お局とはどんな人?特徴や心理&上手な付き合い方を解説
Index
- #01 お局(おつぼね)とは
- #02 お局と言われる人に多い特徴
- #03 お局が後輩に嫌がらせをする心理
- #04 お局に嫌われるタイプっているの?
- #05 あなたの職場にもお局はいる?お局あるあるエピソード
- #06 お局との上手な付き合い方
- #07 適度な距離を保って、ストレス回避を!
威圧的な態度やきつい言動で周囲を萎縮させることがある、お局社員。職場内で強い影響力を持っている場合もあり、目を付けられたくない存在でもありますよね。この記事では、心理カウンセラーの竹内えつこさん監修の下、お局の特徴について解説。また、人間関係でトラブルにならないための、上手な付き合い方などを探ります!
「お局」とは、勤続年数が長い社員をやゆした言葉で、職場で強い影響力を持ち、同僚や後輩に対して口調や態度がきつい人に対して、使われることが多いです。
そもそも、「お局」「お局さま」は、江戸時代の大奥で重要な役割を担う、地位の高い女官を指した言葉で、敬称として用いられていました。しかし時代の流れとともに、職場での陰口に使われるような、ネガティブな意味を持つようになりました。
職場で、周囲が萎縮してしまうような偉そうな態度や言動をする人は、「お局っぽい」と思われがち。ここでは、お局と言われる人に多く見られる行動の特徴を解説します。
年齢が上、職歴が長いというだけで、同僚や後輩に対し、上から目線で物を言うことがあります。
悪意のない場合もありますが、中には自分の方が優位な立場だと示すために、「そんなこともできないのか」と相手を見下して否定するなど、マウントを取っていることもあるでしょう。
長く働いていると、その職場のルールややり方を把握することができます。ただ、仕事上のルールというのは状況の変化とともに、アップデートされていくもの。
しかし、お局と言われる人は、過去のルールや自分の慣れた仕事のやり方にこだわり、周囲にもそれを細かく守らせようとすることがあります。
職場での人の好き嫌いかはっきりしており、自分に懐いてくれる人や立ててくれる人をひいきします。取り巻きをつくることで、都合のいいように物事を進めるのがうまい人もいるでしょう。
上の立場の人やお気に入りの社員に対しては丁寧で親切な態度を取りますが、自分が見下している相手や新人などに対してはつらく当たる場合もあります。
気に食わない相手の悪口やうわさ話を流して、自分の優位性を高めようとします。そういった陰のコントロールによって、周囲が戸惑ったり職場の空気が悪くなったりすることもあるでしょう。
ネガティブな感情を隠すことをせず、イライラや不機嫌さを周囲に見せて気を使わせてしまいます。
時には、後輩に冷淡な態度を取ったり、「指導」や「注意」の名目で理不尽な怒りをぶつけたりすることもあるかもしれません。
なぜ後輩や新人など自分よりも立場の弱い人に対し、強く当たるのでしょうか。お局と言われるような人が、周囲に嫌がらせをする心理について、まとめました。
自分よりも下だと思っている人が、意外な能力があったり周囲に好かれていたりなど、「自分にはないもの」を持っていると感じると、嫉妬心を抱きます。
例えば新人に対して、「フレッシュさで周囲に注目されること」に嫉妬心を感じるケースなどが考えられます。
体調や気分が優れない時、仕事でうまくいかない時などに、弱い立場の人にぶつけることでストレスの解消をしています。繁忙期など気持ちに余裕が持てない時には一層、攻撃的になることも。
また、プライベートであった嫌なことを引きずり、職場で不機嫌を振りまき、イライラを発散させている場合もあります。
新人や後輩に嫌がらせをするのは、変化への不安が隠れています。
長年同じ職場で勤め、業務のことだけでなく、ルールや慣習も把握できるようになると、ある程度仕事が進めやすくなるものです。
そのような居心地がいい現状を維持したい気持ちから、新しい仕事の仕方やルールに否定的になるケースもあるでしょう。
長く勤めていて、心の奥底ではキャリアアップを望んでいても、役職に就くような働き方ができず、賃金も上がらないまま勤続年数を重ねる人は少なくありません。
「せめて現場では評価されたい」という思いから、新人や後輩に対し自分の影響力を強くアピールしようとして、間違ったコミュニケーションの取り方をしてしまうケースがあります。
マウントを取ったり、相手を見下したりする人の多くは、コンプレックスを抱えており、自分に自信がありません。表面的に優位な立場を保持することで、自分の価値が証明できると捉えているのでしょう。
そのため、後輩に上から目線で指図したり、重要な仕事を回さず成長の機会を奪ったりして、「自分の地位」を揺るがす脅威にならないようにしているのです。
お局と言われる人に多い言動や考えられる心理から、目をつけられやすいタイプについての傾向を考察してみましょう。
声が小さかったり、物静かだったり、なんとなく「自信がなさそうに見える人」は、「何を言っても反抗しない」と思われ、強く当たられる可能性があります。
おとなしくて言い返さない人はターゲットになりやすいですが、その逆のタイプもしかり。堂々と自分の意見を伝えてくる人は、「懐柔しにくい相手」「反抗的」と捉えられるケースがあります。
お局と言われる人は、自分と価値観や会話のテンポなどの「ペースが合わない人」をターゲットにすることがあります。自分にとって居心地がいい職場環境を保持したいという気持ちがあるのでしょう。
「自分が一番優秀」でいたいと思っていると、仕事ができる後輩に嫉妬の感情を抱く場合があります。また、新しい変化を嫌って、効率のいい仕事の仕方を提唱しても拒まれてしまうケースもあるようです。
仕事が遅かったり、ミスが多かったりする人もまた、お局のターゲットになりやすいです。そのフォローで一時的でも生産性が落ちたり、ペースを乱されたりすると、「足を引っ張られた」とネガティブに考えてしまうのです。
ここでは、20〜30代の412人に実施したアンケート結果を紹介します。
※データ出典:マクロミル
※データ出典:マクロミル
まず、職場やアルバイト先で「お局っぽい」と感じた人がいたことがあるか聞いてみたところ、上のような結果になりました。女性は、男性よりも「ある」と回答する率が高いことが分かります。
続いて、「どんな人を『お局』だと思うか」とイメージを聞いてみたところ、次のような意見が寄せられました。
勤続年数が長く、支配的
●「昔から働いているため、何かと口を出してくる」(37歳/女性)
●「職場での在籍、経験が長く、後輩たちを顎で使う」(35歳/女性)
●「在位が長いというだけで自分に都合の良いルールを作り、支配する」(35歳/女性)
仕切りたがりで威張っている
●「特別な権限がないのに、その場を仕切る人」(37歳/女性)
●「長く仕事の現場にいて、偉そうに下の人に命令や指図をする」(35歳/女性)
人によって態度を変える
●「相手が自分より立場が上か下かで態度が変わる」(38歳/男性)
●「人によって態度を変える、新人をいびる」(27歳/女性)
●「人の好みが激しい、態度で好き嫌いが分かりやすい」(31歳/男性)
感情的で気分屋
●「プライドが高く感情的な人」(23歳/男性)
●「機嫌が悪い時にそれを隠そうとせず、周囲に愚痴を言う」(31歳/男性)
●「自分の思い通りにならないとイライラして不機嫌になる」(27歳/男性)
悪口やうわさ話が好き
●「人の文句ばかり言っている」(38歳/女性)
●「ゴシップ的な、くだらないうわさ話を好む」(31歳/女性)
マイルールで仕事をしている
●「全部を把握しているように振る舞い、上司が変わっても、やり方をアップデートしない」(38歳/女性)
●「自分ルールを職場のルールにして、周囲に押し付けようとしてくる」(38歳/男性)
派閥、グループをつくって群れる
●「自分に相談がなかった時など露骨に機嫌が悪くなる。グループや派閥を作る」(39歳/男性)
●「群れたがり、その中でリーダーみたいな人」(21歳/女性)
●「自分の意見に従う人を取り巻きにしている」(39歳/女性)
立場に関係なく、意見を言える
●「どれだけ偉い人でも気にせずズバズバと意見を言う」(31歳/男性)
●「何事にもどっしりと構えている。新しく来た上司も頭が上がらない」(37歳/女性)
●「発言力があって口応えできない雰囲気がある」(35歳/男性)
アンケートでは、ややネガティブな意見が多く寄せられました。しかし、中には「発言力がある」といった、けして悪いとはいえない側面も。うまく付き合うことができれば、職場での強い味方になるといえそうです。
働いていると、自分と合わない人やコミュニケーションが難しい人と出会うことがあるものです。ここでは、お局っぽいと感じる人に出会った時の付き合い方をまとめました。職場の人間関係で悩んだら、ヒントにしてみてください。
まず、なぜ相手が嫌な態度を取るのか、考えてみましょう。
「いつもイライラしているのは、心に余裕がないからかも」「本当は自分に自信がないのかもしれない」など、相手の態度について分析してみると、それに合わせて付き合い方を考えることができます。
人は承認欲求を満たしてくれる対象に、好感を抱きます。さりげなく、相手が喜びそうな言葉をかけたり、褒めたりしてみましょう。また、小さなことでも仕事でフォローしてもらったら、必ず感謝の言葉を伝えてみてください。
過剰におだてる必要はありませんが、仕事上の先輩として尊敬の態度を示すことで、味方になってくれることもあります。
仕事の相談を持ちかけ、アドバイスに対し「さすが、○○さん!聞いてよかったです」と感心して、お礼を言うことで、相手の懐に入ることができるかもしれません。
仕事に集中し、苦手だと思う人とは心理的な距離を取りましょう。仮に、マウント発言があっても、「この人はそういう人だ」と諦めて受け流すようにします。
業務上のコミュニケーションは必要ですが、必要以上に仲良くする義理はありません。
関係がうまくいかず仕事に支障が出る場合は、お局との関係が良好な同僚や上の立場にいる人に状況を伝えて、間に入ってもらうのも手です。
いざという時、職場に相談できる人がいると心強いもの。普段から笑顔やあいさつを欠かさないなど、周囲の人との関係づくりを心がけておくことも大切です。
職場にお局と感じる人がいると緊張してしまうこともありますが、あくまで仕事上の付き合い。同僚として相手を尊重しつつも、適度な距離感を持って接することでストレスを回避できるといいですね。
ただ、あまりに理不尽なことを言われたり、嫌みや悪口に悩まされたりしたら、信頼できる同僚や上司に実態を知らせて相談しましょう。
取材・文/おかゆ
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/6/12〜2024/6/13
有効回答数:412人(男性206人、女性206人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)
お局(おつぼね)とは
「お局」とは、勤続年数が長い社員をやゆした言葉で、職場で強い影響力を持ち、同僚や後輩に対して口調や態度がきつい人に対して、使われることが多いです。
そもそも、「お局」「お局さま」は、江戸時代の大奥で重要な役割を担う、地位の高い女官を指した言葉で、敬称として用いられていました。しかし時代の流れとともに、職場での陰口に使われるような、ネガティブな意味を持つようになりました。
お局と言われる人に多い特徴
職場で、周囲が萎縮してしまうような偉そうな態度や言動をする人は、「お局っぽい」と思われがち。ここでは、お局と言われる人に多く見られる行動の特徴を解説します。
上から目線で話す
年齢が上、職歴が長いというだけで、同僚や後輩に対し、上から目線で物を言うことがあります。
悪意のない場合もありますが、中には自分の方が優位な立場だと示すために、「そんなこともできないのか」と相手を見下して否定するなど、マウントを取っていることもあるでしょう。
自分のルールを押し通そうとする
長く働いていると、その職場のルールややり方を把握することができます。ただ、仕事上のルールというのは状況の変化とともに、アップデートされていくもの。
しかし、お局と言われる人は、過去のルールや自分の慣れた仕事のやり方にこだわり、周囲にもそれを細かく守らせようとすることがあります。
人によって態度を変える
職場での人の好き嫌いかはっきりしており、自分に懐いてくれる人や立ててくれる人をひいきします。取り巻きをつくることで、都合のいいように物事を進めるのがうまい人もいるでしょう。
上の立場の人やお気に入りの社員に対しては丁寧で親切な態度を取りますが、自分が見下している相手や新人などに対してはつらく当たる場合もあります。
職場の人の悪口やうわさ話をする
気に食わない相手の悪口やうわさ話を流して、自分の優位性を高めようとします。そういった陰のコントロールによって、周囲が戸惑ったり職場の空気が悪くなったりすることもあるでしょう。
気分のムラを隠さない
ネガティブな感情を隠すことをせず、イライラや不機嫌さを周囲に見せて気を使わせてしまいます。
時には、後輩に冷淡な態度を取ったり、「指導」や「注意」の名目で理不尽な怒りをぶつけたりすることもあるかもしれません。
お局が後輩に嫌がらせをする心理
なぜ後輩や新人など自分よりも立場の弱い人に対し、強く当たるのでしょうか。お局と言われるような人が、周囲に嫌がらせをする心理について、まとめました。
嫉妬
自分よりも下だと思っている人が、意外な能力があったり周囲に好かれていたりなど、「自分にはないもの」を持っていると感じると、嫉妬心を抱きます。
例えば新人に対して、「フレッシュさで周囲に注目されること」に嫉妬心を感じるケースなどが考えられます。
ストレス解消
体調や気分が優れない時、仕事でうまくいかない時などに、弱い立場の人にぶつけることでストレスの解消をしています。繁忙期など気持ちに余裕が持てない時には一層、攻撃的になることも。
また、プライベートであった嫌なことを引きずり、職場で不機嫌を振りまき、イライラを発散させている場合もあります。
変化への恐れ
新人や後輩に嫌がらせをするのは、変化への不安が隠れています。
長年同じ職場で勤め、業務のことだけでなく、ルールや慣習も把握できるようになると、ある程度仕事が進めやすくなるものです。
そのような居心地がいい現状を維持したい気持ちから、新しい仕事の仕方やルールに否定的になるケースもあるでしょう。
昇進や評価への不満
長く勤めていて、心の奥底ではキャリアアップを望んでいても、役職に就くような働き方ができず、賃金も上がらないまま勤続年数を重ねる人は少なくありません。
「せめて現場では評価されたい」という思いから、新人や後輩に対し自分の影響力を強くアピールしようとして、間違ったコミュニケーションの取り方をしてしまうケースがあります。
自分の価値を感じたい
マウントを取ったり、相手を見下したりする人の多くは、コンプレックスを抱えており、自分に自信がありません。表面的に優位な立場を保持することで、自分の価値が証明できると捉えているのでしょう。
そのため、後輩に上から目線で指図したり、重要な仕事を回さず成長の機会を奪ったりして、「自分の地位」を揺るがす脅威にならないようにしているのです。
お局に嫌われるタイプっているの?
お局と言われる人に多い言動や考えられる心理から、目をつけられやすいタイプについての傾向を考察してみましょう。
自信がなさそうな人
声が小さかったり、物静かだったり、なんとなく「自信がなさそうに見える人」は、「何を言っても反抗しない」と思われ、強く当たられる可能性があります。
自分の意見をハッキリと言う人
おとなしくて言い返さない人はターゲットになりやすいですが、その逆のタイプもしかり。堂々と自分の意見を伝えてくる人は、「懐柔しにくい相手」「反抗的」と捉えられるケースがあります。
ペースが合わない人
お局と言われる人は、自分と価値観や会話のテンポなどの「ペースが合わない人」をターゲットにすることがあります。自分にとって居心地がいい職場環境を保持したいという気持ちがあるのでしょう。
仕事ができる人
「自分が一番優秀」でいたいと思っていると、仕事ができる後輩に嫉妬の感情を抱く場合があります。また、新しい変化を嫌って、効率のいい仕事の仕方を提唱しても拒まれてしまうケースもあるようです。
仕事ができない人
仕事が遅かったり、ミスが多かったりする人もまた、お局のターゲットになりやすいです。そのフォローで一時的でも生産性が落ちたり、ペースを乱されたりすると、「足を引っ張られた」とネガティブに考えてしまうのです。
あなたの職場にもお局はいる?お局あるあるエピソード
ここでは、20〜30代の412人に実施したアンケート結果を紹介します。
Q.これまで職場・アルバイト先で「お局っぽい」と感じた人はいましたか?
※データ出典:マクロミル
※データ出典:マクロミル
まず、職場やアルバイト先で「お局っぽい」と感じた人がいたことがあるか聞いてみたところ、上のような結果になりました。女性は、男性よりも「ある」と回答する率が高いことが分かります。
Q.あなたの職場・アルバイト先の「お局」はどんな人?
続いて、「どんな人を『お局』だと思うか」とイメージを聞いてみたところ、次のような意見が寄せられました。
勤続年数が長く、支配的
●「昔から働いているため、何かと口を出してくる」(37歳/女性)
●「職場での在籍、経験が長く、後輩たちを顎で使う」(35歳/女性)
●「在位が長いというだけで自分に都合の良いルールを作り、支配する」(35歳/女性)
仕切りたがりで威張っている
●「特別な権限がないのに、その場を仕切る人」(37歳/女性)
●「長く仕事の現場にいて、偉そうに下の人に命令や指図をする」(35歳/女性)
人によって態度を変える
●「相手が自分より立場が上か下かで態度が変わる」(38歳/男性)
●「人によって態度を変える、新人をいびる」(27歳/女性)
●「人の好みが激しい、態度で好き嫌いが分かりやすい」(31歳/男性)
感情的で気分屋
●「プライドが高く感情的な人」(23歳/男性)
●「機嫌が悪い時にそれを隠そうとせず、周囲に愚痴を言う」(31歳/男性)
●「自分の思い通りにならないとイライラして不機嫌になる」(27歳/男性)
悪口やうわさ話が好き
●「人の文句ばかり言っている」(38歳/女性)
●「ゴシップ的な、くだらないうわさ話を好む」(31歳/女性)
マイルールで仕事をしている
●「全部を把握しているように振る舞い、上司が変わっても、やり方をアップデートしない」(38歳/女性)
●「自分ルールを職場のルールにして、周囲に押し付けようとしてくる」(38歳/男性)
派閥、グループをつくって群れる
●「自分に相談がなかった時など露骨に機嫌が悪くなる。グループや派閥を作る」(39歳/男性)
●「群れたがり、その中でリーダーみたいな人」(21歳/女性)
●「自分の意見に従う人を取り巻きにしている」(39歳/女性)
立場に関係なく、意見を言える
●「どれだけ偉い人でも気にせずズバズバと意見を言う」(31歳/男性)
●「何事にもどっしりと構えている。新しく来た上司も頭が上がらない」(37歳/女性)
●「発言力があって口応えできない雰囲気がある」(35歳/男性)
アンケートでは、ややネガティブな意見が多く寄せられました。しかし、中には「発言力がある」といった、けして悪いとはいえない側面も。うまく付き合うことができれば、職場での強い味方になるといえそうです。
お局との上手な付き合い方
働いていると、自分と合わない人やコミュニケーションが難しい人と出会うことがあるものです。ここでは、お局っぽいと感じる人に出会った時の付き合い方をまとめました。職場の人間関係で悩んだら、ヒントにしてみてください。
相手の心情を分析する
まず、なぜ相手が嫌な態度を取るのか、考えてみましょう。
「いつもイライラしているのは、心に余裕がないからかも」「本当は自分に自信がないのかもしれない」など、相手の態度について分析してみると、それに合わせて付き合い方を考えることができます。
褒めて承認欲求を満たす
人は承認欲求を満たしてくれる対象に、好感を抱きます。さりげなく、相手が喜びそうな言葉をかけたり、褒めたりしてみましょう。また、小さなことでも仕事でフォローしてもらったら、必ず感謝の言葉を伝えてみてください。
過剰におだてる必要はありませんが、仕事上の先輩として尊敬の態度を示すことで、味方になってくれることもあります。
仕事の相談をする
仕事の相談を持ちかけ、アドバイスに対し「さすが、○○さん!聞いてよかったです」と感心して、お礼を言うことで、相手の懐に入ることができるかもしれません。
割り切って受け流す
仕事に集中し、苦手だと思う人とは心理的な距離を取りましょう。仮に、マウント発言があっても、「この人はそういう人だ」と諦めて受け流すようにします。
業務上のコミュニケーションは必要ですが、必要以上に仲良くする義理はありません。
同僚や上の立場の人に、間に立ってもらう
関係がうまくいかず仕事に支障が出る場合は、お局との関係が良好な同僚や上の立場にいる人に状況を伝えて、間に入ってもらうのも手です。
いざという時、職場に相談できる人がいると心強いもの。普段から笑顔やあいさつを欠かさないなど、周囲の人との関係づくりを心がけておくことも大切です。
適度な距離を保って、ストレス回避を!
職場にお局と感じる人がいると緊張してしまうこともありますが、あくまで仕事上の付き合い。同僚として相手を尊重しつつも、適度な距離感を持って接することでストレスを回避できるといいですね。
ただ、あまりに理不尽なことを言われたり、嫌みや悪口に悩まされたりしたら、信頼できる同僚や上司に実態を知らせて相談しましょう。
取材・文/おかゆ
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/6/12〜2024/6/13
有効回答数:412人(男性206人、女性206人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)