身幅とは?胸囲や着丈との違いや服・ドレスのサイズ選びのコツ!
2024/4/10 11:00
Index
- #01 身幅とは?身幅と混同しやすい部位
- #02 身幅と混同しやすい部位
- #03 アイテム別のサイズのチェックポイント
- #04 ネットショッピングで失敗しないコツ
- #05 ウエディングドレスの身幅の測り方
- #06 自分のサイズを知って失敗のない服やドレス選びを!
服にはS・M・Lなどのサイズ表記のほかに、身幅や着丈、袖丈など寸法を表記する部位がたくさんあります。自分の寸法を知っておくと、試着ができないネットショッピングでも迷うことなく選ぶことができるでしょう。この記事では、スタイリストとして活躍する福崎香織さん監修の下、服のサイズや寸法表記について解説します。また、ネットショッピングで失敗しないサイズ選びのコツやウエディングドレスのサイズの測り方も紹介します!
身幅とは、体の幅のこと。服の寸法表記として使用する場合は、身頃の幅を指します。具体的にはトップスの両袖の付け根の下を直線で測った、両脇を結んだ長さです。服のサイズを大きく左右する要素の一つで、ゆったりと着るかジャストサイズで着るかなどの目安になります。
身幅の2倍が胸囲になるので、身幅×2の寸法がトップバストのヌード寸法(体の寸法)に10cmほどプラスしたサイズがジャストサイズとされています。ゆったり着たい場合はトップバストのヌード寸法プラス15〜25cmを目安にするといいでしょう。
服には身幅以外にもさまざまな寸法表記があります。身幅と間違えやすい部位とその違いを見てみましょう。
肩幅とは、左肩の付け根から右肩の付け根までの長さのこと。身幅と同じく服の幅を表しますが、身幅は袖の下(脇側)、肩幅は袖の上(肩側)と、測る位置が異なります。
ヌード寸法は左肩の付け根と首のバックネックポイント(付け根の骨)、右肩の付け根の3点を繋いで測ります。服自体の製品寸法は左肩の付け根から右肩の付け根までの長さで表記されています。
服の脇下の部分、胸の周りを1周した長さ。身幅と同じ部位ですが測り方が違います。身幅は前身頃のみ、胸囲は前身頃と後ろ身頃を合わせて測っているので、胸囲は身幅の約2倍の長さになります。
身幅か胸囲、どちらのサイズを表記しているかはブランドやお店によって異なりますが、どの寸法なのかは明記されていることが多いです。
身幅が服の横の長さを表すことに対し、着丈は服の縦の長さを表します。バックネックポイントから裾までの長さを測り、首回りのリブや襟を含まないのがポイントです。
着丈と同じく服の縦の長さのことですが、測る位置が異なります。サイドネックポイント(肩と襟ぐりが交差する部分)から裾までの長さを測ります。首回りのリブを含むので、着丈より2〜3cm長くなります。
服のサイズは、商品を床やテーブルなどの平らな場所に形を整えて平置きし、メジャーで直接測った仕上がり寸法が表記されています。
身幅の場合は、平置きで左脇の付け根から右脇の付け根までを測った直線距離が表示されています。身幅以外にもチェックするべきサイズのポイントはアイテム別に多少異なるので、それぞれ紹介します。
ジャストサイズで着たい場合は、身幅や着丈が自分のサイズに合っているか確認します。ビッグサイズで着たい場合は着丈が長いもの、お尻が半分隠れるくらいの長さを目安に選ぶのがおすすめです。
ジャストサイズで着たい場合は身幅や肩幅、首回りを確認し、自分のヌード寸法に近いものを選びます。モデルが着用している写真がある場合、モデルの身長や体格が参考になります。
ビッグサイズで着たい場合は全体的に大きめのサイズを選びますが、首回りが大きすぎるとだらしなく見えるので注意しましょう。
身幅、肩幅、ウエスト幅でサイズを合わせます。着丈のスカートの長さも重要なので、どんな靴を合わせて着るのかもイメージしましょう。
ヒールの高さで着たときの印象が変わるため、ヒールの高さを考慮して選ぶのがポイントです。
身幅や胸囲を重視します。着丈や袖丈がぴったりのジャストサイズを着たくても、フロントが閉まるかどうかを確認しましょう。
特に胸囲の大きい人は、フロントが閉まらないという失敗を防ぐためにも身幅や胸囲のサイズで選ぶことが大切です。
中に厚手の服を着ることを考慮して、少し大きめの身幅を選ぶのがポイント。
ロングコートの場合はウエスト幅と着丈も確認します。靴のソールの厚さやヒールの高さによって合う着丈の印象が変わるため、合わせる靴も考慮して選びましょう。
ネットショッピングで服を購入する場合のサイズ選びで失敗しないためにはコツがあります。ぜひ参考にしてみてください。
自分のヌード寸法だけでなく、自分に合う、自分好みの製品寸法も知っておきましょう。同じSサイズでもブランドによって寸法は異なるため、寸法表記を参考にして選んだ方が失敗を防げます。
自分好みの寸法を知るためには、手持ちのお気に入りの服を平置きし、各部位を計測します。Tシャツはこのサイズ、ジャケットはこのサイズなど、アイテム別に測るとなおよいです。
自分に合うサイズと買いたい服のサイズを比べて、近いものを選びましょう。
素材の特性はサイズにも影響するので、どんな素材の服かでサイズの選び方も変わります。
ニットやポリウレタンが入っている伸縮性の高い素材の服はジャストサイズを選び、綿やポリエステルなど伸縮性の低い素材の服は少し大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。
ネットショッピングの多くは口コミ欄があったり、着用モデルの身長やサイズが明記されていたりします。
口コミでは自分の身長やサイズを記入した上で「大きめだった」などというサイズの感想や、素材感や着心地の感想など、いろいろな書き込みがあるのでリアルな意見として参考になります。
着丈のバランスや身幅のゆとりなど実際の着用イメージはモデル写真を参考にしましょう。
ウエディングドレスを選ぶ場合は、ヌード寸法の測り方が重要となります。
特にトップスはジャストサイズで着用するデザインが多いので、計測する場所も多くなります。一人で採寸する場合は、メジャーが斜めになっていないか、ぴったり肌に当てられているかなどを鏡でチェックしながら測りましょう。
各部位の測り方は次の通りです。
肩幅
肩を出すドレスの場合は不要ですが、袖のあるタイプのドレスには肩幅の寸法も必要となります。左肩の付け根と首の付け根の骨、右肩の付け根の3点を繋いで、体に沿うようにして測ります。
ビスチェライン
ビスチェタイプのドレスの場合は、ビスチェラインも測ります。手を自然に下ろした状態で、ドレスのビスチェ上部になる辺りのラインを測ります。
緩すぎずきつすぎず、きれいに見えるぴったりサイズになるようメジャーを締めたり緩めたりしながら確認するとよいでしょう。
バスト(身幅)
ドレスの身幅となる部分です。トップバストの位置を水平に測ります。当日着用する下着、ブライダルインナーを着けた状態で計測するのがポイントです。
アンダーバスト
バストカップの真下を水平に測ります。
ウエスト
息を吸ったり吐いたりせずに自然な状態で真っすぐ立ち、胴囲の一番細い位置を水平に測ります。
ヒップ
ヒップの一番高い位置をメジャーでつぶさないように気を付けて水平に測ります。
スカート丈
ウエストの位置から床までの長さを体に沿わせずに真っすぐに測ります。当日とヒールが同じ高さの靴を履き、ウエストの位置に印となる細いひもを巻いて測ると分かりやすく、間違えにくくなります。
測定時はじゅうたんなどの柔らかい床は避けて、硬い床の上で測りましょう。
服のサイズの測り方や自分のジャストサイズ、好みのサイズを把握しておけば、サイズで迷ったり失敗を減らすことができます。特にウエディングドレスは採寸が肝となります。
好きなデザインの服やドレスを選んでも、サイズを間違えると着たときのイメージがだいぶ変わってしまいます。お洒落を楽しむためにもサイズは重視するのがおすすめです。手持ちのお気に入りの服のサイズを測って、自分用のサイズ表を作ってみてはいかがでしょうか?
取材・文/仲西なほ子
イラスト/Hanna
【監修】
福崎香織さん
スタイリスト。ゼクシィ本誌やファッション誌、アーティスト、カタログ撮影などを手掛けている。時代のトレンドを押さえたスタイリングのほか、花嫁DIYも多数提案している。
Instagram:https://www.instagram.com/stylist_kaori_fukuzaki
身幅とは?身幅と混同しやすい部位
身幅とは、体の幅のこと。服の寸法表記として使用する場合は、身頃の幅を指します。具体的にはトップスの両袖の付け根の下を直線で測った、両脇を結んだ長さです。服のサイズを大きく左右する要素の一つで、ゆったりと着るかジャストサイズで着るかなどの目安になります。
身幅の2倍が胸囲になるので、身幅×2の寸法がトップバストのヌード寸法(体の寸法)に10cmほどプラスしたサイズがジャストサイズとされています。ゆったり着たい場合はトップバストのヌード寸法プラス15〜25cmを目安にするといいでしょう。
身幅と混同しやすい部位
服には身幅以外にもさまざまな寸法表記があります。身幅と間違えやすい部位とその違いを見てみましょう。
肩幅
肩幅とは、左肩の付け根から右肩の付け根までの長さのこと。身幅と同じく服の幅を表しますが、身幅は袖の下(脇側)、肩幅は袖の上(肩側)と、測る位置が異なります。
ヌード寸法は左肩の付け根と首のバックネックポイント(付け根の骨)、右肩の付け根の3点を繋いで測ります。服自体の製品寸法は左肩の付け根から右肩の付け根までの長さで表記されています。
胸囲
服の脇下の部分、胸の周りを1周した長さ。身幅と同じ部位ですが測り方が違います。身幅は前身頃のみ、胸囲は前身頃と後ろ身頃を合わせて測っているので、胸囲は身幅の約2倍の長さになります。
身幅か胸囲、どちらのサイズを表記しているかはブランドやお店によって異なりますが、どの寸法なのかは明記されていることが多いです。
着丈
身幅が服の横の長さを表すことに対し、着丈は服の縦の長さを表します。バックネックポイントから裾までの長さを測り、首回りのリブや襟を含まないのがポイントです。
身丈
着丈と同じく服の縦の長さのことですが、測る位置が異なります。サイドネックポイント(肩と襟ぐりが交差する部分)から裾までの長さを測ります。首回りのリブを含むので、着丈より2〜3cm長くなります。
アイテム別のサイズのチェックポイント
服のサイズは、商品を床やテーブルなどの平らな場所に形を整えて平置きし、メジャーで直接測った仕上がり寸法が表記されています。
身幅の場合は、平置きで左脇の付け根から右脇の付け根までを測った直線距離が表示されています。身幅以外にもチェックするべきサイズのポイントはアイテム別に多少異なるので、それぞれ紹介します。
Tシャツ
ジャストサイズで着たい場合は、身幅や着丈が自分のサイズに合っているか確認します。ビッグサイズで着たい場合は着丈が長いもの、お尻が半分隠れるくらいの長さを目安に選ぶのがおすすめです。
シャツ
ジャストサイズで着たい場合は身幅や肩幅、首回りを確認し、自分のヌード寸法に近いものを選びます。モデルが着用している写真がある場合、モデルの身長や体格が参考になります。
ビッグサイズで着たい場合は全体的に大きめのサイズを選びますが、首回りが大きすぎるとだらしなく見えるので注意しましょう。
ワンピース
身幅、肩幅、ウエスト幅でサイズを合わせます。着丈のスカートの長さも重要なので、どんな靴を合わせて着るのかもイメージしましょう。
ヒールの高さで着たときの印象が変わるため、ヒールの高さを考慮して選ぶのがポイントです。
ジャケット
身幅や胸囲を重視します。着丈や袖丈がぴったりのジャストサイズを着たくても、フロントが閉まるかどうかを確認しましょう。
特に胸囲の大きい人は、フロントが閉まらないという失敗を防ぐためにも身幅や胸囲のサイズで選ぶことが大切です。
コート
中に厚手の服を着ることを考慮して、少し大きめの身幅を選ぶのがポイント。
ロングコートの場合はウエスト幅と着丈も確認します。靴のソールの厚さやヒールの高さによって合う着丈の印象が変わるため、合わせる靴も考慮して選びましょう。
ネットショッピングで失敗しないコツ
ネットショッピングで服を購入する場合のサイズ選びで失敗しないためにはコツがあります。ぜひ参考にしてみてください。
自分に合うサイズを知っておく
自分のヌード寸法だけでなく、自分に合う、自分好みの製品寸法も知っておきましょう。同じSサイズでもブランドによって寸法は異なるため、寸法表記を参考にして選んだ方が失敗を防げます。
自分好みの寸法を知るためには、手持ちのお気に入りの服を平置きし、各部位を計測します。Tシャツはこのサイズ、ジャケットはこのサイズなど、アイテム別に測るとなおよいです。
自分に合うサイズと買いたい服のサイズを比べて、近いものを選びましょう。
素材を確認する
素材の特性はサイズにも影響するので、どんな素材の服かでサイズの選び方も変わります。
ニットやポリウレタンが入っている伸縮性の高い素材の服はジャストサイズを選び、綿やポリエステルなど伸縮性の低い素材の服は少し大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。
口コミやモデルをチェックする
ネットショッピングの多くは口コミ欄があったり、着用モデルの身長やサイズが明記されていたりします。
口コミでは自分の身長やサイズを記入した上で「大きめだった」などというサイズの感想や、素材感や着心地の感想など、いろいろな書き込みがあるのでリアルな意見として参考になります。
着丈のバランスや身幅のゆとりなど実際の着用イメージはモデル写真を参考にしましょう。
ウエディングドレスの身幅の測り方
ウエディングドレスを選ぶ場合は、ヌード寸法の測り方が重要となります。
特にトップスはジャストサイズで着用するデザインが多いので、計測する場所も多くなります。一人で採寸する場合は、メジャーが斜めになっていないか、ぴったり肌に当てられているかなどを鏡でチェックしながら測りましょう。
各部位の測り方は次の通りです。
肩幅
肩を出すドレスの場合は不要ですが、袖のあるタイプのドレスには肩幅の寸法も必要となります。左肩の付け根と首の付け根の骨、右肩の付け根の3点を繋いで、体に沿うようにして測ります。
ビスチェライン
ビスチェタイプのドレスの場合は、ビスチェラインも測ります。手を自然に下ろした状態で、ドレスのビスチェ上部になる辺りのラインを測ります。
緩すぎずきつすぎず、きれいに見えるぴったりサイズになるようメジャーを締めたり緩めたりしながら確認するとよいでしょう。
バスト(身幅)
ドレスの身幅となる部分です。トップバストの位置を水平に測ります。当日着用する下着、ブライダルインナーを着けた状態で計測するのがポイントです。
アンダーバスト
バストカップの真下を水平に測ります。
ウエスト
息を吸ったり吐いたりせずに自然な状態で真っすぐ立ち、胴囲の一番細い位置を水平に測ります。
ヒップ
ヒップの一番高い位置をメジャーでつぶさないように気を付けて水平に測ります。
スカート丈
ウエストの位置から床までの長さを体に沿わせずに真っすぐに測ります。当日とヒールが同じ高さの靴を履き、ウエストの位置に印となる細いひもを巻いて測ると分かりやすく、間違えにくくなります。
測定時はじゅうたんなどの柔らかい床は避けて、硬い床の上で測りましょう。
自分のサイズを知って失敗のない服やドレス選びを!
服のサイズの測り方や自分のジャストサイズ、好みのサイズを把握しておけば、サイズで迷ったり失敗を減らすことができます。特にウエディングドレスは採寸が肝となります。
好きなデザインの服やドレスを選んでも、サイズを間違えると着たときのイメージがだいぶ変わってしまいます。お洒落を楽しむためにもサイズは重視するのがおすすめです。手持ちのお気に入りの服のサイズを測って、自分用のサイズ表を作ってみてはいかがでしょうか?
取材・文/仲西なほ子
イラスト/Hanna
【監修】
福崎香織さん
スタイリスト。ゼクシィ本誌やファッション誌、アーティスト、カタログ撮影などを手掛けている。時代のトレンドを押さえたスタイリングのほか、花嫁DIYも多数提案している。
Instagram:https://www.instagram.com/stylist_kaori_fukuzaki