「週末婚」とは? 知っておきたいメリットとデメリット!
2020/7/14 11:00
Index
- #01 「週末婚」とはどういうもの?
- #02 「週末婚」を選ぶ理由とは?
- #03 「週末婚」のメリット!
- #04 「週末婚」のデメリット!
- #05 体験者の「良かった」エピソード!
- #06 体験者の「良くなかった」エピソード!
- #07 「週末婚」は一つの結婚のスタイル
さまざまな考え方や働き方、生き方が認められるようになってきた現代。女性の社会進出や共稼ぎ夫婦の増加などによって、結婚にもいろんな形が生まれてきています。
そんな結婚のスタイルの一つである「週末婚」。今回は、週末婚にスポットを当ててみました。週末婚とは何なのか、どんな夫婦が選択しているのか、週末婚のメリット・デメリットを婚活コンサルタントの澤口珠子さんに聞いてみました。
そもそも週末婚とは、何なのでしょうか。澤口さんによると、週末婚とはその名の通り、週末の1〜2日だけ会う夫婦のこと。単身赴任でも週末だけ会っているなら、週末婚と言えるそうです。
もともとは一般的な結婚のスタイルではなく、シニア同士や、お互いの生活スタイルが出来上がっているふたり、子どもがいる人同士のカップルなどが結婚するに当たり、いきなり同居するのではなく、お互いのペースに慣れるように、慣らし期間という意味合いで週末だけ会う形で始まったのだそう。
近年は、共働きが多くなってきたり、女性もキャリアを諦めたくない人が増えてきたりして、シニア婚や再婚、子連れ再婚だけではなく、自立した女性やキャリア志向がある女性が結婚する場合にも週末婚が増えているみたいです。
20〜30代の女性と20代の男性に、週末婚を知っているかアンケートで聞いたところ、女性は86.7%と多くの人が知っていましたが、男性はわずか23.3%。週末婚の認知度は、男女で大きく差があるようですね。
週末婚を選択する理由には、どんなものがあるのでしょうか。澤口さんに聞いてみると、まずは夫婦お互いが仕事を頑張っていて、キャリアを諦めたくないという理由が多く挙げられるのだそう。夫婦どちらかの都合で仕事を辞めたり、転職したりしたくないということですね。
また、結婚しても自分の時間や場所、ペースを確保したいと考えるふたりもあり得るみたい。自分の時間が欲しいとか、家に人がずっといるのが耐えられないという人もいるので、そういうふたりが週末だけ会う形を取るのは理にかなっているのかもしれません。
結婚の一つのスタイルである週末婚。もちろん良い面もあれば、良くない面もあるはず。週末婚のメリットは、どんなところにあるのでしょうか。男女アンケートで聞いたところ、以下のような結果になりました。
【女性】
1位:自分の時間を持てる(42.72%)
2位:仕事のキャリアを諦めずに済む(29.61%)
3位:いつまでも恋人同士のような気持ちでいられる(24.76%)
4位:その他(2.91%)
【男性】
1位:自分の時間を持てる(62.50%)
2位:いつまでも恋人同士のような気持ちでいられる(41.70%)
3位:仕事のキャリアを諦めずに済む(39.60%)
4位:メリットは特に思い浮かばない(14.60%)
5位:その他(2.91%)
*複数回答
男女ともに、一番は「自分の時間を持てる」ことに週末婚の良さがあると考えるみたいですね。
澤口さんにも週末婚のメリットを聞いてみました。
どちらかが転勤族だと、転勤になった場合、仕事を辞めて付いていかなきゃいけないケースが多いですよね。週末婚という形を取れば、結婚後もそのまま働き続けられ、会社を辞めずに済みます。
週末婚は、平日は自分ひとりで、週末は夫婦ふたりで過ごすことになります。平日は仕事に打ち込み、週末はふたりでゆっくりするという、オンとオフがはっきりと切り替えられます。
会ったときに新鮮な気持ちになることができて、いつまでも初々しく、出会った頃のようなラブラブな時期が保てます。いつでも会えるということが当たり前ではないので、相手に感謝の気持ちを持つことができます。また、一緒に過ごす時間をありがたく感じることもできますね。
一緒に暮らしていると、「今日の夕飯は何にしよう」とか、「家事を少し手伝ってほしい」とか、「こんな所で寝ないでほしい」とか、相手にいろいろと思うところはありますよね。それがほぼないので、そういった「ちょっとしたストレス」がありません。
また、一緒に住んでいると、相手に自分の予定を伝えたり、家のものを買うのに相手に相談が必要なこともありますが、それもいりません。自分のペースで生活ができ、家事も1人分なので、負担が減って好きなことに使える時間が増えます。
同居をすると、家賃はどちらが出して、生活費はどちらといった、お金に関するルール決めをするカップルが多いと思います。週末婚では、自分が稼いだお金は自分が使うという、付き合っていた頃のまま、特にルールを決める必要はありません。
仕事を諦めたくないということの他に、週末しか会えないからこそ、会えたときの喜びが大きくなり、メリハリのある生活ができる、新鮮な気持ちが続くというメリットも。また、誰かと一緒にいる時間が少ないから、気を使わなくていいという良さもあるようです。
財布は別々と決めている夫婦でも、食費や生活雑費はあいまいになってしまいがちです。でも、週末婚なら正確に財布を別にできますね。
週末婚のデメリットも見てみましょう。アンケート結果は以下の通りです。
【女性】
1位:ふたりの時間が足りない(37.62%)
2位:コミュニケーション不足になる(32.67%)
3位:お金がかかる(25.74%)
4位:その他(3.96%)
*割合は端数切り捨て
【男性】
1位:コミュニケーション不足になる(47.90%)
2位:ふたりの時間が足りない(45.80%)
3位:お金がかかる(35.40%)
4位:デメリットは特に思い浮かばない(10.40%)
5位:その他(6.30%)
*複数回答
男女で1位と2位は入れ替わりましたが、男女ともに「ふたりの時間が足りない」と「コミュニケーション不足になる」という、ふたりで一緒に過ごせる時間が減ることで起こるデメリットが挙げられました。
澤口さんは週末婚のデメリットをどのように考えるのでしょうか。
家賃も光熱費も全てが2倍になります。それぞれが家を持って生活をしていたら、単純に出ていくお金が増えますよね。そして、お金の面ではお互いが個々で財布を管理している場合は、相手の資産状況が分かりづらく、ふたりで貯蓄や老後の資産計画を立てるのが難しいということも考えられます。
一緒にいる時間が少ないので、コミュニケーション不足になります。コミュニケーションには、言葉を使った会話だけでなく、ノンバーバル・コミュニケーションといわれる、表情やしぐさを通しての会話もあります。また、スキンシップも大切なコミュニケーションの一つです。
離婚したくてもなかなかできないのは経済的な問題が多いといわれています。なので、お互いが自由で自立しているふたりの場合、「離婚したい」と思ったら、比較的簡単に離婚しやすい傾向にありますね。
一緒に住んで生活をしていないので、頭の中は付き合っているときの独身のまま。週末婚は、夫婦としての共同体意識を持ちづらいです。夫婦で会話をして、一緒に行動して、価値観を共有してということができないので、協力しながら生きていくという運命共同体意識が同居婚よりも薄れがち。
24時間自由に過ごせるというのがメリットでもありますが、それは相手も同じです。浮気しても気付かなかったり、ギャンブルでお金を使っていても分からないことも……。また、食べ物や生活習慣などの管理ができなくて、不健康になったりする可能性もあります。
まずは、金銭的なこと。週末婚は同居婚よりも支出が増えることが多いです。生活費だけでなく、週末に会うための交通費もかかることになります。
また、毎日相手と顔を合わせないことで起こる、コミュニケーション不足や共同体意識の薄さなど、同居している夫婦より、明らかに共有する時間が少ないので、挙げられたデメリットは意識をして努力をする必要がありそうですね。
実際の週末婚体験者は、どんなことを「良かった」と思ったのでしょうか。体験談を伺いました。
「平日に会えない分、週末に会えたときはとても嬉しく感じる」(25歳/女性)
「1人暮らしをしたことがなかったので、いい経験になった。飲みに行くなど、自由に過ごせた」(29歳/女性)
「夫に自分の時間ができたので、週末会ったときに子どものお世話をできる限り精いっぱいしてくれる」(29歳/女性)
「平日は独身のときの生活スタイルのままなので、新婚さんにありがちな気を使って無理をしたり、相手にストレスを感じたりすることがない」(32歳/女性)
「週末が待ち遠しくなり、仕事により一層励むことができる。まるで週末がご褒美かのように、お互い優しい気持ちで接することができる」(34歳/女性)
週末婚を経験して良かった点は、メリットでも挙げられたような、会えたときの感動が大きいとか、自由な時間を持てるとか、ひとりだから楽といった内容が見られました。やはり毎日顔を合わせない分、会えたときの喜びや楽しさは増すようですね。
「良くなかった」週末婚エピソードも聞いてみましょう。
「日曜日の夜は離れがたくなる」(25歳/女性)
「家を建てることになり、夫の意見も聞きたかったが、直接会って話さないと分かり合えないことがたくさんあった」(26歳/女性)
「夜中ひとりで帰るのが怖かった。ひとりで過ごすのが寂しかった。夫が出会い系アプリを使っていた」(29歳/女性)
「落ち込むことや悩みがあったときに、顔を見て話ができないこと」(29歳/女性)
「週末に会ったときに一緒にやりたいことを詰め込んだり、たくさん話をするせいで、ゆったりとした週末を過ごせない。逆に平日に会えないせいで、結婚式や新生活準備が進まない」(32歳/女性)
そして良くなかった点は、結婚式や新生活の準備、家を建てる場合の細かい決め事などが顔を合わせて決められないこと。メールやオンラインで会話すればいいとも思いますが、ひと手間かかるので、すぐに返事が欲しかったり、ちょっとしたことを確認したかったりするときはイライラが募ってしまいそう。
そして、まだ最初の段階ですが、浮気の心配も……。こればっかりは、相手を信じるしかありませんが、かなりの強い絆が必要とされそうです。
夫婦にはそれぞれの事情があって、夫婦の数だけ結婚の形があります。社会の流れによって、人生その時々に応じて、お互いがベストな環境で暮らしていきたいもの。「こんな結婚のスタイルもあるんだよ」と、週末婚を知っておくのもいいかもしれませんね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
澤口珠子さん
スフィアロココス株式会社 代表取締役社長。女子力アップ・婚活コンサルタント。ネット婚活評論家。特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会 少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナル。これまで8年間で、1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポートし、8000人以上の女性を1対1で婚活コンサルサポート。「婚活」に特化したイメージコンサルタントとして、「マインド」「外見磨き」「コミュニケーション」の3軸で、理想のパートナーを引き寄せるノウハウを伝えている。主な著書に、『はじめての「ネット婚活」幸せになるための最短ルート』(幻冬舎)、『愛もお金も全て手に入る美しく自由な女になる方法』(総合法令)などがある。
オフィシャルページ:https://sawaguchitamako.com/
【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2019/11/27〜2019/12/5
有効回答数:106人(女性)
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2020/04/22〜2020/04/24
有効回答数:206人(男性)
(インターネットによる20代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
そんな結婚のスタイルの一つである「週末婚」。今回は、週末婚にスポットを当ててみました。週末婚とは何なのか、どんな夫婦が選択しているのか、週末婚のメリット・デメリットを婚活コンサルタントの澤口珠子さんに聞いてみました。
「週末婚」とはどういうもの?
そもそも週末婚とは、何なのでしょうか。澤口さんによると、週末婚とはその名の通り、週末の1〜2日だけ会う夫婦のこと。単身赴任でも週末だけ会っているなら、週末婚と言えるそうです。
もともとは一般的な結婚のスタイルではなく、シニア同士や、お互いの生活スタイルが出来上がっているふたり、子どもがいる人同士のカップルなどが結婚するに当たり、いきなり同居するのではなく、お互いのペースに慣れるように、慣らし期間という意味合いで週末だけ会う形で始まったのだそう。
近年は、共働きが多くなってきたり、女性もキャリアを諦めたくない人が増えてきたりして、シニア婚や再婚、子連れ再婚だけではなく、自立した女性やキャリア志向がある女性が結婚する場合にも週末婚が増えているみたいです。
20〜30代の女性と20代の男性に、週末婚を知っているかアンケートで聞いたところ、女性は86.7%と多くの人が知っていましたが、男性はわずか23.3%。週末婚の認知度は、男女で大きく差があるようですね。
「週末婚」を選ぶ理由とは?
週末婚を選択する理由には、どんなものがあるのでしょうか。澤口さんに聞いてみると、まずは夫婦お互いが仕事を頑張っていて、キャリアを諦めたくないという理由が多く挙げられるのだそう。夫婦どちらかの都合で仕事を辞めたり、転職したりしたくないということですね。
また、結婚しても自分の時間や場所、ペースを確保したいと考えるふたりもあり得るみたい。自分の時間が欲しいとか、家に人がずっといるのが耐えられないという人もいるので、そういうふたりが週末だけ会う形を取るのは理にかなっているのかもしれません。
「週末婚」のメリット!
結婚の一つのスタイルである週末婚。もちろん良い面もあれば、良くない面もあるはず。週末婚のメリットは、どんなところにあるのでしょうか。男女アンケートで聞いたところ、以下のような結果になりました。
【女性】
1位:自分の時間を持てる(42.72%)
2位:仕事のキャリアを諦めずに済む(29.61%)
3位:いつまでも恋人同士のような気持ちでいられる(24.76%)
4位:その他(2.91%)
【男性】
1位:自分の時間を持てる(62.50%)
2位:いつまでも恋人同士のような気持ちでいられる(41.70%)
3位:仕事のキャリアを諦めずに済む(39.60%)
4位:メリットは特に思い浮かばない(14.60%)
5位:その他(2.91%)
*複数回答
男女ともに、一番は「自分の時間を持てる」ことに週末婚の良さがあると考えるみたいですね。
澤口さんにも週末婚のメリットを聞いてみました。
キャリアを諦めずに済む
どちらかが転勤族だと、転勤になった場合、仕事を辞めて付いていかなきゃいけないケースが多いですよね。週末婚という形を取れば、結婚後もそのまま働き続けられ、会社を辞めずに済みます。
メリハリのある生活が送れる
週末婚は、平日は自分ひとりで、週末は夫婦ふたりで過ごすことになります。平日は仕事に打ち込み、週末はふたりでゆっくりするという、オンとオフがはっきりと切り替えられます。
新鮮な気持ちが続く
会ったときに新鮮な気持ちになることができて、いつまでも初々しく、出会った頃のようなラブラブな時期が保てます。いつでも会えるということが当たり前ではないので、相手に感謝の気持ちを持つことができます。また、一緒に過ごす時間をありがたく感じることもできますね。
気を使わなくていいので楽
一緒に暮らしていると、「今日の夕飯は何にしよう」とか、「家事を少し手伝ってほしい」とか、「こんな所で寝ないでほしい」とか、相手にいろいろと思うところはありますよね。それがほぼないので、そういった「ちょっとしたストレス」がありません。
また、一緒に住んでいると、相手に自分の予定を伝えたり、家のものを買うのに相手に相談が必要なこともありますが、それもいりません。自分のペースで生活ができ、家事も1人分なので、負担が減って好きなことに使える時間が増えます。
財布を別にできる
同居をすると、家賃はどちらが出して、生活費はどちらといった、お金に関するルール決めをするカップルが多いと思います。週末婚では、自分が稼いだお金は自分が使うという、付き合っていた頃のまま、特にルールを決める必要はありません。
仕事を諦めたくないということの他に、週末しか会えないからこそ、会えたときの喜びが大きくなり、メリハリのある生活ができる、新鮮な気持ちが続くというメリットも。また、誰かと一緒にいる時間が少ないから、気を使わなくていいという良さもあるようです。
財布は別々と決めている夫婦でも、食費や生活雑費はあいまいになってしまいがちです。でも、週末婚なら正確に財布を別にできますね。
「週末婚」のデメリット!
週末婚のデメリットも見てみましょう。アンケート結果は以下の通りです。
【女性】
1位:ふたりの時間が足りない(37.62%)
2位:コミュニケーション不足になる(32.67%)
3位:お金がかかる(25.74%)
4位:その他(3.96%)
*割合は端数切り捨て
【男性】
1位:コミュニケーション不足になる(47.90%)
2位:ふたりの時間が足りない(45.80%)
3位:お金がかかる(35.40%)
4位:デメリットは特に思い浮かばない(10.40%)
5位:その他(6.30%)
*複数回答
男女で1位と2位は入れ替わりましたが、男女ともに「ふたりの時間が足りない」と「コミュニケーション不足になる」という、ふたりで一緒に過ごせる時間が減ることで起こるデメリットが挙げられました。
澤口さんは週末婚のデメリットをどのように考えるのでしょうか。
支出が増える
家賃も光熱費も全てが2倍になります。それぞれが家を持って生活をしていたら、単純に出ていくお金が増えますよね。そして、お金の面ではお互いが個々で財布を管理している場合は、相手の資産状況が分かりづらく、ふたりで貯蓄や老後の資産計画を立てるのが難しいということも考えられます。
コミュニケーション不足になる
一緒にいる時間が少ないので、コミュニケーション不足になります。コミュニケーションには、言葉を使った会話だけでなく、ノンバーバル・コミュニケーションといわれる、表情やしぐさを通しての会話もあります。また、スキンシップも大切なコミュニケーションの一つです。
経済面で離婚しやすくなる
離婚したくてもなかなかできないのは経済的な問題が多いといわれています。なので、お互いが自由で自立しているふたりの場合、「離婚したい」と思ったら、比較的簡単に離婚しやすい傾向にありますね。
共同体意識を持ちづらい
一緒に住んで生活をしていないので、頭の中は付き合っているときの独身のまま。週末婚は、夫婦としての共同体意識を持ちづらいです。夫婦で会話をして、一緒に行動して、価値観を共有してということができないので、協力しながら生きていくという運命共同体意識が同居婚よりも薄れがち。
相手の生活を管理できない
24時間自由に過ごせるというのがメリットでもありますが、それは相手も同じです。浮気しても気付かなかったり、ギャンブルでお金を使っていても分からないことも……。また、食べ物や生活習慣などの管理ができなくて、不健康になったりする可能性もあります。
まずは、金銭的なこと。週末婚は同居婚よりも支出が増えることが多いです。生活費だけでなく、週末に会うための交通費もかかることになります。
また、毎日相手と顔を合わせないことで起こる、コミュニケーション不足や共同体意識の薄さなど、同居している夫婦より、明らかに共有する時間が少ないので、挙げられたデメリットは意識をして努力をする必要がありそうですね。
体験者の「良かった」エピソード!
実際の週末婚体験者は、どんなことを「良かった」と思ったのでしょうか。体験談を伺いました。
「平日に会えない分、週末に会えたときはとても嬉しく感じる」(25歳/女性)
「1人暮らしをしたことがなかったので、いい経験になった。飲みに行くなど、自由に過ごせた」(29歳/女性)
「夫に自分の時間ができたので、週末会ったときに子どものお世話をできる限り精いっぱいしてくれる」(29歳/女性)
「平日は独身のときの生活スタイルのままなので、新婚さんにありがちな気を使って無理をしたり、相手にストレスを感じたりすることがない」(32歳/女性)
「週末が待ち遠しくなり、仕事により一層励むことができる。まるで週末がご褒美かのように、お互い優しい気持ちで接することができる」(34歳/女性)
週末婚を経験して良かった点は、メリットでも挙げられたような、会えたときの感動が大きいとか、自由な時間を持てるとか、ひとりだから楽といった内容が見られました。やはり毎日顔を合わせない分、会えたときの喜びや楽しさは増すようですね。
体験者の「良くなかった」エピソード!
「良くなかった」週末婚エピソードも聞いてみましょう。
「日曜日の夜は離れがたくなる」(25歳/女性)
「家を建てることになり、夫の意見も聞きたかったが、直接会って話さないと分かり合えないことがたくさんあった」(26歳/女性)
「夜中ひとりで帰るのが怖かった。ひとりで過ごすのが寂しかった。夫が出会い系アプリを使っていた」(29歳/女性)
「落ち込むことや悩みがあったときに、顔を見て話ができないこと」(29歳/女性)
「週末に会ったときに一緒にやりたいことを詰め込んだり、たくさん話をするせいで、ゆったりとした週末を過ごせない。逆に平日に会えないせいで、結婚式や新生活準備が進まない」(32歳/女性)
そして良くなかった点は、結婚式や新生活の準備、家を建てる場合の細かい決め事などが顔を合わせて決められないこと。メールやオンラインで会話すればいいとも思いますが、ひと手間かかるので、すぐに返事が欲しかったり、ちょっとしたことを確認したかったりするときはイライラが募ってしまいそう。
そして、まだ最初の段階ですが、浮気の心配も……。こればっかりは、相手を信じるしかありませんが、かなりの強い絆が必要とされそうです。
「週末婚」は一つの結婚のスタイル
夫婦にはそれぞれの事情があって、夫婦の数だけ結婚の形があります。社会の流れによって、人生その時々に応じて、お互いがベストな環境で暮らしていきたいもの。「こんな結婚のスタイルもあるんだよ」と、週末婚を知っておくのもいいかもしれませんね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
澤口珠子さん
スフィアロココス株式会社 代表取締役社長。女子力アップ・婚活コンサルタント。ネット婚活評論家。特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会 少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナル。これまで8年間で、1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポートし、8000人以上の女性を1対1で婚活コンサルサポート。「婚活」に特化したイメージコンサルタントとして、「マインド」「外見磨き」「コミュニケーション」の3軸で、理想のパートナーを引き寄せるノウハウを伝えている。主な著書に、『はじめての「ネット婚活」幸せになるための最短ルート』(幻冬舎)、『愛もお金も全て手に入る美しく自由な女になる方法』(総合法令)などがある。
オフィシャルページ:https://sawaguchitamako.com/
【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2019/11/27〜2019/12/5
有効回答数:106人(女性)
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2020/04/22〜2020/04/24
有効回答数:206人(男性)
(インターネットによる20代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)