ポジティブ思考になるには?前向きな人の特徴やメリットも解説

2021/6/15 11:00

ネガティブな気持ちや思考より、前向きなポジティブ思考に憧れる人は多いはず。ポジティブであることは、自分も周りの人も明るくしてくれます。ポジティブとは何なのでしょうか。今回は、一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会理事・講師、一般社団法人コーチング心理学協会理事・講師の徳吉陽河さんに、ポジティブな人の特徴やポジティブになる方法を聞いてみました。

ポジティブとは



ポジティブとは

ポジティブの意味は?


ポジティブとは、物事を肯定的に捉えられる、積極的で前向きな考え方や性格のこと

ポジティブという言葉には、「積極的な」「前向き」「自信がある」「プラス(陽性)」「確信」「確実」などの意味があります。

ネガティブとは?


ポジティブの反対に、物事を否定的に捉えてしまうことをネガティブといいます

ネガティブに考えすぎると不安や心配事に敏感になり、情緒が不安定になったり、ストレスを抱えやすい状態になったりします。

しかし、ネガティブなことはすべてが悪いというわけではありません。「痛み」がリスク検知に役立ったり、「怒り」のエネルギーが成長や向上心に繋がったりと、プラスの面もあります。

ポジティブな人の特徴5つ!



ポジティブな人の特徴5つ!

ポジティブな人の性格の特徴や行動にはどんなことが挙げられるのでしょうか。

物事を柔軟に捉えることができる


困難なことが起こっても、物事を多角的に考えて柔軟な対応ができます。

例えば、彼と意見や考えが合わないときでも、彼の意見を尊重しつつ、時には合わせたり、必要に応じて自分の意見も伝えたり……。

お互いの関係がより良くなるために、状況に応じて臨機応変に考え方を変えられます。

外向的である


ポジティブな人は、会話を楽しみ、活動的で、人間関係をつくることが好きです。

恋愛のシーンでは、好きな人に積極的に話し掛けたり、アプローチをしたりすることができ、コミュニケーションを大切にする傾向があります。

恋人とは相手との会話を楽しんだり、頻繁にデートをしたりして、彼の友人や家族とも自然と仲良くすることができます。

情緒が安定している


普段からイライラしたりせず、気持ちが穏やかな人が多いです。

彼とのけんかやイラッとすることがあっても、すぐに気持ちを切り替えて、前向きな心理状態にすることができます。

気分が安定しているので、自分のためだけではなく、彼にイライラが移らないようにと彼の気持ちに対しても配慮できます。

開放性がある


好奇心を持ち、新しい情報やアイデアを受け入れたり、行動したりするのが好きです。

自分のやり方や考え方にこだわらず、新しいデートスポットを積極的に見つけたり、お互いが楽しくなることを考えたり、彼から教えてもらったことや新しい方法を試すことができます。

また、「相手が喜びそうな料理を作ってみよう」とか、「びっくりするようなプレゼントをしてみよう」など、相手が喜びそうなアイデアを考えたりすることが得意!

逆境力(レジリエンス)がある


気持ちの切り替えが素早くできるので、精神的にも逆境に強い!

もめ事や困難な出来事があっても、ふたりの関係を立て直したり、お互いの成長に繋げたりすることができます。

ポジティブ思考のメリット



ポジティブ思考のメリット

ポジティブになることでどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。

ストレスを感じづらい


物事を肯定的に捉えられるので、多くの人がストレスと感じることに対してもプラスの解釈ができます。

告白がうまくいかなくても「もっといい人が見つかるかもしれない」と前向きに考えることができたり、恋人から連絡が来なくても「今は忙しいのかもしれない」と思ったり……。

相手の都合が悪くなって会えなくなったとしても、「次に会うまで楽しみをとっておこう」と考えられるので、ストレスを感じづらくなります。

幸福や愛情を感じやすい


恋人と一緒にいることに幸せを感じたり、恋人からの愛情を素直に受け入れられたりと、自然とポジティブな思考になれる人は幸福感を得やすいといえます。

楽しい経験は良い思い出になり、人生の満足感も高まります。

相手の良い点を見つけやすくなる


考え方が肯定的なので、相手の良いところに目がいきやすくなります。

相手を褒めることで関係がより良くなることも。また、相手がしてくれたことにもよく気が付き、感謝をたくさん伝えるので、良い関係が長く保てるでしょう。

自分を変える!ポジティブになる方法



自分を変える!ポジティブになる方法

できることならポジティブな人になりたいですよね!ちょっと視点や行動を変えるだけでポジティブ思考が身に付く方法を徳吉さんに伝授してもらいました。

3つの良かったことを探す


一日に起こった「3つの良かったこと」を探してみましょう。どんな小さなことでもいいので、仕事や日常生活の中で見逃してしまいがちな肯定的なことに注目してみてください。

人は意識していることに影響されやすいので、良いことを積極的に取り入れることで自然とポジティブ思考になってきます。

良い面を見るようにする


考え方や性格は、良いことも悪いことも両面の特性を持っています。

例えば、自分の「内向的」な性格が好きではないと思っていても、目線を変えれば「落ち着いている」とか、「穏やか」といった見方もできるということ!

自分の中にコンプレックスがあっても、良い面を見つけて長所として受け止めるようにしましょう。

積極的な行動をしてみる


ネガティブな状態のときは、やる気が出るのを待つのではなく、何か行動してみるのも手です。

行動することで状況が変化し、うまくできる方法が見つかったり、気持ちが明るくなったりします。ただし、明らかに失敗するような大きなことや無謀な行動は避けるように。

“感謝”に意識を向け「ありがとう」を伝える


感謝することに意識を向けると幸福感が高まります。

感謝することは、物事の良い面を見るトレーニングにもなります。また、感謝を相手に伝えることで、より良い人間関係をつくることができます。

友情や愛情を感じる機会をつくる


友情は人生の満足感を得ることができ、愛情は幸福感に繋がります。

忙しかったり、慣れてくると当たり前と思ってしまいがちなので、友人や恋人とゆっくり過ごす時間をつくって、友情や愛情を積極的に感じるようにしましょう。

前向きな気持ちでポジティブに生きよう



前向きな気持ちでポジティブに生きよう

「ポジティブになりたい」と思ったこともポジティブ思考の一つです。誰もがポジティブな部分を持っているので、その部分を生かして、自分らしいポジティブを見つけてみましょう。

小さなポジティブを少しずつ集めていって、いずれは大きなポジティブになるように、まずはできることから始めてみてくださいね。

取材・文/坂田圭永

【監修】
徳吉陽河さん
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会理事・講師。ポジティブ心理カウンセラー、ポジティブ心理療法士、コーチング心理士、公認心理師、キャリアコンサルタントなど、幅広く活躍している。
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会公式サイト:
https://positive-counselor.org/


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