悩みや疑問もスマートに解決!?オトナ花婿力検定~Vol.2 彼女の親へのあいさつ編~

結婚を考えている男性の皆さん!ご自分の「花婿力」はどのくらいだと思いますか?
そこで、数々の「大人シリーズ」を手掛けるコラムニストの石原壮一郎氏に
「花婿力検定」を作ってもらいました。
花婿力が上がれば、ちょっとした悩みや疑問も解消されるかも!?

コラムニスト 石原壮一郎氏

Profile

月刊誌の編集者を経て、1993年に「大人養成講座」でデビュー。以来、数々の「大人シリーズ」を手掛け、会社モノから恋愛モノまであらゆる題材を絶妙な切り口でつづる。好きな言葉は「丸く収める」。

Q1

いよいよ彼女の親に結婚のあいさつをしに行くことになった。ほとんど初対面なので、まずは手土産で好印象をゲットしたい。どんなものを持っていけばいいか?

  • ① 手堅いところで、人気の有名店や誰もが知っている老舗のお菓子
  • ② こちらのことを知ってもらうために、自分が好きなこだわりの逸品
  • ③ 親の好みを彼女からリサーチして、それに合わせた食べ物やお酒

A1

  • [1]3点
  • [2]0点
  • [3]5点

手土産は、あなたの印象を大きく左右します。②は気負い過ぎるとついやってしまいがちですが、結構ひとりよがり。「なるほど、押し付けがましいヤツなのか」ということは理解してもらえそうですが……。①でもいいんですけど、それほどインパクトはありません。せっかくなら③のようにひと手間かけて、「気が利くところ」をアピールしてしまいましょう。親を喜ばせつつ、彼女にもあいさつを大切に考えていることを伝えられます。

Q2

彼女の親とは何度も顔を合わせていて、かなりフレンドリーな関係である。結婚するつもりでいることもすでにわかっているはずだが、やっぱりあいさつした方がいい?

  • ① 堅苦しいだけなので、式場の相談などをして既成事実化する
  • ② ケジメは大事なので、あらたまった様子できちんとあいさつする
  • ③ 「えっと、そういうことになりました」とサラッと報告する

A2

  • [1]0点
  • [2]5点
  • [3]1点

あなたが彼女の親に気を使っているように、親だってあなたに気を使っています。フレンドリーに接してくれているからといって、油断して「きちんとしたあいさつ」を省略するなんてもってのほか。①をやったら、根深いしこりができてしまうでしょう。テレ臭いからといって、③のようにお茶を濁すのも大人として未熟過ぎます。たとえ「まあまあ、そんなのはいいから」と言ってくれたとしても、強引に②をやり遂げましょう。

Q3

親に結婚のあいさつをするために彼女の家に来ているが、父親が仕事の都合で帰りが遅くなるらしい。要件は伝えてあるので、母親も落ち着かない様子である。さて、どうする?

  • ① 母親に「本題はお揃いになってからで」と言って、父親の帰りを待つ
  • ② 本題にはあえて触れず、世間話で場をつなぎながら父親の帰りを待つ
  • ③ 待ち続けるのも気まずいので、とりあえず母親に先にあいさつしてしまう

A3

  • [1]5点
  • [2]2点
  • [3]0点

さっさと済ませてしまいたいのが本音ですが、ここが大人の踏ん張りどころ。気まずさに負けて③のように母親にだけ先にあいさつをしてしまったら、父親が激怒して結婚の話が白紙に戻るかもしれません。ここは①のように、親の前できちんとあいさつしたいという気持ちを示して母親を落ち着かせつつ、父親の帰りを待ちましょう。②も待とうという姿勢はいいのですが、母親にとっても自分にとっても、無駄に気まずさが増幅するだけです。

判定

0~5点

親に不安を与えるアラだらけのあいさつ力

親にとっては、かわいい娘をあなたに託す大切な儀式。その大切さを理解せず、親に不安や不満を覚えさせるあいさつぶりでは、今後の結婚生活も波乱含みになるでしょう。

6~10点

いちおう無難にこなせるそこそこのあいさつ力

可もなく不可もないあいさつはできそうです。しかし、どこか心がこもっていない印象を与えかねません。親の思い入れの深さを理解して、念入りに真剣さを表現しましょう。

11~15点

頼もしさを感じさせる完全無欠のあいさつ力

あなたの技量をもってすれば、親も、そして彼女も大満足の申し分ないあいさつができるでしょう。その調子で、結婚生活にも全力で立ち向かって、幸せな家庭を築きましょう。

今月の格言

娘を奪っていく男が何を言うのか、親の期待の大きさを自覚すべし!

女の子を持った親は、娘が結婚するときに相手がどんなあいさつをするのか、ずっと前からあれこれ想像を膨らませています。「あらたまったあいさつなんて水くさいし」と思って適当に済ませたら、一生「こいつは娘と結婚するときに、ちゃんとあいさつしてくれなかった」と根に持たれても仕方ありません。結婚とは、相手の親とも身内になるということでもあります。フレンドリーな態度に甘えず、あの手この手で念入りに礼を尽くしましょう。

text:atelier Afullo illust:Kazuhiko Ifuku design:atelier Afullo