友達がいない人の特徴。孤独&友達が欲しいときどうすればいい?

「友達がいない」という悩みを抱えている人がいるそうです。仕事が忙しいから?結婚や出産などの人生のライフステージが人それぞれだから?社会人になると友達ができにくい理由や、友達がいない人に共通する特徴を、心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。友達がいなくて孤独を感じたときの解消法や、友達をつくるための心構え&行動もアドバイスします!今友達がいないと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

社会人になると友達ができにくい?



社会人になると友達ができにくい?

20〜30代の男女に「学生時代と比べて社会人になると友達はできにくいと感じるか?」と聞いたところ、「感じる」と答えた人が男性は82.5%、女性は75.6%という結果でした。

また、「友達と思える人は何人いるか?」のアンケート結果は、以下のようになりました。

【男性】
1人以上5人未満(45.3%)
5人以上10人未満(26.9%)
1人もいない(14.6%)
10人以上(13.3%)

【女性】
5人以上10人未満(37.5%)
1人以上5人未満(33.1%)
10人以上(25.6%)
1人もいない(3.8%)

学生時代は自分と立場や年齢が似ている人と接することが多いため、共通点や価値観が比較的合いやすいです。一方、社会では自分とは違う立場や年齢、価値観の人と関係を築いていくことになります。たとえ同じ会社の同期であっても、結婚や出産、キャリアアップなど、ライフステージは時間とともにおのおの変わっていきます。

自分とは違う相手だからこそ、お互いに良い影響力を与え合えたりもするのですが、私たちは「自分と同じ」ということに安心感を得るため、学生時代よりも友達がつくりにくいと感じる人も多いようです。

男性の中には、友達が1人もいない人が14.6%いますが、男性は同性を競争相手だと感じやすいため、自分の弱さや悩みを知られたくないと感じる人も多い傾向にあります。

さらに社会に出ると、さまざまな立場や年齢の同性と同じ土俵で戦い勝ち残っていかなければならないと感じるため、その傾向は強まります。そのため、良いところも悪いところも認め合い、互いの存在が励みになるような友達をつくることに対して難しさを感じる人も多いかもしれません。


友達がいない人に共通する特徴は?



友達がいない人に共通する特徴は?

違う価値観を認められない


自分と同じ価値観や立場でないと分かり合えないと感じている人は、友達ができづらいでしょう。

友達になれる条件を狭めてしまうので、友達をつくるチャンスを自ら逃してしまいます。

人が怖かったり信頼できない


友達から裏切られたり、ひどいことをされたりと、過去に友人関係でつらい経験があると、人は信頼できないと感じてしまいます。

「独りは寂しいけれど人を信頼するのは怖い」と感じ、友達をつくれなくなることもあります。

人に気を使いすぎる


相手に気を使いすぎたり、「自分が我慢すればいいや」と思ってしまう人は、「人と会うと疲れる」と感じる人も多いです。

独りでいる方が「気楽で自由だ」と感じると、友達をつくる必要性がなくなってしまうのでしょう。

同性がライバルになりやすい


自分の中に劣等感があると、同性と無意識に戦ってしまい、友達をつくりにくくなります。

プライドも劣等感から生まれているので、プライドが高いタイプにも友達がいない人が多いかもしれません。

友達との距離感を保つのが下手である


社会に出ると、仕事や恋愛、趣味などで忙しくなります。そのため、学生時代のように「いつも一緒に行動する」という距離感では付き合えなくなっていくことも多いです。

「友達とは頻繁に連絡を取り合ったり、会うものだ」と感じていると、友達から付き合いづらいと思われて、避けられてしまう可能性があります。


友達がいなくて孤独を感じたら



友達がいなくて孤独を感じたら

中には、今友達がいなくて悩んでいる人もいるでしょう。友達がいなくて孤独だと感じたときはどうすればよいのでしょう。

一人の時間を充実させる


満たされない気持ちを人に満たしてもらおうとすると、友達に寄り掛かりすぎてしまいます。

孤独を感じるときこそ、自分に目を向けて自分を満たしてあげましょう。気になることに挑戦してみたり、お一人さま行動を取ったりして自分の時間を充実させることで、楽しいと思えることや夢中になれることが見つかるかもしれません。

「ありがとう」と感じたことを書き出す


最近あったいいことや感謝したことを、思いつくままにノートに書き出してみてください。

孤独を感じているときは自分にないものばかりに目を向けがちですが、ノートに書き出すことで、自分に良いことも舞い込んできていることに気付くことができます。

人に対して親切にする


誰かから愛をもらおうとするのではなく、自分から愛を差し出してみるのも一つの方法です。

駅員さんやコンビニの店員さんなどに「ありがとう」と伝えてみたり、エレベーターのボタンを押してあげたり……。小さな親切を心掛けて、自分から人と繋がることで、一人じゃないと感じられるようになるでしょう。

居心地のよい場所でのんびり過ごす


友達がいない自分に劣等感を感じて焦ってしまう人は、「無理をしなくてもいいんだよ」と自分に声を掛けて、好きな所や落ち着くスポットなど、自分らしくゆっくりできる場所でのんびり過ごしてみましょう。

心の疲れや劣等感が癒やされて、悩んだり、焦ったりする気持ちがすっきりするかもしれません。

本を読んだり音楽を聴いたりする


本も音楽も、あなたと同じ「人間」がつくっています。人がつくった本を読んだり、音楽を聴いたりすることで、間接的に人と繋がることができます。無意識に人の体温を感じ、孤独が癒えることもあります。

また、本や音楽は人を感動させたり、考えさせたりする効果があるので、心を満たしてくれるでしょう。


友達をつくる方法【心構え編】



友達をつくる方法【心構え編】

友達が欲しい場合、どうすればいいの?対人関係でどんな態度を取ればいいのか、心構えを挙げてみました。

笑顔で接することを心掛ける


笑顔で接していると、「あなたを好意的に受け入れていますよ」というメッセージが相手に伝わります。

自然と人に好かれるようになり、友達ができるのも時間の問題でしょう。

話し上手よりも聞き上手になる


人は自分の話を聞いてくれる人に好意を持ちます。聞くだけという簡単なことですが、できない人は意外と多いものです。

うまく話して盛り上げようとするより、しっかりと相手の話に耳を傾けるとよいでしょう。

素直でいる


自分を立派に見せようとしたり、お世辞を言って気に入られようとしたりしなくても、あなたの人柄が伝われば相性が合う人とのご縁は繋がります。

友達をつくりたいと思うなら、まずは自分がそのままの自分を見せて、素直になることが大切です。

人の悪口は言わない


人の悪口を話のネタにするのはやめた方が無難です。

共通の敵がいると話しやすくはなるかもしれませんが、たとえ自分のことを言われていなくても、「この人はきっと私のことも悪く言うだろう」と感じやすくなってしまいます。

「友達」のハードルを下げる


「どんなことも受け止めてくれる」とか、「言わなくても分かってくれる」といった、自分だけを好きでいてくれるのが友達という偏った自分の定義で、友達の幅を狭めることはやめましょう。

「楽しい時間を共有できる」、「一緒にいるとホッとする」、「たまにしか会えないけれど会うと楽しい」と、楽しくて居心地がいい程度の人でも、「自分にとっては大切な友達だ」と思ってみましょう。


友達をつくる方法【行動編】



友達をつくる方法【行動編】

友達が欲しいときにどんなことをすればよいのか、行動編も見てみましょう。

会社のサークルに入ってみる


会社のサークルに入ると、仕事上のやりとりだけではなくなるので、仕事仲間の違う一面が見られたり、プライベートなお付き合いができたりするようになります。

仕事以外の接点を増やすと、気の合う人を見つけやすくなります。

行きつけのお店をつくって常連になる


お店で働いている人は、お客さんと良い関係性を築きたいと思っているので、普通の人よりも話し掛けやすいでしょう。

店員さんと仲良くなれると、他のお客さんと繋げてくれたり、友人関係が広がるような情報や機会をもらえたりすることもあります。

習い事を始める


人は共通の話題があると距離を縮めやすいです。

習い事などを始めて、出会った人と習い事の内容に関しての話をしてみましょう。話が盛り上がる可能性が高いので、気の合う人が見つかるかもしれません。

趣味のイベントに出掛けてみる


音楽が好きな人であれば、一人で楽しむだけでなく、実際にライブ会場に行って他のお客さんと一緒に盛り上がってみましょう。

同じものを好きな人とは、話題も多いですし、心の距離が最初から近いので、友達といえる人に出会う確率は高くなります。

自分からあいさつをする


人は「気に掛けてもらっている」と感じると、大切にされていると感じます。

あいさつは「自分から」、「大きな声でする」を心掛けてみましょう。これだけでも印象が随分と変わって、知り合い程度だった人が友達に格上げする可能性もありますよ。


友達が欲しいなら自分を変えてみよう♪



友達が欲しいなら自分を変えてみよう♪

冒頭で「あなたにとっての友達とは?」と聞いたアンケートでは、「素の自分を出せる相手」(28歳/女性)といった気を使わない存在であるとか、「何かあったときに味方でいてくれる」(25歳/女性)といった困ったときやつらいときに助けてくれる存在であるという意見が多く見られました。

友達は必ずいないといけないものではないし、多ければいいというわけではありません。しかし、いた方が楽しいこともつらいことも共有できて、より人生が楽しくなると思います。友達が欲しいと思うなら、自分が変わることが大切かもしれませんね。

取材・文/坂田圭永


【監修】
服部希美さん
カウンセリングサービス所属。心理カウンセラー。セミナー講師。“寂しさを笑顔に変える”をモットーに、30代女性の恋愛や婚活サポートを精力的に行っている。「30代からの恋愛」「対人関係の改善」「自分が本当に望んでいる人生へのシフトチェンジ」などのカウンセリングが好評。
公式サイト:https://www.hattori-nozomi.jp


【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2022/1/6〜2022/1/19
有効回答数:160人(女性)

・ご自身に関するアンケート
調査期間:2021/12/27〜2021/12/28
有効回答数:309人(男性)
(インターネットによる20、30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)