厄年にやってはいけないことや過ごし方は?男女別の厄年一覧付き
Index
- #01 厄年とは?
- #02 厄年にやってはいけないことは?
- #03 厄年に進んでやりたいことは?
- #04 厄年は自分を見つめ直す良い機会!
良くないことが起こりそうな厄年には、ネガティブな印象を持っている人も多いでしょう。体調や環境の転換期で注意が必要といわれる厄年にやってはいけないことはあるのでしょうか。反対に、厄年にやると良いことはあるのでしょうか。厄年とは何か、男性・女性の厄年の年齢一覧と共に、厄年にやってはいけないこと、厄年に進んでやりたいことを、民俗学研究家の井戸理恵子さんに伺いました。
厄年とは、災難や不運に遭遇する恐れのある年齢といわれています。
科学的な根拠があるわけではありませんが、古くから日本では人生の節目を厄年として、気を付けなければいけない年齢と信じられている風習です。厄年は体の変化が生じたり、人生の転換期を迎えたりする時期に当たります。心身に不安を感じる可能性がある、調子を崩しやすい年齢と考えるとわかりやすいでしょう。
基本的に、男女で厄年の年齢は異なり、生まれたときを1歳とする数え年を用います。厄年の中で最も災難に遭う可能性があるとされる年を本厄といい、本厄の前後の年も前厄と後厄といわれ、同様に注意すべき年齢と考えられています。
前厄:24歳・41歳・60歳
本厄:25歳・42歳・61歳
後厄:26歳・43歳・62歳
特に男性の42歳は「大厄」といわれ、災難に遭う確率がさらに高くなるとされています。
前厄:18歳・32歳・36歳・60歳
本厄:19歳・33歳・37歳・61歳
後厄:20歳・34歳・38歳・62歳
女性の「大厄」は33歳です。仕事に家事・育児など毎日が忙しい年齢なので、体調を崩さないよう十分に気を付けましょう。
予期せぬ災難に見舞われやすい厄年には注意が必要です。厄年にできれば避けた方が良いことを挙げてみました。
起業や転職、家を建てる、引っ越しなど、厄年に新しいことを始めるのはなるべく避けましょう。
厄年は体調を崩しやすかったり、ストレスがあったりと、何かとリスクが多い年齢です。新しいことを始めるには、体力的にも気力的にも力が必要なので、この年はできれば避けた方が無難です。
どうしても厄年に何かをスタートしなければいけないときは、いつも以上に慎重に行動しましょう。
女性が厄年に結婚や出産することは問題ありません。女性にとって結婚は一度リセットすることになり、出産は厄落としをすることになるので、女性の結婚と出産は厄年を気にする必要はないでしょう。
心身の不調に加え、思わぬことが起きる可能性がある年なので、大きな決断をすることもできれば避けましょう。どうしても決めなければならないことでなければ、厄年が終わってから決めると良いでしょう。
厄年は何かとリスクが多い年齢なので、あれこれと手を出したり、目立つことをしたりすると、予期せぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。
ただでさえ目立つことは、注目されたり、たたかれたりされてしまいがちです。厄年は何事もなく静かに過ごせることが理想です。自分で行動するよりも「周囲の人を頼る」「裏方に回る」などして、なるべく目立たないように慎重になりましょう。
厄年には進んでやった方が良いこともあります。厄年にやると良いことを紹介します。
厄を払うために神社や寺に厄払いに行きましょう。本厄はもちろん、前厄や後厄も厄払いに行くと良いでしょう。
振りかかるかもしれない厄から逃れるためには、わざわざ何かをするということが大事です。「普段はしないことをしたから大丈夫」という安心感が、不安な気持ちを払ってくれるでしょう。厄よけに行ったり、厄よけのお守りを身に付けたりと、厄を払うために普段はしない何かをするようにしましょう。
そして、「今日厄払いに行く」「厄払いに行ってきた」などと、厄払いに行ったことを周囲の人に伝えるようにしましょう。自分以外にも厄払いに行ったことを認識してもらうことで、「厄年のために何かをした」という特別感が増します。
厄年で見舞われるかもしれない大難を小難にするために、周囲の人に振る舞ったり、もてなしたりすることもおすすめです。災難に遭わないために、先に代償を払っておくという意味があります。小さな物をプレゼントしたり、軽いものをごちそうしたりと、小さなことで構いません。
また、年齢を重ねるほど、「自分が生きてきたのは周囲の人のおかげ」として、厄年にお礼をすると良いという考え方もあります。
厄年が来ることを怖いと思っている人は、自分が何に恐怖を感じているのかを探ってみましょう。
病気になるかもしれない恐怖なのか、自分を含め親しい人たちへの災いなのか、何を怖いと思っているのか原因を知ることで、対策を考えるきっかけになるはずです。
「厄年だから」と必要以上に悲観すると大きなストレスになってしまいます。厄年の期間は、普段より慎重に行動する方が良いですが、自分自身を見つめ直す良い機会と捉え、気にしすぎないことも大切です。
取材・文/坂田圭永
【監修】
井戸理恵子さん
民俗学研究家で民俗情報工学の提唱者。ゆきすきのくに代表。多摩美術大学の非常勤講師として教壇に立つ傍ら、日本全国を回り先人の受け継いできた各地に残る伝統儀礼、風習、歌謡、信仰、地域特有の祭り、習慣、料理、伝統技術などについて民俗学的な視点から、その意味と本質を読み解き、現代に生かすための活動を行っている。
オフィシャルサイト:https://yukisukinokuni.jp/
厄年とは?
厄年とは、災難や不運に遭遇する恐れのある年齢といわれています。
科学的な根拠があるわけではありませんが、古くから日本では人生の節目を厄年として、気を付けなければいけない年齢と信じられている風習です。厄年は体の変化が生じたり、人生の転換期を迎えたりする時期に当たります。心身に不安を感じる可能性がある、調子を崩しやすい年齢と考えるとわかりやすいでしょう。
基本的に、男女で厄年の年齢は異なり、生まれたときを1歳とする数え年を用います。厄年の中で最も災難に遭う可能性があるとされる年を本厄といい、本厄の前後の年も前厄と後厄といわれ、同様に注意すべき年齢と考えられています。
男性の厄年一覧
前厄:24歳・41歳・60歳
本厄:25歳・42歳・61歳
後厄:26歳・43歳・62歳
特に男性の42歳は「大厄」といわれ、災難に遭う確率がさらに高くなるとされています。
女性の厄年一覧
前厄:18歳・32歳・36歳・60歳
本厄:19歳・33歳・37歳・61歳
後厄:20歳・34歳・38歳・62歳
女性の「大厄」は33歳です。仕事に家事・育児など毎日が忙しい年齢なので、体調を崩さないよう十分に気を付けましょう。
厄年にやってはいけないことは?
予期せぬ災難に見舞われやすい厄年には注意が必要です。厄年にできれば避けた方が良いことを挙げてみました。
新しいことを始める
起業や転職、家を建てる、引っ越しなど、厄年に新しいことを始めるのはなるべく避けましょう。
厄年は体調を崩しやすかったり、ストレスがあったりと、何かとリスクが多い年齢です。新しいことを始めるには、体力的にも気力的にも力が必要なので、この年はできれば避けた方が無難です。
どうしても厄年に何かをスタートしなければいけないときは、いつも以上に慎重に行動しましょう。
女性が厄年に結婚や出産することは問題ありません。女性にとって結婚は一度リセットすることになり、出産は厄落としをすることになるので、女性の結婚と出産は厄年を気にする必要はないでしょう。
大きな決断をする
心身の不調に加え、思わぬことが起きる可能性がある年なので、大きな決断をすることもできれば避けましょう。どうしても決めなければならないことでなければ、厄年が終わってから決めると良いでしょう。
目立つことをする
厄年は何かとリスクが多い年齢なので、あれこれと手を出したり、目立つことをしたりすると、予期せぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。
ただでさえ目立つことは、注目されたり、たたかれたりされてしまいがちです。厄年は何事もなく静かに過ごせることが理想です。自分で行動するよりも「周囲の人を頼る」「裏方に回る」などして、なるべく目立たないように慎重になりましょう。
厄年に進んでやりたいことは?
厄年には進んでやった方が良いこともあります。厄年にやると良いことを紹介します。
厄払いに行く
厄を払うために神社や寺に厄払いに行きましょう。本厄はもちろん、前厄や後厄も厄払いに行くと良いでしょう。
振りかかるかもしれない厄から逃れるためには、わざわざ何かをするということが大事です。「普段はしないことをしたから大丈夫」という安心感が、不安な気持ちを払ってくれるでしょう。厄よけに行ったり、厄よけのお守りを身に付けたりと、厄を払うために普段はしない何かをするようにしましょう。
そして、「今日厄払いに行く」「厄払いに行ってきた」などと、厄払いに行ったことを周囲の人に伝えるようにしましょう。自分以外にも厄払いに行ったことを認識してもらうことで、「厄年のために何かをした」という特別感が増します。
周囲の人に振る舞う
厄年で見舞われるかもしれない大難を小難にするために、周囲の人に振る舞ったり、もてなしたりすることもおすすめです。災難に遭わないために、先に代償を払っておくという意味があります。小さな物をプレゼントしたり、軽いものをごちそうしたりと、小さなことで構いません。
また、年齢を重ねるほど、「自分が生きてきたのは周囲の人のおかげ」として、厄年にお礼をすると良いという考え方もあります。
恐怖の原因を知る
厄年が来ることを怖いと思っている人は、自分が何に恐怖を感じているのかを探ってみましょう。
病気になるかもしれない恐怖なのか、自分を含め親しい人たちへの災いなのか、何を怖いと思っているのか原因を知ることで、対策を考えるきっかけになるはずです。
厄年は自分を見つめ直す良い機会!
「厄年だから」と必要以上に悲観すると大きなストレスになってしまいます。厄年の期間は、普段より慎重に行動する方が良いですが、自分自身を見つめ直す良い機会と捉え、気にしすぎないことも大切です。
取材・文/坂田圭永
【監修】
井戸理恵子さん
民俗学研究家で民俗情報工学の提唱者。ゆきすきのくに代表。多摩美術大学の非常勤講師として教壇に立つ傍ら、日本全国を回り先人の受け継いできた各地に残る伝統儀礼、風習、歌謡、信仰、地域特有の祭り、習慣、料理、伝統技術などについて民俗学的な視点から、その意味と本質を読み解き、現代に生かすための活動を行っている。
オフィシャルサイト:https://yukisukinokuni.jp/