上手な別れ話の切り出し方!円満に別れる伝え方のポイントを解説

この記事では、心理カウンセラーの桑野量さん監修の下、上手な別れ話の切り出し方を解説します。縁があって好きになり、一緒に楽しい時間を過ごした相手とは、できることなら円満に別れたいもの。別れ話をする準備段階から、適した場所、切り出し方、電話やSNSで別れ話をするときの注意点まで、互いに納得して別れる方法を紹介します。

別れ話を円満に進めるためのポイント3つ



別れ話を円満に進めるためのポイント3つ

円満に別れ話を進めるには、いくつかのポイントがあります。このコツを生かせば、少しは丸く収まり、別れ話が長引くこともないかもしれません。それでは、見ていきましょう。

理由をきちんと説明する


別れ話がこじれるパターンの一つが、「別れる理由をきちんと伝えないこと」です。別れを切り出された相手は、納得できないと別れられないので、別れたい理由ははっきりと言うこと。何も隠さずに、きちんと伝えるということが大切です。

しばらく考えていたと伝える


「別れたい」と思ったのは、最近ということではなく、しばらく前から考えていたということを伝えましょう。そのために、別れ話をする準備もしてきたわけですし、「別れたい」という揺るがない決意も伝わります。

一通り話した後は聞き役になる


自分が思っていることを伝えたら、その後は相手の言うことをただ聞くだけに徹しましょう。主導権を向こうにして、相手の言うことを聞いて、質問にはただ答えるだけ。相手が自分の気持ちを話しながらも頭の中を整理しているので、その時間を取ってあげた方がいいです。




別れ話を円満に進めるためにやらない方が良い別れ方



別れ話を円満に進めるためにやらない方が良い別れ方

なるべくスムーズに別れ話を進めるためにはやらない方がいいこともあります。詳しく見ていきましょう。

一方的に自分の感情だけを伝える


別れを決断するということは、ネガティブな感情や不満がたまっている状態といえます。それを一方的に伝えてしまうと、予期せぬ言い合いやこじれに発展する可能性があります。

自分の気持ちや考えを伝えることは大切ですが、感情に任せて一方的に伝えることは避けましょう。自分が感情的になれば相手も感情的になってしまいます。

相手にダメ出しする


相手に対する不満をダメ出しするように伝えるのも避けた方がいいです。別れ話をすることはそもそも相手にショックを与えるものですが、それ以上に相手を傷つける可能性が高くなります。

別れ話をしているつもりが相手の人格を否定することになっている場合もあります。円満な別れ方を意識するなら誠実さを持って相手に気持ちを伝えていきましょう。

必要以上に自分を落とす


別れを告げることは、自分が悪者になったように感じてしまう人もいるかもしれません。だからといって、必要以上に「自分がダメだから」みたいなアピールをしすぎないようにしましょう。

相手に責められた場合はしっかりと受け止めた方がよいですが、自分を過剰に落としすぎる必要はありません。別れ話がこじれてしまう原因になります。



別れ話を切り出す前にやっておくべきこと



別れ話を切り出す前にやっておくべきこと

別れ話が一番こじれる原因が、いきなり別れを切り出すことです。少しでもお互いのダメージを減らしたいなら、別れ話をする前の準備は必要です。「別れたい」と伝える前に、以下のことはやっておきましょう。

相手への不満や我慢していたことを伝える


相手への気持ちがなくなってくると、コミュニケーションが少なくなるのは当然のことです。ただ、別れる前だからこそ、相手と話をすることが大切です。

突然別れ話をされても、衝撃が大きすぎて、相手はすぐには受け入れることができません。今まで感じていた不満や我慢していたこと、気になっていたことなどを伝えてみてください。

会う頻度やメールのやりとりを減らす


会う頻度やメールのやりとりを減らして、相手と少し距離を取ることも有効です。体感的にも気持ち的にも、自分の中で別れる準備ができます。

このときは、何も言わずにやりとりを減らすのではなく、「仕事が忙しい」とか、「自分の時間を持ちたい」などとひと言伝えておきましょう。いきなり連絡が減ったら相手は心配しますし、理由が分かれば相手も納得してくれて、少し距離が取れるはずです。

同居をしていたら解消しておく


もし同居をしていたら、「少し距離を取りたい」とか、「ひとりになって考えたい」と言って、同居は解消しておいた方がいいでしょう。

別れ話をした後に、荷物を片付けたり、引っ越しをしたりしては、お互いに気まずいですし、相手と会う回数が必然的に増えます。別れ話をした後は、なるべく会う回数は少ない方がいいです。



別れ話をするのに適した場所



別れ話をするのに適した場所

なるべく穏便に別れ話を進めるなら、場所にも向き不向きがあります。別れ話に適した場所を紹介します。

ランチをしているレストランやカフェ


別れ話をするときは、昼間にすることが大前提です。人は夜の方が感情的になりやすいので、つい話がこじれてしまったり、感情的になって怒ったり、泣きだしてしまう可能性が高いです。

ランチをやっているレストランやカフェなどで別れ話をした方が、夜にするよりは相手が冷静に対応してくれるはずです。

周りに人がいる公園や広場


公園や広場など、周りに人がいるオープンな場所もおすすめです。お互いの家は話しやすいとは思いますが、相手が怒ってしまう可能性などを考えると、周りに人がいる場所を選んだ方がいいでしょう。

ある程度人がいて、静かすぎず、話しやすい所を選びましょう。そして、こちらもなるべく夜ではなく昼の時間帯の方がおすすめです。

直接会えない場合は電話


どうしても直接会って別れ話ができない場合は、電話で伝えること。別れ話をする手段の優先順位は、直接会うこと→電話→メールかSNSで伝えることの順番になります。一番いいのは会って伝えることですが、電話は声のトーンや間などで感情が伝わるので、メールやSNSよりは気持ちが伝わりやすいでしょう。

電話の場合も、夜だと感情的になったり、終わりが見えなくなったりする可能性が高いので、なるべく休日の昼間の時間帯がよいでしょう。自分も相手も家にいるタイミングがベストです。



別れ話の上手な切り出し方・伝え方



別れ話の上手な切り出し方・伝え方

別れ話をするときは、どう切り出せばいいのか、何を言えばいいのか、迷ってしまいますよね。あれこれと考えてしまうと思いますが、別れ話の切り出しは、単刀直入に「別れたい」と伝える。この一択です。

相手に対しての不満を言ったり、「好きな気持ちがなくなってきた」などと理由を先に述べたりしてしまうと、「それで?」と相手に突っ込む余地を与えてしまいます。こちらの意思を見せるためにも、はっきりと「別れたい」と結論から伝えた方がいいです。

また、相手への優しさや罪悪感から、「少し雑談してから」とか、「相手のペースに合わせて」と考えがちですが、これも相手に付け入る隙を与えることになってしまうので雑談は避けた方がいいです。

相手に気を使えば使うほど、「説得したらこの人とは別れないで済む」と向こうに期待を持たせてしまうので、最初から「別れる」モード全開で臨むようにしましょう。



別れ話を電話・SNSなどでするときの注意点



別れ話を電話・SNSなどでするときの注意点

別れ話は、基本は「直接会ってする」ことがおすすめですが、どうしても対面を避けたい場合や、事情がある場合もあるかもしれません。電話やSNSなどで別れ話をするときの注意点を解説します。

電話で別れ話をする場合


別れ話を電話でする場合は、直接会ったときに近い感覚で話し合いができるかもしれません。ただ、注意したい点は、直接会うことと違って、場所や時間の制限を受けることが少ないので、つい長時間になる可能性があることです。

「次の予定があること」などを最初に伝えて、長くなりすぎないようにしましょう。長時間になることで、お互いがフラストレーションをためて、思わぬ言葉を口にすることが起きてしまいます。

メールやSNSで別れ話をする場合


基本的には対面や電話で話すより文面の方が相手に伝えられる、または相手から伝わってくる感情や気持ちのニュアンスは少なくなります。話をする場合は声のトーンや間、雰囲気まで伝えることができますが、SNSやメールは文字情報だけなので、冷たい印象を与える可能性もあり、相手はそれに敏感に反応することがあります。

メールやSNSなどの文面で別れ話をするときは、まずは長文になりすぎないことを意識した方がいいです。「誤解のないように伝えたい」「考えていることを全部伝えたい」という思いが強くて長文になる傾向がありますが、長文になるほど誤解や誤読が増える確率も上がります。

また、1回ですべてを伝えた方が楽ですが、何度かメッセージのラリーをする前提で、気持ちや意思を細かく伝えていきましょう。当たり前ですが相手の反応を直接見ることができないので、相手の返信も慎重に読んでいきましょう。



別れ話を切り出した後の対処法



別れ話を切り出した後の対処法

別れ話をした後、相手は泣いたり、怒ったりと、さまざまな状態になると思います。別れ話をしたときの相手への対処法をパターン別にお伝えします。

泣いてしまった場合


泣かれたときは、ただそれを見守るだけでいいです。相手が泣いているときに、変に慰めようとしたら、相手のペースに巻き込まれてしまいます。

泣きやませようとしたり、なだめたりしようと思わずに、相手の感情が出るのをただ受け止めて、気持ちが落ち着くのを待ってあげるのが一番です。

怒ってしまった場合


相手が怒ったときは、話を聞くことに徹しましょう。向こうの言うことに反論したくなるかもしれませんが、そこで相手に情報を新しく入れれば入れるほど、処理しなければいけない情報が増えます。

そうすると感情の整理が遅れてしまうので、相手が感情的になっているときは、ただ聞いて、相手が感情の整理をすることを待つのに徹した方がいいです。話を聞いてもらうだけで相手は感情の整理がつくものです。

黙ってしまった場合


相手が黙ってしまうときは、「納得できないから」「怒っているから」「悲しいから」「放心状態だから」など、いろんなことが考えられます。

この場合は、相手もどうしていいか分からない状況だと思うので、少し待ってあげて、それでも続くようなら「黙ったままだと答えが出ないから、また話そう」と、一度切り上げるといいでしょう。

その場から去ってしまった場合


相手がその場から去った場合は、追いかける必要はありません。

相手から連絡が来ないようであれば、メールやSNSで連絡しても構いません。ただし、一度は会って「別れたい」と伝えているので、そのまま連絡しなくてもいいでしょう。

「別れたくない」と言われた場合


もし相手が「別れたくない」と言ってきたら、「分かった。また話そう」と伝えて、その場はいったん終わらせること。相手を説得したり、相手の主張を論破したくなるかもしれませんが、いったん飲み込んで、お互いに考える時間を取った方がいいでしょう。

時間を置いて話しても納得してくれないときは、会う回数や連絡を取る回数を減らして、徐々にフェードアウトしていくしかないかもしれません。



別れを考える前に理由を考えて



別れを考える前に理由を考えて

別れを決めるからには理由があるはずです。別れ話を切り出す前に、自分が本当に別れを望んでいるのかを考えてみましょう。

例えば、自分の気持ちを分かってもらえないからと別れを考えているのであれば、恋愛がうまくいってないのは、単純にコミュニケーション不足の場合があります。自分の考えや気持ちを伝えることで、関係性が良くなることがあります。別れを切り出す前に自分を伝えるコミュニケーションを取ることにチャレンジしてみるのも一案です。

一方、自分が我慢することで恋愛関係が維持できている場合もあります。我慢は言い換えれば、相手の依存やわがままを引き受けている状態といえます。そのままの状態では心の負荷は強くなっていきます。話をしても相手が態度を改めてくれないのであれば、別れを決断してもいいかもしれません。

付き合いが長くなってくればマンネリや小さな不満が積み重なっていくこともあります。そんなときは、ふたりで問題解決に向き合った上で、それでも改善が見られなければ、自分の気持ちに素直に従いましょう。別れ話を切り出すのは勇気がいることですが、誠実に思いを伝えれば相手もいつか、分かってくれるでしょう。

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「好きだけど、別れる」そのワケは?後悔しない選択を!

取材・文/坂田圭永

【監修】
桑野 量さん
心理カウンセラー。18歳のときにカウンセリングに出会い、心理学を学び始める。カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスにて経験を積み、2018年から心理カウンセラーとして活動。2023年にカウンセリングサービスから独立。恋愛やビジネスなどの問題に対して心理学的なアプローチだけでなく、リラックスした雰囲気の中での温かく優しいカウンセリングが好評。
桑野量さんオフィシャルブログ:https://counselingtimes.com/




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