不器用な人の特徴や恋愛傾向とは?改善する方法も紹介
2021/8/24 11:00
Index
- #01 不器用の意味とは?
- #02 不器用な人の特徴
- #03 不器用な人の恋愛的特徴
- #04 不器用な人って実は好かれる?
- #05 不器用を改善する方法
- #06 改善することでさらに魅力的になる!
「不器用なせいで……」と、器用に振る舞えない自分が嫌になってしまうことってありませんか?確かに器用な方が恋愛や仕事、人間関係がうまくいくこともあるでしょう。不器用であることは決して悪いことではありませんが、少しでも改善できた方が楽で生きやすくなると思います。不器用な人の特徴や恋愛傾向、改善方法などを、心理カウンセラーの杉本もゆるさんに解説してもらいました。
不器用とは、「手先が器用ではない」と「要領が悪い」という2つの意味があります。
要領が悪い性格的な不器用には、「コミュニケーションが上手にできない」「人付き合いが下手」「上手に立ち振る舞えない」「世渡りが下手」「1つのことしかできない」などの意味も含まれます。
不器用な人にはどんな特徴があるのか、杉本さんに教えてもらいました。
こだわりが強く、思考に柔軟性がない人が多いです。自分がこうだと思うと他の意見を取り入れたり、妥協したりすることができません。柔軟に考えを変えたり行動したりすることができないので、周りからは「損することが多いよね」と思われてしまいます。
「こんなことを言っていいのかな」とか「これを言ったら嫌われてしまうかもしれない」などと、相手に言う前に勘繰ってしまいます。自分に自信がないから相手にどう思われるかを気にしてしまい、嫌われないように先読みをしてしまうのです。この先読みは間違っていることもあるので、そうなるとすれ違いが生じ、コミュニケーションがうまくいきません。
自分で決めることができない人が多い傾向にあります。恋愛のシーンでもここぞというときの決断力や実行力は必要ですが、「デートに誘っていいのか」とか「告白していいのか」などと迷ってしまい、なかなか踏み出せないことがよくあります。
「私はこういう人です」と自分を上手に表現することが苦手だったり、ありのままの自分でいることができません。原因は自分に自信がないことのほかに、コミュニケーション能力が低く、人に伝えるという力が足りていない可能性も考えられます。
背負い込み過ぎて、人に助けてと言えない人が多いです。「これを頼んだら迷惑なんじゃないか」とか、「こんなこともできないと思われてしまうかもしれない」という心理があります。人の評価を気にし過ぎたり、嫌われたくないという意識が強かったり、あるいはプライドや劣等感からこの思考になっているケースもあります。
適応能力が低く、柔軟性がないから突発的なことが苦手。イレギュラーなことが起きると、思考が停止したりパニックになったりして、対応が上手にできないことが多いです。
素っ気ない対応をされたり、LINEの返信が遅かったりすると、自分を否定したり、自分の対応のどこが悪かったのか考え込んでしまいます。特にネガティブな出来事が起こったときに自分の感情をうまく整理することができません。
コミュニケーション能力というと話す力が弱いと思ってしまいがちですが、大事なのは聞く力の方です。聞くことには非言語も含まれていて、言葉以外の相手の表現を察知する能力が必要です。それを察する力がない人が多いので、その時々の適切な言葉が分からなかったり、相手が求めているものとずれたようなことをしてしまったりします。
不器用な人は恋愛も器用に進めることが難しそうですよね。恋愛面ではどんな特徴が見られるのでしょうか。
駆け引きが苦手なので相手がドキドキしないことが多いです。「いい人なんだけど……」で終わりやすく、恋愛対象として見られないケースがよくあります。また、優し過ぎるあまり、優しいだけの人で終わってしまうパターンも考えられます。
甘えたら嫌われるかもしれないと、甘えたり愛情表現をしたりするのが下手です。相手は甘えたり、時には愛情を伝えてほしいのに、「迷惑掛けるから」とか「恥ずかしいから」と強がってしまいます。
頑張り過ぎてしまうので、相手から「自分を頼りにしてくれないのかな」とか「自分は必要ないのかな」と思われることもあります。好きだから頑張ったり元気に振る舞ったりしているのに、ふたりの気持ちにズレが生じてしまいます。
また、特に男性の場合、優し過ぎたり相手の気持ちを推し量り過ぎたりして、女性に「告白もしてこない」「リードもしてくれない」と誤解されることもあります。
「高級レストランに連れていったら女性は喜ぶ」とか、「アクセサリーをあげれば間違いない」といった思い込みで行動したり、相手が好きだと言ったものばかりをプレゼントしたりすることがあります。
また、相手の言動をそのまま受け取ってしまうことも。「ありがとう」と言っていても、本心から言っているのか、社交辞令なのかは違います。言葉通りに受け取ってしまって、男性なら「女心が分かってないな」となることが多いです。
「生きづらそう」とか、「損している」と思われがちな不器用さんですが、実は愛すべき面もあるのです。不器用な人が好かれる理由はどんなところにあるのでしょう。
曲がったことが嫌いで真っすぐな性格なので、絶対とは言いませんが浮気する可能性は低いでしょう。2人同時進行もできないので、好きな人ができた時点で別れを告げてしまうような潔さもあります。
一生懸命な姿を見て「応援したい」「力になってあげたい」と思えます。自信満々じゃなく、できないなりに頑張っている様子に心を打たれ、感動するなんてこともあるかもしれません。
誠実な正直者なので、うそやずるいことが嫌いです。愛想を振りまいたり、お世辞を言って気を引いたりしません。「不器用だけど信頼できる人だよね」という人です。
自信満々ではないから、「私が私が」と出しゃばってくることはないです。言動は控えめだけどやることはきちんとやっているから、周りからは良い印象を持たれます。
好かれる面もあるし、不器用は悪いことばかりではありませんが、少しでも改善できたら人間関係がスムーズになることは事実です。最後に、不器用を改善する方法をお伝えいたします。
自信のなさから不器用な人になっていることが多いので、まずは自信をつけて自己肯定感を上げることから始めましょう。すると、思ったことがそのまま言動に移せるようになってきます。
自信をつけるには自分を褒めることが効果的!メイクをするときに褒めてあげたり、自分の長所を挙げていったり、短所が多いようなら短所を長所に置き換えてみたり……。
また、家族や恋人に愛されている実感を持つことも有効です。「こんなことをしてもらっている」とか、「大切に思われている」と、相手に聞く必要はないので思い出してみましょう。
物理的な手段として、自分磨きをすることも手です。メイクを学んだり、スキルを身に付けたりと、実感できることは効果も高いと思います。
優柔不断な人は失敗したくないから迷うことが多いです。自分で責任を取る訓練をしていきましょう。「飲食店でメニューを決める」という作業でもOKです。どんな小さなことでもいいので、「自分で決めている」という自覚を持つこと。
そして、もし選んだものが良くなかったとしても、それを失敗だと思わないこと。失敗ではなく経験と思うようにしましょう。
打たれ弱い人が多いので、まずは人の言葉に左右され過ぎないこと。相手にもその時々の感情があって、その場の気持ちで発言することもあると頭に入れておく。人の言うことを気にし過ぎない、いちいち傷つかないようにするということです。
誰でも自分の中にこだわりを持っていると思いますが、時にはそれを曲げて相手に合わせることも必要です。信念や芯の部分はあってもいいですが、そこに柔軟性を付けてあげましょう。そうすると、予想外のことや何かトラブルがあっても柔軟に対応することができます。
大切なのは人の話を聞くこと。相手の話に耳を傾けて、相手が本当に求めているものを察することです。人の気持ちが分からないと人間関係はうまくいきません。人の話を聞くことで察する力を鍛えましょう。
変なプライドや気遣いは捨てましょう。相手を頼って協力し合うことで人間関係がうまくいくこともあります。劣等感からくるプライドを持っている人は、できない自分を認めてあげて相手に見せること。人に頼る、協力してもらう、分からないことは聞く、苦手なことは手伝ってもらうなどと意識を変えてみてください。
「男性ならこうするべき」とか、「彼氏ならこうあるべき」といった、決め付けや思い込みはやめるように。「ふたりの関係で自分の役割はなんだろう」と、彼氏彼女にとらわれずにフラットな気持ちで考えてみてください。思い込みがある人は自分中心になっていることが多いので、相手が本当に必要としているものを見つけるようにしましょう。
真面目で一生懸命なのに誤解されがちな不器用さん。思い込みが強かったり自分をうまく表現できなかったりするので、周りの人にはその良さが伝わりづらいです。
自信や柔軟性を身に付けたり、コミュニケーション力や人に頼ることを学んだりして、不器用なところが少しでも改善できればいいですね。魅力がさらに開花して、今よりもっと良い人間関係がつくれるかもしれません。
取材・文/坂田圭永
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、がんを患い、うつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
杉本もゆるさんプロフィール
杉本もゆるさん公式ブログ
不器用の意味とは?
不器用とは、「手先が器用ではない」と「要領が悪い」という2つの意味があります。
要領が悪い性格的な不器用には、「コミュニケーションが上手にできない」「人付き合いが下手」「上手に立ち振る舞えない」「世渡りが下手」「1つのことしかできない」などの意味も含まれます。
不器用な人の特徴
不器用な人にはどんな特徴があるのか、杉本さんに教えてもらいました。
思い込みが強い
こだわりが強く、思考に柔軟性がない人が多いです。自分がこうだと思うと他の意見を取り入れたり、妥協したりすることができません。柔軟に考えを変えたり行動したりすることができないので、周りからは「損することが多いよね」と思われてしまいます。
人の気持ちを勘繰る
「こんなことを言っていいのかな」とか「これを言ったら嫌われてしまうかもしれない」などと、相手に言う前に勘繰ってしまいます。自分に自信がないから相手にどう思われるかを気にしてしまい、嫌われないように先読みをしてしまうのです。この先読みは間違っていることもあるので、そうなるとすれ違いが生じ、コミュニケーションがうまくいきません。
優柔不断
自分で決めることができない人が多い傾向にあります。恋愛のシーンでもここぞというときの決断力や実行力は必要ですが、「デートに誘っていいのか」とか「告白していいのか」などと迷ってしまい、なかなか踏み出せないことがよくあります。
自己表現が苦手
「私はこういう人です」と自分を上手に表現することが苦手だったり、ありのままの自分でいることができません。原因は自分に自信がないことのほかに、コミュニケーション能力が低く、人に伝えるという力が足りていない可能性も考えられます。
人に頼れない
背負い込み過ぎて、人に助けてと言えない人が多いです。「これを頼んだら迷惑なんじゃないか」とか、「こんなこともできないと思われてしまうかもしれない」という心理があります。人の評価を気にし過ぎたり、嫌われたくないという意識が強かったり、あるいはプライドや劣等感からこの思考になっているケースもあります。
臨機応変に対応できない
適応能力が低く、柔軟性がないから突発的なことが苦手。イレギュラーなことが起きると、思考が停止したりパニックになったりして、対応が上手にできないことが多いです。
感情のコントロールが苦手
素っ気ない対応をされたり、LINEの返信が遅かったりすると、自分を否定したり、自分の対応のどこが悪かったのか考え込んでしまいます。特にネガティブな出来事が起こったときに自分の感情をうまく整理することができません。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力というと話す力が弱いと思ってしまいがちですが、大事なのは聞く力の方です。聞くことには非言語も含まれていて、言葉以外の相手の表現を察知する能力が必要です。それを察する力がない人が多いので、その時々の適切な言葉が分からなかったり、相手が求めているものとずれたようなことをしてしまったりします。
不器用な人の恋愛的特徴
不器用な人は恋愛も器用に進めることが難しそうですよね。恋愛面ではどんな特徴が見られるのでしょうか。
“いい人”で終わりやすい
駆け引きが苦手なので相手がドキドキしないことが多いです。「いい人なんだけど……」で終わりやすく、恋愛対象として見られないケースがよくあります。また、優し過ぎるあまり、優しいだけの人で終わってしまうパターンも考えられます。
甘えるのが下手
甘えたら嫌われるかもしれないと、甘えたり愛情表現をしたりするのが下手です。相手は甘えたり、時には愛情を伝えてほしいのに、「迷惑掛けるから」とか「恥ずかしいから」と強がってしまいます。
誤解をされやすい
頑張り過ぎてしまうので、相手から「自分を頼りにしてくれないのかな」とか「自分は必要ないのかな」と思われることもあります。好きだから頑張ったり元気に振る舞ったりしているのに、ふたりの気持ちにズレが生じてしまいます。
また、特に男性の場合、優し過ぎたり相手の気持ちを推し量り過ぎたりして、女性に「告白もしてこない」「リードもしてくれない」と誤解されることもあります。
相手の気持ちを決め付ける
「高級レストランに連れていったら女性は喜ぶ」とか、「アクセサリーをあげれば間違いない」といった思い込みで行動したり、相手が好きだと言ったものばかりをプレゼントしたりすることがあります。
また、相手の言動をそのまま受け取ってしまうことも。「ありがとう」と言っていても、本心から言っているのか、社交辞令なのかは違います。言葉通りに受け取ってしまって、男性なら「女心が分かってないな」となることが多いです。
不器用な人って実は好かれる?
「生きづらそう」とか、「損している」と思われがちな不器用さんですが、実は愛すべき面もあるのです。不器用な人が好かれる理由はどんなところにあるのでしょう。
純粋で真面目
曲がったことが嫌いで真っすぐな性格なので、絶対とは言いませんが浮気する可能性は低いでしょう。2人同時進行もできないので、好きな人ができた時点で別れを告げてしまうような潔さもあります。
何事にも一生懸命
一生懸命な姿を見て「応援したい」「力になってあげたい」と思えます。自信満々じゃなく、できないなりに頑張っている様子に心を打たれ、感動するなんてこともあるかもしれません。
人にこびない
誠実な正直者なので、うそやずるいことが嫌いです。愛想を振りまいたり、お世辞を言って気を引いたりしません。「不器用だけど信頼できる人だよね」という人です。
出しゃばらない
自信満々ではないから、「私が私が」と出しゃばってくることはないです。言動は控えめだけどやることはきちんとやっているから、周りからは良い印象を持たれます。
不器用を改善する方法
好かれる面もあるし、不器用は悪いことばかりではありませんが、少しでも改善できたら人間関係がスムーズになることは事実です。最後に、不器用を改善する方法をお伝えいたします。
自分を褒めて自信をつける
自信のなさから不器用な人になっていることが多いので、まずは自信をつけて自己肯定感を上げることから始めましょう。すると、思ったことがそのまま言動に移せるようになってきます。
自信をつけるには自分を褒めることが効果的!メイクをするときに褒めてあげたり、自分の長所を挙げていったり、短所が多いようなら短所を長所に置き換えてみたり……。
また、家族や恋人に愛されている実感を持つことも有効です。「こんなことをしてもらっている」とか、「大切に思われている」と、相手に聞く必要はないので思い出してみましょう。
物理的な手段として、自分磨きをすることも手です。メイクを学んだり、スキルを身に付けたりと、実感できることは効果も高いと思います。
決断することを習慣付ける
優柔不断な人は失敗したくないから迷うことが多いです。自分で責任を取る訓練をしていきましょう。「飲食店でメニューを決める」という作業でもOKです。どんな小さなことでもいいので、「自分で決めている」という自覚を持つこと。
そして、もし選んだものが良くなかったとしても、それを失敗だと思わないこと。失敗ではなく経験と思うようにしましょう。
人の言葉を気にし過ぎない
打たれ弱い人が多いので、まずは人の言葉に左右され過ぎないこと。相手にもその時々の感情があって、その場の気持ちで発言することもあると頭に入れておく。人の言うことを気にし過ぎない、いちいち傷つかないようにするということです。
こだわり過ぎない
誰でも自分の中にこだわりを持っていると思いますが、時にはそれを曲げて相手に合わせることも必要です。信念や芯の部分はあってもいいですが、そこに柔軟性を付けてあげましょう。そうすると、予想外のことや何かトラブルがあっても柔軟に対応することができます。
察する力を鍛える
大切なのは人の話を聞くこと。相手の話に耳を傾けて、相手が本当に求めているものを察することです。人の気持ちが分からないと人間関係はうまくいきません。人の話を聞くことで察する力を鍛えましょう。
人に頼る
変なプライドや気遣いは捨てましょう。相手を頼って協力し合うことで人間関係がうまくいくこともあります。劣等感からくるプライドを持っている人は、できない自分を認めてあげて相手に見せること。人に頼る、協力してもらう、分からないことは聞く、苦手なことは手伝ってもらうなどと意識を変えてみてください。
思い込みをやめる
「男性ならこうするべき」とか、「彼氏ならこうあるべき」といった、決め付けや思い込みはやめるように。「ふたりの関係で自分の役割はなんだろう」と、彼氏彼女にとらわれずにフラットな気持ちで考えてみてください。思い込みがある人は自分中心になっていることが多いので、相手が本当に必要としているものを見つけるようにしましょう。
改善することでさらに魅力的になる!
真面目で一生懸命なのに誤解されがちな不器用さん。思い込みが強かったり自分をうまく表現できなかったりするので、周りの人にはその良さが伝わりづらいです。
自信や柔軟性を身に付けたり、コミュニケーション力や人に頼ることを学んだりして、不器用なところが少しでも改善できればいいですね。魅力がさらに開花して、今よりもっと良い人間関係がつくれるかもしれません。
取材・文/坂田圭永
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、がんを患い、うつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
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