プレミアな世界のリアルウエディングに密着

神聖な式にふさわしい厳かな雰囲気、感謝とおもてなしを伝える温かさ、
そしてふたりらしさが感じられる個性と斬新さ…それらを自分らしく取り入れた、
センスあふれる海外の大人ウエディングをご紹介します。

レッドカーペットを進む新郎新婦。テーマカラーの赤が鮮やか

in Tour
二つの祖国の文化を見つめた ロシアン&フレンチ・ウエディング

ユーゴ・ロークさん(36歳) アンナさん(32歳)

「ロシアから来てくれるゲストをもてなし、二つの国の伝統を紹介しあえるウエディングを」。ロシア出身のアンナさんとフランス人のユーゴさんが選んだ挙式の場は、ロワール河ほとりのアルティニー城。香水「コティ」の創始者が築いた、18世紀風を模したフランスらしいスタイルのシャトーは宿泊施設も完備。金曜夕刻に到着したゲストは、前夜祭のテーブルに迎えられた。

晴天に恵まれた挙式当日。花嫁が選んだテーマカラーの深紅を基調に、城内は鮮やかな装飾に包まれた。式は午後の陽ざしの中、緑あふれる庭園で。レッドカーペットを進む花嫁のブーケ、花婿のタイが緑に映える。セレモニーの後は、テラスでのカクテルタイム。花婿はタイをはずし、花嫁はベールをとってレースのショールを羽織ったお色直しのアイデアも心憎い。たくさんのショーでゲストをもてなすロシアの伝統にならって、ディナータイムにはオーケストラ、剣劇やロシア風ダンス、フレンチ・カンカンまで盛りだくさん。花火の後、ワルツに始まったダンスがサルサで終わりを告げたのは、翌朝4時ごろとなった。

  • 盛夏の挙式。紅白のフラワーシャワーとともに扇子も用意
  • ディナーの席を彩るショータイム、ロシア風ダンス
  • ディナーの席も赤を基調に格式高く
ロシア出身のアンナさんとフランス人のユーゴさん

1. レッドカーペットを進む新郎新婦。テーマカラーの赤が鮮やか 2. ロシア出身のアンナさんとフランス人のユーゴさん 3. 盛夏の挙式。紅白のフラワーシャワーとともに扇子も用意 4. ディナーの席を彩るショータイム、ロシア風ダンス 5. ディナーの席も赤を基調に格式高く 

photographs: Céline Scaringi
planning: Mission Mariage
text: Masae Takata