単純接触効果とは?心理を使った恋愛テクニックを解説!
2021/9/22 11:00
Index
- #01 単純接触効果とは
- #02 単純接触効果は恋愛にも生かせる?
- #03 単純接触効果を使った恋愛テクニック!
- #04 恋愛で単純接触効果を使うときの注意点
- #05 単純接触効果で恋を前進させよう
「単純接触効果」という言葉を聞いたことがありますか?別名「ザイアンスの法則」ともいわれる心理効果のことですが、これは恋愛にも効果があるのでしょうか。単純接触を繰り返している職場の人とはどうなるの?恋愛で生かすにはどうすればいいの?認定心理士の村田芳実さんにお聞きして、単純接触効果について調べてみました。
単純接触効果とは、繰り返し相手と会うことが相手の好意を生むという心理効果のことです。
アメリカの心理学者R.B.ザイアンスとR.J.モアランドが、学生を使った実験をしたことから「ザイアンスの法則」とも呼ばれています。半数の女子高生には毎週同じ男子高生の写真を見せ、もう半数は違う男子高生の写真を見せた結果、毎週見ていた男子高生は好感度が上がったという結果になりました。
人は知らない人には警戒心を持ちます。そのため、出会ってすぐには心を開けず、攻撃的になったり、批判的になったりしてしまうことも。しかし、接触を繰り返すことで警戒心は薄れてくるため、好意を持つようになるといわれています。
単純接触効果のみで、恋愛に発展させるのは難しいです。それができると、同じ職場で常に顔を合わせている人たちは恋愛関係になり、その職場はカップルだらけになってしまいます。
単純接触効果は、繰り返し会うことで相手の好意を得ることができるので、片思いや知り合ったばかりの相手と距離を縮める、恋愛の初歩としては有効です。そこから恋愛関係に発展させたり、付き合いが長い相手と恋人同士になるには他のテクニックも必要になります。
片思い中の人や相手と知り合ったばかりの人はできるだけ顔を見せるなどして単純接触効果を活用しましょう。
恋愛に発展させるには、さらに以下のようなテクニックを加えるとうまくいく可能性が高まります。
笑顔はポジティブで明るいイメージを与えることができます。単純接触効果で気になる人に顔を見せるときは笑顔を意識するようにしましょう。自分の魅力を伝え、良いイメージを印象付けることができます。
気になる人と目があったら、真顔から笑顔に表情を変えてみましょう。
表情を明るく変化させることで、相手に好意を伝えることができます。好意が伝わると、人は好意には好意で返すという「返報性の原理」が働くので、相手からも好意を得る可能性が高まります。
最近はSNSやメールといったデジタルがコミュニケーションの中心になっていますが、手書きのメッセージは顔を合わせるからこそ渡せるものであり、モノとして残ることで会った後も思い出してもらうことができます。
また、手書きの文字には特別な効果があります。バースデーやクリスマスなどのイベントのカードや、お礼や応援などのメッセージカードが、渡しやすくおすすめです。
単純接触効果を使っていた人は、いったん顔を見せることをストップしてみましょう。
SNSで連絡し合っている場合は、連絡せずに返信もいったんやめてみましょう。しばらくして顔を見せたときに、相手が喜んだり声を掛けたりしてくることがあれば、脈がある証拠。
また、SNSで連絡して、「心配していた」という返信があれば相手も気になっている可能性が高いです。
恋愛で単純接触効果を使うときは何か注意が必要?注意点も聞いてみました。
恋愛で単純接触効果を使うには、できるだけ多く顔を合わせると説明しましたが、「とにかく顔を見せればうまくいく」と思ってしまい、相手が引くくらい顔を合わせてしまうのは逆効果です。
あまりに多いと、「やりすぎ」とか、「しつこい」と思われることもあるので「適度に」顔を見せるようにしましょう。
単純接触効果は顔を見せるだけでなく、SNSでの接触も含みますが、それは知り合って間もない段階のみ有効だと考えてください。
知り合いの期間が長い関係では、効果はそんなに発揮されません。
人は気分が良いときに会った方が好意を抱く可能性が高いです。
顔を見せるときは相手の気分が良いときにするといいでしょう。例えば、相手の好きな野球やサッカーチームが勝った翌日などはおすすめです。
雨の日は気分が落ち込みやすいので、顔を見せに行くのは晴れの日を狙った方がよいでしょう。
また、春から夏にかけては気分が上がり、精神的にも活発になるので、アプローチには適した季節です。この時期は積極的に顔を見せに行くとよいかもしれません。
単純接触効果は好意を持っていない相手には、効果が逆に働くことがあります。嫌いな人は会えば会うほど嫌いになってしまうのです。
相手からあまり良い反応が得られないときは、しばらくアプローチは控えるようにしましょう。そして、再会したときに良い反応があればアプローチを再開してみてください。
単純接触効果は恋愛初期段階に効果があると分かりました。繰り返し顔を見せたり、連絡したりすることで、相手から好意を得られたら、相手の反応を見つつプラスの恋愛テクニックを試してみてください。
テクニックにこだわり過ぎるのはよくないですが、人の心理を使った恋愛テクなのでトライしてみる価値がありそうですよ。単純接触効果をうまく使って恋が叶えられるといいですね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
村田芳実さん
日本心理学会認定心理士。メンタルナビ代表。恋愛からメンタルケア、ビジネスなどに心理学を応用する方法について執筆を行っている。主な著書に、『モテ男モテ女の恋愛心理学』、『大人の恋愛モテ男教本』、『心理学と統計分析が最強の武器になるマーケティング戦略』(ごきげんビジネス出版)などがある。
単純接触効果とは
単純接触効果とは、繰り返し相手と会うことが相手の好意を生むという心理効果のことです。
アメリカの心理学者R.B.ザイアンスとR.J.モアランドが、学生を使った実験をしたことから「ザイアンスの法則」とも呼ばれています。半数の女子高生には毎週同じ男子高生の写真を見せ、もう半数は違う男子高生の写真を見せた結果、毎週見ていた男子高生は好感度が上がったという結果になりました。
人は知らない人には警戒心を持ちます。そのため、出会ってすぐには心を開けず、攻撃的になったり、批判的になったりしてしまうことも。しかし、接触を繰り返すことで警戒心は薄れてくるため、好意を持つようになるといわれています。
単純接触効果は恋愛にも生かせる?
単純接触効果のみで、恋愛に発展させるのは難しいです。それができると、同じ職場で常に顔を合わせている人たちは恋愛関係になり、その職場はカップルだらけになってしまいます。
単純接触効果は、繰り返し会うことで相手の好意を得ることができるので、片思いや知り合ったばかりの相手と距離を縮める、恋愛の初歩としては有効です。そこから恋愛関係に発展させたり、付き合いが長い相手と恋人同士になるには他のテクニックも必要になります。
単純接触効果を使った恋愛テクニック!
片思い中の人や相手と知り合ったばかりの人はできるだけ顔を見せるなどして単純接触効果を活用しましょう。
恋愛に発展させるには、さらに以下のようなテクニックを加えるとうまくいく可能性が高まります。
笑顔で好感度を高める
笑顔はポジティブで明るいイメージを与えることができます。単純接触効果で気になる人に顔を見せるときは笑顔を意識するようにしましょう。自分の魅力を伝え、良いイメージを印象付けることができます。
好意をそれとなく知らせる
気になる人と目があったら、真顔から笑顔に表情を変えてみましょう。
表情を明るく変化させることで、相手に好意を伝えることができます。好意が伝わると、人は好意には好意で返すという「返報性の原理」が働くので、相手からも好意を得る可能性が高まります。
手書きのメッセージを送る
最近はSNSやメールといったデジタルがコミュニケーションの中心になっていますが、手書きのメッセージは顔を合わせるからこそ渡せるものであり、モノとして残ることで会った後も思い出してもらうことができます。
また、手書きの文字には特別な効果があります。バースデーやクリスマスなどのイベントのカードや、お礼や応援などのメッセージカードが、渡しやすくおすすめです。
いったん距離を置く
単純接触効果を使っていた人は、いったん顔を見せることをストップしてみましょう。
SNSで連絡し合っている場合は、連絡せずに返信もいったんやめてみましょう。しばらくして顔を見せたときに、相手が喜んだり声を掛けたりしてくることがあれば、脈がある証拠。
また、SNSで連絡して、「心配していた」という返信があれば相手も気になっている可能性が高いです。
恋愛で単純接触効果を使うときの注意点
恋愛で単純接触効果を使うときは何か注意が必要?注意点も聞いてみました。
適度に顔を合わせる
恋愛で単純接触効果を使うには、できるだけ多く顔を合わせると説明しましたが、「とにかく顔を見せればうまくいく」と思ってしまい、相手が引くくらい顔を合わせてしまうのは逆効果です。
あまりに多いと、「やりすぎ」とか、「しつこい」と思われることもあるので「適度に」顔を見せるようにしましょう。
SNSは知り合って最初の期間だけ使う
単純接触効果は顔を見せるだけでなく、SNSでの接触も含みますが、それは知り合って間もない段階のみ有効だと考えてください。
知り合いの期間が長い関係では、効果はそんなに発揮されません。
相手の気分が良いときを狙う
人は気分が良いときに会った方が好意を抱く可能性が高いです。
顔を見せるときは相手の気分が良いときにするといいでしょう。例えば、相手の好きな野球やサッカーチームが勝った翌日などはおすすめです。
天気や季節も気に掛ける
雨の日は気分が落ち込みやすいので、顔を見せに行くのは晴れの日を狙った方がよいでしょう。
また、春から夏にかけては気分が上がり、精神的にも活発になるので、アプローチには適した季節です。この時期は積極的に顔を見せに行くとよいかもしれません。
相手の反応を見る
単純接触効果は好意を持っていない相手には、効果が逆に働くことがあります。嫌いな人は会えば会うほど嫌いになってしまうのです。
相手からあまり良い反応が得られないときは、しばらくアプローチは控えるようにしましょう。そして、再会したときに良い反応があればアプローチを再開してみてください。
単純接触効果で恋を前進させよう
単純接触効果は恋愛初期段階に効果があると分かりました。繰り返し顔を見せたり、連絡したりすることで、相手から好意を得られたら、相手の反応を見つつプラスの恋愛テクニックを試してみてください。
テクニックにこだわり過ぎるのはよくないですが、人の心理を使った恋愛テクなのでトライしてみる価値がありそうですよ。単純接触効果をうまく使って恋が叶えられるといいですね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
村田芳実さん
日本心理学会認定心理士。メンタルナビ代表。恋愛からメンタルケア、ビジネスなどに心理学を応用する方法について執筆を行っている。主な著書に、『モテ男モテ女の恋愛心理学』、『大人の恋愛モテ男教本』、『心理学と統計分析が最強の武器になるマーケティング戦略』(ごきげんビジネス出版)などがある。