「恋愛感情がわからない」その理由や気持ちを確認する方法を解説
2024/11/7 11:00
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恋愛感情がわからなくなってしまう理由と、人を好きになる気持ちについて解説します。また、相手を好きと気付く瞬間や、気になる人ができたときの感情の見極め方について、婚活イベントやセミナーを多数手がけ、恋愛や人間関係に詳しい佐藤律子さんに聞きました。
恋愛における「好き」とは、一体どんな気持ちを指すのでしょうか。
恋愛の価値観は人によってさまざまであるため、断言するのは難しいものですが、恋をしたときによく見られる感情の特徴の一例を紹介します。
他の人といるときよりも、好きな人と一緒にいる時間を「楽しい」「嬉しい」と感じます。
何げない会話や一緒に過ごす日常が特別なものに感じられ、ふたりの時間をもっと大切にしたいと思うようになります。
「好き」という気持ちは、相手に対して強い興味や好奇心を抱く感情です。
相手の身長や家族構成といった基本的な情報だけでなく、趣味や好きな食べ物、休日の過ごし方など、日常の細かい部分にまで興味を持つようになります。
仕事や料理をしているときなど、ふとした瞬間に「あの人は、今頃何をしているのかな?」など、相手のことが頭に浮かぶようになります。
無意識に考えてしまうのは、相手の存在が心の中で大きくなっていると言えます。
他の人と会話をしていても、好きな人が同じ空間にいると何をしているのか、どんな表情をしているのかが気になって、つい目で追ってしまいます。
また、声が聞こえると、無意識に聞き耳を立ててしまうことも少なくありません。
相手が楽しんでいる姿を見ると、自分のことのように嬉しくなります。
友情とは異なる感情で相手の幸せを心から願うのは、相手への思いやりや愛情からくるものです。たとえ片思いでも、好きな人の笑顔や成功を見ると同様に共感するでしょう。
自分の気持ちなのに、恋愛感情がわからないと感じてしまうのはなぜなのでしょうか。考えられる理由について解説します。
経験が少ないため、自分で恋なのかを認識できない場合があります。
特に女子校、男子校で過ごしてきたなど、異性と接した経験が少ない場合は、比較対象がないために「好きかと言われると微妙だけれど、嫌いではない」といった感情で戸惑うことが多いでしょう。
過去に傷ついた経験があると、恋愛感情を意識的に避けたり、気付かないふりをしたりします。
学生時代に好きな人にからかわれた、お付き合いしていた人と別れるときに傷つけられたといった出来事が、トラウマになり心を閉ざしてしまうのです。
感情的になることが少ないタイプは、ときめくといった感覚に違和感を抱きます。
このタイプは、「なぜこう感じるのか」「恋愛と友情は違うのか」など、感情そのものを説明しようと分析しがちです。感情にブレーキをかけてしまった結果、気持ちがわからなくなります。
恋愛自体に関心や意欲が少ないケースです。人としては好きで一緒にいるのは楽しくても、特定の人と付き合うことは考えられません。
誰に対してもフレンドリーですが、唯一のパートナーの必要性を強く感じていないでしょう。
恋愛感情がわからないのは、決して悪いことではありません。人によって感情の表れ方や興味を持つ分野が違うのは当たり前のことで、個性の一つです。
愛情にはいろいろな形があり、仕事や友人、家族、趣味などが充実していれば、恋をしなくても寂しいと感じることはありません。
周囲に恋している人が多い場合には、理解してもらうのが難しいと感じることがあるかもしれませんが、大切なのは恋愛にとらわれず、自分が充実していて幸せかどうかです。
恋をしている人たちは、どのようなタイミングで恋愛感情に気付くのでしょうか。よく見られるサインや傾向について見ていきましょう。
忙しい時期であっても、相手との時間を取るために工夫をしたり、予定を調整したりするようになります。
気が付くと、友人や仕事よりも好きな人と過ごす時間を最優先で考えています。
好きになると、相手とつながっていたい、会話をしたいという気持ちが自然に生まれます。
何げないときに会いたくなり、会うための口実に用事を無理やり作ることもあるでしょう。
いつの間にか相手を目で追ったり、体調を心配したりと、気にかける度合いが深まるでしょう。
また、無意識に「もっと関係を深めたい」と感じ、相手に冗談を言ってちょっかいをかけたり、構いたくなったりするケースもあります。
会話をするときに近くに寄ったり、ボディタッチが増えたり、相手に触れたくなります。
距離感が近いことや触れ合いを心地よく感じたときに、特別な感情に気が付きます。
「気になる人はいるけれど、これは恋?」と迷ったときに、気持ちを判断するポイントについて解説します。
一緒にいるとドキドキや幸福を感じ、別れる時間になれば寂しさや物足りなさを感じます。
友人や家族に対する気持ちとは異なり、気になる相手に対してだけ湧いてくる特別な感情です。
相手の趣味や大事にしている人、目標に対して、自然と理解を示します。
相手が興味を抱いていることに共感して、自分も一緒に楽しみたいと思っているなら、好意を抱いているサインです。
自分以外の人と親しそうな様子を見たときに、モヤモヤするかどうかも見極めるポイントです。
嫉妬をするのは、相手を特別に思っているからで、気持ちがなければ「みんなと仲が良いんだね」と思う程度にとどまります。
恋愛感情がわからないと感じることは、誰にでも起こり得ることです。恋愛に対する考え方は個人によって異なるため、無理に結論を出す必要はないでしょう。
しかし、もしも誰かに対して特別な感情を抱く瞬間が訪れたら、それはとても素晴らしい経験になるはずです。「好き」と感じた気持ちを大切にし、自分らしく素直に向き合ってみてください。
人を好きになる気持ちは、自分の新しい側面を発見する、素敵な機会になります。きっと人生を豊かにし、幸せや感動を与えてくれるでしょう。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事
恋愛、婚活、夫婦問題、子育て、ハラスメント、マネジメント、女性活躍、LGBTQ+など人間関係についての専門協会として、認定講師100名以上が在籍する。自治体婚活イベントのカップル成立率60%以上、異性間コミュニケーション研修の受講者は延べ5万人を超える。2024年3月21日に9冊目の最新刊『大人婚活完全ガイド』(ビジネス社)が発売、他著書多数。テレビ番組の恋愛・結婚コーナーの監修、出演実績も豊富。
公式サイト:https://www.iseikan.or.jp/
恋愛感情がわからない……好きってどういうこと?
恋愛における「好き」とは、一体どんな気持ちを指すのでしょうか。
恋愛の価値観は人によってさまざまであるため、断言するのは難しいものですが、恋をしたときによく見られる感情の特徴の一例を紹介します。
一緒にいると幸福感を得られる
他の人といるときよりも、好きな人と一緒にいる時間を「楽しい」「嬉しい」と感じます。
何げない会話や一緒に過ごす日常が特別なものに感じられ、ふたりの時間をもっと大切にしたいと思うようになります。
相手をもっと知りたくなる
「好き」という気持ちは、相手に対して強い興味や好奇心を抱く感情です。
相手の身長や家族構成といった基本的な情報だけでなく、趣味や好きな食べ物、休日の過ごし方など、日常の細かい部分にまで興味を持つようになります。
気付けば相手のことを考えている
仕事や料理をしているときなど、ふとした瞬間に「あの人は、今頃何をしているのかな?」など、相手のことが頭に浮かぶようになります。
無意識に考えてしまうのは、相手の存在が心の中で大きくなっていると言えます。
同じ空間にいると目で追ってしまう
他の人と会話をしていても、好きな人が同じ空間にいると何をしているのか、どんな表情をしているのかが気になって、つい目で追ってしまいます。
また、声が聞こえると、無意識に聞き耳を立ててしまうことも少なくありません。
相手の喜びに共感する
相手が楽しんでいる姿を見ると、自分のことのように嬉しくなります。
友情とは異なる感情で相手の幸せを心から願うのは、相手への思いやりや愛情からくるものです。たとえ片思いでも、好きな人の笑顔や成功を見ると同様に共感するでしょう。
「恋愛感情がわからない」と感じる理由
自分の気持ちなのに、恋愛感情がわからないと感じてしまうのはなぜなのでしょうか。考えられる理由について解説します。
恋愛経験が少ない
経験が少ないため、自分で恋なのかを認識できない場合があります。
特に女子校、男子校で過ごしてきたなど、異性と接した経験が少ない場合は、比較対象がないために「好きかと言われると微妙だけれど、嫌いではない」といった感情で戸惑うことが多いでしょう。
過去につらい恋愛をした
過去に傷ついた経験があると、恋愛感情を意識的に避けたり、気付かないふりをしたりします。
学生時代に好きな人にからかわれた、お付き合いしていた人と別れるときに傷つけられたといった出来事が、トラウマになり心を閉ざしてしまうのです。
理性的で分析しすぎる
感情的になることが少ないタイプは、ときめくといった感覚に違和感を抱きます。
このタイプは、「なぜこう感じるのか」「恋愛と友情は違うのか」など、感情そのものを説明しようと分析しがちです。感情にブレーキをかけてしまった結果、気持ちがわからなくなります。
恋愛に興味がない
恋愛自体に関心や意欲が少ないケースです。人としては好きで一緒にいるのは楽しくても、特定の人と付き合うことは考えられません。
誰に対してもフレンドリーですが、唯一のパートナーの必要性を強く感じていないでしょう。
恋愛感情がわからないのは悪いことなの?
恋愛感情がわからないのは、決して悪いことではありません。人によって感情の表れ方や興味を持つ分野が違うのは当たり前のことで、個性の一つです。
愛情にはいろいろな形があり、仕事や友人、家族、趣味などが充実していれば、恋をしなくても寂しいと感じることはありません。
周囲に恋している人が多い場合には、理解してもらうのが難しいと感じることがあるかもしれませんが、大切なのは恋愛にとらわれず、自分が充実していて幸せかどうかです。
自分の中の「恋愛感情」に気付く瞬間4選
恋をしている人たちは、どのようなタイミングで恋愛感情に気付くのでしょうか。よく見られるサインや傾向について見ていきましょう。
相手と過ごす時間を優先している
忙しい時期であっても、相手との時間を取るために工夫をしたり、予定を調整したりするようになります。
気が付くと、友人や仕事よりも好きな人と過ごす時間を最優先で考えています。
頻繁に連絡を取りたいと思う
好きになると、相手とつながっていたい、会話をしたいという気持ちが自然に生まれます。
何げないときに会いたくなり、会うための口実に用事を無理やり作ることもあるでしょう。
いつの間にか気になる存在になっている
いつの間にか相手を目で追ったり、体調を心配したりと、気にかける度合いが深まるでしょう。
また、無意識に「もっと関係を深めたい」と感じ、相手に冗談を言ってちょっかいをかけたり、構いたくなったりするケースもあります。
相手に触れるのが嫌じゃない
会話をするときに近くに寄ったり、ボディタッチが増えたり、相手に触れたくなります。
距離感が近いことや触れ合いを心地よく感じたときに、特別な感情に気が付きます。
相手への気持ちが「恋愛感情」なのか見極めるポイント
「気になる人はいるけれど、これは恋?」と迷ったときに、気持ちを判断するポイントについて解説します。
一緒にいるときに特別な感情になるか
一緒にいるとドキドキや幸福を感じ、別れる時間になれば寂しさや物足りなさを感じます。
友人や家族に対する気持ちとは異なり、気になる相手に対してだけ湧いてくる特別な感情です。
相手の大事なものに共感するか
相手の趣味や大事にしている人、目標に対して、自然と理解を示します。
相手が興味を抱いていることに共感して、自分も一緒に楽しみたいと思っているなら、好意を抱いているサインです。
自分以外の人といると嫉妬するか
自分以外の人と親しそうな様子を見たときに、モヤモヤするかどうかも見極めるポイントです。
嫉妬をするのは、相手を特別に思っているからで、気持ちがなければ「みんなと仲が良いんだね」と思う程度にとどまります。
恋愛感情がわからなくなるのは特別なことじゃない
恋愛感情がわからないと感じることは、誰にでも起こり得ることです。恋愛に対する考え方は個人によって異なるため、無理に結論を出す必要はないでしょう。
しかし、もしも誰かに対して特別な感情を抱く瞬間が訪れたら、それはとても素晴らしい経験になるはずです。「好き」と感じた気持ちを大切にし、自分らしく素直に向き合ってみてください。
人を好きになる気持ちは、自分の新しい側面を発見する、素敵な機会になります。きっと人生を豊かにし、幸せや感動を与えてくれるでしょう。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事
恋愛、婚活、夫婦問題、子育て、ハラスメント、マネジメント、女性活躍、LGBTQ+など人間関係についての専門協会として、認定講師100名以上が在籍する。自治体婚活イベントのカップル成立率60%以上、異性間コミュニケーション研修の受講者は延べ5万人を超える。2024年3月21日に9冊目の最新刊『大人婚活完全ガイド』(ビジネス社)が発売、他著書多数。テレビ番組の恋愛・結婚コーナーの監修、出演実績も豊富。
公式サイト:https://www.iseikan.or.jp/