ナルシストの特徴とは?上手に付き合う方法や改善する方法も解説
2021/4/26 11:00
Index
- #01 ナルシストとは
- #02 あなたはナルシスト?ナルシスト度診断
- #03 ナルシストを改善する方法
- #04 ナルシストと上手に付き合う方法
- #05 周りからも好かれる人になろう!
「ナルシスト」と聞くと、どんな人をイメージしますか?外見を必要以上に気にする人?自分に自信がある人?自己愛が強い人?「自分が大好き」という印象が強いですが、実際にはどうなのでしょうか。心理カウンセラーの杉本もゆるさん指導の下、ナルシストについて調べてみました。ナルシスト診断表もありますので、自分のナルシスト度をぜひチェックしてみてください!
ナルシストとは「自己評価が高すぎる人」のことです。
ナルシストには大きく2パターンあって、1つ目は自分を無条件に肯定して好きでいられる、ポジティブな人のことです。親から褒めて育てられたり、成功体験がたくさんあったり、人格を否定されずに育ったりすると、ポジティブな良い意味でのナルシストになります。
2つ目は、自分の劣等感を隠したり自分を守ったりするために、「自分は優れている」と信じ込んでいる人のこと。いじめにあった過去があるとか、挫折を味わったことがあるとか、他人やきょうだいと比べられて育ったりすると、自分を必要以上に守る感覚が強くなってしまいます。弱い自分をカバーするために、自分は「本当は優れているんだ」「本当はできるんだ」と意識を変えてしまう。自分の意識を変えることでしか自分を守れなかった人は、このパターンのナルシストになる傾向があります。
あなたのナルシスト度は、どれくらいでしょうか。ナルシストの特徴を挙げてみましたので、以下のチェックリストで確認してみてください。多ければ多いほど、ナルシスト度は高くなります。
□ SNSのアイコンが自分である
□ よく自撮りをする(1人でも複数人でも)
□ 鏡をよく見る
□ ファッションやメイク、ヘアスタイルに自信がある
□ SNSに自分のことを3日に1回以上アップしている
□ ぶっちゃけ、自分はモテると思う
□ 同性に負けたくないという意識が強い
□ 異性に求める条件は高い方だ
□ 他人よりも自分の方が大切だ
□ 理想の顔やスタイルに少しでも近づけるよう努力している
□ 美容にはお金も惜しまない
□ 髪の毛をよく触る
□ 人の視線が気になる
□ ついつい自慢話をしてしまう
□ 会話は聞くより話す方が好きだ
□ 人から否定されることはとても苦手だ
□ 自分はどちらかというと優れている方だと思う
□ 正しく評価されないと不満に感じる
□ 自分は毒舌な方だ
□ リードされるよりリードしたい
□ 損する人とは付き合いたくない
□ 他人を思い通りに動かしたい
□ よく見られたいという意識が強い
□ 人にアドバイスをするのが好きだ
□ ブランドのロゴ入りグッズが好きだ
□ 目立ちたがり屋だ
5個以下の人は、ナルシストとは無縁に近い存在。とても謙虚で、むしろ自分に自信がないタイプです。もう少し自信を持って、自分を大切にしてあげてもいいかもしれません。
6〜10個の人は、自分の好きなところは多少あるけれど、自分に自信はないので、ナルシストではないです。外見や内面的なことも、多少こだわりはあるけれど、柔軟に相手に合わせることができます。
11〜15個の人は、ハキハキしているストレートな性格です。自分を持っていて、芯はありますが、相手に合わせることもできます。周りにはナルシストとは思われていないけれど、結構自分のことが好きで、所々でそれが垣間見えます。
16〜21個の人は、自分のことが好きです。こだわりも結構強いので、周りから面倒くさがられているかも。自分でもナルシストを自覚していると思いますが、周りからはもっとそう思われている可能性が高いです。
22個以上の人は、正真正銘のナルシストです。自分は正しいと思って疑いません。自己中で周りを振り回すタイプなので、もう少し周りに気配りした方が良いかもしれませんね。
ナルシストは悪いことではありませんが、特に自分の劣等感からくるナルシストである場合は、改善した方が生きやすくなる可能性もあります。改善する方法を杉本さんに教えてもらいました。
ナルシストの人は、人と比べたり人の粗探しをすることが癖になっていることが多いです。人の良いところに目を向けるようにしましょう。みんな違う人間で、「違っていい」ということに気が付くこと。そして、自分より優れている人はたくさんいることに気が付くことです。
学歴や収入、外見などのスペックだけで人を判断せず、その人の中身を見る癖をつけること。ナルシストの人は、何かを数値化して判断することが多い傾向にあるので、優しさや思いやりがあるとか、芯があるとか、いつも穏やかといった、内面で人を見るようにしましょう。
ナルシストは多くの人が聞くよりも話すことが好きです。話すのもいいけれど、聞くことを学ぶようにしましょう。また、「聞く」と「聴く(傾聴)」は違って、「聞く」は車や工事の音など意識していなくても聞こえる音を聞くこと。「聴く」は、音楽や人の話を聴くなど、意識したり、集中したりして傾聴することです。聞き流してしまうのではなく、「聴く」ことができると、なおよいと思います。
ナルシストは自分が持つ劣等感から生まれていることも少なくありません。何に劣等感を抱いているのか探る必要がありますし、反対に優れているところや、価値がある面を見つけていくことも大切です。うわべだけではない、心を育てるということです。みんなそれぞれ違う人間で、比べる必要もなく、自分を主張する必要もないと学べるといいですね。
指摘や指示されたことを、否定や批判と取ってしまう人が多いので、人からの指摘やアドバイスはありがたく受け取るようにしましょう。指摘されたとしても、内容や結果を指摘しているのであって、あなた自身を否定しているわけではないということ。そこをナルシストの人は一緒にしてしまう人が多いので。自分の人格と、やった内容や結果は分けて考えるようにしましょう。
適度な謙虚さを持つようにしましょう。引くことを身に付けるとか、いい意味で遠慮するようにするとか。例えば、「〇〇さんはすごいね」と褒められたら、「これくらい当たり前だよ」ではなくて、「みんなが協力してくれたから」とか、「●●さんもすごいよ」と褒め返したり……。自分が自分がとなるのではなく、周りの人に思いやりを持って接することも大切です。
友達や仕事仲間、恋人など、周りにもナルシストの人はいるでしょう。そんな人たちとうまく付き合っていくにはどうしたらよいのか。方法をお伝えいたします。
ナルシストの人は、自分は正しいと思っているので、否定や拒絶されるのが嫌いです。自分を認めてほしい意識が強いので、うまく付き合っていくならば、なるべく否定しないこと、そして褒めることです。
聞くよりも話したいタイプがほとんどですので、話を聴くこと。喜びますし、否定をせずに聞いてくれる人は敵とみなさずに味方と捉えます。
むげに扱われるのが嫌いな人が多いです。きちんと向き合って話を聞いたり、ちょっとした外見の変化や仕事での成果など、細かいことにも反応すると、「大切にしてもらえている」とか、「好感を持たれている」と実感して、すごく喜ぶと思います。
ナルシストの人は、案外傷つきやすく、打たれ弱いです。現実を突き付けられたり、冷たくされたりすると簡単に傷ついてしまいます。優しく指摘してあげたり、言わなくていいことは言わなかったり、あえて放っておくのもよいでしょう。実は弱いということを理解して付き合うことが大事です。
自分を好きなのは良いことなので、ナルシスト自体は悪いことではありません。また、自分のことを好きであれば、「もっとよく見せよう」「もっと頑張ろう」と、さらに素敵になったり、成長したりすることもあります。
ただ、柔軟性を身に付けたり、聴くことを覚えたり、人の良いところを見つけるのがうまくなったりすると、自分が楽になるだけでなく、人から好かれるようになってくると思います。自分が自分を好きなだけでなく、周りの人も自分を「好き」と言ってくれるような、そんな人を目指したいものですね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、ガンを患い、うつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
杉本もゆるさんプロフィール
杉本もゆるさん公式ブログ
ナルシストとは
ナルシストとは「自己評価が高すぎる人」のことです。
ナルシストには大きく2パターンあって、1つ目は自分を無条件に肯定して好きでいられる、ポジティブな人のことです。親から褒めて育てられたり、成功体験がたくさんあったり、人格を否定されずに育ったりすると、ポジティブな良い意味でのナルシストになります。
2つ目は、自分の劣等感を隠したり自分を守ったりするために、「自分は優れている」と信じ込んでいる人のこと。いじめにあった過去があるとか、挫折を味わったことがあるとか、他人やきょうだいと比べられて育ったりすると、自分を必要以上に守る感覚が強くなってしまいます。弱い自分をカバーするために、自分は「本当は優れているんだ」「本当はできるんだ」と意識を変えてしまう。自分の意識を変えることでしか自分を守れなかった人は、このパターンのナルシストになる傾向があります。
あなたはナルシスト?ナルシスト度診断
あなたのナルシスト度は、どれくらいでしょうか。ナルシストの特徴を挙げてみましたので、以下のチェックリストで確認してみてください。多ければ多いほど、ナルシスト度は高くなります。
□ SNSのアイコンが自分である
□ よく自撮りをする(1人でも複数人でも)
□ 鏡をよく見る
□ ファッションやメイク、ヘアスタイルに自信がある
□ SNSに自分のことを3日に1回以上アップしている
□ ぶっちゃけ、自分はモテると思う
□ 同性に負けたくないという意識が強い
□ 異性に求める条件は高い方だ
□ 他人よりも自分の方が大切だ
□ 理想の顔やスタイルに少しでも近づけるよう努力している
□ 美容にはお金も惜しまない
□ 髪の毛をよく触る
□ 人の視線が気になる
□ ついつい自慢話をしてしまう
□ 会話は聞くより話す方が好きだ
□ 人から否定されることはとても苦手だ
□ 自分はどちらかというと優れている方だと思う
□ 正しく評価されないと不満に感じる
□ 自分は毒舌な方だ
□ リードされるよりリードしたい
□ 損する人とは付き合いたくない
□ 他人を思い通りに動かしたい
□ よく見られたいという意識が強い
□ 人にアドバイスをするのが好きだ
□ ブランドのロゴ入りグッズが好きだ
□ 目立ちたがり屋だ
5個以下の人は、ナルシストとは無縁に近い存在。とても謙虚で、むしろ自分に自信がないタイプです。もう少し自信を持って、自分を大切にしてあげてもいいかもしれません。
6〜10個の人は、自分の好きなところは多少あるけれど、自分に自信はないので、ナルシストではないです。外見や内面的なことも、多少こだわりはあるけれど、柔軟に相手に合わせることができます。
11〜15個の人は、ハキハキしているストレートな性格です。自分を持っていて、芯はありますが、相手に合わせることもできます。周りにはナルシストとは思われていないけれど、結構自分のことが好きで、所々でそれが垣間見えます。
16〜21個の人は、自分のことが好きです。こだわりも結構強いので、周りから面倒くさがられているかも。自分でもナルシストを自覚していると思いますが、周りからはもっとそう思われている可能性が高いです。
22個以上の人は、正真正銘のナルシストです。自分は正しいと思って疑いません。自己中で周りを振り回すタイプなので、もう少し周りに気配りした方が良いかもしれませんね。
ナルシストを改善する方法
ナルシストは悪いことではありませんが、特に自分の劣等感からくるナルシストである場合は、改善した方が生きやすくなる可能性もあります。改善する方法を杉本さんに教えてもらいました。
人の良いところに目を向ける
ナルシストの人は、人と比べたり人の粗探しをすることが癖になっていることが多いです。人の良いところに目を向けるようにしましょう。みんな違う人間で、「違っていい」ということに気が付くこと。そして、自分より優れている人はたくさんいることに気が付くことです。
内面を見る癖をつける
学歴や収入、外見などのスペックだけで人を判断せず、その人の中身を見る癖をつけること。ナルシストの人は、何かを数値化して判断することが多い傾向にあるので、優しさや思いやりがあるとか、芯があるとか、いつも穏やかといった、内面で人を見るようにしましょう。
“話す”ではなく“聴く”を学ぶ
ナルシストは多くの人が聞くよりも話すことが好きです。話すのもいいけれど、聞くことを学ぶようにしましょう。また、「聞く」と「聴く(傾聴)」は違って、「聞く」は車や工事の音など意識していなくても聞こえる音を聞くこと。「聴く」は、音楽や人の話を聴くなど、意識したり、集中したりして傾聴することです。聞き流してしまうのではなく、「聴く」ことができると、なおよいと思います。
劣等感を克服する
ナルシストは自分が持つ劣等感から生まれていることも少なくありません。何に劣等感を抱いているのか探る必要がありますし、反対に優れているところや、価値がある面を見つけていくことも大切です。うわべだけではない、心を育てるということです。みんなそれぞれ違う人間で、比べる必要もなく、自分を主張する必要もないと学べるといいですね。
人からの指摘を受け入れる
指摘や指示されたことを、否定や批判と取ってしまう人が多いので、人からの指摘やアドバイスはありがたく受け取るようにしましょう。指摘されたとしても、内容や結果を指摘しているのであって、あなた自身を否定しているわけではないということ。そこをナルシストの人は一緒にしてしまう人が多いので。自分の人格と、やった内容や結果は分けて考えるようにしましょう。
謙虚さを身に付ける
適度な謙虚さを持つようにしましょう。引くことを身に付けるとか、いい意味で遠慮するようにするとか。例えば、「〇〇さんはすごいね」と褒められたら、「これくらい当たり前だよ」ではなくて、「みんなが協力してくれたから」とか、「●●さんもすごいよ」と褒め返したり……。自分が自分がとなるのではなく、周りの人に思いやりを持って接することも大切です。
ナルシストと上手に付き合う方法
友達や仕事仲間、恋人など、周りにもナルシストの人はいるでしょう。そんな人たちとうまく付き合っていくにはどうしたらよいのか。方法をお伝えいたします。
否定しない、褒める
ナルシストの人は、自分は正しいと思っているので、否定や拒絶されるのが嫌いです。自分を認めてほしい意識が強いので、うまく付き合っていくならば、なるべく否定しないこと、そして褒めることです。
話を聴く
聞くよりも話したいタイプがほとんどですので、話を聴くこと。喜びますし、否定をせずに聞いてくれる人は敵とみなさずに味方と捉えます。
たくさん反応する
むげに扱われるのが嫌いな人が多いです。きちんと向き合って話を聞いたり、ちょっとした外見の変化や仕事での成果など、細かいことにも反応すると、「大切にしてもらえている」とか、「好感を持たれている」と実感して、すごく喜ぶと思います。
傷つきやすいことを把握しておく
ナルシストの人は、案外傷つきやすく、打たれ弱いです。現実を突き付けられたり、冷たくされたりすると簡単に傷ついてしまいます。優しく指摘してあげたり、言わなくていいことは言わなかったり、あえて放っておくのもよいでしょう。実は弱いということを理解して付き合うことが大事です。
周りからも好かれる人になろう!
自分を好きなのは良いことなので、ナルシスト自体は悪いことではありません。また、自分のことを好きであれば、「もっとよく見せよう」「もっと頑張ろう」と、さらに素敵になったり、成長したりすることもあります。
ただ、柔軟性を身に付けたり、聴くことを覚えたり、人の良いところを見つけるのがうまくなったりすると、自分が楽になるだけでなく、人から好かれるようになってくると思います。自分が自分を好きなだけでなく、周りの人も自分を「好き」と言ってくれるような、そんな人を目指したいものですね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、ガンを患い、うつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
杉本もゆるさんプロフィール
杉本もゆるさん公式ブログ