ベトナム ハイニンのウェディング ～儀式・風習～

晴れの日では、特に占い師の助言の影響が強く、「新郎が新婦を迎えにいく時刻」「新婦が新郎の家に入る時刻」
などが事細かく占いにより決められます。 結納の日に「新郎が新婦を迎えに家を出る時刻」は「午後３時」、そして
結婚式当日に「新郎が新婦を迎えに行くために家を出る時刻」は、「午前９時」と決められていました。
これらの時刻も占いによって奇数から選びました。このように事細かく決められたもの全てが忠実に守られます。

結納の文化もベトナムでは大切に守られています。結納の品は、新郎の友人が運び新婦の友人が受け取る
という風習があります。 この際、新郎新婦のそれぞれの友人が人数を合わせて行わなくてはなりません。
この人数も、結納品の量に応じて、５人・７人・９人と奇数人数でなくてはならない決まりがあります。

結納の品を受け渡しする友人らは、両家からお年玉を貰います。そして、結納の品を受け渡す際にそのお年玉を
交換します。これには、「縁を交換する」という意味が込められています。

挙式当日、新郎が新婦を自宅に迎えに行く事が決まりとなっています。 その際、新婦は自分の部屋で一人きりで
待たなくてはいけない慣習があり、これを守る事で新郎の家庭に入っても大切にされると考えられています。

田舎の伝統的な結婚式では、新婦の両親は参列してはいけないという決まりが残っています。これは、
嫁ぐ事によって新郎の家に入り、娘の帰る家は新郎宅であるという親と娘の決意のあらわれでもあります。
結婚式当日は、両親は新婦を見送ると、家に残り静かに娘の幸せを願います。