いくらあれば安心?「新婚生活」のお金の話
2010/5/27 11:00
「結婚したいけど、お金がないからなぁ…」なんていう理由で結婚をためらっている人、あなたの周りにもいませんか?
でも、例えば、お互いにひとり暮らしができているぐらいの経済力があるなら、貯金がなくてもなんとかなるのでは?と思ってしまいますが、結婚するのってそんなにお金がかかるのでしょうか?
そこで、20〜30代の先輩花嫁に直撃!結婚生活をスタートした時のふたりの貯金総額を聞いてみました。すると、
1位:50万円未満
2位:100万円〜150万円未満
3位:50万円〜100万円未満
4位:200万円〜300万円未満
5位:150万円〜200万円未満
と、なんと!50万〜150万円未満の貯金額がTOP3を占める結果に。はたして、この貯金額では少ないの?ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに聞いてみました!
「一般的に“結婚=お金がかかる”と言われているのは、婚約指輪や結婚式、引っ越しや家具・家電などの費用がかかるということです。なので、それらをしない、もしくは支払いが済んでいるのであれば、ふたりの貯金総額が50万円未満であっても、生活自体はスタートできるでしょう。ただ、やはり50万円未満では“備え”としては心許ないので、100万円ぐらいの貯金があった方がゆとりをもって生活できると思います」
ということは、スタート時の貯金額は100万円あれば理想的ってことでしょうか?
「理想を言えばきりがありませんが(笑)、100万円あれば“いざという時に安心”と言えるということです。当然ですが、スタート時の貯金額が少ないと、入っては出ていくという“自転車操業”になりがち。結婚後しばらくは夫婦ふたりだけの生活をして、しかも共働きであれば早いペースでお金を貯めていくこともできますが、普段の生活はやっていけても、急な出費に対応できません。結婚すれば親戚付き合いなども増えますし、帰省や冠婚葬祭の費用、妊娠・出産や、それにともない仕事を辞めるなんてこともありますからね。生活に多少のゆとりを求めるのなら、まずは100万円を目標に貯金することをオススメします。ちなみに、お金は夫婦げんかの原因でも常にトップ3に入る項目。楽しい結婚生活をスタートさせるためにも、計画的に貯金しておくことは大切だと思いますよ。」
たしかにアンケートでも、貯金総額が100万円未満と答えた人に、「その貯金額で結婚生活をはじめて大変でしたか?」と質問したところ、47%の人が「大変だった」と回答しています。いったいどんなことが大変だったのでしょう?
●「赤ちゃんができたので、出産費用を捻出するのが大変でした」(21歳)
●「毎月の収入はすべて生活費で消えるので貯金ができずに不安だった」(25歳)
●「余裕がない。急な出費などの対応が不安でした」(27歳)
大変なうえに、不安感も拭えないという意見が続出!なかには、「家具などの買い替えが思うようにいかなかった」(28歳)などと回答した人もいましたが、丸山さん曰く、
「新婚時は何かと大きな額でお金がかかるので金銭感覚がマヒしがち。また、お金は“あればあるだけ”使ってしまう傾向があるので、例えば“100万円は絶対に残しておく!”と決めたら、それ以上は使わない。最低限あればいいものだけをそろえて結婚生活をスタートさせましょう。新しい世帯をもつのですから、先々のことを考えながら少しずつ貯金をして、余裕が出たら買いそろえていく方がいいと思いますよ。もちろん、状況は人それぞれですが、結婚1〜2年で貯金総額が300万円ぐらいになれば、“安定した家計”と言えるでしょう」
たしかに、お金ってあればあるだけ湯水のごとく使ってしまいがちですよね…。“新婚生活”なんて聞くと、インテリアにもこだわりたいし、アレもコレもほしい!と夢ばかりがふくらんでしまいますが、まずは地に足を付けた生活を送れるようになることが大事なのかも。勉強になりました!(清川 睦子/verb)
【取材協力】
丸山晴美さん
ファイナンシャルプランナー 兼 節約アドバイザー。分かりやすく、明るく・楽しく・賢い節約をモットーにTVや雑誌などのメディアで幅広く活動。お金の管理・運用のアドバイスなども手掛ける。著書に『節約の作法』(ソフトバンククリエイティブ)など。
丸山さんの公式サイト「丸山晴美のらくらく節約生活。」
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「彼氏や夫について」
調査期間/2010/4/15〜4/19
有効回答数/388人(女性)
でも、例えば、お互いにひとり暮らしができているぐらいの経済力があるなら、貯金がなくてもなんとかなるのでは?と思ってしまいますが、結婚するのってそんなにお金がかかるのでしょうか?
そこで、20〜30代の先輩花嫁に直撃!結婚生活をスタートした時のふたりの貯金総額を聞いてみました。すると、
1位:50万円未満
2位:100万円〜150万円未満
3位:50万円〜100万円未満
4位:200万円〜300万円未満
5位:150万円〜200万円未満
と、なんと!50万〜150万円未満の貯金額がTOP3を占める結果に。はたして、この貯金額では少ないの?ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに聞いてみました!
「一般的に“結婚=お金がかかる”と言われているのは、婚約指輪や結婚式、引っ越しや家具・家電などの費用がかかるということです。なので、それらをしない、もしくは支払いが済んでいるのであれば、ふたりの貯金総額が50万円未満であっても、生活自体はスタートできるでしょう。ただ、やはり50万円未満では“備え”としては心許ないので、100万円ぐらいの貯金があった方がゆとりをもって生活できると思います」
ということは、スタート時の貯金額は100万円あれば理想的ってことでしょうか?
「理想を言えばきりがありませんが(笑)、100万円あれば“いざという時に安心”と言えるということです。当然ですが、スタート時の貯金額が少ないと、入っては出ていくという“自転車操業”になりがち。結婚後しばらくは夫婦ふたりだけの生活をして、しかも共働きであれば早いペースでお金を貯めていくこともできますが、普段の生活はやっていけても、急な出費に対応できません。結婚すれば親戚付き合いなども増えますし、帰省や冠婚葬祭の費用、妊娠・出産や、それにともない仕事を辞めるなんてこともありますからね。生活に多少のゆとりを求めるのなら、まずは100万円を目標に貯金することをオススメします。ちなみに、お金は夫婦げんかの原因でも常にトップ3に入る項目。楽しい結婚生活をスタートさせるためにも、計画的に貯金しておくことは大切だと思いますよ。」
たしかにアンケートでも、貯金総額が100万円未満と答えた人に、「その貯金額で結婚生活をはじめて大変でしたか?」と質問したところ、47%の人が「大変だった」と回答しています。いったいどんなことが大変だったのでしょう?
●「赤ちゃんができたので、出産費用を捻出するのが大変でした」(21歳)
●「毎月の収入はすべて生活費で消えるので貯金ができずに不安だった」(25歳)
●「余裕がない。急な出費などの対応が不安でした」(27歳)
大変なうえに、不安感も拭えないという意見が続出!なかには、「家具などの買い替えが思うようにいかなかった」(28歳)などと回答した人もいましたが、丸山さん曰く、
「新婚時は何かと大きな額でお金がかかるので金銭感覚がマヒしがち。また、お金は“あればあるだけ”使ってしまう傾向があるので、例えば“100万円は絶対に残しておく!”と決めたら、それ以上は使わない。最低限あればいいものだけをそろえて結婚生活をスタートさせましょう。新しい世帯をもつのですから、先々のことを考えながら少しずつ貯金をして、余裕が出たら買いそろえていく方がいいと思いますよ。もちろん、状況は人それぞれですが、結婚1〜2年で貯金総額が300万円ぐらいになれば、“安定した家計”と言えるでしょう」
たしかに、お金ってあればあるだけ湯水のごとく使ってしまいがちですよね…。“新婚生活”なんて聞くと、インテリアにもこだわりたいし、アレもコレもほしい!と夢ばかりがふくらんでしまいますが、まずは地に足を付けた生活を送れるようになることが大事なのかも。勉強になりました!(清川 睦子/verb)
【取材協力】
丸山晴美さん
ファイナンシャルプランナー 兼 節約アドバイザー。分かりやすく、明るく・楽しく・賢い節約をモットーにTVや雑誌などのメディアで幅広く活動。お金の管理・運用のアドバイスなども手掛ける。著書に『節約の作法』(ソフトバンククリエイティブ)など。
丸山さんの公式サイト「丸山晴美のらくらく節約生活。」
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「彼氏や夫について」
調査期間/2010/4/15〜4/19
有効回答数/388人(女性)