腐れ縁とはどんな関係?意味や縁を切りたい相手と別れる方法など
2021/1/11 11:00
Index
- #01 腐れ縁の意味。どんな関係が腐れ縁なの?
- #02 恋愛における「腐れ縁カップル」の特徴
- #03 自分にとって悪い腐れ縁を断ち切る方法
- #04 お互い好意があれば恋人になることもある!
「別れたり復縁したりを繰り返している」「気付いたら、連絡を取り合ってしまう」……そんな恋愛関係の「腐れ縁」に悩んだ経験はありませんか。 腐れ縁は、ある意味ふたりを結び付ける「運命」のようにも考えられますが、場合によっては、良縁ではなく悪縁になってしまう可能性もあるでしょう。 今回のセキララゼクシィでは、恋愛コラムニストのトイアンナさんによる監修の下、「腐れ縁カップル」の特徴や「悪い腐れ縁」を断ち切る方法についてご紹介します。 腐れ縁に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!
そもそも「腐れ縁」とは、どんな意味があるのでしょうか。
国語辞典で調べると、腐れ縁は「離れようとしても離れられない関係」「好ましくない関係を批判的・自嘲的に言う」といった内容がつづられていました。
腐れ縁という言葉は、好ましくないけど続いている関係を表現しており、ちょっとネガティブな意味を持つ語のようです。
しかし、一般的に「腐れ縁」と言うとき、悪縁を表現するだけでなく、良い関係性を表す場合もあります。例えば、仲の良い幼なじみや同級生同士などの間で「子どもの頃からの腐れ縁で、お互いをよく知っている」といった使い方をすることもありますね。
腐れ縁には、「意に反しダラダラと続いているマイナスな関係」と、「縁が続くことで互いにプラスになっている関係」という2つのケースがあるでしょう。
では、恋愛において「腐れ縁の関係」とはどのようなものなのでしょうか。その特徴をまとめてみました。
家が近所の幼なじみや元同級生などは、昔から付き合いがあり、気心が知れているので、一緒にいると安心感のある存在。
地元に共通の知り合いが多かったり、家族同士が親しくしていたりなど、人間関係が密なゆえに、良い意味でも悪い意味でも、縁が長続きしやすい関係といえます。
過去に付き合っていた元恋人と、別れてから度々会う人もいます。
やはり、一度でも愛した人というのは、特別な存在。求められると、情に流されることもあるでしょう。
しかし、このような関係は、どちらか一方が割り切れない想いを抱えていることもあるようです。
「腐れ縁カップル」は、互いに相手を憎めない存在として感じている場合があります。
昔なじみで相手のバックボーンをよく知っていたり、過去の良い思い出を共有していたりするため、多少のいざこざは許し合えます。そのため、一緒にいるのが心地いいのかもしれないですね。
「いい人ができたら本当に別れたい」とか言いながら、別れと復縁を繰り返すケースがあります。
寂しいときに甘えられたり、愚痴を言いたいとき気軽に話しやすかったりするため、そうした行動を取ってしまうのです。その相手と一緒にいて、居心地がよく、ポジティブな気持ちになれるなら良いですが、「なぜか疲れる」「マイナスな感情になる」などネガティブな気持ちになる場合は、注意が必要ですね。
孤独感を紛らわすために会っていたり、体の関係だけがダラダラ続いていたり、愛情がないのにもかかわらず利害関係だけでつながっているカップルもいます。
「今楽しければいい」「今寂しくなければいい」といった短絡的な考えで一緒にいるため、互いに成長がありません。時間ばかりが過ぎていき、残るのはむなしさだけということも……。
感情的に似ているために誤解されがちですが、「これまで大事にしてもらった恩があるから付き合っている」というのは「腐れ縁」ではありません。この違いは「もっといい人から告白されたら、別れるかどうか」です。
トイアンナさんいわく「100%腐れ縁になってしまったカップルは、付き合う理由を失っている」そうです。そのため、新しい恋愛対象が出てきたら結婚一歩手前でも別れるリスクをはらんでいます。
それに対して、これまでの恩を感じているカップルは、新しい候補が出てきても今の恋人を手放すことはしません。
そこには恋心がなくても長く時を共に過ごしたことで培われた愛情があるからでしょう。
100%の腐れ縁は、要するに「自分にもっといい人が現れなかったときのキープ」として今の恋人を維持しているだけの関係。
ですが、その相手がいるだけでも周りからは「なんだ、恋人がいるならアプローチは諦めよう」と思われてしまいます。
「保険」として恋人とお付き合いしているはずが、むしろ素敵な相手とお付き合いするチャンスを失っている可能性大です。
しかし、思い切って行動すれば、その先には新しい未来が待っているはず。ここでは「悪縁」を断ち切るための方法をいくつかご紹介します。
「周りからこの人にしときなよって言われるし」「もうXX歳だし」と、自分の気持ちと関係ない理由でキープしているなら、一度冷静になってみましょう。
あなたはこれからその人と結婚して、子どもが欲しいと思ったときに一緒に育てる覚悟はありますか。その人が要介護になったとき、オムツを変えることはできますか。相手が経済的に不安定な状態になったとき、屋台骨となって家を支えられますか。
リアルに子育てや介護の想像ができないなら、腐れ縁を断ち切る時期かもしれません。
一度、相手と何十年も続く日常生活に耐えられるかを想像してみてください。そこで「ひとりの方がマシ」と思ったら、腐れ縁を切るべき時です。
もし、他に当てがあるのなら、別の人とデートをしてみましょう。
「新しい恋は面倒」という気持ちがあるかもしれませんが、新たな出会いは、腐れ縁の相手について考える時間を減らし、新鮮な気持ちを思い出させてくれます。
悪い腐れ縁の相手とばかり会っている状況は、いわば「換気のできていない部屋に引きこもっている状況」と似ています。空気を入れ替えるためにも、新しい出会いに積極的になれるといいですね。
体の関係だけしかない、相手の都合に振り回されているなど、腐れ縁の相手が自分にとって害でしかない存在であれば、思い切ってLINEを非表示やブロックにしたり、連絡先ごと消してしまいましょう。
自ら連絡手段を断ち切ることで、自分の人生を前向きに生きる決意の一歩を踏み出すことができるかもしれません。
腐れ縁の相手との「思い出の品」を断捨離するのも、縁を断ち切るために重要な行動です。
思い出の品が素敵な未来を連れてきてくれるわけではありません。過去の楽しかった日々の思い出は胸の中にしまい込み、区切りを付けてこれからの自分のために行動しましょう。
相手のことを考える時間を減らし、依存状態から脱出するためには、「自分と向き合う」ことが最も大切かもしれません。難しいことですが、理想の自分に一歩でも近づくために、必要な行動は何かを考え、それに没頭してみましょう。
仕事に集中したり、ひとりで旅行などに出掛けてみたり、新しい趣味を始めてみたりするのもいいかもしれないですね。
悪い腐れ縁の相手が近所に住んでいたり、家族や友人とも親しかったりすると、なかなか関係を断ち切ることが難しいかもしれません。そういう場合は引っ越しや留学をするなど思い切って「物理的に距離を取る」というのもありです。環境を新しくすることで、ポジティブな気持ちになれ、相手に対する依存感情から抜け出せるかもしれません。
腐れ縁は、あまり良くない関係のイメージがありますが、「すべての腐れ縁がダメ」というわけではありません。
トイアンナさんは、次のような腐れ縁ならではのメリットもあると言います。
シェアハウス感覚で、一緒にいて最もリラックスできる相手との生活は最高です。
一緒にいて楽な相手とのゆるやかな付き合いは、腐れ縁ならではのメリットでしょう。
「性愛が苦手」というタイプにとっては友達関係に近い距離を保てる腐れ縁カップルはかなり楽。
「いつまでも男女の関係でいたい」……なんてロマンス至上主義が疲れたという方々にとっては、腐れ縁カップル(という呼び方も失礼ですね、「友達カップル」でしょうか)はとっても素敵な愛の形だと思います。
最初は腐れ縁と思っていたけれど、最終的に親友関係となってお互いの介護も乗り越えられた!というハッピーエンドもあり得るでしょう。
「別れる理由がないから付き合っている」のではなく「友人として尊敬できるからパートナーになる」というあり方を、模索できるといいですね。
腐れ縁の長い付き合いの中で、愛情や信頼が生まれ、ポジティブな関係を築ける場合もあります。
ただ、「この関係は自分にとって悪影響」だと思ったのなら、現状を打破し、新たな世界を広げるために思い切って別れを選ぶことも必要でしょう。
取材・文/おかゆ
【監修者プロフィール】
トイアンナさん
1000人以上の人生相談を受けた経験から、アラサー女性のキャリア・恋愛を中心に執筆。書籍『モテたいわけではないのだが』など多数。
ツイッター:https://twitter.com/10anj10
腐れ縁の意味。どんな関係が腐れ縁なの?
そもそも「腐れ縁」とは、どんな意味があるのでしょうか。
国語辞典で調べると、腐れ縁は「離れようとしても離れられない関係」「好ましくない関係を批判的・自嘲的に言う」といった内容がつづられていました。
腐れ縁という言葉は、好ましくないけど続いている関係を表現しており、ちょっとネガティブな意味を持つ語のようです。
しかし、一般的に「腐れ縁」と言うとき、悪縁を表現するだけでなく、良い関係性を表す場合もあります。例えば、仲の良い幼なじみや同級生同士などの間で「子どもの頃からの腐れ縁で、お互いをよく知っている」といった使い方をすることもありますね。
腐れ縁には、「意に反しダラダラと続いているマイナスな関係」と、「縁が続くことで互いにプラスになっている関係」という2つのケースがあるでしょう。
恋愛における「腐れ縁カップル」の特徴
では、恋愛において「腐れ縁の関係」とはどのようなものなのでしょうか。その特徴をまとめてみました。
幼なじみや元同級生
家が近所の幼なじみや元同級生などは、昔から付き合いがあり、気心が知れているので、一緒にいると安心感のある存在。
地元に共通の知り合いが多かったり、家族同士が親しくしていたりなど、人間関係が密なゆえに、良い意味でも悪い意味でも、縁が長続きしやすい関係といえます。
過去に付き合ったことのある元恋人
過去に付き合っていた元恋人と、別れてから度々会う人もいます。
やはり、一度でも愛した人というのは、特別な存在。求められると、情に流されることもあるでしょう。
しかし、このような関係は、どちらか一方が割り切れない想いを抱えていることもあるようです。
なぜか憎めない存在
「腐れ縁カップル」は、互いに相手を憎めない存在として感じている場合があります。
昔なじみで相手のバックボーンをよく知っていたり、過去の良い思い出を共有していたりするため、多少のいざこざは許し合えます。そのため、一緒にいるのが心地いいのかもしれないですね。
別れたりくっついたりを繰り返す
「いい人ができたら本当に別れたい」とか言いながら、別れと復縁を繰り返すケースがあります。
寂しいときに甘えられたり、愚痴を言いたいとき気軽に話しやすかったりするため、そうした行動を取ってしまうのです。その相手と一緒にいて、居心地がよく、ポジティブな気持ちになれるなら良いですが、「なぜか疲れる」「マイナスな感情になる」などネガティブな気持ちになる場合は、注意が必要ですね。
依存し合っている
孤独感を紛らわすために会っていたり、体の関係だけがダラダラ続いていたり、愛情がないのにもかかわらず利害関係だけでつながっているカップルもいます。
「今楽しければいい」「今寂しくなければいい」といった短絡的な考えで一緒にいるため、互いに成長がありません。時間ばかりが過ぎていき、残るのはむなしさだけということも……。
別れる理由がないから付き合っている
感情的に似ているために誤解されがちですが、「これまで大事にしてもらった恩があるから付き合っている」というのは「腐れ縁」ではありません。この違いは「もっといい人から告白されたら、別れるかどうか」です。
トイアンナさんいわく「100%腐れ縁になってしまったカップルは、付き合う理由を失っている」そうです。そのため、新しい恋愛対象が出てきたら結婚一歩手前でも別れるリスクをはらんでいます。
それに対して、これまでの恩を感じているカップルは、新しい候補が出てきても今の恋人を手放すことはしません。
そこには恋心がなくても長く時を共に過ごしたことで培われた愛情があるからでしょう。
自分にとって悪い腐れ縁を断ち切る方法
100%の腐れ縁は、要するに「自分にもっといい人が現れなかったときのキープ」として今の恋人を維持しているだけの関係。
ですが、その相手がいるだけでも周りからは「なんだ、恋人がいるならアプローチは諦めよう」と思われてしまいます。
「保険」として恋人とお付き合いしているはずが、むしろ素敵な相手とお付き合いするチャンスを失っている可能性大です。
しかし、思い切って行動すれば、その先には新しい未来が待っているはず。ここでは「悪縁」を断ち切るための方法をいくつかご紹介します。
腐れ縁の相手との将来を、真面目に想像してみる
「周りからこの人にしときなよって言われるし」「もうXX歳だし」と、自分の気持ちと関係ない理由でキープしているなら、一度冷静になってみましょう。
あなたはこれからその人と結婚して、子どもが欲しいと思ったときに一緒に育てる覚悟はありますか。その人が要介護になったとき、オムツを変えることはできますか。相手が経済的に不安定な状態になったとき、屋台骨となって家を支えられますか。
リアルに子育てや介護の想像ができないなら、腐れ縁を断ち切る時期かもしれません。
一度、相手と何十年も続く日常生活に耐えられるかを想像してみてください。そこで「ひとりの方がマシ」と思ったら、腐れ縁を切るべき時です。
他の人とデートに出掛ける
もし、他に当てがあるのなら、別の人とデートをしてみましょう。
「新しい恋は面倒」という気持ちがあるかもしれませんが、新たな出会いは、腐れ縁の相手について考える時間を減らし、新鮮な気持ちを思い出させてくれます。
悪い腐れ縁の相手とばかり会っている状況は、いわば「換気のできていない部屋に引きこもっている状況」と似ています。空気を入れ替えるためにも、新しい出会いに積極的になれるといいですね。
連絡を取れないようにする
体の関係だけしかない、相手の都合に振り回されているなど、腐れ縁の相手が自分にとって害でしかない存在であれば、思い切ってLINEを非表示やブロックにしたり、連絡先ごと消してしまいましょう。
自ら連絡手段を断ち切ることで、自分の人生を前向きに生きる決意の一歩を踏み出すことができるかもしれません。
思い出の品をすべて処分する
腐れ縁の相手との「思い出の品」を断捨離するのも、縁を断ち切るために重要な行動です。
思い出の品が素敵な未来を連れてきてくれるわけではありません。過去の楽しかった日々の思い出は胸の中にしまい込み、区切りを付けてこれからの自分のために行動しましょう。
自分の時間を充実させる
相手のことを考える時間を減らし、依存状態から脱出するためには、「自分と向き合う」ことが最も大切かもしれません。難しいことですが、理想の自分に一歩でも近づくために、必要な行動は何かを考え、それに没頭してみましょう。
仕事に集中したり、ひとりで旅行などに出掛けてみたり、新しい趣味を始めてみたりするのもいいかもしれないですね。
引っ越しや留学など、物理的な距離を取る
悪い腐れ縁の相手が近所に住んでいたり、家族や友人とも親しかったりすると、なかなか関係を断ち切ることが難しいかもしれません。そういう場合は引っ越しや留学をするなど思い切って「物理的に距離を取る」というのもありです。環境を新しくすることで、ポジティブな気持ちになれ、相手に対する依存感情から抜け出せるかもしれません。
お互い好意があれば恋人になることもある!
腐れ縁は、あまり良くない関係のイメージがありますが、「すべての腐れ縁がダメ」というわけではありません。
トイアンナさんは、次のような腐れ縁ならではのメリットもあると言います。
お互いが結婚をゴールにしない付き合いの場合
シェアハウス感覚で、一緒にいて最もリラックスできる相手との生活は最高です。
一緒にいて楽な相手とのゆるやかな付き合いは、腐れ縁ならではのメリットでしょう。
信頼できる友達から、家族愛へと変わる場合
「性愛が苦手」というタイプにとっては友達関係に近い距離を保てる腐れ縁カップルはかなり楽。
「いつまでも男女の関係でいたい」……なんてロマンス至上主義が疲れたという方々にとっては、腐れ縁カップル(という呼び方も失礼ですね、「友達カップル」でしょうか)はとっても素敵な愛の形だと思います。
最初は腐れ縁と思っていたけれど、最終的に親友関係となってお互いの介護も乗り越えられた!というハッピーエンドもあり得るでしょう。
「別れる理由がないから付き合っている」のではなく「友人として尊敬できるからパートナーになる」というあり方を、模索できるといいですね。
腐れ縁の長い付き合いの中で、愛情や信頼が生まれ、ポジティブな関係を築ける場合もあります。
ただ、「この関係は自分にとって悪影響」だと思ったのなら、現状を打破し、新たな世界を広げるために思い切って別れを選ぶことも必要でしょう。
取材・文/おかゆ
【監修者プロフィール】
トイアンナさん
1000人以上の人生相談を受けた経験から、アラサー女性のキャリア・恋愛を中心に執筆。書籍『モテたいわけではないのだが』など多数。
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