貯蓄なしでも結婚できる?結婚式の相場や工夫ポイントまで解説!

結婚式、新婚旅行、新居の準備。結婚して新しい生活を始めようとすると、何かとお金がかかりますよね。でも結婚式の形も多様化している今、ふたりの価値観に合わせた結婚をするご夫婦が増えています。「貯蓄が少ないから結婚はまだかも……」とがっかりしている方に朗報です。気になる貯蓄額と結婚式の関係を、セキララゼクシィが調べてみました。

結婚前のみんなの貯蓄額は大体どれくらい?



結婚前のみんなの貯蓄額は大体どれくらい?

2018年にセキララゼクシィが20〜40代の婚約中と既婚女性に「結婚する時に、あなたの貯蓄額はいくらでしたか?」と聞いてみたところ、「100万円未満」が30%で最多。お相手の男性の貯蓄額も聞いてみると、「100万円未満」が30%で女性とほぼ同じでした。

いざ結婚するとなると、結婚式や披露宴などの費用が気になりますよね。またふたりの新しい生活を始めるとなると、新居や家電、家具などの出費もかさみます。ちなみにゼクシィ 結婚トレンド調査によると、挙式、披露宴・披露パーティ総額の平均は354万9000円(2019年調査)でした。

最近の結婚式にかける費用相場について、フリーランス・ウエディングプランナーで著書も多数執筆されている岡村奈奈さんによると、「近年は結婚式のスタイルも費用も多様化しており、収入や貯蓄があるから豪華にではなく、結婚式を通じて経験したいことや伝えたいことがあるかどうか、誰を呼びたいかというのが金額を左右します。」とのこと。

結婚するために必要な費用は?



結婚するために必要な費用は?

結婚式


挙式のみだと5万〜50万円が相場。衣裳などを含めたプランを利用するのが一般的ですね。お得なパックプランなら10万円以下で衣裳や写真が含まれているものがあります。
会場のスタイルにかかわらず、食事をするなら1人3万円×人数、そこに装花や演出の費用がプラスされます。
リゾートウエディングの場合、国内・海外とも旅費プラス20万〜50万円くらいが相場です。リゾートで結婚式をする場合、宿泊をラグジュアリーなホテルにグレードアップすることが多いため、通常の旅行よりも費用を多めに考えるカップルが多いです。

結婚指輪


ブランドや素材によりますが、婚約指輪は30万円くらい、結婚指輪はふたり合わせて20万円台がボリュームゾーンです。この範囲で各ショップの人気のデザインが揃っています。
指輪はデザインよりブランドやショップで選ぶ場合が多いと思います。下調べをした上で、ショップに足を運び「ここで買いたいな」という直感を信じて買うのがおすすめです。

新婚旅行


ハネムーンプランを利用するかしないかは、旅行に慣れているか、憧れがあるかによって異なります。お仕事の都合などで普段長期休暇が取れないカップルは、長期でなければ行けない場所を選んだり、旅行に慣れているカップルはハネムーンプランでのんびり過ごしたりするようです。結婚式と同様に新婚旅行も多様化していると思います。
すべて贅沢にせず、個人旅行の日程の一部だけラグジュアリーホテルに滞在するなど、ハイブリッド型もおすすめです。

貯蓄がない場合はどうすればいい?



貯蓄がない場合はどうすればいい?

使える金額の上限をチェックしてから計画を立てる


今は貯蓄がなくても結婚できる時代。継続的な収入があるなら、貯蓄額はあまり気にしなくていいと思います。結婚式も内容によってはご祝儀で費用を賄えたり、親からの援助額が大きいと自己負担額が0円になったりするケースもあるでしょう。
もし婚約、結婚式、新婚旅行、引っ越しを1年以内に続けて予定しているなら、出費が重なる分、貯蓄は多ければ多いほど安心です。ふたりの貯蓄のほか、親や親戚からの援助や会社からの手当てなど、使える金額の上限を把握してから計画を立てることが、不安を解消し選択肢を広げる健全な道でしょう。

もし出産を控えている場合には、その準備費も必要ですよね。旅行の代わりにマタニティーフォトを撮るなど、一般的な結婚の順番にとらわれず、柔軟に自分たちのニーズに向き合うことがおすすめです。

費用を抑えつつ、素敵な結婚式にするには?


まとまった支払いのタイミングをずらすことが一番だと思います。最終的な支払総額は変わらなくても、タイミングをずらすことで支払いが楽になることがあります。引っ越しや旅行などと支払いの時期が重ならないように、結婚の前後1年から1年半くらいのライフプランと支払い計画を立てておくと安心です。
もし支払いが短期に集中する場合には、お得なプランを利用したり、相談カウンターなどで情報収集するのがおすすめです。

どこにお金をかけたいか、柔軟な予算配分で納得感がUP


貯蓄がない、貯蓄があっても結婚式にお金をかけたくない、というカップルもいます。どの部分にお金を使いたいかはお客様によってさまざま。
ウエディングプランナーとしては最初に優先順位やこだわりを確認するようにしています。お客様の中には結婚式の予算が増えて、家具家電を買い揃えるのを後回しに(それぞれ一人暮らしで使っていたものを新居へ)したり、旅行先で挙式することにして国内では食事会だけに変更したりする方もいました。
また結婚指輪にこだわることにして、婚約指輪を買わないケースもありました。選択の幅を広げ、優先順位に沿って予算を配分することが、結婚式の満足感につながると思います。



結婚が多様化する中で、ふたりの価値観に合わせたスタイルを選べるようになってきているのは安心ですね。「貯蓄が少ないから結婚できないかも……」ではなく、「今ある貯蓄をどこに使うか」に気持ちを切り替えるアドバイスに希望を感じた方もいらっしゃるのでは?
挙式や指輪だけでなく、新生活の準備でも何かと費用がかさむ結婚。自分たちが本当に納得できるお金の使い方で、素敵な結婚生活を送る方たちが増えますように。

取材・文/ぱう

【監修】
岡村奈奈さん
ウエディングプランナー

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)著者。

HP:http://www.nanea.jp
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