プロポーズでもらった花束を残したい!花の長期保存方法を紹介
2023/10/16 11:00
Index
- #01 花の寿命はどれくらい?
- #02 もらった花束を残したい!保存加工方法
- #03 主な花束の保存加工のデザインの種類
- #04 花束の加工方法を選ぶポイント
- #05 花束の保存加工で思い出を記念に残して♪
プロポーズやプレゼントでもらった花束は、素敵な思い出と一緒に残しておきたいと考える人は少なくないでしょう。もらった花束を記念に残すにはどんな方法があるのでしょうか。花束を加工して長期保存する方法や、デザインの種類、どのように保存するかを選ぶポイントまで、ブーケ保存の専門店であるシンフラワーの桑山大毅さんに伺いました。
花の寿命は種類や季節、環境によって異なります。例として贈り物で選ばれることが多い花の寿命を挙げてみましょう。
バラやカラー、ユリは、花の中でも比較的寿命の長い種類で、気温の高い夏以外の季節は花瓶に生けて1週間くらいは持つケースが多いです。毎日水を替えてお手入れをすると、夏以外は2〜3週間くらい持つ場合が多いです。
ただ、気温の高い夏は1週間くらいでしおれてきたり、毎日のお手入れや設置する場所によっては3〜4日で傷んできたりと、季節や環境で寿命は変わってきます。
反対に、シャクヤクやチューリップは寿命が短い花です。夏以外でも3〜4日ほどでしおれてくる場合が多く、贈り物で選ばれることが多い花の中では日持ちしない花といえます。
プロポーズやプレゼントで花束をもらったら、素敵な思い出として手元に残したいと思う人もいるでしょう。ここでは、花束を加工して長期保存する方法を紹介します。
花束を立体の状態のまま残したい場合はドライフラワーがおすすめです。ドライフラワーには、自然乾燥で行う方法と、元の花の色と形をキープしたまま保存加工する2つの方法があります。
一般的に知られているのが自然乾燥で、花を下に向けてつるす方法で、自分でもできます。
花が乾いてくると花びらや葉がシワシワになり、色も変色してきます。だいたい1〜2週間で乾燥し始め、1カ月もたつとほぼ花の水分がなくなります。
花が乾燥しているので長期的に持ちますが、花びらや葉がボロボロと崩れてしまったり、色が黒ずんできたりといった劣化が見られる可能性があります。
もう一つは元の花の色と形をキープしたまま保存加工する方法で、シリカゲルという乾燥剤を使って乾燥させていくやり方です。シリカゲルを使っての保存加工は、元の色と形を美しい状態のまま乾燥させることができるため、もらった状態の生花に近い形で残すことができるというメリットがあります。
この方法で作るドライフラワーも、長期的に花の色や形を保つことができ、花の状態や置き場などの環境が良ければ半永久的に持つこともあります。この方法は自分ですることは難しいので、専門店に依頼することをおすすめします。
花びらを押して乾燥させる方法が押し花です。小さい花や葉なら、本に挟んで自分でも押し花にすることができますが、贈り物でもらうような花は自分でするのは難しいかもしれません。
専門店では、花びらや葉を分解し1枚1枚を乾燥シートに置いて乾かし、花の形を作っていきます。押し花なら一度花を分解するので、2つの花束を1つにしたり、花束の一部分だけを使って保存したりすることも可能です。
このような押し花には、花びらを平面にしたり、花の形を作ったりする技術が必要になるので、専門店にお任せしましょう。
押し花も長期的にきれいな状態を保てますが、経年劣化で色が落ち、表情が変わっていく風情を楽しむこともできます。
クリスタルフラワーとは、透明度の高い樹脂に花を閉じ込め、美しい花をきれいな状態で保存する方法です。
思い出の花束の一部を使って作るので、複数作ることができたり、コンパクトなので置く場所に困らなかったりというメリットがあります。インテリアとして使えるほか、ペーパーウエイトとしても利用できます。
ここでは、前の項目で紹介した保存加工をすると、具体的にどんなデザインになるのか詳しく紹介します。
押し花は、額に入れてインテリアにすることができます。平面なので壁に掛けたり、棚に立てかけてディスプレーしたりと、飾る場所に困らないというメリットがあります。
ボトルブーケといわれる、ドライフラワーをガラスボトルの中で保存するデザインもあります。
立体的に保存できるので、プロポーズでもらった花束や、結婚式で使ったブーケなど、思い出の花束がそのままの形でインテリアとして使えるのが魅力です。
奥行きのある額縁を使い、ドライフラワーで花束を立体的に残す3Dブーケというデザインもあります。
厚みがあるので壁に掛けるよりも、置き型のインテリアとしておすすめです。
数ある保存方法の中から、思い出の花束をどのような形で残すか、迷う人もいるかもしれません。花束の保存方法を選ぶポイントを3つ紹介します。
日常的に目に入りやすいインテリアにしたい場合、まず好みのビジュアルであることが大切です。設置する場所に置きやすいか?置く部屋の雰囲気に合うか?などが一つの判断基準になるでしょう。
ドライフラワーも押し花も基本的には20〜30年は持つことが多いですが、花の種類によって適した保存方法があり、保存期間も変わってきます。
思い出としてできるだけ長くきれいな状態で残しておきたいなら、もらった花はドライフラワーがいいのか、押し花がいいのか、専門店の人に相談してみましょう。
例えば、もらった花束を結婚式のウエルカムボードにしたいなら額のデザインになります。リビングにインテリアとして目立つように飾りたいならガラスボトルがおすすめです。
押し花にして額に入れるのか、ドライフラワーにしてガラスボトルに入れるのかなど、もらった花束の使い道から、保存加工方法やデザインを決めるのも一案です。
プロポーズをはじめ、大切な人からの贈り物でもらった花束は保存加工することで長く楽しめます。デザインの種類も豊富で、好みに合わせて選択肢の幅が広いのも魅力です。
記念として素敵な思い出と一緒に取っておきたい人は、花束の保存加工を検討してみてはいかがでしょうか。
取材・文/坂田圭永
画像提供/シンフラワー
【監修】
シンフラワー 桑山大毅さん
「お客さまにいつまでも花を飾ってもらいたい」という思いから、機械作業を一切行わず、全て手作業で制作しているブーケ保存の専門店シンフラワー。ウエディングブーケやプロポーズの花束、会場装花などを、特殊な加工でドライフラワーや押し花にして、思い出の生花を美しいまま保存加工している。
公式サイト:https://www.xing-flower.com
花の寿命はどれくらい?
花の寿命は種類や季節、環境によって異なります。例として贈り物で選ばれることが多い花の寿命を挙げてみましょう。
バラやカラー、ユリは、花の中でも比較的寿命の長い種類で、気温の高い夏以外の季節は花瓶に生けて1週間くらいは持つケースが多いです。毎日水を替えてお手入れをすると、夏以外は2〜3週間くらい持つ場合が多いです。
ただ、気温の高い夏は1週間くらいでしおれてきたり、毎日のお手入れや設置する場所によっては3〜4日で傷んできたりと、季節や環境で寿命は変わってきます。
反対に、シャクヤクやチューリップは寿命が短い花です。夏以外でも3〜4日ほどでしおれてくる場合が多く、贈り物で選ばれることが多い花の中では日持ちしない花といえます。
もらった花束を残したい!保存加工方法
プロポーズやプレゼントで花束をもらったら、素敵な思い出として手元に残したいと思う人もいるでしょう。ここでは、花束を加工して長期保存する方法を紹介します。
ドライフラワー
花束を立体の状態のまま残したい場合はドライフラワーがおすすめです。ドライフラワーには、自然乾燥で行う方法と、元の花の色と形をキープしたまま保存加工する2つの方法があります。
一般的に知られているのが自然乾燥で、花を下に向けてつるす方法で、自分でもできます。
花が乾いてくると花びらや葉がシワシワになり、色も変色してきます。だいたい1〜2週間で乾燥し始め、1カ月もたつとほぼ花の水分がなくなります。
花が乾燥しているので長期的に持ちますが、花びらや葉がボロボロと崩れてしまったり、色が黒ずんできたりといった劣化が見られる可能性があります。
もう一つは元の花の色と形をキープしたまま保存加工する方法で、シリカゲルという乾燥剤を使って乾燥させていくやり方です。シリカゲルを使っての保存加工は、元の色と形を美しい状態のまま乾燥させることができるため、もらった状態の生花に近い形で残すことができるというメリットがあります。
この方法で作るドライフラワーも、長期的に花の色や形を保つことができ、花の状態や置き場などの環境が良ければ半永久的に持つこともあります。この方法は自分ですることは難しいので、専門店に依頼することをおすすめします。
押し花
花びらを押して乾燥させる方法が押し花です。小さい花や葉なら、本に挟んで自分でも押し花にすることができますが、贈り物でもらうような花は自分でするのは難しいかもしれません。
専門店では、花びらや葉を分解し1枚1枚を乾燥シートに置いて乾かし、花の形を作っていきます。押し花なら一度花を分解するので、2つの花束を1つにしたり、花束の一部分だけを使って保存したりすることも可能です。
このような押し花には、花びらを平面にしたり、花の形を作ったりする技術が必要になるので、専門店にお任せしましょう。
押し花も長期的にきれいな状態を保てますが、経年劣化で色が落ち、表情が変わっていく風情を楽しむこともできます。
クリスタルフラワー
クリスタルフラワーとは、透明度の高い樹脂に花を閉じ込め、美しい花をきれいな状態で保存する方法です。
思い出の花束の一部を使って作るので、複数作ることができたり、コンパクトなので置く場所に困らなかったりというメリットがあります。インテリアとして使えるほか、ペーパーウエイトとしても利用できます。
主な花束の保存加工のデザインの種類
ここでは、前の項目で紹介した保存加工をすると、具体的にどんなデザインになるのか詳しく紹介します。
押し花を額に入れる
押し花は、額に入れてインテリアにすることができます。平面なので壁に掛けたり、棚に立てかけてディスプレーしたりと、飾る場所に困らないというメリットがあります。
ドライフラワーをガラスボトルに入れる
ボトルブーケといわれる、ドライフラワーをガラスボトルの中で保存するデザインもあります。
立体的に保存できるので、プロポーズでもらった花束や、結婚式で使ったブーケなど、思い出の花束がそのままの形でインテリアとして使えるのが魅力です。
ドライフラワーを額に入れる
奥行きのある額縁を使い、ドライフラワーで花束を立体的に残す3Dブーケというデザインもあります。
厚みがあるので壁に掛けるよりも、置き型のインテリアとしておすすめです。
花束の加工方法を選ぶポイント
数ある保存方法の中から、思い出の花束をどのような形で残すか、迷う人もいるかもしれません。花束の保存方法を選ぶポイントを3つ紹介します。
インテリアとしてのデザイン性で選ぶ
日常的に目に入りやすいインテリアにしたい場合、まず好みのビジュアルであることが大切です。設置する場所に置きやすいか?置く部屋の雰囲気に合うか?などが一つの判断基準になるでしょう。
保存期間で選ぶ
ドライフラワーも押し花も基本的には20〜30年は持つことが多いですが、花の種類によって適した保存方法があり、保存期間も変わってきます。
思い出としてできるだけ長くきれいな状態で残しておきたいなら、もらった花はドライフラワーがいいのか、押し花がいいのか、専門店の人に相談してみましょう。
使用用途で選ぶ
例えば、もらった花束を結婚式のウエルカムボードにしたいなら額のデザインになります。リビングにインテリアとして目立つように飾りたいならガラスボトルがおすすめです。
押し花にして額に入れるのか、ドライフラワーにしてガラスボトルに入れるのかなど、もらった花束の使い道から、保存加工方法やデザインを決めるのも一案です。
花束の保存加工で思い出を記念に残して♪
プロポーズをはじめ、大切な人からの贈り物でもらった花束は保存加工することで長く楽しめます。デザインの種類も豊富で、好みに合わせて選択肢の幅が広いのも魅力です。
記念として素敵な思い出と一緒に取っておきたい人は、花束の保存加工を検討してみてはいかがでしょうか。
取材・文/坂田圭永
画像提供/シンフラワー
【監修】
シンフラワー 桑山大毅さん
「お客さまにいつまでも花を飾ってもらいたい」という思いから、機械作業を一切行わず、全て手作業で制作しているブーケ保存の専門店シンフラワー。ウエディングブーケやプロポーズの花束、会場装花などを、特殊な加工でドライフラワーや押し花にして、思い出の生花を美しいまま保存加工している。
公式サイト:https://www.xing-flower.com