円満に別れ話をする方法!切り出し方やポイントなどを徹底解説
2020/12/22 11:00
Index
- #01 別れ話をする前にやっておくべきこと
- #02 別れ話をするのに適した場所
- #03 別れ話の上手な切り出し方
- #04 別れ話を円満に進めるためのポイント
- #05 【パターン別】別れ話後の相手への対処法
- #06 相手にも別れるための時間が必要
「始まりがあれば終わりがある」という名言があるように、恋愛もまたしかり。どんなに好きだった相手でも別れを決断する可能性はあります。 でも、縁があって好きになり、一緒に楽しい時間を過ごした相手。できることなら、円満に別れたいもの。 できるだけ相手を傷つけずに別れ話をすることはできるのでしょうか。 今回は、円満に別れ話をする方法を、心理カウンセラーの桑野 量さんに聞いてみました。別れ話をする準備段階から、適した場所、切り出し方、別れ話を進めるポイント、相手が泣いてしまった場合などの対処法まで、できるだけきれいに別れる方法を紹介します。
別れ話が一番こじれる原因が、いきなり別れを切り出すことです。少しでもお互いのダメージを減らしたいなら、別れ話をする前の準備は必要です。「別れたい」と伝える前に、以下のことはやっておきましょう。
相手への気持ちがなくなってくると、コミュニケーションが少なくなるのは当然のことです。ただ、別れる前だからこそ、相手と話をすることが大切です。突然別れ話をされても、衝撃が大き過ぎて、相手はすぐには受け入れることができません。今まで感じていた不満や我慢していたこと、気になっていたことなどを伝えてください。まずは、「不満を持っているんだな」と、相手に気付かせることが重要です。
会う頻度やメールのやりとりを減らして、相手と距離を少し取ることも有効です。体感的にも気持ち的にも、自分の中で別れる準備ができます。このときは、何も言わずにやりとりを減らすのではなく、「仕事が忙しい」とか、「自分の時間を持ちたい」などとひと言伝えておきましょう。いきなり連絡が減ったら相手は心配しますし、理由が分かれば相手も納得してくれて、少し距離が取れるはずです。
もし同居をしていたら、「少し距離を取りたい」とか、「ひとりになって考えたい」と言って、同居は解消していた方がいいと思います。別れ話をした後に、荷物を片付けたり、引っ越しをしたりしては、お互いに気まずいですし、相手と会う回数が必然的に増えます。別れ話をした後は、なるべく会う回数は少ない方がよいです。
別れ話をする前に大切なことは、変化を見せるということ。別れ話をされた方にとっては、自分を納得させるための理由や時間が必要です。いきなり「別れたい」と言われるのと、最近の様子で変化を感じているのでは、別れ話をされたときの衝撃や感じ方が違います。
なるべく穏便に別れ話を進めるなら、場所にも向き不向きがあります。別れ話に適した場所を紹介します。
別れ話をするときは、昼間にすることが大前提です。人は夜の方が感情的になりやすいので、つい話がこじれてしまったり、感情的になって怒ったり、泣きだしてしまう可能性が高いです。ランチをやっているレストランやカフェなどで別れ話をした方が、夜にするよりは相手が冷静に対応してくれると思います。
公園や広場など、周りに人がいるオープンな場所はおすすめです。お互いの家は話しやすいとは思いますが、相手が怒ってしまう可能性などを考えると、周りに人がいる場所を選んだ方がいいでしょう。ある程度人がいて、静か過ぎず、話しやすい所がベストだと思います。
どうしても直接会って別れ話ができない場合は、電話で伝えること。別れ話をする手段の優先順位は、直接会うこと→電話→メールかSNSで伝えることの順番になります。一番いいのは会って伝えることですが、電話は声のトーンや間などで感情が伝わるので、メールやSNSよりは気持ちが伝わりやすいかなと思います。
別れ話をするときは、どう切り出せばいいのか、何を言えばいいのか、迷ってしまいますよね。あれこれと考えてしまうと思いますが、別れ話の切り出しは、単刀直入に「別れたい」と伝えるの一択です。
相手に対しての不満を言ったり、「好きな気持ちがなくなってきた」などと理由を先に述べてしまうと、「それで?」と相手に突っ込む余地を与えてしまいます。こちらの意思を見せるためにも、はっきりと「別れたい」と結論から伝えた方がいいです。
また、相手への優しさや罪悪感から、「少し雑談してから」とか、「相手のペースに合わせて」と考えがちですが、これも相手に付け入る隙を与えることになってしまうので雑談は避けた方がいいです。相手に気を使えば使うほど、「説得したらこの人とは別れないで済む」と向こうに期待を持たせてしまうので、最初から「別れる」モード全開で臨むようにしましょう。
円満に別れ話を進めるには、いくつかのポイントがあります。このコツを生かせば、少しは丸く収まり、別れ話が長引くこともないかもしれません。それでは、見ていきましょう。
別れ話は、なるべく会って行うこと。言いづらいことなので、顔を合わせたくないという人もいるかもしれませんが、会って話すと表情や話し方、雰囲気など、言葉以外の情報も伝わります。メールやSNSは文字だけなので、相手が勝手に読み取れる要素が大きくなります。文字だけの情報だと、相手の都合の良いようにどうとでも取れるので、別れ話がこじれる可能性は高くなります。
「ランチのラストオーダーの2時間前にレストランに入る」とか、「2時間後には終わらせる」などと、あらかじめ別れ話をいったん終わらせる時間を決めておいた方がいいです。ずっと話していてもこじれてしまうだけですし、相手を感情的にさせてしまうので、終わりの時間を決めておくと、時間も気持ちもいったん区切りができて、お互いに感情の整理がつきやすいです。
別れ話がこじれるパターンの一つが、「別れる理由をきちんと伝えないこと」です。別れを切り出された相手は、納得できないと別れられないので、別れたい理由ははっきりと言うこと。何も隠さずに、きちんと伝えるということが大切です。
「別れたい」と思ったのは、最近ということではなく、しばらく前から考えていたということを伝えましょう。そのために、別れ話をする準備もしてきたわけですし、「別れたい」という揺るがない決意も伝わります。
自分が思っていることを伝えたら、その後は相手の言うことをただ聞くだけに徹しましょう。主導権を向こうにして、相手の言うことを聞いて、質問にはただ答えるだけ。相手が自分の気持ちを話しながらも頭の中を整理しているので、その時間を取ってあげた方がいいですね。
別れ話をされた相手は、突然「別れ」を告げられているので、自分の気持ちや頭を整理する時間が必要です。「別れたい」と初めて伝えたその場で決着をつけようとは思わないように。別れるには、少し時間がかかると思った方がいいです。
時間がかかるといっても、話し合いは多くても3回ほどで区切りを付けた方がいいと思います。別れ話の1回目で相手が納得してくれない場合は、2週間から長くて1カ月後に2回目の機会を設けるといいでしょう。別れを伝えたことで相手の考えを聞き、自分の気持ちは変わらないことを伝えます。
ここでも受け入れてくれないようでしたら、今度は前回より長めに時間を取り、1カ月から6週間くらい空けて、3回目の話し合いの機会を設けましょう。自分の気持ちは変わらないし、これで会うのも最後だと伝えます。
相手が別れることに納得しない場合は、これくらい時間がかかると思った方がいいですし、ここまでしてもまだ納得してくれない場合は執着されるのですっぱりと終わりにした方がいいです。
相手の主張は聞きますが、余計な気使いや優しさは見せない方がいいと思います。相手を傷つけないように、はっきりと言わなかったり、言葉を濁したりしてしまうと、相手も納得できないです。
最後に、別れ話をした後、相手は泣いたり、怒ったりと、さまざまな状態になると思います。別れ話をしたときの相手への対処法をパターン別にお伝えしますね。
泣かれたときは、ただそれを見守るだけでいいです。相手が泣いているときに、変に慰めようとしたら、相手のペースに巻き込まれてしまいます。泣きやませようとしたり、なだめたりしようと思わずに、相手の感情が出るのをただ受け止めて、気持ちが落ち着くのを待ってあげるのが一番だと思います。
相手が怒ったときは、話を聞くことに徹しましょう。話を聞いてもらうだけで相手は感情の整理がつくので、向こうの言うことに反論したくなるかもしれませんが、そこで相手に情報を新しく入れれば入れるほど、処理しなければいけない情報が増えます。さらに感情の整理が遅れてしまうので、相手の感情が出てきたときは、ただ聞いて、相手が感情の整理をすることを待つのに徹した方がいいです。
相手が黙ってしまうときは、「納得できないから」「怒っているから」「悲しいから」「放心状態だから」など、いろんなことが考えられます。この場合は、相手もどうしていいか分からない状況だと思うので、少し待ってあげて、それでも続くようなら「黙ったままだと答えが出ないから、また話そう」と、そこは切り上げるのがベストだと思います。
相手がその場から去った場合は、追い掛ける必要はないですし、相手から連絡が来ないようであれば、一度は会って伝えているので、メールやSNSで連絡しても問題ないです。「別れたい」と伝えて、それでも連絡がない場合は、もうこちらから一方的に切り上げてもいいかもしれませんね。
もし相手が「別れたくない」と言ってきたら、「分かった。また話そう」と伝えて、その場はいったん終わらせること。相手を説得したり、相手の主張を論破したくなるかもしれませんが、そこはいったん飲み込んで、お互いに考える時間を取った方がいいでしょう。時間を置いて話しても納得してくれないときは、会う回数や連絡を取る回数を減らして、徐々にフェードアウトしていく方法しかないかもしれません。
別れ話を円満に進めるには、事前の準備から、場所、伝え方など、さまざまなコツがありましたね。コツをつかんだ上で大切なのは、相手にも整理する時間が必要だと知っておくこと。
自分が「別れ」を決意して散々悩んだ時間を、「相手にも持たせるべき」と考えることが、円満に別れられる秘訣(ひけつ)かもしれません。
取材・文/坂田圭永
【監修】
桑野 量さん
カウンセリングサービス所属。心理カウンセラー。ワークショップ講師。18歳のときにカウンセリングに出会い、心理学を学び始める。カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスにて経験を積み、2018年から心理カウンセラーとして活動。恋愛やビジネスなどの問題に対して心理学的なアプローチだけでなく、リラックスした雰囲気の中での温かく優しいカウンセリングが好評。
桑野 量さんオフィシャルブログ
別れ話をする前にやっておくべきこと
別れ話が一番こじれる原因が、いきなり別れを切り出すことです。少しでもお互いのダメージを減らしたいなら、別れ話をする前の準備は必要です。「別れたい」と伝える前に、以下のことはやっておきましょう。
相手への不満や我慢していたことを伝える
相手への気持ちがなくなってくると、コミュニケーションが少なくなるのは当然のことです。ただ、別れる前だからこそ、相手と話をすることが大切です。突然別れ話をされても、衝撃が大き過ぎて、相手はすぐには受け入れることができません。今まで感じていた不満や我慢していたこと、気になっていたことなどを伝えてください。まずは、「不満を持っているんだな」と、相手に気付かせることが重要です。
会う頻度やメールのやりとりを減らす
会う頻度やメールのやりとりを減らして、相手と距離を少し取ることも有効です。体感的にも気持ち的にも、自分の中で別れる準備ができます。このときは、何も言わずにやりとりを減らすのではなく、「仕事が忙しい」とか、「自分の時間を持ちたい」などとひと言伝えておきましょう。いきなり連絡が減ったら相手は心配しますし、理由が分かれば相手も納得してくれて、少し距離が取れるはずです。
同居をしていたら解消をしておく
もし同居をしていたら、「少し距離を取りたい」とか、「ひとりになって考えたい」と言って、同居は解消していた方がいいと思います。別れ話をした後に、荷物を片付けたり、引っ越しをしたりしては、お互いに気まずいですし、相手と会う回数が必然的に増えます。別れ話をした後は、なるべく会う回数は少ない方がよいです。
別れ話をする前に大切なことは、変化を見せるということ。別れ話をされた方にとっては、自分を納得させるための理由や時間が必要です。いきなり「別れたい」と言われるのと、最近の様子で変化を感じているのでは、別れ話をされたときの衝撃や感じ方が違います。
別れ話をするのに適した場所
なるべく穏便に別れ話を進めるなら、場所にも向き不向きがあります。別れ話に適した場所を紹介します。
ランチをしているレストランやカフェ
別れ話をするときは、昼間にすることが大前提です。人は夜の方が感情的になりやすいので、つい話がこじれてしまったり、感情的になって怒ったり、泣きだしてしまう可能性が高いです。ランチをやっているレストランやカフェなどで別れ話をした方が、夜にするよりは相手が冷静に対応してくれると思います。
周りに人がいる公園や広場
公園や広場など、周りに人がいるオープンな場所はおすすめです。お互いの家は話しやすいとは思いますが、相手が怒ってしまう可能性などを考えると、周りに人がいる場所を選んだ方がいいでしょう。ある程度人がいて、静か過ぎず、話しやすい所がベストだと思います。
直接会えない場合は電話
どうしても直接会って別れ話ができない場合は、電話で伝えること。別れ話をする手段の優先順位は、直接会うこと→電話→メールかSNSで伝えることの順番になります。一番いいのは会って伝えることですが、電話は声のトーンや間などで感情が伝わるので、メールやSNSよりは気持ちが伝わりやすいかなと思います。
別れ話の上手な切り出し方
別れ話をするときは、どう切り出せばいいのか、何を言えばいいのか、迷ってしまいますよね。あれこれと考えてしまうと思いますが、別れ話の切り出しは、単刀直入に「別れたい」と伝えるの一択です。
相手に対しての不満を言ったり、「好きな気持ちがなくなってきた」などと理由を先に述べてしまうと、「それで?」と相手に突っ込む余地を与えてしまいます。こちらの意思を見せるためにも、はっきりと「別れたい」と結論から伝えた方がいいです。
また、相手への優しさや罪悪感から、「少し雑談してから」とか、「相手のペースに合わせて」と考えがちですが、これも相手に付け入る隙を与えることになってしまうので雑談は避けた方がいいです。相手に気を使えば使うほど、「説得したらこの人とは別れないで済む」と向こうに期待を持たせてしまうので、最初から「別れる」モード全開で臨むようにしましょう。
別れ話を円満に進めるためのポイント
円満に別れ話を進めるには、いくつかのポイントがあります。このコツを生かせば、少しは丸く収まり、別れ話が長引くこともないかもしれません。それでは、見ていきましょう。
直接会って別れ話をする
別れ話は、なるべく会って行うこと。言いづらいことなので、顔を合わせたくないという人もいるかもしれませんが、会って話すと表情や話し方、雰囲気など、言葉以外の情報も伝わります。メールやSNSは文字だけなので、相手が勝手に読み取れる要素が大きくなります。文字だけの情報だと、相手の都合の良いようにどうとでも取れるので、別れ話がこじれる可能性は高くなります。
終わる時間を決めておく
「ランチのラストオーダーの2時間前にレストランに入る」とか、「2時間後には終わらせる」などと、あらかじめ別れ話をいったん終わらせる時間を決めておいた方がいいです。ずっと話していてもこじれてしまうだけですし、相手を感情的にさせてしまうので、終わりの時間を決めておくと、時間も気持ちもいったん区切りができて、お互いに感情の整理がつきやすいです。
理由をきちんと説明する
別れ話がこじれるパターンの一つが、「別れる理由をきちんと伝えないこと」です。別れを切り出された相手は、納得できないと別れられないので、別れたい理由ははっきりと言うこと。何も隠さずに、きちんと伝えるということが大切です。
しばらく考えていたと伝える
「別れたい」と思ったのは、最近ということではなく、しばらく前から考えていたということを伝えましょう。そのために、別れ話をする準備もしてきたわけですし、「別れたい」という揺るがない決意も伝わります。
一通り話した後は聞き役になる
自分が思っていることを伝えたら、その後は相手の言うことをただ聞くだけに徹しましょう。主導権を向こうにして、相手の言うことを聞いて、質問にはただ答えるだけ。相手が自分の気持ちを話しながらも頭の中を整理しているので、その時間を取ってあげた方がいいですね。
その場で終わらせようとしない
別れ話をされた相手は、突然「別れ」を告げられているので、自分の気持ちや頭を整理する時間が必要です。「別れたい」と初めて伝えたその場で決着をつけようとは思わないように。別れるには、少し時間がかかると思った方がいいです。
時間がかかるといっても、話し合いは多くても3回ほどで区切りを付けた方がいいと思います。別れ話の1回目で相手が納得してくれない場合は、2週間から長くて1カ月後に2回目の機会を設けるといいでしょう。別れを伝えたことで相手の考えを聞き、自分の気持ちは変わらないことを伝えます。
ここでも受け入れてくれないようでしたら、今度は前回より長めに時間を取り、1カ月から6週間くらい空けて、3回目の話し合いの機会を設けましょう。自分の気持ちは変わらないし、これで会うのも最後だと伝えます。
相手が別れることに納得しない場合は、これくらい時間がかかると思った方がいいですし、ここまでしてもまだ納得してくれない場合は執着されるのですっぱりと終わりにした方がいいです。
余計な気使いや優しさは見せない
相手の主張は聞きますが、余計な気使いや優しさは見せない方がいいと思います。相手を傷つけないように、はっきりと言わなかったり、言葉を濁したりしてしまうと、相手も納得できないです。
【パターン別】別れ話後の相手への対処法
最後に、別れ話をした後、相手は泣いたり、怒ったりと、さまざまな状態になると思います。別れ話をしたときの相手への対処法をパターン別にお伝えしますね。
泣いてしまった場合
泣かれたときは、ただそれを見守るだけでいいです。相手が泣いているときに、変に慰めようとしたら、相手のペースに巻き込まれてしまいます。泣きやませようとしたり、なだめたりしようと思わずに、相手の感情が出るのをただ受け止めて、気持ちが落ち着くのを待ってあげるのが一番だと思います。
怒ってしまった場合
相手が怒ったときは、話を聞くことに徹しましょう。話を聞いてもらうだけで相手は感情の整理がつくので、向こうの言うことに反論したくなるかもしれませんが、そこで相手に情報を新しく入れれば入れるほど、処理しなければいけない情報が増えます。さらに感情の整理が遅れてしまうので、相手の感情が出てきたときは、ただ聞いて、相手が感情の整理をすることを待つのに徹した方がいいです。
黙ってしまった場合
相手が黙ってしまうときは、「納得できないから」「怒っているから」「悲しいから」「放心状態だから」など、いろんなことが考えられます。この場合は、相手もどうしていいか分からない状況だと思うので、少し待ってあげて、それでも続くようなら「黙ったままだと答えが出ないから、また話そう」と、そこは切り上げるのがベストだと思います。
その場から去ってしまった場合
相手がその場から去った場合は、追い掛ける必要はないですし、相手から連絡が来ないようであれば、一度は会って伝えているので、メールやSNSで連絡しても問題ないです。「別れたい」と伝えて、それでも連絡がない場合は、もうこちらから一方的に切り上げてもいいかもしれませんね。
「別れたくない」と言われた場合
もし相手が「別れたくない」と言ってきたら、「分かった。また話そう」と伝えて、その場はいったん終わらせること。相手を説得したり、相手の主張を論破したくなるかもしれませんが、そこはいったん飲み込んで、お互いに考える時間を取った方がいいでしょう。時間を置いて話しても納得してくれないときは、会う回数や連絡を取る回数を減らして、徐々にフェードアウトしていく方法しかないかもしれません。
相手にも別れるための時間が必要
別れ話を円満に進めるには、事前の準備から、場所、伝え方など、さまざまなコツがありましたね。コツをつかんだ上で大切なのは、相手にも整理する時間が必要だと知っておくこと。
自分が「別れ」を決意して散々悩んだ時間を、「相手にも持たせるべき」と考えることが、円満に別れられる秘訣(ひけつ)かもしれません。
取材・文/坂田圭永
【監修】
桑野 量さん
カウンセリングサービス所属。心理カウンセラー。ワークショップ講師。18歳のときにカウンセリングに出会い、心理学を学び始める。カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスにて経験を積み、2018年から心理カウンセラーとして活動。恋愛やビジネスなどの問題に対して心理学的なアプローチだけでなく、リラックスした雰囲気の中での温かく優しいカウンセリングが好評。
桑野 量さんオフィシャルブログ