおすすめなのは、する日を事前にふたりで決め、スケジュール化し、それに向けて仕事の残業はしない、疲れをためないようにするなど、しっかりコンディションを整えて、遠足みたいな気分ですること。お互いに忙しい平日の夜は無理にしなくていいので、ふたりのお休みを合わせて、休日の朝や昼にしてもいいですし、お昼寝しながらのゴロゴロセックスや、週末の夜にお酒を飲んだり料理をつまみながらダラダラしながらするセックスでも何だってOK。

大事なのは、恋人時代のようなムラムラ待ちをして雰囲気が高まったらするセックスではなく、「夫婦関係をうまく回していくためのイベント」としてのセックスととらえて、タスク化しておくこと。ただし、義務感にならないように、「週末は夜ゆっくりすごしたいよね」「休日は一緒にダラダラしたいな」などの伝え方も大事。また、排卵日に合わせた子作りのためのセックスをしているカップルは、その日とは別の日を確保し、あくまで夫婦のコミュニケーションとしてすることがポイント。

先輩花嫁たちのリアルVOICE

子どもが生まれてから、恋愛対象ではなく家族として見てしまうようになり、したいという気持ちがわいてこなくなった。（Dr.マーモットさん・28歳）

一緒に住み始めてからいつもいるのが当たり前になったので、男というより家族という感じに。（たまさん・34歳）

キスは日常的にしてるけど、それ以上は別にしなくてもいいかと思うようになった。（むーさん・27歳）

家だと雰囲気も何もなく、内容も同じでマンネリになり、する気が湧かなくなりました。（あかさん・31歳）

夫に加齢臭を感じるようになって以来、なんか応じたくなくなった。（さおりさん・35歳）

「お互い「家族」になってしまい、自然にしなくなった」場合の解消法は？

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ずっと一緒にいればムラムラ感はなくなるのは当然。
お互いを性的な目で見るきっかけ作りが必要です。
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ずっと一緒に住んでいると、相手が毎日そこにいるのが当たり前になり、例えば彼が家でゴロゴロしてるのを見てもムラっとしたりしないですよね。それはお互い同じだと思います。

だからこそ、たまに相手を性的な目で見られるような機会を作るのがおすすめ。例えば、昔行ったホテルや、初めてのデートの場所やお店に久々に行ってみるなど、昔のムラムラしていた時代のデートを再現するのも一つの手。付き合い始めたころの写真を一緒に見てみるだけでも効果があります。

また、一緒に住むとなかなか待ち合わせをする機会も減ると思うので、あえて外で待ち合わせてデートをするのも◎。相手に少しでもきゅんとできるよう、お互いの美容室の帰りに待ち合わせしたり、あえてオシャレな服でしか入れないようなお店に行ってみるのもおすすめ。

こうしてたまにでも「相手を異性として意識する機会」を意識して作っていくことで、レス化は防げるはずです。

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スキンシップはゼロにしないことが大事。
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セックスレスになるかならないかの境目は、普段からスキンシップを取っているか取っていないかも大きなポイント。例えば数年間セックスがない夫婦でも、日々スキンシップを取っていた夫婦はすぐに再開しやすく、逆にほぼスキンシップがない夫婦はなかなか再開しにくいんです。

最近スキンシップが少ないなと思うカップルなら、まずは手を繋いだり、ハグ、マッサージなど手軽にできるものからでもOK。日常で少しずつ増やしていってから、ステップアップを目指してみてください。最初だけでも意識して行うと、あとは習慣化してきますから、もし一時的にレスになることがあっても解消しやすい関係になれますよ。

先輩花嫁たちのリアルVOICE

自分がしたい日もあるけど、彼は仕事で疲れてそうなので誘いづらい……。（しーふぇーぶ・さん24歳）

誘われることが減り、夫から女として見てもらえなくなったように感じている。（おまるさん・27歳）

子どもがほしいので排卵日前にはするけれど、普段彼から誘われることがほとんどない状態が続いています。（うゆさん・29歳）

彼のしたいタイミングのときに限って、私が疲れていて断ったりなどが重なり、自然とする回数が減った。（あさん・29歳）

「相手から誘われない（自分からも誘えない）」場合の解消法は？

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まずお互いがどんな夫婦生活を送りたいかの擦り合わせをし、
自分がしたいときの合図も決めておくと◎。
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自分がどうしたいかを相手に伝えていますか？したいタイミングがあれば、しっかり自分からアクションを起こさないと、パートナーから「性欲が薄いのかな」「あんまりしたくないのかな」と思われている可能性も。何も言わないのが一番よくないので、まずはライトな感じでOKなので、例えば「私たちずっとラブラブでいたいよね？」「セックスレスにはなりたくないよね」「マンネリHになるのって嫌だよね？」「最近あんまりしてない気がするね」など、会話の中で、今後もずっとセックスをしていきたいことや仲良しでいたいことを、話題に出してみるといいと思います。

特に、今後妊活を予定している方は要注意！お互いのセックス観を確認しないままで、子作りのためのセックスに入ってしまうと、出産後は目標を達成した気持ちになり、そのままセックスレスになる可能性が高いんです。

毎回のセックスに関しても、彼からのお誘い待ちじゃなく、自分から誘いやすいような伝え方を決めておくと気持ちがラク。直接的な言葉で言うのが難しいなら、LINEのスタンプなどを使って、恥ずかしくない合図をふたりで決めるのもおすすめ。（キャラクターがベッドに誘ってる可愛いスタンプとかがあるので探してみてくださいね。）

特に女性で多いのは、「自分から誘う、積極的な女性って相手から引かれちゃう」って心配する方もいるんですが、誰にでも積極的なわけではなく、自分が好きでパートナーになった相手から積極的になられるのが嫌って人はほぼいません。

私は、セックスレスのご夫婦から相談を受けることも多いのですが、お互いにお話を聞いてみると、「実はお互い、したいとは思っていたけれど、すれ違っていてレス化していた」ことも多々あります。逆にお互いの「したい」という気持ちが確認できたら、レスが解消したというケースも多いんです。セックスはあくまでふたりのコミュニケーションの一つ！特別視し過ぎずもっとライトに考え、自分がしてほしいことを伝えたり、彼のしてほしいことを聞いてあげたりと、シンプルにお互いの気持ちを共有するのが大切です。

先輩花嫁たちのリアルVOICE

レス気味になってからすでに時間が経っているので、今さらするにも恥ずかしいという気持ちになっています。（kokottoさん・33歳）

育児に疲れてそんな雰囲気にもならなくなったし、今からするにも何となく恥ずかしいので無理かも……。（ラビットさん・35歳）

しなくなってから、結構期間が空いてしまったので、するきっかけがない。（れのさん・30歳）

レス気味だったカップルが、本格的なセックスレスになる過程で多いのが「この状態はいいとは思ってないけど……」「レスって最近多いらしいし」と、違和感は感じているのにしょうがないと見て見ぬふりをしているうちに、１年２年と経ってしまうこと。そうなると、もう今さら感と恥ずかしさとで取り戻すことは大変！

日本人の夫婦は、子作りのプランニングに関わるセックスの話はできているけれど、夫婦の絆を深めるコミュニケーションのためのセックスについては、話し合いされてない方がほとんど。「子どもを作るため」と「ふたりのコミュニケーション」は同じセックスでも別もの。面倒かもしれませんが、これから長く一緒にいるふたりのことだからこそ、きちんと話題に出して話し合う時間を取ってほしいと思います。

Profile

OliviA ラブライフアドバイザー

2007年より性生活の総合アドバイザーとして活動。カウンセリング・講座で「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」（日本文芸社）他多数。

構成・文／滝 紀子　イラスト／佐々木千絵
※記事内のランキングおよびコメントは、2023年８月に、結婚２年以内かつ結婚前も含めて２年以上彼(夫)との同居期間がある20～39歳の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです

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