岡山男性は明るいけど、クール!?

明るさとクールさが混在する岡山男性は、恋愛も駆け引き上手

地域によって方言や名物があるように、男性にもご当地の特徴があるのでは……? そんな疑問を調べてみました。今回は岡山県の男性についてご紹介します。岡山県といえば、桃太郎。2018年の3月、岡山空港が「桃太郎空港」に愛称が決定したと話題になりました。穏やかな気候の地域で育った岡山男性は、どんな性格と恋愛傾向を持っているのでしょうか? 県民性研究の第一人者、岩中祥史さんに伺いました。

意外にクールで冷淡? 理屈っぽさもある岡山男性



岡山といえば、「果物の王国岡山」と称されるように、白桃やシャインマスカットなどのブランドフルーツで有名です。おいしい果物がとれる温暖な気候では、桃太郎のようにわんぱくに育つような気がしますが、岡山男性の性格はどうでしょう?

「雨の降る日が少ないことにかけては全国トップ※1であることから「晴れの国」とも呼ばれる岡山県。さぞかしカラッとした気質なのではないかと想像したくなりますが、明るく開放的な一方で「クール」「冷淡」という声も多いようです。実は岡山県は子どもの頃から勉強への関心が強く、江戸時代は寺子屋の数では長野県、山口県に次いで3位でした。※2。理屈っぽい男性が多いのは、勉学の場で知識を競い合う風土が影響しているのかもしれません。当然、弁も立つ人が多く、岡山男性を言い負かすのは大変そうです。

交通の要衝で、瀬戸内海には古くから内外の船が行き来していたので、岡山男性は進取の気性にも富んでいます。中でも大阪との交流が深かったことは、ビジネスセンスや商才を磨くと同時に、お金について細かい傾向を生んだといえるでしょう」

気になる女性はじっくりチェック。駆け引き上手で本音が見えにくい



やはり海に面した温暖な地域の男性は、明るく開放的な性格になるのでしょうか。船を通じて知らない世界に接していれば、新しいことも柔軟に取り入れそうです。そんな岡山男性の恋愛にはどんな傾向がありますか?

「根は明るいのですが、クールなところは恋愛も同じ。どこか冷めているというか、なかなか相手に夢中にならないのが岡山男性です。常識を踏み外すような行動に出たりすることもありません。何事も理にかなっているかどうかを基準に行動するので、女性をじっくり値踏みしようとする特徴があります。商売で鍛えられているせいか駆け引きが上手で、本音が見えにくいのではないでしょうか。

言葉の使い方にもたけており、おだて上手という点では全国でもトップクラスかも。また、経済観念が発達しているため、コストパフォーマンスの追求にことの外執念を燃やします。そのため結婚後も家計のやりくりを気にしそうです。

こうした岡山男性の理にかなった考え方・言葉ばかりが前面に出てくると、女性の側は疲れてしまうかもしれません。人生設計についても自分のスタンスがしっかりしている岡山男性には、相手がそれにそぐわないと見るとあっさり別れようとする傾向も見受けられます」

明るいのにクール、その上おだて上手とくれば、かなり女性にモテそうな気がします。駆け引きにたけた岡山男性とは、大人の恋愛が楽しめるかもしれませんね。岡山男性を好きになった場合は、相手からじっくりチェックされていると思って、気を抜かないのがポイントかも。岡山男性は本音が見えにくい分、こちらは万全の対策で臨みたいですね。(ぱう)

※1 気象庁「全国気候表(1981〜2010年の30年間)の平年値)」
※2 日本教育史資料

【取材協力】
岩中祥史(いわなか・よしふみ)さん
編集企画会社エディットハウス代表取締役。出版プロデューサー、ノンフィクション作家。これまで手掛けた書籍は800冊以上。著書は『名古屋学』『博多学』『札幌学』『広島学』『鹿児島学』『新 不思議の国の信州人』『新 出身県でわかる人の性格』『名古屋の品格』『城下町の人間学』『「いい夫婦」の旅術』など多数。