シンプルなのがイチバン!

本当に喜ばれる、ご祝儀以外の結婚祝いは?

友だちの結婚が決まった!お祝いしたいけれど、結婚式は海外で親族だけで行うということで、招待はされない様子。せっかくだから何かプレゼントしたいけど、ご祝儀以外の結婚祝いって、いくらぐらいで用意するのが普通なのでしょう?

ということで、先輩花嫁に「友だちに結婚祝いをあげるとしたら、いくらぐらいのものをあげますか?」と聞いてみたところ、

1位:4000円〜5000円未満
2位:5000円〜6000円未満
3位:9000円〜1万円未満

という結果に。アンケートでは、「4000円〜5000円未満」を基準にして、選んでいる人が多いようですが、一般的に結婚祝いの相場ってあるのでしょうか?株式会社オフィース・マリアージュの安部トシ子さんに伺いました。

「一般的には、自分のお給料の5%ぐらいが、お祝いの予算金額だと言われています。月収が20万円の人であれば、1万円ぐらいということになりますが、これはあくまで目安。5000円〜1万円ぐらいが妥当です。しかし、お祝いを贈る相手が同僚か親友かなど、相手との親密度によっても違ってきますので、金額にこだわらず、純粋に贈りたい品物で考えてもいいと思います。最近であれば、友だち同士5〜6人で3000円ずつぐらい出し合って、少しいい物をプレゼントするという人も増えているので、この方法もオススメです。ただし、値段が高価すぎるものは、選ばないように気をつけましょう。いただいた方は、もらった金額の半額を目安にお返しをしなければならないので、高額すぎるとかえって相手の負担になってしまいます」

なるほど。頑張りすぎない範囲の金額で、相手に喜んでもらえるものを選べばいいんですね。では、具体的にどんなものを贈るといいのでしょう?先輩花嫁に「結婚祝いでもらってうれしかったものは?」と聞いてみたところ、

●「ル・クルーゼのお鍋をもらって料理上手になれました。感謝してます」(25歳)
●「フードプロセッサーは便利で重宝してます」(27歳)
●「デジタルフォトフレームはずっと欲しかったので、うれしかった!」(28歳)
●「IKEAカード1万円分。好きなインテリアグッズをたくさん買えたので、助かりました」(29歳)

やはり、キッチングッズやインテリア雑貨などが多いようだけど…。結婚祝いを選ぶ時のポイントってありますか?

「“新生活を始めるのに必要なもの”という視点で選ぶとよいでしょう。キッチングッズはやはり喜ばれますが、その中でも、“自分ではわざわざ買わないけれど、あったらうれしいもの”を選んでみて。コーヒーメーカーやホームベーカリー、最近であればレンジで蒸し料理ができるルクエのスチームケースなどもいいですね。あとは、バカラのグラスやティファニーのモーニングセットなど、特別感のあるブランド食器などもオススメです。キッチン周り以外では、写真立て、ドライヤーや加湿器などの“ミニ家電”も◎。カードを添えて、お祝いの言葉とともに贈りましょう」

ただし、品物を選ぶ際はこんな注意点も。

「コーヒーメーカーやホームベーカリーなどは、ひとつあれば便利ですが、複数もらってしまうと置き場に困ってしまうもの。すでに持っているかどうか、確認してから購入を。また、掛け時計や置き物など、センスを問うものは、よほど趣味がわかっている友人でなければ避けた方が無難。どうしてもという場合はシンプルなものを選びましょう。さらに、“4”と“9”は縁起の悪い数字だと言われているので、“カップ&ソーサーを4セット贈る”などということは避けましょう」

確かに、先輩花嫁からも、「すでに買ってしまったホットプレートをもらい、置き場に困りました」(25歳)、「キャラクターものの掛け時計は、クローゼットに眠ってます」(31歳)なんて声がチラホラ。本当に喜ばれる結婚祝いを選ぶためには、細やかな気遣いも必要なんですね。参考にします!(野々山 幸/verb)

【取材協力】
安部トシ子さん
1983年南青山にウエディングプロデュース会社「オフィース・マリアージュ」を設立。数多くのオリジナルウエディングを手がける。『安部トシ子の結婚のバイブル』(アシェット婦人画報社)等、著書・監修書も多数。

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「玉の輿や彼ママについて」
調査期間/2010/5/20〜5/24
有効回答数/303人(女性)