「誠実」とは?意味や誠実な人の特徴&見分けるポイントも解説
2024/8/8 11:00
Index
- #01 誠実とは
- #02 誠実な人の特徴
- #03 誠実な人かを見分けるポイント
- #04 誠実な人になるためにできること
- #05 誠実な人に出会うために、自分も誠実に
誠実な人とはどんな人なのか、言葉の意味や行動の特徴をわかりやすく解説します!「約束を守る」「うそをつかない」といった、誠実かどうかを見分けるポイントも見ていきましょう。また、仕事や恋愛などの人間関係で大切な誠実さを身に付けるためにできることなど、詳しいお話を心理カウンセラーで恋愛、人間関係、メンタルヘルスのカウンセリングを数多く行っている小日向るり子さんに教えてもらいました。
誠実とは、真面目で真心を持って人や物事に接することです。ズルをせず勤勉で、自らの力で人間関係や物事に向き合う公正な姿勢を指します。
「自分だけが得をすれば良い」と自分の利益だけを考えるのではなく、他者も幸せになる方法を探そうとする人に対する褒め言葉として使います。
また、引き受けた約束を守る、周囲の人や社会に常に公平であろうとする真摯(しんし)な心がけを指して「誠実な対応」などと言います。
誠実な人に共通して見られる行動の特徴を、具体的に見ていきましょう。
基本的にうそをつかないのが特徴です。
例えば、過去の恋愛や経験も正直に話します。「前の恋人とは、●●が原因で別れた」など理由をきちんと伝えるため、相手から信頼されやすく、深い絆を育むことができるでしょう。
気になることがあれば直接本人に話します。本人の前では仲の良いそぶりをしておきながら、陰で悪口を言うようなことはしません。
人から聞いた話や個人情報を、相手の許可なく他の人に話すことはありません。
また、友人との写真をSNSに投稿する場合にも、「この写真を投稿しても良い?」「タグ付けしても良い?」など、事前に友人に確認するのも誠実さの表れです。
財布を忘れてランチ代を借りる時や、飲み代を割り勘するといった、お金の貸し借りが発生する場合には、メッセージなどで記録に残します。
情報を共有することで、相手に安心感を与えるよう心がけています。
約束を守ることは、相手との良好な関係を築く上で大切です。
友達との食事や集まりの時間、場所に遅れないのはもちろん、恋人と「誕生日には夜景を見に行こう」などの口約束も忘れずに実行しようとします。
誠実なタイプは、「自分にどんな得があるか」という考えで人と接しません。
恋人が仕事で忙しい時はご飯や生活の心配をしたり、同僚がたくさんの業務を抱えている時は、相手をいたわってサポートしたりと、見返りを求めない行動ができます。
上司に対して丁寧に接するのと同じように、部下の意見にも耳を傾け、感謝の言葉を伝えるなど態度が一貫しています。
お店の店員さんなど親しくない人にも丁寧に接するところも誠実な人の特徴です。
職場や交友関係で恋人以外の人と親密になりすぎないようにするなど、恋人の信頼を裏切る状況を避けようとする傾向があります。
仕事でも恋愛においても、なるべく早く返信する、時間やスケジュールを守ることを心がけています。
約束の時間を守らないことは、相手に対して失礼に当たりますし、相手の時間を奪うことと同じです。
約束の時間や計画に遅れないよう、早め早めに動く人が多いでしょう。
恋愛でも交友関係でも、誠実な人と関係を深めたいですよね。ここでは、相手が誠実かどうかを見分けるポイントを紹介します。
「●日の●時に集合する」「終わったら連絡をする」など、「約束を守ること」を前提に世の中は成り立っています。
約束したのに覚えていなかったり、いつも遅刻してきたりする相手の場合は、不誠実さにがっかりすることもあるでしょう。
誠実な人は責任感が強く、相手を思いやる気持ちが強いため、約束を守る努力をします。
ついたうそがばれないように更にうそを重ねて、どこかでつじつまが合わなくなる時が来ます。話の整合性が取れないと感じられる相手は、誠実ではない可能性が高いかもしれません。
また、隠し通せなくなったなど自分に都合が悪くなってから真実をカミングアウトする行動は、自分が罪悪感から解き放たれて楽になりたい理由であることもあります。その場合、誠実そうに見えるため、見極める際は気を付けた方が良いでしょう。
自分がだましたことを棚に上げて、「だまされる方が悪い」「悪気はなかった」と考えるタイプは誠実とは言いにくいです。こうした他責思考の人と信頼関係を築くことは難しいでしょう。
アプリのプロフィールがうそだった、隠れて異性と二人で会っていたなど、都合が悪くなった時でもきちんと話し合ってくれるかも重要なポイントです。
特に最近はチャットツールをブロックする、メッセージを削除する、アカウントそのものを削除するなど、インターネット上の逃げ方も多くなりました。
不誠実な対応への反省や謝罪もなく、一方的に連絡を完全に絶とうとする人は誠実ではないでしょう。
誠実さとは、公平であることです。周囲の人間関係で、自分にメリットがある人には愛想よくしても、得にならないと判断した人には素っ気ない態度を取る相手は、誠実とは言えません。
誠実な人と仲良くなるためには、自分自身も誠実であることが大切です。誠実でいるためにできることや、心がけたいことを見ていきましょう。
仕事でミスをした時は隠さずに早めに報告する、恋人に不安があれば「最近会えなくて寂しい」と素直に伝えるなど、小さなことでも正直でいるように心がけましょう。
うそをつかないことで、周囲と信頼関係を築きやすくなります。
仕事や学校の提出物の期限や、恋人との待ち合わせなどの約束は守りましょう。
約束が守れそうにない時は、最初から断る方が誠実です。また、事情によりどうしても守れない場合は、きちんと連絡をして謝罪をします。
見た目や印象で、相手を決め付けないことが大切です。先入観に基づいて相手を見ると、公平な判断がしにくくなります。
初対面であっても、うわさ話などの前情報に惑わされず、フラットな立場で相手に接するようにしましょう。
もし、「自分がされたら嫌だな」と思うことがあれば、周りにもその行動はしないように心がけましょう。
人の気持ちを推測するのが苦手な場合には、コミュニケーションが上手な人に「●●するには、あなたならどうする?」などアドバイスを求め、その考え方や対応を蓄積して学んでいく方法もあります。
誠実な人との恋愛や交友関係は、安定感があって幸せな時間を育むことができます。誠実で素敵な人と出会うためには、自分も誠実でいることが大切です。周囲に感謝の気持ちを忘れず、相手の立場に立って物事を考える癖をつけていきましょう。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。恋愛や心理系コラムの執筆やメディア出演、監修も多数行っている。2024年4月までの相談件数は約6000件を超える。
オフィシャルサイト:http://feel-mind.net/
誠実とは
誠実とは、真面目で真心を持って人や物事に接することです。ズルをせず勤勉で、自らの力で人間関係や物事に向き合う公正な姿勢を指します。
「自分だけが得をすれば良い」と自分の利益だけを考えるのではなく、他者も幸せになる方法を探そうとする人に対する褒め言葉として使います。
また、引き受けた約束を守る、周囲の人や社会に常に公平であろうとする真摯(しんし)な心がけを指して「誠実な対応」などと言います。
誠実な人の特徴
誠実な人に共通して見られる行動の特徴を、具体的に見ていきましょう。
うそをつかない
基本的にうそをつかないのが特徴です。
例えば、過去の恋愛や経験も正直に話します。「前の恋人とは、●●が原因で別れた」など理由をきちんと伝えるため、相手から信頼されやすく、深い絆を育むことができるでしょう。
本人のいない所で悪口を言わない
気になることがあれば直接本人に話します。本人の前では仲の良いそぶりをしておきながら、陰で悪口を言うようなことはしません。
相手の許可なく話を広めない
人から聞いた話や個人情報を、相手の許可なく他の人に話すことはありません。
また、友人との写真をSNSに投稿する場合にも、「この写真を投稿しても良い?」「タグ付けしても良い?」など、事前に友人に確認するのも誠実さの表れです。
お金の貸し借りは、メッセージに残す
財布を忘れてランチ代を借りる時や、飲み代を割り勘するといった、お金の貸し借りが発生する場合には、メッセージなどで記録に残します。
情報を共有することで、相手に安心感を与えるよう心がけています。
約束を守る
約束を守ることは、相手との良好な関係を築く上で大切です。
友達との食事や集まりの時間、場所に遅れないのはもちろん、恋人と「誕生日には夜景を見に行こう」などの口約束も忘れずに実行しようとします。
損得勘定で動かない
誠実なタイプは、「自分にどんな得があるか」という考えで人と接しません。
恋人が仕事で忙しい時はご飯や生活の心配をしたり、同僚がたくさんの業務を抱えている時は、相手をいたわってサポートしたりと、見返りを求めない行動ができます。
人によって態度を変えない
上司に対して丁寧に接するのと同じように、部下の意見にも耳を傾け、感謝の言葉を伝えるなど態度が一貫しています。
お店の店員さんなど親しくない人にも丁寧に接するところも誠実な人の特徴です。
誤解されるような行動を取らない
職場や交友関係で恋人以外の人と親密になりすぎないようにするなど、恋人の信頼を裏切る状況を避けようとする傾向があります。
相手を待たせない
仕事でも恋愛においても、なるべく早く返信する、時間やスケジュールを守ることを心がけています。
約束の時間を守らないことは、相手に対して失礼に当たりますし、相手の時間を奪うことと同じです。
約束の時間や計画に遅れないよう、早め早めに動く人が多いでしょう。
誠実な人かを見分けるポイント
恋愛でも交友関係でも、誠実な人と関係を深めたいですよね。ここでは、相手が誠実かどうかを見分けるポイントを紹介します。
約束を守ってくれるか
「●日の●時に集合する」「終わったら連絡をする」など、「約束を守ること」を前提に世の中は成り立っています。
約束したのに覚えていなかったり、いつも遅刻してきたりする相手の場合は、不誠実さにがっかりすることもあるでしょう。
誠実な人は責任感が強く、相手を思いやる気持ちが強いため、約束を守る努力をします。
うそをつかないか
ついたうそがばれないように更にうそを重ねて、どこかでつじつまが合わなくなる時が来ます。話の整合性が取れないと感じられる相手は、誠実ではない可能性が高いかもしれません。
また、隠し通せなくなったなど自分に都合が悪くなってから真実をカミングアウトする行動は、自分が罪悪感から解き放たれて楽になりたい理由であることもあります。その場合、誠実そうに見えるため、見極める際は気を付けた方が良いでしょう。
他責思考ではないか
自分がだましたことを棚に上げて、「だまされる方が悪い」「悪気はなかった」と考えるタイプは誠実とは言いにくいです。こうした他責思考の人と信頼関係を築くことは難しいでしょう。
きちんと話し合えるか
アプリのプロフィールがうそだった、隠れて異性と二人で会っていたなど、都合が悪くなった時でもきちんと話し合ってくれるかも重要なポイントです。
特に最近はチャットツールをブロックする、メッセージを削除する、アカウントそのものを削除するなど、インターネット上の逃げ方も多くなりました。
不誠実な対応への反省や謝罪もなく、一方的に連絡を完全に絶とうとする人は誠実ではないでしょう。
人によって態度を変えないか
誠実さとは、公平であることです。周囲の人間関係で、自分にメリットがある人には愛想よくしても、得にならないと判断した人には素っ気ない態度を取る相手は、誠実とは言えません。
誠実な人になるためにできること
誠実な人と仲良くなるためには、自分自身も誠実であることが大切です。誠実でいるためにできることや、心がけたいことを見ていきましょう。
正直でいる
仕事でミスをした時は隠さずに早めに報告する、恋人に不安があれば「最近会えなくて寂しい」と素直に伝えるなど、小さなことでも正直でいるように心がけましょう。
うそをつかないことで、周囲と信頼関係を築きやすくなります。
約束を守る
仕事や学校の提出物の期限や、恋人との待ち合わせなどの約束は守りましょう。
約束が守れそうにない時は、最初から断る方が誠実です。また、事情によりどうしても守れない場合は、きちんと連絡をして謝罪をします。
フラットに相手と接する
見た目や印象で、相手を決め付けないことが大切です。先入観に基づいて相手を見ると、公平な判断がしにくくなります。
初対面であっても、うわさ話などの前情報に惑わされず、フラットな立場で相手に接するようにしましょう。
相手の立場に立って考える癖をつける
もし、「自分がされたら嫌だな」と思うことがあれば、周りにもその行動はしないように心がけましょう。
人の気持ちを推測するのが苦手な場合には、コミュニケーションが上手な人に「●●するには、あなたならどうする?」などアドバイスを求め、その考え方や対応を蓄積して学んでいく方法もあります。
誠実な人に出会うために、自分も誠実に
誠実な人との恋愛や交友関係は、安定感があって幸せな時間を育むことができます。誠実で素敵な人と出会うためには、自分も誠実でいることが大切です。周囲に感謝の気持ちを忘れず、相手の立場に立って物事を考える癖をつけていきましょう。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。恋愛や心理系コラムの執筆やメディア出演、監修も多数行っている。2024年4月までの相談件数は約6000件を超える。
オフィシャルサイト:http://feel-mind.net/