遠距離恋愛から結婚するために!障壁と乗り越え方のポイント

遠距離恋愛のカップルが結婚をするためには、どうしたら良いのでしょうか?遠距離恋愛がカップルの障壁になる理由について、アンケートで男女の本音を聞きました。また、障壁の乗り越え方や遠距離恋愛から結婚をするために決めておきたいことについて、恋愛に関する相談も数多く受けている心理カウンセラーの小日向るり子さんに詳しくお話を伺いました。

遠距離恋愛とは?カップルの障壁となる理由



遠距離恋愛とは?カップルの障壁となる理由


遠距離恋愛とは?


遠距離恋愛とは、お互いの住まいが遠方にあり、物理的距離が離れた状態での恋愛関係を指します。

「これくらいの距離があれば遠距離恋愛になる」という明確な定義はありませんが、20〜30代の男女アンケートによると、遠距離恋愛だと感じる移動時間は「2〜3時間程度」が36.2%と最も高く、次いで「3〜4時間程度」が24.3%という結果でした(出典:マクロミルアンケート)。

つまり、恋人に会いたいと思ったときに、気軽に会いに行けない距離が、遠距離恋愛の基準と言えるようです。

どれくらいの頻度で恋人と会っていた?


どれくらいの頻度で恋人と会っていた?

※出典:マクロミルアンケート

前述のアンケートでは、遠距離恋愛の経験者は全体の29.9%という結果に。これは4人に1人は遠距離恋愛を経験しているということになります。

遠距離恋愛経験者に、恋人と会う頻度を聞いたところ、「月に1回以上」が52.8%と半数以上でした。遠距離ではあるものの、1カ月に一度は会えるように時間のやりくりをしている様子が伺えます。

遠距離恋愛の障壁となるものは?


遠距離恋愛の難しさを聞いたところ、下記の声が多く見られました。

・会えない時間が不安
・会いに行くのにお金がかかる
・愛情が薄れていないか不安
・将来が不安

遠距離恋愛カップルは、お互いに好きという気持ちはあるものの、物理的な距離や経済的負担、気持ちが冷めるかもしれないという感情の変化、将来があいまいなことへの不安といった問題が障壁になっていると言えます。


遠距離恋愛の乗り越え方!



遠距離恋愛の乗り越え方!

遠距離恋愛にはいくつかの壁があることを紹介しましたが、乗り越える方法はあるのでしょうか?障壁になる問題と、その乗り越え方を見ていきましょう。

【障壁】会えない時間が不安→【乗り越え方】お互いの予定を共有


遠距離恋愛では相手を信頼することが大切ですが、情報が不足していると疑心暗鬼になりがちです。そこで、スケジュール共有アプリなどを利用して、お互いのスケジュールをざっくりと把握しておき、突発的な用事が入ったら連絡を入れるなどの取り決めをしておくと良いでしょう。

「束縛されていると思われて相手に負担になるのでは」と、心配する人もいるかもしれません。しかし多少の負担はあるものの、不安を軽減させられるなどの効果はお互いにとって大きいので、ぜひ取り入れてみてください。

【障壁】会いに行くのにお金がかかる→【乗り越え方】経路の工夫、経費の分担


会うときの経路や日にちを工夫して、デート費用を減らしてみましょう。

例えば1日余分に休日を取得して、時間はかかるけれど安い経路を選んだり、旅費の安い日を選んだりといった工夫をすると、費用を安くすることができます。工夫には面倒な面もありますが、負担が減った分、気持ちは軽くなるでしょう。

また、一方にだけ金銭的な負担をかけないことも大切です。来る側が交通費を払ったら、来てもらう側が食事代を出すなどの気遣いを忘れないようにしましょう。

【障壁】愛情が薄れていないか不安→【乗り越え方】相手の立場で考えてみる


相手からの連絡がないと、「もしかして他の人に愛情が移ったのでは?」と不安に感じることがあるかもしれません。そんなときは一度冷静になって、相手の立場に立って考えてみましょう。

例えば、相手が転勤や転職で遠距離になった場合なら、新しい環境に慣れるまでは心身共に余裕がないのかもしれません。また仕事が忙しかった日なら、寝落ちしてしまうこともあるでしょう。

相手の立場や環境を考慮して、本当に不安を感じる必要があるのか見つめ直してみると、気持ちを落ち着かせることができます。

【障壁】将来が不安→【乗り越え方】共有できる未来を持つ


長期的な視点を持ち、お互いの将来を擦り合わせておくのがポイントです。

例えば結婚が共通認識としてあるならば、一方がふたりでも暮らせる広さの住宅を借りるなど、結婚への準備を進めておきましょう。将来が見えることでお互いの満足度も高まりますし、安心感を得ることができます。


遠距離恋愛を乗り越え結婚するなら決めておきたい3つのこと



遠距離恋愛を乗り越え結婚するなら決めておきたい3つのこと

続いて、遠距離恋愛を乗り越えて結婚したいと考えているカップルが、決めておくと良いことを見ていきましょう。

お互いに譲れないことを、擦り合わせる


「今の仕事は続けたい」「将来は地元に帰りたい」など、結婚を見据えたときに「これだけは譲れない」というものがお互いにあるはずです。譲れること、譲れないことを明確にして、話し合いをしておきましょう。

ただし譲れないものばかりを主張するのは、わがままに聞こえてしまう恐れがあるため、相手に合わせることができるものも提示するのを忘れずに。

遠距離だから、「会うときは楽しい時間にしたい」と思うかもしれませんが、結婚するならば現実と向き合う時間も重要です。

婚姻届を提出する日を決める


事前に婚姻届を提出する日を決めておきましょう。そこから逆算して親へのあいさつをいつにするのか、転職や退職がある場合はいつ届けを出すのかなどのスケジュールを具体的に組みます。

婚姻届を提出する日と結婚式を同じ日にする必要はないため、どちらを基準にするか迷うかもしれませんが、社会的意味を持つ「結婚」とは婚姻届を受理された日ですので、婚姻届の提出日を基準にして考えるがおすすめです。

住む環境を相談しておく


結婚を見据えるのであれば、お互いが納得できる居住地を相談して決めておきましょう。

ふたりが一緒に住むタイミングを見越して下見をしておき、同居するタイミングが近くなったら、どちらかが先に引っ越しを進めておくとスムーズです。


結婚までは、こまめなコミュニケーションを心がけて



結婚までは、こまめなコミュニケーションを心がけて

遠距離恋愛はこれからどう付き合っていくのか、ふたりの将来を考えるきっかけになりますし、より絆が深まるものでもあります。もし結婚を見据えて遠距離恋愛を続けるならば、「長期的な人生設計を考える」という、現実的な視点が重要になるため、遠距離恋愛を始める前に結婚を見据えた話し合いをしておくと良いでしょう。

そして遠距離恋愛が始まってからは、ふたりで楽しいことをいっぱいしましょう。遠距離恋愛を乗り越えた結婚は、喜びもひとしおです。お互いの気持ちや環境を尊重しつつ、愛を育んでくださいね。


取材・文/高坂晴奈


【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。恋愛や心理系コラムの執筆やメディア出演、監修も多数おこなっている。2023年4月までの相談件数は約5500件を超える。
オフィシャルサイト:http://feel-mind.net/
オフィシャルツイッター:https://twitter.com/ruriyakko1107
ブログ:https://ameblo.jp/r-kohinata/


【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/3/8〜2023/3/9
有効回答数:412人※男性206人、女性206人
(インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)

・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2023/3/17〜2023/3/28
有効回答数:17人