同僚への結婚祝い何あげる?人気のギフトや金額相場・マナーなど

2023/4/11 11:00

同僚へ結婚祝いを贈るとき、一体どのようなものをプレゼントするとよいのでしょうか?今回は、結婚祝いにもらって嬉しかったプレゼントや金額相場など、気になる「同僚への結婚祝い」についてアンケートで聞きました!またお祝いの品を選ぶときのポイントや、「のし」に関するマナー、贈り物に添えると喜ばれるちょっとしたものなど、日本サービスマナー協会認定講師の江頭美鈴さんに詳しく伺いました。

同僚から結婚祝いにもらって嬉しかったものランキング



同僚から結婚祝いにもらって嬉しかったものランキング

同僚からの結婚祝いでもらって嬉しかったプレゼントには、どんなものがあるのでしょうか。20〜30代向けの男女アンケート(複数回答可)で聞いたトップ10をご紹介します。

1位:お金・商品券(28.3%)


第1位に選ばれたのは「お金・商品券」でした。お祝いをもらう夫婦側が好きなものを購入できるため、相手の趣味やライフスタイルが分からないときにもぴったりの結婚祝いです。

2位:カタログギフト(21.0%)


好きなものをもらえて、夫婦ふたりで楽しく選ぶ時間もできるため嬉しいと感じる人は多いようです。「役に立つものを贈りたい」という思いも伝わります。

3位:高級菓子などのスイーツギフト(13.8%)


上質な素材や有名ブランドのハイクオリティーなスイーツなどの高級菓子が第3位に選ばれました。普段なかなか買うことができないスイーツは贈って喜ばれる定番のギフトです。

4位:高級肉などの食材ギフト(13.3%)


食べることが好きな夫婦から喜ばれるプレゼントです。焼肉、しゃぶしゃぶ、とんかつなど、夫婦の好きな食べ方に合わせて食材を選ぶとよいでしょう。

5位:コーヒー・紅茶などの飲料(11.6%)


「新しい食卓で、夫婦ふたりに会話を楽しんでもらいたい」という思いが伝わるプレゼントです。コーヒーの本場エチオピアのブランドコーヒー豆や、イギリス産の茶葉などこだわったものを選ぶとよいでしょう。

6位:ペアカップ・グラス(9.7%)


特に有名なブランドのものや名入れをしたものは、特別感があり喜ばれるでしょう。

7位:タオル(7.2%)


頻繁に使用するため、実用性のあるアイテムです。「好みに合わず使えない」という結果にもなりにくいため嬉しいと感じる人が多いようです。

8位:電気圧力鍋(7.0%)


電気圧力鍋は家事がグッと楽になったり、レパートリーが増えたりと料理をするときに便利な家電の一つです。そのため「プレゼントでもらうと嬉しい」と、アンケートでも人気の結果になりました。

8位:お酒(7.0%)


同率8位にお酒が選ばれました。夫婦の好きなお酒の種類や味わいの品を選ぶとよいでしょう。好みが分からない場合は、お祝い事にぴったりなスパークリングワインを贈るのがおすすめです。

9位:コーヒーメーカー(6.0%)


プロがいれてくれたお店のようなコーヒーを自宅で楽しめるため、コーヒー好きな夫婦にぴったりのお祝いです。シンプルなもの、明るい差し色でポップなものなど新居のインテリアに合うようなデザインにこだわって選びましょう。

10位:ブランド食器(5.8%)


なかなか手の出ないような高級ブランドの食器を贈ると喜ばれるでしょう。また夫婦の仲を深めるペア食器もおすすめです。


同僚への結婚祝いの金額相場



1人で贈る場合の金額相場

1人で贈る場合の金額相場

結婚祝いの金額相場はいくら程度が一般的なのでしょうか。アンケートで聞いた「1人で贈る場合の金額相場」と「連盟(複数人)で贈る場合の1人当たりの金額相場」の結果を見ていきましょう。また、この結果について江頭さんにもお話を聞きました。

1人で贈る場合の結婚祝いの金額相場は、「5000円程度」が37.2%と、最も高い結果になりました。次いで「1万円程度」が15.7%となっています。

江頭さんによると、金額相場は地域性や相手との関係性によって少々異なるようですが、双方の負担が少なく、また失礼でない金額として、一般的には5000円が相場といえるようです。もし自分が先に結婚祝いをもらっている場合は、同額のお祝いを贈りましょう。

また同僚でも、親しい関係性のため「もう少し多く渡したい」という場合は、1万円以内にするとよいでしょう。現金5000円に小さなプレゼントを添えるというのもおすすめです。

連名(複数人)で贈る場合の1人当たりの金額相場

連名(複数人)で贈る場合の1人当たりの金額相場

連名(複数人)で贈る場合の1人当たりの金額相場は、「3000円程度」が23.4%と、最も高い結果になりました。

江頭さんによると、複数人のお祝いを合算している分、1人の場合より高いものを贈ることができる点が、連名の特徴といえます。お祝いの気持ちはもちろん金額ではありませんが、自分では気軽に買えないようなちょっとよいものをもらえると嬉しいと感じる夫婦は多いのではないでしょうか。

連名の場合の金額相場はアンケートの結果にもありますが、1人当たり3000円くらいを目安に考えましょう。


同僚への結婚祝いを選ぶときのポイント



同僚への結婚祝いを選ぶときのポイント

祝福の気持ちを託してお祝いの品を贈るのは、記念にもなりよいものです。そこで同僚への結婚祝いの選び方のポイントを見ていきましょう。また反対に、避けた方がよいものもご紹介します。

新婚カップルを意識したものを選ぶ


夫婦お揃いの食器類などは、「食卓を温かく包んでくれる」というお祝いの気持ちが伝わるためおすすめです。漆器のめおとわんやめおと箸と箸置きのセットもよいでしょう。以前は、「割れ物は良くない」と考えられることもありましたが、昨今はあまり気にしない人が多いようです。

他にも、おしゃれなペアのマグカップやワイングラス、ビールグラス、プレートなど実用的な食器類も喜ばれるでしょう。

キッチンツールや家電など、生活に便利なものを選ぶ


料理をするときに頻繁に使うキッチンツールや、品質のよい鍋類がよいでしょう。機能性だけではなく新居のキッチンに映えるようなデザイン性の高いアイテムも喜ばれます。

またフードプロセッサーやミキサー、煙の出ないホットプレートやロースターなどの家電類もおすすめです。

フォトフレームなど、さりげなく飾れるものを選ぶ


結婚後は、結婚式や新婚旅行などの写真を飾ることが増えるでしょう。おしゃれなフォトフレームは、長く使えて部屋にさりげなく飾っておけるのでおすすめです。シンプルなもの、ナチュラルなもの、高級感のあるものなど、相手の新居の雰囲気に合うものを選ぶと喜ばれます。

お祝いを贈る相手に直接聞いてから選ぶ


相手が親しい同僚の場合は、何が欲しいのかを聞くのも一つの方法です。その際に「何がいい?」と聞くと答えにくいので、いくつか具体的な候補を出して相談すると相手も答えやすく、他の人からのお祝いとかぶる可能性も低くなるでしょう。

縁起が悪いといわれているものには注意


結婚祝いには適さないといわれているものもあるので、注意しましょう。

例えば「切れる」ことから「別れ」を連想させる包丁やキッチンバサミなどの刃物類、「さようなら」の意味を持つハンカチや白いタオルは控えた方がよいです。またお中元やお歳暮で喜ばれる日本茶は、弔事を連想させるケースがあります。

相手が気に留めない場合は問題ありませんが、気にしてしまう可能性もあるため縁起が悪いといわれているものは避けておいた方が無難です。


結婚祝いの「のし」のマナー



結婚祝いの「のし」のマナー

結婚祝いの贈り物にかける「のし」について、マナーを見ていきましょう。

「のし」とは?


結婚祝いには「水引」と「のし」の付いた「のし紙」をかけましょう。「のし」とは、贈答品にかける紙の右上に付いている飾り物のことを指します。

日本では古くから、長寿や繁栄を意味する高級海鮮のあわびを薄くのばして干した、「のしあわび」が添えられました。現在は可愛らしい飾り物のようになっていますが、よく見ると「のしあわび」を模倣したものが縦に入っています。

贈り物にのし紙をかけてから、包装紙で包むのが「内のし」。贈り物を包装紙で包んだ上から、のし紙をかけるのが「外のし」です。配送の場合は、汚れたり破れたりしないように「内のし」がよいでしょう。それ以外ではひと目でお祝いの品と分かるように「外のし」がおすすめです。

表書きの書き方


水引の上側には、「寿」「壽」「御祝」「御結婚御祝」を使うのが一般的で、縁起が悪いとされる4文字は避けましょう。

水引は、金銀か紅白の10本のものが多く使われます。いくつか種類はありますが、一度結んだらほどけない「結び切り」か「あわじ結び」を選びましょう。「結び切り」は「一度だけ」という意味があり、「あわじ結び」は両端を引くと固く結ばれるため結婚祝いにぴったりです。

水引の下側には筆ペンなどを使い、楷書で贈る側の名前を書きます。昨今は購入した際に印字してくれるサービスもあるため利用するとよいでしょう。1人で贈る場合は、水引の下側の中央にフルネームを書きます。

連名で贈る場合は立場や年齢の高い人から順に右から書くのが一般的です。親しい同僚だけで贈る場合は五十音順に書いて問題ありません。

4人以上と人数が多いときは、代表者一人のフルネームを書いて「他一同」とし、職場の同僚の場合は「同僚一同」としてもよいです。その際は、別紙に全員の名前を記載し同封しましょう。


メッセージを添えるのもおすすめ!



メッセージを添えるのもおすすめ!

結婚祝いは人生の節目への贈り物ですから、ちょっとした心遣いがあると祝福する気持ちがより伝わるでしょう。例えばお祝いの品に、メッセージを添えるのも素敵です。メッセージカードはおしゃれなものや、紙細工のように飾れるものもあるため、可愛いものを探してみるとよいでしょう。

また仲のよい同僚であれば、思い出の写真をメッセージカードに貼って、オリジナルのカードを作るのもおすすめ。その他相手をイメージした花や、祝福の意味を持つ花、例えば「門出」を意味するスイートピーの様な花を一輪添えるのも、特別感が出て心に残るお祝いになります。

「あまり大げさにはしたくないけれど、お祝いにプラスして何か贈りたい」というときに、ぜひ参考にしてみてくださいね。


取材・文/高坂晴奈


【監修】
江頭美鈴さん
NPO法人 日本サービスマナー協会認定講師/一般社団法人 エグゼクティブ・イメージ・コンサルタント代表理事/M.E.プロダクション代表
日本サービスマナー協会認定講師として、企業・団体から個人向けに、「ビジネスマナー研修」「傾聴スキル研修」など幅広く担当し、「和やかで明るく分かりやすい」と受講者から好評。マナー講師の仕事を中心に、自社事業の経営、企業などの人材育成に携わる。また、心理カウンセラーとして、モチベーションアップやメンタル強化のサポートをしている。
日本サービスマナー協会:https://www.japan-service.org/
公式HP:https://me-pro.biz/index.php


【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/1/11〜2023/1/12
有効回答数:414人(男性206人、女性208人)
(インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)




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