初めての立食パーティ!失敗しない服装&基本マナー【女性編】
Index
- #01 立食パーティってどういうもの?
- #02 立食パーティに望ましい服装は?
- #03 気をつけたい!立食パーティの基本マナー
- #04 立食パーティを楽しむコツ!
- #05 新しい出会いを楽しんで!
立ったままで飲食や会話を楽しむ、ビュッフェスタイルの立食パーティ。皆さんは参加したことがありますか?
各自の席が用意されていない自由なスタイルは、初めて参加する人にとっては戸惑うことも多いはず。
「どんな服を着ていけばいいの?」
「料理を取りに行くタイミングは?」
「初対面の人とのコミュニケーションはどうすれば?」
せっかく参加するのだから、基本的なマナーを押さえてパーティを楽しみたいですよね。立食パーティのシーンで失敗しないためのマナーや心得を、マナー講師の森下あさみさん監修のもとでご紹介します!
立食パーティは、結婚式の二次会や婚活パーティ、同窓会、異業種交流会などでよく見られるスタイルです。「食事をすること」がメインではなく、「参加者同士が交流すること」が目的の場合に用いられることが多いのだとか。
つまり、自分の席に座ったまま近くにいる人とだけ会話をするのではなく、「集まったメンバーにできるだけ多くの人と交流してほしい」というのが主催者の主旨ということですね。
さて、パーティの目的を押さえたところで、ここから気になる基本マナーを解説していきましょう。
20〜30代の女性を中心にしたアンケートで「立食パーティに誘われたときに迷うことや不安なことは?」と質問したところ、圧倒的第1位は……
●服装・バッグ・靴に迷う(54.5%)
多くの人がまず服装や持ち物に悩むことがわかりますね。まず、パーティにおけるドレスコードについて解説します。
ドレスコードとは、会場の雰囲気を損なわないよう、主催者側が決めた服装のマナーのこと。
格式が高い順に次のような種類が挙げられます。
・フォーマル(正装)
・セミフォーマル(準礼装)
・インフォーマル(略礼装)
・スマートエレガンス
・ビジネスアタイア
・スマートカジュアル
パーティによってはこのドレスコードが決まっている場合があります。招待状に記載があるときはわかりやすいですが、何も記載がない場合は主催者の方に直接聞いてみてもいいと思います。
失礼には当たりませんが、聞きづらいようであれば会場に問い合わせてみるという方法も。
招待状で「カジュアル」というドレスコードを指定された場合でも、軽装が推奨されているわけではないので注意してくださいね。
高級ホテルやレストランなど、開催される会場によっても違いが出てくると思いますが、立食パーティで一般的に考えられるドレスコードは次の3種類です。具体的な例を挙げながら説明していきますね。
●スマートエレガンス
カジュアル・ウエディングや二次会などにおすすめのスタイル。
フォーマルなドレスコードのように細かいルールはないものの、「フォーマルに近いエレガントな服装にしてくださいね」というイメージです。その名の通り、“エレガンス”がポイントになります。
【ワンピース・ドレス】
ドレッシーなデザインなど、上品なスタイルで。
【スーツ・セットアップ】
柔らかな素材などでエレガントさを出して。
【スカート+ブラウス・ボレロ】
レース素材や、リボン・コサージュなどで華やかさをプラスしてもいいですね。
●ビジネスアタイア
会社の創立記念パーティや祝賀会など、ビジネス関係のイベントに指定されるスタイル。
職種や社風によってかなり違いがあるので、同性の上司にどんな服装がいいのか聞いてみるのが確実かも。
【スーツ】
パンツスーツかスカートスーツが基本です。カラーシャツで冒険するよりも、白シャツを選ぶのがベター。
●スマートカジュアル
スマートカジュアルとは、普段の服とフォーマルの中間程度のこと。
フォーマルより堅苦しくなく、きちんと感のある服装がベストです。わかりやすく言うと、女性アナウンサーのような上品きれいめコーデをイメージしてみてください。カジュアルといっても、ジーンズやTシャツは避けましょう。
【ワンピース・セットアップ】
普段づかいのカジュアルなワンピースにジャケットを羽織るなど、上品さを加えて。
【パンツスタイル】
ワイドパンツにレースのトップスやワンピースを重ねたり、トレンド感や個性を出せるスタイルです。
【スカート+ブラウス】
スカートにフェミニンなブラウス、ジャケットを合わせてスマートな印象に。
ドレスコードがTPOに合わせて決められているように、服の色づかいもシーンによって変えるのが一番です。
例えば、普段から少し落ち着いた服装が好まれる職業などのビジネスパーティであれば、あまり鮮やかな色は避けた方がいいでしょう。それとは反対に、華やかな業種やお祝いごとなどのパーティでは、服装も華やかにしないと逆に目立ってしまうこともあります。
招待されるパーティの趣旨を考えて選ぶのがいいと思います。会社関係のパーティなら、上司や先輩に相談してみましょう。
ただひとつ気をつけるとしたら、立食パーティでは自分で料理をサーブすることが多いので、万が一に備えて白や淡い色は避けておくと安心です。
同じ場所にとどまらず動きまわることを考えると、服装や靴は動きやすいものを選びたいですよね。荷物も持つことになるのでバッグも気になります。
アンケートによる失敗談には、このようなものがありました。
●裾にボリュームのあるドレスを着たら動きにくいし、汚してしまいました(29歳/女性)
●パーティと思い高いヒールを履いて参加したら、途中から足が痛くてつらかった(33歳/女性)
●慣れないヒールでテーブルクロスを踏んでしまいテーブルの上の料理が落ちた(28歳/女性)
●大きなカバンで参加してしまい、かつ貴重品入れを用意してなかったためクロークが使えず、ずっとカバンが邪魔だった(30歳/女性)
【服装】
ドレスでも動きやすいものがおすすめです。例えば次のようなものは避けたほうが身軽に動けますよ。
・料理を取るとき袖口が気になるものは避ける。
・踏んでしまわないよう、あまり裾が長いものは選ばない。
・洋服に引っかかってしまうこともあるので、アクセサリーは控えめに。
また、アパレル業界のレセプションなどであれば、主催企業や関連会社が取り扱っているブランド以外の服や小物を身につけないように注意しましょう。
【アクセサリー】
先ほどアクセサリーは控えめがいいと説明しましたが、おしゃれも楽しみたいですよね。
パールのネックレスやイヤリング・ピアスなら上品な印象になり、邪魔にもならないのでおすすめです。
本物を持っていなくても、じっくり見るわけではないのでフェイクで十分。コットンパールなどは軽くて立食パーティ向きかもしれませんね。
【靴】
女性の場合おしゃれな高いヒールの靴を履きたくなりますが、長時間立っていることを考えると低めの歩きやすいものがよいでしょう。
【バッグ】
持ち歩くことが前提なので、荷物はなるべく少なめに。クロークに預ける場合は持ち歩くための小さなバッグを持っていくのをおすすめします。お皿やグラスを持つので肩に掛けられるものが楽だと思います。
中には貴重品、ハンカチ、スマホなどが入れられればOK。ビジネスシーンの場合は名刺交換をすることも多いので名刺は忘れずに持ち歩くようにしましょう。
服装や持ち物を理解したところで、失敗しないための基本的なマナーをご紹介します。
会場にあまり早く着きすぎると、準備中のスタッフや主催者に迷惑をかけてしまいます。
理想は入場可能時間の5分後、もしくは主催者の方に挨拶できる可能性のあるスタート5〜10分くらい前。あまり遅れないように余裕をもって行きましょう。
さて、いよいよパーティがスタート!立食パーティのマナーの中でも、料理の取り方はとても重要です。
会場にもよりますが、基本的に「前菜→魚料理→肉料理→デザート」の順で右から左へと並んでいます。逆に進んだり、割り込みをしたりするのはマナー違反です。
お皿の盛りつけや持ち方などのポイントをまとめてみました。
●お皿は必ず1枚ずつ使いましょう
1人で複数のお皿を使わないように注意を。
置く場所に困るだけでなく、欲ばっているように見えてしまう可能性もあります。
●温かいものと冷たいものは別に盛りつけて
できるだけ美味しく食べられるよう、温度の違いに注意して盛りつけましょう。
作ってくれた方への配慮にもなります。
●料理は少量ずつ取りましょう
目安は前菜を3種類、メインは2種類くらい。
あまり山盛りにすると、見ためが美しくないだけでなく、ガツガツしているように見られてしまいます。
また、持って歩くことを考えて何ものせないスペースをつくるようにしましょう。
●おかわりではお皿を交換して
料理を取りに行く2回目以降は、新しいお皿を使うのが正しいマナー。使用済みのお皿はスタッフに渡すか、専用の置き場があれば持っていきましょう。
会場には、必ずお酒類とソフトドリンクが用意されています。アルコールが苦手な人も安心してくださいね。
立ちっぱなしですから、普段よくお酒をたしなむ人も飲みすぎはよくありません。周囲の人たちと会話を楽しめるよう、アルコールは控えめを心がけてくださいね。
冷たい飲物の入ったグラスをテーブルに置くときは、水滴でテーブルや服を汚してしまうので紙ナプキンを使用して。
折り方などで自分のものだとわかりやすくするといいですよ。
そのほか、マナー違反と思われてしまうNG行動はこちら。知らず知らずやってしまっていた……なんていうことがないように事前にチェックして!
●1人でいると主催者に失礼になる場合も
楽しそうな表情を意識することを忘れずに!つまらなさそうにしていると主催者の方に失礼に当たります。無理のない程度に、知らない人とも会話をしてみましょう。
●数少ない椅子に座ったまま
立食パーティでも、壁側などに椅子が並べられています。疲れた人や体調の悪い人、年配の人のために用意されているのでできるだけ使わないように心がけて。
●帰る前には軽く挨拶を
立食スタイルでは、途中退席は失礼に当たりません。主催者に軽く挨拶をして帰りましょう。挨拶が目立つと他のゲストが帰るきっかけになることもあるので、あくまでもさりげなく。
最後に、立食パーティを楽しむためのコツをまとめます。
大切なのは、立食パーティの目的は「食事よりも交流」ということ。美味しい食事も楽しみですが、会話をすることが重要です。ぜひ積極的に人との交流を深めましょう。
アンケートでも、初対面の人とのコミュニケーションに対して不安を感じているコメントが多く見られました。
●誰からも声をかけてもらえないと、どう過ごしていいのか不安(26歳/女性)
●周りの人と話した方がいいのかわからない(24歳/女性)
●席が決まってないので孤立しないか不安(28歳/女性)
知らない人と話をするのが苦手な人も常に笑顔を心がけて。
緊張しているのはあなただけではありません。笑顔でいるだけで相手に安心感を与え、話しかけやすい印象になります。
少し勇気を出して「はじめまして」と声をかけてみても。声は普段よりちょっと高めを意識すると好印象を与えられますよ。
初対面やあまり面識がない人と話すときは、プライベートすぎる話題は避けた方がいいようです。話題によっては、「デリカシーがない」と悪い印象を与えてしまう場合も……。
「料理」「会場」「天気」などの誰でも楽しめるような話題で、簡単に会話を続けてみましょう。
例えば、お皿に乗っている料理のこと。
「これ、美味しいですよね!」からはじまって、「○○にあるイタリアンのお店、行ったことありますか?」という感じで話題が広がっていくと楽しくなってくると思います。
アンケートには食事に対するコメントもありました。
●ちゃんと食事を楽しんでいいもの?(23歳/女性)
●真ん中に料理があって取りに行くのが恥ずかしかった(32歳/女性)
目的が“交流”とはいっても、せっかくのパーティですから食事も楽しみたいですよね。変に遠慮をするより、料理もすすんで美味しくいただきましょう!
前述のように、あまりガツガツしたような行動は印象が悪いですが、マナーを守れば問題なし!例えばおかわりをするときも、大盛りにしないよう小分けにして何度か取りに行けば大丈夫。
美味しいものを食べながら、それを話題にすることも交流のきっかけになりますし、アルコールも飲みすぎない程度にたしなめば、会話がスムーズになることだってありますよ。
立食パーティは、プライベートでもビジネスでも新たな出会いのチャンス!
交流の輪が広がることで新しい発見があるかもしれません。少し勇気を出して初対面の人にも話しかけてみましょう。
基本的なマナーを守ることも大切ですが、まずは自分から楽しもうという気持ちを持つことが一番大切!
ぜひ、笑顔あふれる楽しい時間を過ごしてくださいね。
取材・文/篠田由美子(リノ)
【監修】
森下あさみさん/マナー講師
「自分に自信がない」「キレイな人をうらやましいと思ってしまう」「自分は変われない」そんな方に、より素敵な女性として、自信を持っていただきたいという想いで活動。元CAとしての経験を活かし、マナーはもちろん立ち居振る舞いなどの講座も行い、特に婚活中の女性から好評。
ブログ:https://ameblo.jp/kokoro-webdesign/
【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2019/10/4〜2019/10/15
有効回答数:101人(女性)
各自の席が用意されていない自由なスタイルは、初めて参加する人にとっては戸惑うことも多いはず。
「どんな服を着ていけばいいの?」
「料理を取りに行くタイミングは?」
「初対面の人とのコミュニケーションはどうすれば?」
せっかく参加するのだから、基本的なマナーを押さえてパーティを楽しみたいですよね。立食パーティのシーンで失敗しないためのマナーや心得を、マナー講師の森下あさみさん監修のもとでご紹介します!
立食パーティってどういうもの?
立食パーティは、結婚式の二次会や婚活パーティ、同窓会、異業種交流会などでよく見られるスタイルです。「食事をすること」がメインではなく、「参加者同士が交流すること」が目的の場合に用いられることが多いのだとか。
つまり、自分の席に座ったまま近くにいる人とだけ会話をするのではなく、「集まったメンバーにできるだけ多くの人と交流してほしい」というのが主催者の主旨ということですね。
さて、パーティの目的を押さえたところで、ここから気になる基本マナーを解説していきましょう。
立食パーティに望ましい服装は?
20〜30代の女性を中心にしたアンケートで「立食パーティに誘われたときに迷うことや不安なことは?」と質問したところ、圧倒的第1位は……
●服装・バッグ・靴に迷う(54.5%)
多くの人がまず服装や持ち物に悩むことがわかりますね。まず、パーティにおけるドレスコードについて解説します。
ドレスコードとは?
ドレスコードとは、会場の雰囲気を損なわないよう、主催者側が決めた服装のマナーのこと。
格式が高い順に次のような種類が挙げられます。
・フォーマル(正装)
・セミフォーマル(準礼装)
・インフォーマル(略礼装)
・スマートエレガンス
・ビジネスアタイア
・スマートカジュアル
パーティによってはこのドレスコードが決まっている場合があります。招待状に記載があるときはわかりやすいですが、何も記載がない場合は主催者の方に直接聞いてみてもいいと思います。
失礼には当たりませんが、聞きづらいようであれば会場に問い合わせてみるという方法も。
招待状で「カジュアル」というドレスコードを指定された場合でも、軽装が推奨されているわけではないので注意してくださいね。
立食パーティにおける一般的なドレスコード
高級ホテルやレストランなど、開催される会場によっても違いが出てくると思いますが、立食パーティで一般的に考えられるドレスコードは次の3種類です。具体的な例を挙げながら説明していきますね。
●スマートエレガンス
カジュアル・ウエディングや二次会などにおすすめのスタイル。
フォーマルなドレスコードのように細かいルールはないものの、「フォーマルに近いエレガントな服装にしてくださいね」というイメージです。その名の通り、“エレガンス”がポイントになります。
【ワンピース・ドレス】
ドレッシーなデザインなど、上品なスタイルで。
【スーツ・セットアップ】
柔らかな素材などでエレガントさを出して。
【スカート+ブラウス・ボレロ】
レース素材や、リボン・コサージュなどで華やかさをプラスしてもいいですね。
●ビジネスアタイア
会社の創立記念パーティや祝賀会など、ビジネス関係のイベントに指定されるスタイル。
職種や社風によってかなり違いがあるので、同性の上司にどんな服装がいいのか聞いてみるのが確実かも。
【スーツ】
パンツスーツかスカートスーツが基本です。カラーシャツで冒険するよりも、白シャツを選ぶのがベター。
●スマートカジュアル
スマートカジュアルとは、普段の服とフォーマルの中間程度のこと。
フォーマルより堅苦しくなく、きちんと感のある服装がベストです。わかりやすく言うと、女性アナウンサーのような上品きれいめコーデをイメージしてみてください。カジュアルといっても、ジーンズやTシャツは避けましょう。
【ワンピース・セットアップ】
普段づかいのカジュアルなワンピースにジャケットを羽織るなど、上品さを加えて。
【パンツスタイル】
ワイドパンツにレースのトップスやワンピースを重ねたり、トレンド感や個性を出せるスタイルです。
【スカート+ブラウス】
スカートにフェミニンなブラウス、ジャケットを合わせてスマートな印象に。
立食パーティに適した色づかいはある?
ドレスコードがTPOに合わせて決められているように、服の色づかいもシーンによって変えるのが一番です。
例えば、普段から少し落ち着いた服装が好まれる職業などのビジネスパーティであれば、あまり鮮やかな色は避けた方がいいでしょう。それとは反対に、華やかな業種やお祝いごとなどのパーティでは、服装も華やかにしないと逆に目立ってしまうこともあります。
招待されるパーティの趣旨を考えて選ぶのがいいと思います。会社関係のパーティなら、上司や先輩に相談してみましょう。
ただひとつ気をつけるとしたら、立食パーティでは自分で料理をサーブすることが多いので、万が一に備えて白や淡い色は避けておくと安心です。
立食パーティの服装はここに注意!
同じ場所にとどまらず動きまわることを考えると、服装や靴は動きやすいものを選びたいですよね。荷物も持つことになるのでバッグも気になります。
アンケートによる失敗談には、このようなものがありました。
●裾にボリュームのあるドレスを着たら動きにくいし、汚してしまいました(29歳/女性)
●パーティと思い高いヒールを履いて参加したら、途中から足が痛くてつらかった(33歳/女性)
●慣れないヒールでテーブルクロスを踏んでしまいテーブルの上の料理が落ちた(28歳/女性)
●大きなカバンで参加してしまい、かつ貴重品入れを用意してなかったためクロークが使えず、ずっとカバンが邪魔だった(30歳/女性)
【服装】
ドレスでも動きやすいものがおすすめです。例えば次のようなものは避けたほうが身軽に動けますよ。
・料理を取るとき袖口が気になるものは避ける。
・踏んでしまわないよう、あまり裾が長いものは選ばない。
・洋服に引っかかってしまうこともあるので、アクセサリーは控えめに。
また、アパレル業界のレセプションなどであれば、主催企業や関連会社が取り扱っているブランド以外の服や小物を身につけないように注意しましょう。
【アクセサリー】
先ほどアクセサリーは控えめがいいと説明しましたが、おしゃれも楽しみたいですよね。
パールのネックレスやイヤリング・ピアスなら上品な印象になり、邪魔にもならないのでおすすめです。
本物を持っていなくても、じっくり見るわけではないのでフェイクで十分。コットンパールなどは軽くて立食パーティ向きかもしれませんね。
【靴】
女性の場合おしゃれな高いヒールの靴を履きたくなりますが、長時間立っていることを考えると低めの歩きやすいものがよいでしょう。
【バッグ】
持ち歩くことが前提なので、荷物はなるべく少なめに。クロークに預ける場合は持ち歩くための小さなバッグを持っていくのをおすすめします。お皿やグラスを持つので肩に掛けられるものが楽だと思います。
中には貴重品、ハンカチ、スマホなどが入れられればOK。ビジネスシーンの場合は名刺交換をすることも多いので名刺は忘れずに持ち歩くようにしましょう。
気をつけたい!立食パーティの基本マナー
服装や持ち物を理解したところで、失敗しないための基本的なマナーをご紹介します。
会場への到着時間はどれくらい?
会場にあまり早く着きすぎると、準備中のスタッフや主催者に迷惑をかけてしまいます。
理想は入場可能時間の5分後、もしくは主催者の方に挨拶できる可能性のあるスタート5〜10分くらい前。あまり遅れないように余裕をもって行きましょう。
料理を取りに行くときは?
さて、いよいよパーティがスタート!立食パーティのマナーの中でも、料理の取り方はとても重要です。
会場にもよりますが、基本的に「前菜→魚料理→肉料理→デザート」の順で右から左へと並んでいます。逆に進んだり、割り込みをしたりするのはマナー違反です。
お皿の盛りつけや持ち方などのポイントをまとめてみました。
●お皿は必ず1枚ずつ使いましょう
1人で複数のお皿を使わないように注意を。
置く場所に困るだけでなく、欲ばっているように見えてしまう可能性もあります。
●温かいものと冷たいものは別に盛りつけて
できるだけ美味しく食べられるよう、温度の違いに注意して盛りつけましょう。
作ってくれた方への配慮にもなります。
●料理は少量ずつ取りましょう
目安は前菜を3種類、メインは2種類くらい。
あまり山盛りにすると、見ためが美しくないだけでなく、ガツガツしているように見られてしまいます。
また、持って歩くことを考えて何ものせないスペースをつくるようにしましょう。
●おかわりではお皿を交換して
料理を取りに行く2回目以降は、新しいお皿を使うのが正しいマナー。使用済みのお皿はスタッフに渡すか、専用の置き場があれば持っていきましょう。
飲物をもらうときは?
会場には、必ずお酒類とソフトドリンクが用意されています。アルコールが苦手な人も安心してくださいね。
立ちっぱなしですから、普段よくお酒をたしなむ人も飲みすぎはよくありません。周囲の人たちと会話を楽しめるよう、アルコールは控えめを心がけてくださいね。
冷たい飲物の入ったグラスをテーブルに置くときは、水滴でテーブルや服を汚してしまうので紙ナプキンを使用して。
折り方などで自分のものだとわかりやすくするといいですよ。
こんなことはマナー違反に……
そのほか、マナー違反と思われてしまうNG行動はこちら。知らず知らずやってしまっていた……なんていうことがないように事前にチェックして!
●1人でいると主催者に失礼になる場合も
楽しそうな表情を意識することを忘れずに!つまらなさそうにしていると主催者の方に失礼に当たります。無理のない程度に、知らない人とも会話をしてみましょう。
●数少ない椅子に座ったまま
立食パーティでも、壁側などに椅子が並べられています。疲れた人や体調の悪い人、年配の人のために用意されているのでできるだけ使わないように心がけて。
●帰る前には軽く挨拶を
立食スタイルでは、途中退席は失礼に当たりません。主催者に軽く挨拶をして帰りましょう。挨拶が目立つと他のゲストが帰るきっかけになることもあるので、あくまでもさりげなく。
立食パーティを楽しむコツ!
最後に、立食パーティを楽しむためのコツをまとめます。
大切なのは、立食パーティの目的は「食事よりも交流」ということ。美味しい食事も楽しみですが、会話をすることが重要です。ぜひ積極的に人との交流を深めましょう。
とにかく笑顔でいること!
アンケートでも、初対面の人とのコミュニケーションに対して不安を感じているコメントが多く見られました。
●誰からも声をかけてもらえないと、どう過ごしていいのか不安(26歳/女性)
●周りの人と話した方がいいのかわからない(24歳/女性)
●席が決まってないので孤立しないか不安(28歳/女性)
知らない人と話をするのが苦手な人も常に笑顔を心がけて。
緊張しているのはあなただけではありません。笑顔でいるだけで相手に安心感を与え、話しかけやすい印象になります。
少し勇気を出して「はじめまして」と声をかけてみても。声は普段よりちょっと高めを意識すると好印象を与えられますよ。
最初はライトな話題からスタート!
初対面やあまり面識がない人と話すときは、プライベートすぎる話題は避けた方がいいようです。話題によっては、「デリカシーがない」と悪い印象を与えてしまう場合も……。
「料理」「会場」「天気」などの誰でも楽しめるような話題で、簡単に会話を続けてみましょう。
例えば、お皿に乗っている料理のこと。
「これ、美味しいですよね!」からはじまって、「○○にあるイタリアンのお店、行ったことありますか?」という感じで話題が広がっていくと楽しくなってくると思います。
食事を楽しむことも大切!
アンケートには食事に対するコメントもありました。
●ちゃんと食事を楽しんでいいもの?(23歳/女性)
●真ん中に料理があって取りに行くのが恥ずかしかった(32歳/女性)
目的が“交流”とはいっても、せっかくのパーティですから食事も楽しみたいですよね。変に遠慮をするより、料理もすすんで美味しくいただきましょう!
前述のように、あまりガツガツしたような行動は印象が悪いですが、マナーを守れば問題なし!例えばおかわりをするときも、大盛りにしないよう小分けにして何度か取りに行けば大丈夫。
美味しいものを食べながら、それを話題にすることも交流のきっかけになりますし、アルコールも飲みすぎない程度にたしなめば、会話がスムーズになることだってありますよ。
新しい出会いを楽しんで!
立食パーティは、プライベートでもビジネスでも新たな出会いのチャンス!
交流の輪が広がることで新しい発見があるかもしれません。少し勇気を出して初対面の人にも話しかけてみましょう。
基本的なマナーを守ることも大切ですが、まずは自分から楽しもうという気持ちを持つことが一番大切!
ぜひ、笑顔あふれる楽しい時間を過ごしてくださいね。
取材・文/篠田由美子(リノ)
【監修】
森下あさみさん/マナー講師
「自分に自信がない」「キレイな人をうらやましいと思ってしまう」「自分は変われない」そんな方に、より素敵な女性として、自信を持っていただきたいという想いで活動。元CAとしての経験を活かし、マナーはもちろん立ち居振る舞いなどの講座も行い、特に婚活中の女性から好評。
ブログ:https://ameblo.jp/kokoro-webdesign/
【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2019/10/4〜2019/10/15
有効回答数:101人(女性)