ホントはみんなを招待したいけど…

人数オーバー!結婚式の招待客を絞り込む方法

結婚準備を進める先輩花嫁たちが声を揃えて「思った以上に大変!!」というのが、招待客選び。招待できる人数には限りがあるので、特に人付き合いの多い人は「絞り込めない…」と悩むことも多いよう。招待客選びと人数オーバーしたときの対策ってどうしたらよいのでしょう?ウエディングプランナーの岡村奈奈さんにお聞きしました!

招待客選びの第一歩はリストアップ



そもそも招待客って、どうやって決めていくといいのでしょうか?

「とにかくまずはリストアップしてみること!頭の中で考えるだけでなく、実際に書き出してみるのがおすすめです。リストアップすると数え忘れが防げるのはもちろん、これまでの人生を振り返ることにもなります。お互いのリストを見ながら、自分たちの人付き合いをあらためて考えたり、これからどういう人とどのように付き合っていくのかをイメージすることから始めましょう。また、友達はグループごと、時代ごと、さらに友だちだけではなくそのパートナーや子どもなど、最小と最大の人数を目安に出しておくといいと思います」

では、実際に会場が決まり招待できるゲストの人数が見えたら、具体的に「招待する・しない」の判断をしなければならなくなりますよね。そのときに気を付けるべきことってありますか?

迷った時は相手に素直に伝えるのが◎



「とにかく公平性に気を付け、グループ内で差をつけないことを心掛けて。最近会っていないから、遠くに住んでいるから、仕事が忙しそうだから…など、こちらが気を使ったつもりで招待しなかったとしても、相手は寂しい気持ちになってしまう場合があります。職場や親族などの招待の範囲を決めるなら、直属の上司や親など一緒に考えてくれる人をつくることも大切です。もし『誰も知り合いがいないし…』『交通費も掛かるからどうかな?』などと思うことがあれば、そのまま相手に相談してみるのがいいと思います。その上で、『それでも来てもらえるとうれしい』という気持ちを素直に伝えてみましょう。そうすれば後は相手が自分の懐事情や都合を考えて判断してくれるはず。『きっと〜だろう』と勝手に考えないで、迷ったらそれを相手に素直に伝えるのがイマドキの考え方だと思います」

やっとのことでリストアップしたものの、人数オーバー!どうしよう…なんてピンチに陥ってしまうことも。そんなときはどうやって人数を絞り込めばいいのでしょうか?

“今後どのような付き合いになるか”で優先順位を



「大事なのは“今後どのような付き合いになるか”ですね。『家族ぐるみの付き合いになるかも』とか、『仕事上でフォローしてもらうような場面があるかもしれない』とか、今後の付き合い方を考慮して優先的に招待した方がいいと思います。また、結婚式に招待したいということは『あなたを特別な人と思っていますよ』というメッセージになるので、相手にとってそれは名誉なことです。逆に招待されなかった人には『圏外になった(=特別な人の枠に入れなかった)』と思われてしまう場合もあります。結婚式へ招待することは、これからの人付き合いを願う気持ちの発信だというくらい真剣に考えて、絞り込むのがいいと思います」

では、結婚式に招待できなかった人には、どのようにフォローすればよいのでしょう?

結婚式に招待できない人は二次会に



「まず、招待できない理由は、相手に詳細には伝えない方がよいでしょう。そして、できれば二次会などに招待するのがいいと思いますが、その場合も披露宴に招待できないことには触れず、結婚報告をメインに二次会の招待をするというスタンスで伝えるのがいいですね。もし、話の流れで披露宴のことを聞かれたら『身内でこぢんまりとやるので』など、招待しないというネガティブな印象が残らない伝え方をするといいと思います」

結婚式は想像以上に特別なもの。その後の人間関係を大きく左右することもあるだけに、細やかな心遣いを忘れないようにしたいですね。(石橋 夏江/verb)


【取材協力】
岡村奈奈さん
フリーランスのウエディングプランナー。自宅などでの少人数婚から大規模なパーティまで、あらゆるウエディングプロデュース、カウンセリングに対応している。メディア出演多数。監修した『ありがとうの気持ちを贈る ハッピーウエディングBOOK』(高橋書店)が発売中。
岡村奈奈さん公式サイト http://www.nanea.jp/