主導権とは?言葉の意味や恋愛で主導権を握りたい人の心理も解説
Index
- #01 主導権とは?「主導権を握る」の意味は?
- #02 恋愛の主導権は握りたい?握られたい?
- #03 恋愛で主導権を握りたい人の心理
- #04 恋愛で主導権を握られたい人の心理
- #05 ふたりにとって、心地よいバランスを見つけてみよう!
恋愛中のカップルは、どちらが主導権を握っているかによって、ふたりの力関係が変わってきます。主導権を持っている方は、ある程度自分の思う方向に、パートナーとの関係をかじ取りすることができるでしょう。恋愛において、自分が主導権を握り、積極的に相手をリードしたいタイプの人もいれば、逆に「頼りがいのあるパートナーに引っ張ってもらいたい」と思う人もいます。この記事では、心理カウンセラーの竹内えつこさん監修の下、主導権を握りたい人、握られたい人の心理をそれぞれ解説します!
主導権とは、中心となって物事を動かし、進めることができる力のことを指します。
「主に導く」という字の通り、先立って物事を進め、他の人をリードしていくという意味合いがあります。ビジネスシーンでは、組織を統率するリーダーが持っている能力を指す言葉としてよく用いられます。
恋愛の場面では、主導権を握ると、いろいろな行動を率先して決め進めていくことができます。カップル間においては、主導権を握った方が、自分のペースに合わせた関係を築きやすくなります。
例えば、連絡や会う頻度、またデートでどこに行くか、何を食べるかなどのプランも、自分の希望や意見を反映しやすくなります。ふたりの今後について話し合いになった際も、発言力が高まるでしょう。
※データ出典:マクロミル
20〜30代の男女にアンケートで「恋愛において『自分が主導権を握る』のと『相手に主導権を握られる』のではどちらが好きですか?」と聞いたところ、上記のような結果になりました。
男女共に2割強の人が、「相手に主導権を握られる」方が好きと回答。半数以上が「どちらとも言えない」と回答しています。
「どちらとも言えない」と回答した理由について、アンケートではさまざまな意見が挙がっていました。
「立場は対等と考えているため」(27歳/男性)
「どちらかに偏ると疲れるので、臨機応変にしたい」(26歳/男性)
「それぞれ得意分野があるので互いに支え合えばいいと思う」(33歳/男性)
「時と場合によって、お互いが引っ張っていけばいい」(33歳/女性)
「ストレスのない関係がいい」(25歳/女性)
「お互いを尊重できる仲がいい」(28歳/女性)
これらの意見を見ていると、「どちらとも言えない」と回答した人の多くは、互いに平等でいるために、分かりやすい力関係をつくらないよう、主導権を意識しない付き合いを望んでいるようですね。
恋愛において、一方が相手を引っ張っていく関係より、それぞれの得意不得意を理解し、支え合える関係を築くことを大切としているのでしょう。
恋愛であえて自分が率先して物事を進め、相手をリードしたいと思う人には、どんな心理があるのでしょうか。
自分が主導権を握り、優位に立つことで、得意分野を相手に見せることができるので、自分の魅力をより相手に知ってもらえると考えています。
特に付き合い始めたばかりの頃などは、好きな人に自分の魅力や長所をアピールして良い印象を持ってもらうために、主導権を握り、相手をリードしたいと思う人もいます。
マイルールやこだわりがあり、自分の考えを優先したいタイプは、自分のペースを大切にしているので、相手に振り回されることが苦手です。
恋愛においては、主導権を握っていた方が思うように物事を進められるので、心に余裕が生まれて自分らしく振る舞うことができます。
恋愛相手に対する「守ってあげたい」という保護欲から、自ら率先して行動する場合があります。相手を大切に思っているからこそ、自分のリードで相手が一緒にいる時間を楽しむ様子を見ると、安心し満たされた気持ちになります。
前述のアンケートでは、自分がリードするよりも、頼れる相手に任せたいと思う人も一定数いました。ここでは、主導権を握られたい人の、心理をまとめています。
恋愛相手に頼りたい気持ちが強い人は、相手に主導権を握ってほしいと考えます。
自分で選んだり決定したりするよりも、頼りがいのあるパートナーに、物事を進めてもらう方が、負担なくスムーズに物事が進むと思っています。また、精神的に「相手に甘えたい」という気持ちもあります。
自分で判断して決めるのが苦手な人は、主導権を握られる方が楽だと考えがちです。
また、こういうタイプの人は、恋愛においては相手の意見やペースに合わせている方が、関係をうまく築けると感じている場合があります。その場合、相手に合わせてあげることも愛情表現の一つとして捉えています。
自信がなく、他者に意見を伝えるのが苦手なタイプは、相手に主導権を握ってもらうと安心感を覚えます。
自分の正直な意見を伝えることで、相手の機嫌やその場の空気が悪くなることを不安に思っているケースもあるでしょう。
また、恋愛経験が少ないために、リードする自信がない場合もあります。デートや記念日の過ごし方など、どうしたら相手を楽しませられるのか分からず、積極的に希望を言ってもらう方が良いと思っているのです。
自分よりもパートナーのことを常に尊重するタイプで、相手に対し「好きなようにやってほしい」と考えています。相手の気持ちや意見を優先しており、無理のないペースで付き合いたいと思っています。恋愛中の相手に合わせることが苦ではなく、むしろそれを楽しいと考えています。
恋愛中のカップルは、どちらかがもう一方をリードすることで、うまくいく関係もありますが、主導権が常に偏っていると、気付かぬうちに不平不満が生まれ、ふたりの間に溝ができてしまう場合もあります。
恋愛で、いつも自分が主導権を握り、相手をリードしたいと思っている人は、時には相手の気持ちを確認してみましょう。逆の場合は、相手の状況を見ながら、さりげなく自分も頼りになるところを見せられると、素敵ですね。
ふたりの関係はあくまで対等であることを理解し、互いの得意な分野、苦手な分野を知り、それをフォローし合うことが大切です。互いを尊重し「ふたりで支え合っている」と思えるような、快適な力関係のバランスを探ってみましょう。
そうすればきっと、良好な関係を長続きさせられるはずですよ。
取材・文/おかゆ
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/4/12〜2023/4/13
有効回答数:男性206人、女性206人
(インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
主導権とは?「主導権を握る」の意味は?
主導権とは、中心となって物事を動かし、進めることができる力のことを指します。
「主に導く」という字の通り、先立って物事を進め、他の人をリードしていくという意味合いがあります。ビジネスシーンでは、組織を統率するリーダーが持っている能力を指す言葉としてよく用いられます。
恋愛の場面では、主導権を握ると、いろいろな行動を率先して決め進めていくことができます。カップル間においては、主導権を握った方が、自分のペースに合わせた関係を築きやすくなります。
例えば、連絡や会う頻度、またデートでどこに行くか、何を食べるかなどのプランも、自分の希望や意見を反映しやすくなります。ふたりの今後について話し合いになった際も、発言力が高まるでしょう。
恋愛の主導権は握りたい?握られたい?
Q.恋愛で『主導権を握る』のと『主導権を握られる』どちらが好き?
※データ出典:マクロミル
20〜30代の男女にアンケートで「恋愛において『自分が主導権を握る』のと『相手に主導権を握られる』のではどちらが好きですか?」と聞いたところ、上記のような結果になりました。
男女共に2割強の人が、「相手に主導権を握られる」方が好きと回答。半数以上が「どちらとも言えない」と回答しています。
「どちらとも言えない」と回答した理由について、アンケートではさまざまな意見が挙がっていました。
「立場は対等と考えているため」(27歳/男性)
「どちらかに偏ると疲れるので、臨機応変にしたい」(26歳/男性)
「それぞれ得意分野があるので互いに支え合えばいいと思う」(33歳/男性)
「時と場合によって、お互いが引っ張っていけばいい」(33歳/女性)
「ストレスのない関係がいい」(25歳/女性)
「お互いを尊重できる仲がいい」(28歳/女性)
これらの意見を見ていると、「どちらとも言えない」と回答した人の多くは、互いに平等でいるために、分かりやすい力関係をつくらないよう、主導権を意識しない付き合いを望んでいるようですね。
恋愛において、一方が相手を引っ張っていく関係より、それぞれの得意不得意を理解し、支え合える関係を築くことを大切としているのでしょう。
恋愛で主導権を握りたい人の心理
恋愛であえて自分が率先して物事を進め、相手をリードしたいと思う人には、どんな心理があるのでしょうか。
相手に良いところを見せたい
自分が主導権を握り、優位に立つことで、得意分野を相手に見せることができるので、自分の魅力をより相手に知ってもらえると考えています。
特に付き合い始めたばかりの頃などは、好きな人に自分の魅力や長所をアピールして良い印象を持ってもらうために、主導権を握り、相手をリードしたいと思う人もいます。
思い通りに進めることで、余裕を持ちたい
マイルールやこだわりがあり、自分の考えを優先したいタイプは、自分のペースを大切にしているので、相手に振り回されることが苦手です。
恋愛においては、主導権を握っていた方が思うように物事を進められるので、心に余裕が生まれて自分らしく振る舞うことができます。
相手を大切に思っている
恋愛相手に対する「守ってあげたい」という保護欲から、自ら率先して行動する場合があります。相手を大切に思っているからこそ、自分のリードで相手が一緒にいる時間を楽しむ様子を見ると、安心し満たされた気持ちになります。
恋愛で主導権を握られたい人の心理
前述のアンケートでは、自分がリードするよりも、頼れる相手に任せたいと思う人も一定数いました。ここでは、主導権を握られたい人の、心理をまとめています。
相手に頼りたい
恋愛相手に頼りたい気持ちが強い人は、相手に主導権を握ってほしいと考えます。
自分で選んだり決定したりするよりも、頼りがいのあるパートナーに、物事を進めてもらう方が、負担なくスムーズに物事が進むと思っています。また、精神的に「相手に甘えたい」という気持ちもあります。
自分で決めるのが苦手
自分で判断して決めるのが苦手な人は、主導権を握られる方が楽だと考えがちです。
また、こういうタイプの人は、恋愛においては相手の意見やペースに合わせている方が、関係をうまく築けると感じている場合があります。その場合、相手に合わせてあげることも愛情表現の一つとして捉えています。
自分に自信がない
自信がなく、他者に意見を伝えるのが苦手なタイプは、相手に主導権を握ってもらうと安心感を覚えます。
自分の正直な意見を伝えることで、相手の機嫌やその場の空気が悪くなることを不安に思っているケースもあるでしょう。
また、恋愛経験が少ないために、リードする自信がない場合もあります。デートや記念日の過ごし方など、どうしたら相手を楽しませられるのか分からず、積極的に希望を言ってもらう方が良いと思っているのです。
自分より相手の気持ちを大事にしている
自分よりもパートナーのことを常に尊重するタイプで、相手に対し「好きなようにやってほしい」と考えています。相手の気持ちや意見を優先しており、無理のないペースで付き合いたいと思っています。恋愛中の相手に合わせることが苦ではなく、むしろそれを楽しいと考えています。
ふたりにとって、心地よいバランスを見つけてみよう!
恋愛中のカップルは、どちらかがもう一方をリードすることで、うまくいく関係もありますが、主導権が常に偏っていると、気付かぬうちに不平不満が生まれ、ふたりの間に溝ができてしまう場合もあります。
恋愛で、いつも自分が主導権を握り、相手をリードしたいと思っている人は、時には相手の気持ちを確認してみましょう。逆の場合は、相手の状況を見ながら、さりげなく自分も頼りになるところを見せられると、素敵ですね。
ふたりの関係はあくまで対等であることを理解し、互いの得意な分野、苦手な分野を知り、それをフォローし合うことが大切です。互いを尊重し「ふたりで支え合っている」と思えるような、快適な力関係のバランスを探ってみましょう。
そうすればきっと、良好な関係を長続きさせられるはずですよ。
取材・文/おかゆ
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/4/12〜2023/4/13
有効回答数:男性206人、女性206人
(インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)