美は日頃のお手入れが大事!

分かっているけどやっちゃう…美容に悪い行動

「ソファで寝落ち」「寝る前のスイーツ」など、美容に悪いと分かっているのについやってしまうことってありませんか?
セキララ★ゼクシィの調査では、20〜30代女性の88%が「つい美容に悪いことをやってしまい、後悔することがある」と答えました。今回はそんな女性の美容に悪い行動事情について、西麻布ヒフ・形成外科院長 藤井佳苗先生にコメントを頂きました。

ダントツはメイク関連! 落とさずに寝てしまう人多し!



●「メイクを落とさずに寝る。美容のゴールデンタイムの2時までに寝ない」→「肌の調子が悪い。乾燥時季の冬だとほうれい線が出てくる」(30歳)
●「化粧を落とした後、化粧水をつけるなどのケアをサボる」→「すぐに悪影響はないけれど、何日もすると、肌の状態が悪くなる」(29歳)

藤井先生、やはりメイクを落とさずに寝てしまうのはNGでしょうか?

「美は一日にして成らず、お肌も毎日の積み重ねが大切です。ちゃんとメイクを落とすことはもちろん、無理のないシンプルで正しいケアを続けることがポイントです。時間のかかるケアや高級な化粧品は長続きしないもの。優しい洗顔と肌への保水(化粧水)・保湿(クリーム)を毎日コツコツと行いましょう」

止められない夜更かし 朝起きて、顔を見てがくぜん!



●「夜更かし。布団の中でスマホ」→「目の下にくま。なんとなく不調」(29歳)
●「深夜までゲームをして夜更かし、寝不足になってしまう」→「朝起きる時間も遅くなり、朝ご飯の質も落ち、朝の洗顔の後のスキンケアも適当になってしまう」(28歳)

少しくらい睡眠が減っても平気かなと、つい夜更かしをしてしまうことがありますが…。

「良質な睡眠がとれないと、自律神経のバランスが乱れ、体の不調や肌荒れにつながります。毎朝体内時計をリセットし、夜に睡眠をとれる環境づくりを心掛けましょう。朝のリセットには、バナナと牛乳(豆乳)などのトリプトファンを多く含む食材がおすすめです。夜は部屋の照明を落とし暖色系の明かりにする、入浴でリラックスして深部体温を上げるなどが効果的です」

ストレスのせい? 体に悪い食事で胃や心がげっそり



●「夫に誘われてつい夜中にお菓子を食べてしまう」→「食べ過ぎると朝胃もたれのようになってしまう」(32歳)
●「晩ご飯を作るのが面倒くさく、お菓子で済ませることが多い」→「罪悪感でいっぱいになる」(25歳)

ストレスのせいか、どうしても甘いお菓子が我慢できないことがあります。

「お菓子を食べた罪悪感がストレスとなり、さらに食欲を増すという悪循環も考えられます。どうしてもお菓子が食べたい場合は、スナック菓子やケーキではなく、ナッツ類などにするとよいでしょう、生理前に過食傾向になったり吹き出物に悩んだりする人は、婦人科系疾患の可能性もあります。婦人科や皮膚科、漢方内科で相談するのもよいでしょう」

藤井先生、忙しい女性がキレイを保つ秘訣(ひけつ)はどんなことでしょうか?

「日々患者さまを診察して感じるのは、予防が本当に大切だということです。現在の過ごし方、ケアの仕方で未来の自分が決まります。健康な肌は宝です。キレイに年を重ねたいなら、美容に悪い行動とは早めにお別れした方がよいでしょう。
ちょっとした肌荒れや体の不調を放っておくと慢性的な不調につながることもあります。ストレス関連の悩みが多い20〜30代の女性は、気軽に相談できるかかりつけ医(皮膚科、婦人科など)を持つことをおすすめします。特に病気ではないけど何となく不調(冷え、むくみ、イライラ、ストレスを感じる、やる気が起きない、疲れが取れないなど)を改善するのは、漢方医学の得意分野です。漢方で体調が整うと、肌もキレイになることがほとんどです」

「今日1日くらい平気かな」と思っても、その積み重ねがキレイに悪影響を与えると思うと怖いですね。大切なのは無理なく継続できること。頑張り過ぎない、ちょっとした工夫を取り入れて、長く続くキレイを作っていきたいものですね。(ぱう)


【取材協力】
藤井佳苗さん
医学博士・日本形成外科学会専門医・日本抗加齢医学会専門医。西麻布ヒフ・形成外科院長。

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「バレンタイン予算、元彼の結婚式、美容に悪い行動、勝負は2回目から」について
調査期間:2016/11/10〜12/2
有効回答数:209人(女性)