感受性豊かな人の特徴!恋愛傾向やメリット・デメリットも解説

感受性豊かという言葉の意味とは?感受性豊かな人の特徴・恋愛傾向のほか、メリット・デメリットをご紹介!自分の感受性の高さを診断するチェック項目でいくつ当てはまるかも必見です。また、感受性を高める方法について、人間関係やコミュニケーションに詳しい心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。

「感受性豊か」の意味とは?



「感受性豊か」の意味とは?

感受性豊かとは、感じる力や心の動きが強い様を指します。

例えば、友達や恋人の表情や言動からささいな変化に気が付く、映画や音楽、芸術に感動して涙が出ることが多いのは感受性が豊かだからと言えます。

気持ちを敏感に感じ取って共感したり、周囲の影響を受けたりする人を「感受性豊かな人」「感受性が強い人」と表現します。


感受性豊かな人の特徴



感受性豊かな人の特徴

感受性豊かな人によく見られる、性格や行動の特徴を紹介します。

喜怒哀楽が豊か


喜び、怒り、哀しみ、楽しみといった感情が顔に出やすく、またその感情が周りにも伝わりやすいです。感情の振り幅が大きく、映画を見て号泣していたと思ったら、友達の話題で大笑いしていることもあります。

喜びや楽しみのときは自然と笑顔になりますが、時には悲しみや怒りを表現してしまうこともあるでしょう。

音楽や美術など芸術が好き


感性で感じ取るものを好む傾向にあります。コンサートに行ったり、美術館や博物館を巡ったり、芸術作品の鑑賞を趣味にする人が多いでしょう。また、自身でそうした芸術活動をする場合もあります。

アクション(動作)が大きい


嬉しさなど、感じたことを相手にそのまま伝えたい気待ちから、会話中に身ぶり手ぶりが大きくなります。アクションは大きく見えますが、本人は誇張しているつもりはありません。

共感力があり、優しい


相手の置かれている環境や感情を自分のことのように受け止めて考えられる、優しい人が多いです。相手が悲しんでいるときは親身になってなぐさめ、嬉しいことがあれば心から喜び祝福します。

涙もろい


共感力が高く、感情に敏感であるため、ちょっとしたことで涙が出ます。感動的なシーンを見た、誰かが親切にしてくれた、悲しい出来事を目の当たりにしたなど、喜びであっても悲しみであっても、すぐに泣いてしまうでしょう。

傷つきやすく繊細


小さな失敗をいつまでも気にしてしまったり、周囲からの何げないひと言に深く傷ついたりすることが多いでしょう。また、他人の感情につられて自分の感情が揺さぶられてしまうなど、繊細でデリケートな部分があります。

観察力がある


感情を素早く受け取ることができるのは、周囲を観察する力があるということです。そのため、日頃から無意識に他人や状況を観察する癖がついています。


感受性豊かな人の恋愛傾向



感受性豊かな人の恋愛傾向

ここでは、感受性豊かな人がどんな恋愛をするのか見ていきましょう。恋愛における行動や考え方の傾向を解説します。

愛情深い


手作り弁当を作ったり、プレゼントに手書きのメッセージを添えたりと、相手に何かすることに手間を惜しみません。感受性豊かな人との交際は、愛情を感じて心が温かくなるような場面が多くなるでしょう。

メッセージの文章が長め


チャットツールやメールのメッセージが長文になりがちです。感じたことを恋人に共有したいという想いが強いため、ついメッセージが長くなるのでしょう。

恋人の前では泣き虫


恋人にはより本音を見せられる、あるいは本心を知ってほしいという気持ちが強いです。周りに人がいるときは涙をこらえますが、ふたりきりのときには我慢せずに泣く傾向があります。

恋人のうそを見抜ける


恋人の微妙な言動や表情の変化に敏感で、うそや隠し事に気が付きやすいです。相手の本心を理解したいと思うため、より観察力は鋭くなります。


感受性豊かであることのメリット



感受性豊かであることのメリット

感受性が豊かであることのメリットや長所について解説します。

日常に感動がたくさんある


小さなことにも感動できるため、日々退屈することがありません。「何げない毎日にも、幸せと感じることはたくさんある」と、胸を熱くさせることができます。

人との縁に恵まれやすい


優しい性格や共感力の高さから、人に感謝されたり好かれたりすることが多いです。困難があったときには、恩返しのように人が集まってくれることも珍しくありません。

博識になる


情報に対するアンテナが高く、声を掛けられる頻度も高いです。流行のイベントや芸術作品に触れる機会がたくさんあるため、そこから興味が広がり楽しみながら知識を深めることができます。

危機回避能力が高い


観察力が鋭いので、「何か怪しい」と勘が働きます。危険な状況に対して、直感的に警戒心を持つことができるので、リスク回避に役立ちます。


感受性豊かであることがデメリットとなるケース



感受性豊かであることがデメリットとなるケース

魅力的なメリットがある一方で、注意すべき点もあります。どのような場合に気を付けた方が良いのか見ていきましょう。

物事にハマりやすい


自分の感性を最優先するため、好きなものを見つけると深くのめり込む傾向があります。

没頭するあまり、仕事がおろそかになったりお金をかけすぎてしまったりするケースもあるので、注意が必要です。

人間関係に疲れやすい


良くも悪くも周囲からの影響を受けやすいので、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も受け止めやすくなります。

例えば、同僚が上司にひどく怒られているのを見たときや、恋人と別れた友達の話を聞いたときには自分事のように胸を痛めます。

また、困り事の相談や悩みを打ち明けられやすいため、気付けば人の心配ばかりして疲労困憊(こんぱい)してしまうこともあるでしょう。

嫉妬心で苦しむ


勘が鋭い分、恋愛では嫉妬心が芽生えやすいという一面があります。

例えば、偶然、恋人と同僚のメッセージのやりとりを見て、「この同僚は恋人に恋愛感情がある」と気が付いてしまったり、恋人のちょっとした言動から隠された秘密やうそを感じ取ります。

ただ、確証がないことも多いため、モヤモヤとした見えない嫉妬心に悩まされることも多いでしょう。


【診断】あなたは感受性豊か?



【診断】あなたは感受性豊か?

自分は感受性が豊かなタイプなのかわかるチェックシートを作成しました。当てはまる項目がいくつあるのかチェックしてみてください。

「感受性豊か度」診断


□映画を見終わった後は、余韻を深く感じる

□考え方は読んだ本や有名人の影響を受けやすい

□物を買うときは、お買い得かよりも「自分が好きか」が大切

□恋人や友達、家族の誕生日には、相手の欲しいものをリサーチする

□ニュースやSNSから得る情報よりも、自分の価値観や感性を信じる

□子どもの頃から涙もろいと思う、あるいは人からよくそう言われる

□人が笑われたり怒られたりしていると、いたたまれない気持ちになる

□リアクションや表情が豊かだとよく言われる

□芸術(音楽・美術)鑑賞が好き

□芸術(音楽・美術)に関する職業に就いている

□周囲の人の隠し事や体調不良によく気が付く方だ

□知人の好きな人を見破ることが多い

□他人が自分をどう思っているかがおおよそ分かる




診断結果


3個以上チェックが付いた人:感受性豊か度50%
感情的になりすぎず、理論的な考え方も大切にできる、バランスが取れているタイプです。

5個以上チェックが付いた人:感受性豊か度70%
感情的思考と論理的思考がせめぎ合うときは、感情に傾く行動を選ぶタイプです。周囲をよく見ていて、他人の気持ちに敏感で共感しやすい性格と言えます。

8個以上チェックが付いた人:感受性豊か度100%
論理よりも感情を優先させるタイプです。自分の感覚や感性に従って行動することで満足感を得られます。


感受性を豊かにする方法



感受性を豊かにする方法

感情が豊かであることは、充実した生活につながる素晴らしい個性です。ここでは、感受性を豊かにするコツを紹介します。

芸術に触れる機会を意識的につくる


博物館や美術館、音楽コンサートなど芸術に触れる機会を意識的につくりましょう。

チケットサイトやイベントサイトに登録しておくと、新しい情報をキャッチしやすくなります。まずは少しでも興味を引かれたものに、足を運んでみましょう。

人とのコミュニケーションを増やす


昨今はSNSでのコミュニケーションが活発ですが、リアルなコミュニケーションを増やすことを心がけてみましょう。

文章や画面越しではなく、息遣いや空気感などの「空間」を共有することで、さまざまな感情を受け取ることができ、感受性が育まれます。

一日1つ「感動」を振り返る


「散歩中に寝ている猫を見かけいとおしく感じた」「ドラマや漫画に感動した」「ほっこりニュースを読んで自分も嬉しくなった」など、一日の最後に「今日は何に心を動かされたか」ということを振り返ってみてください。

一日に1つでも心が動く出来事を思い出すことで、自分の心の感度を確認できるようになります。

モヤモヤとした感情をそのままにしない


「なんとなくモヤモヤする」「落ち着かない」といった、心の居心地の悪さをスルーせず、「どうしてそうなるのか?」を見つめてみましょう。

親しい友達や家族、またはカウンセラーなどの専門家と話して、共有しながら言語化していく方法もおすすめです。


感受性を磨いて、毎日を豊かに



感受性を磨いて、毎日を豊かに

感受性が豊かな人は、日常の小さな喜びや美しさに気付き、それを大切にすることができます。恋愛においても、恋人と過ごす何げない瞬間やちょっとした優しさに感動し、ふたりの関係をより深く、特別なものにしてくれるでしょう。

感受性は意識的に育てることが可能です。芸術に触れたり、自分の感情に素直になって物事を感じたり、感受性を磨いていくことが、より幸せで充実した毎日につながりますよ。

取材・文/高坂晴奈

【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。恋愛や心理系コラムの執筆やメディア出演、監修も多数行っている。2024年4月までの相談件数は約6000件を超える。
オフィシャルサイト:http://feel-mind.net/