聞き上手になるには?質問や相づちなど会話を弾ませるコツを伝授

2022/5/20 11:00

あなたの周りには「聞き上手」な人はいますか?自分の話ばかりではなく、相手の話を聞いてあげられて上手に相づちを打てる人はコミュニケーションスキルが高く、プライベートなシーンやビジネスの場面でもメリットがたくさんあります。聞き上手な人の特徴や、聞き上手になるために大切なことを、恋愛や結婚などに詳しい一般社団法人異性間コミュニケーション協会の佐藤律子さんに伺いました。

聞き上手とはどんな人?



聞き上手とはどんな人?

「聞き上手」とは、「相手にうまく応答して、気分よく十分に話をさせること。また、その人」のことを指します。聞き上手の人にはどんな特徴があるのか見ていきましょう。

リアクションが絶妙


いろいろな話をしたくなってしまうときって、相手のリアクションが絶妙で「これこれ!この反応を待っていた!」という場合ではないでしょうか?身を乗り出して「うん、うん」と話を聞いてくれて、嬉しい話のときは「それは良かったね!」と一緒に喜んでくれて、つらい話をしたときは、「大変だったね……」と悲しんでくれる。そんなリアクションが上手な人には、つい話すつもりではなかったことまで話をしてしまうものです。

話を最後まで聞いてくれる


簡単なことのようで、実はこれができる人は意外と少ないもの。会話をしているとき、「それわかるー!私もこんなことがあってね……」と言いながら、相手に話を持っていかれてしまうことがよくありますよね。

特に女性は共感したい、してほしい傾向が強いので、話を聞きながらつい同じような経験や話を探してしまいがちです。そんなふうに途中で話を遮られてしまうと、結局何の話をしたかったのかわからなくなることも。本当に聞き上手な人は、話の腰を折らず最後まで聞いてくれます。

質問で話を盛り上げる


こちらの話が一段落した後、「それでどうなったの?」「どうしてそれをしようと思ったの?」など、さらに会話が盛り上がるような質問ができるのも聞き上手の特徴。質問をされることでそのときの気持ちを思い出し、どんどん深い話につながっていくこともあります。


聞き上手のメリット3選



聞き上手のメリット3選

聞き上手になると、プライベートや恋愛の場面はもちろん、ビジネスシーンでもいいことがたくさん!具体的にどんなメリットがあるのかご紹介します。

1.信頼されやすい


聞き上手な人の「聞き方」は、自分に興味を持ってくれているように感じます。自分のことを理解してくれていると感じることで、安心感が生まれ、信頼して何でも話してくれるようになります。例えば、悩み相談を受けているうちに相手がどんどん安心して話すようになり、いつしか恋愛関係に発展する場合も。

2.好かれやすい


話をしっかり聞いてもらえると、その相手と「もっと話をしたいな」「また会いたいな」と思うものです。一緒にいると心地よく、幸せな気持ちになれると感じ、恋愛の場面ではもちろん、そうでなくても相手に好意を感じるようになる傾向があります。ビジネスシーンでは、取引先から好印象を持たれることで仕事の成功につながるかもしれません。

3.絆を深められる


相手に信頼され、気持ちよくいろいろな話をしてもらうことで、相手の興味、関心のあることや性格を知ることができます。すると、より相手が喜びそうな話ができるようになっていきます。その結果、絆が強くなり、特に恋愛の場面では相手の好きな話題や興味がわかるので、ふたりの仲を深めるのにとても役立ちます。


聞き上手な人がやっている5つのこと



聞き上手な人がやっている5つのこと

では次に、そんな聞き上手な人が会話の中でどんなことを行っているのかを見ていきましょう。

1.大きなリアクションを取る


聞き上手な人は、顔はうなずき、声で相づちを打ちます。相づちは、「へー!」「そうなんだ!」という共感を持ちながらも感激しているような雰囲気を大事にします。体は身を乗り出しながら話を聞きます。

顔の表情は、楽しい話のときは楽しそうに、悲しい話のときは悲しそうにと、話し手と同じような表情で共感を深めることを心掛けています。

2.相手を主役にする


自分が話すよりも、まず相手に話をさせます。そして相手の話が全て終わるまで全力で話を聞きます。

会話のスピードや声の大きさ、相づちや呼吸のタイミングを相手に合わせることも意識しています。こうすることで安心感が生まれ、相手は落ち着いて話をすることができます。

3.否定をしない


相手の話や意見を真っ向から否定したり、相手が望んでいないのに討論したりすることはしません。

たとえ自分と意見が食い違っていても、どんな話でもまずは肯定的に捉えてみることを意識しましょう。すると相手は自分のことを理解してくれていると感じ、「もっと聞いてほしい」と思うようになります。

4.「間」を大事にする


話の途中で言葉が急に止まることってありますよね。これは、この後の話が少し話しにくい、または頭の中で話をまとめている場合などです。

このような「間」を怖いと感じ、別の話題を振ったり会話を遮ったりしてしまう人が多い中、聞き上手な人はしっかり待つことができます。間を上手にやり過ごすことで、その後の重要な話題を聞き逃さず、話を深めることができます。

5.質問をする


聞き上手な人は、「それからどうなったの?」「どうしてそう思ったの?」のように、上手な質問をして話を膨らませていきます。

聞き上手な人は質問上手でもあります。相手の話をちゃんと聞いて理解しているからこそ、絶妙な質問ができるのです。


聞き上手になるには?実践方法を伝授!



聞き上手になるには?実践方法を伝授!

聞き上手な人のやっていること、心掛けていることがわかっても、自分がすぐに聞き上手になるのは難しい気もしますよね。次のようなことを少しずつ実践していけば、あなたも聞き上手に近付けるはず!

うなずく


「うなずく」というリアクションは、相手に「しっかり話を聞いてくれている」という安心感をもたらします。

うなずきには小さなうなずきと、大きなうなずきがあります。小さなうなずきは「私はあなたの話をちゃんと聞いていますよ」という意味を表し、大きくゆっくりとうなずくと、「なるほど」と相手の話に敬意を持って聞いている印象に。また、楽しい話題であれば、笑顔とともにうなずくと相手の好感度もUPするはず!「笑顔でのうなずき」をぜひ活用してみてくださいね。

相づちを打つ


楽しい話のときは笑顔で目を見つめて、「そうなんですね」「へー!」「すごいね!」、悲しい話のときは、悲しい表情で「大変でしたね」「悲しかったね」「しんどいね」と相づちを打ちましょう。

また苦労話のときは、真剣な表情で「それはお疲れさまでしたね」「よく頑張ったね」「すごいね」というように、共感の言葉を表情と併せて伝えることがポイントです。

「おうむ返し」をする


相手の言葉を繰り返して返事をする「おうむ返し」をするのもおすすめです。

「〇〇だったんだよ」→「そっか、〇〇だったんだね」と同じ言葉を使って繰り返してあげることで、「しっかり聞いてくれている」「共感してくれている」といった安心感が生まれます。言葉を繰り返すことで、話し手の頭の中が整理され、相手の話しやすさにつながる効果も期待できますよ。

「5W1H」を意識して質問する


聞き上手の人は質問上手でもあるとお伝えしましたが、その質問の仕方には秘訣(ひけつ)があります。それは「5W1H」です。「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰と)」「What(何を)」「Why(どうして)」「How(どうやって)」で質問してみましょう。

「それからどうなったの?」「どうしてそう思ったの?」など、話を膨らませる質問をすると、相手は「この話を続けてもいいんだ」「相手も興味を持ってくれているんだ」と話しやすくなります。


聞き上手になると恋愛もうまくいく?



聞き上手になると恋愛もうまくいく?

聞き上手であることはさまざまなシーンで役立ちますが、特に恋愛では重宝するスキルです。聞き上手な人とは話が弾むため、一緒にいるのが楽しくなります。一緒にいて楽しい人とは、もっと一緒にいたくなりますよね?この心理が「好き」につながるのです。

例えば実際にあった例では、とある男性が合コンで聞き上手に徹した女性のことを、「会話が楽しかった」→「楽しい家庭を築けそう」と感じ、お付き合いの後結婚にまで至ったというケースもあります……!長い時間を共に過ごす相手なら、一緒にいて居心地がいい、聞き上手な人がいいですよね。

もしかすると「聞き上手」は「恋愛上手」なのかもしれませんね!合コンはもちろん、日々のLINEのやりとりや電話など「聞く姿勢」を実践してみてはいかがですか?

取材・文/ペパーミント

【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事。
恋愛、婚活、夫婦問題、子育て、ハラスメント、マネジメント、女性活躍、LGBTQなど人間関係についての専門協会として、認定講師100名以上が在籍する。自治体婚活イベントのカップル成立率60%以上、異性間コミュニケーション研修の受講者は延べ3万人を超える。『最高に幸せな“たった1つの恋”を実らせるレッスン』(大和書房)他著書多数。テレビ番組の恋愛・結婚コーナーの監修、出演実績も豊富。
(協力:異性間コミュニケーション協会認定講師デュオ信さん、鬼頭晃枝さん、ひかさよしこさん)



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