愛されたい症候群とは?特徴や克服法、愛され女子になる方法も

「愛されたい症候群」という言葉を聞いたことがありますか?周りの人から愛されたい、誰からも嫌われたくないという気持ちは、多くの人が持っている一般的な感情です。でも、これが過剰になってしまうとどうなるのでしょう……。今回は、心理コーディネーターの織田隼人さんに、愛されたい症候群について詳しく聞いてみました。愛されたい症候群の人の特徴やなってしまう原因、克服する方法を紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。また、愛される女性の特徴やなる方法についても解説してもらいました!

愛されたい症候群とは



愛されたい症候群とは

愛されたい症候群とは、誰かに愛されたいという気持ちが高ぶり、そしてずっと続いている状態を指します。病気というわけではなく、愛されたいという思いが強すぎるために自分自身が振り回されている人が多いため、このような名前でいわれています。

そもそも人は社会的な生き物なので、生きるために人間関係をつくろうとします。この人間関係の中で愛情は人との結び付きを強くする効果があり、愛情を受けることで自分の価値を示すことにも繋がります。
容姿やスキル、経済力など、自分の価値を示す要因はいくつもありますが、愛されたい症候群の人は周りからどれだけ愛されているかということに自分の価値を見いだす傾向があります。

愛されたい症候群の特徴



愛されたい症候群の特徴

愛されたい症候群の人にはどんな特徴が見られるのでしょうか。

自信がない


自分に自信がない人は、人から受ける愛情によって自分の価値を判断してしまう傾向があります。自分のことを信頼できないから、他人からの評価や愛情で自分の価値を保ってしまうのです。もしくは、自分自身がしている自分の低い評価を受け入れたくなくて、周りからの愛情が評価基準となっているケースもあります。

人からの愛情を信用できない


周りの人から「愛されている」と感じられる人は、人を疑ったり試したりするようなことはしません。反対に、人からの愛情が信じられない人は、愛情が欠けていると感じて「愛されなければ」と考えます。この場合、何度も愛情確認をし、そして愛情を示すことを相手に求めてしまいます。

没頭できるものがない


仕事でも趣味でも没頭できる何かを持っている人は、「自分が没頭しているものがうまくいっているかどうか」が自分の価値基準になります。愛情を常に欲しがる人は没頭できる何かがないために、周りからの愛情が価値基準になっていることが多いです。

愛されたい症候群になってしまう原因



愛されたい症候群になってしまう原因

過度に愛されたいと感じてしまうには何か原因があるはず。どんなことがきっかけで愛されたい症候群になってしまうのか聞いてみました。

愛情を感じづらい環境で育った


「自分は愛されているんだ」という自信があれば、愛されたいと強く願う状態にはなりにくいです。愛されていると感じづらい環境で育った場合、成長しても愛情を受けているのかが不安で、常に愛情を確かめたいと思ってしまいます。「愛情を確認したい」という気持ちが、愛されたいという思いを強くします。

裏切られたことがある


恋人に急に別れを切り出されたり、浮気をされたり、二股をかけられたり……。自分が愛されていると思っていた状態が「実はウソだった」ということに気付かされた人は、愛情に対して疑心暗鬼になりやすくなります。そして、人からの愛情を信用できないために、「より愛されなければ」と考えるようになり、どんどん愛情を求めるようになってしまうことがあります。

信頼できる人が周りにあまりいない


愛情というのは一人の人から全て求めるわけではありません。多くの人は、親兄弟、恋人、友達、仕事仲間、趣味仲間といったさまざまな人間関係から少しずつ愛情を受け取ることで、1人に対する依存を減らしています。「愛されたい」と強く思う人は、さまざまな人との繋がりが薄かったり、その人たちからの愛情を受け取れない状態だったりするため、少数の人から強い愛情を求めてしまう傾向があります。

愛されたい症候群を克服する方法



愛されたい症候群を克服する方法

もし愛されたい症候群になっているようだったら、どのように克服すればいいのか、織田さんにアドバイスをしていただきました。

努力できることを見つける


自分を自分で評価できるようになると、周りからの愛情に偏っていた評価の軸が他の価値に変わってきます。
知識を増やして賢くなったり、容姿を磨いて可愛くなったり、経験を増やして強くなるような努力をしてみましょう。その努力が実ると「自分はこれだけ価値のある人間なんだ」と実感できて、周りに愛情を求める部分が減っていきます。

創造的なことをする


音楽を聴くだけでなく、演奏したり、作曲するようなチャレンジをしたり、絵を描いたり、小説を書いたりと、創造的なことをしていくと「自分がやれることが増える実感」を得ることができます。手芸をしたり、アクセサリーを作ったり、ネイルアートを自分でやったり、料理のレパートリーを増やしたりなどの身近なことでも構いません。
自分ができることが増えれば自分のことを認められるようになるので、自信がつき、愛情を過度に求めることも少なくなってきます。

頭が空っぽになる行動をする


運動する、趣味に没頭する、映画館で映画を見る、劇場で芝居を見るなど、頭が空っぽになるような行動をすると気持ちがリセットされます。そうすると、愛情を求める気持ちも一度リセットすることができます。
雑念が消えて頭が空っぽになりリフレッシュすることができるので、このリフレッシュを繰り返すと、徐々に過度に愛情を求める気持ちも落ち着いてきます。

愛される女性の特徴



愛される女性の特徴

過度に愛されたいと思う愛されたい症候群に対して、自然と周りから愛される人っていますよね?愛される女性とはどんな人なのでしょうか。恋人から愛される女性と、友人や同僚から愛される女性と、それぞれ見てみましょう。

【恋人から愛される女性の特徴】


前向きで活動的である
愛される女性は、前向きで活動的な人が多いです。生き生きとした雰囲気は欲望から生まれることが多いので、幸せになりたいとか、楽しみたいという、前向きな欲望をしっかり持って、その欲望を実現するために行動する女性は男性に愛されやすいです。

幸せを感じたときに表現する
良いことがあったときに「嬉しい」と言葉に出したり、おいしい食事を食べたときに「おいしい」と素直に言える人は愛されやすいです。口に出して表現することで、自分自身が幸せだと再認識でき、幸せな気持ちが周りにも伝わります。
また、この人に何かをしてあげれば「幸せをプレゼントできる」と周りが感じるので、「もっと幸せにしてあげたい」という気持ちが働き、相手から愛されるような状態になります。

【友人や同僚から愛される女性の特徴】


いつも笑顔で、あいさつをきちんとする
友人や同僚は「ちょっとしたコミュニケーション」を繰り返すことで絆が深まります。この積み重ねで愛情が増えたり減ったりするので、愛されられる人は小まめにあいさつをしたり、いつも笑顔を心掛けています。それだけで愛情が相手に伝わり、そして相手からも愛情を返してもらえるようになります。

約束をしっかり守る
友人や同僚との人間関係では「徐々に信用をつくっていく」ことが大事です。信用とは相手を信じて受け入れることなので、相手にとって信じてもらえるような状態をつくり出す必要があります。締め切りや待ち合わせ時間、一度交わした約束など、約束を守り続けることで相手は自分を信用してくれるようになり、信頼関係ができ、愛情を示してくれるようになります。

愛される女性になる方法



愛される女性になる方法

なれるものなら愛される女性になりたい!恋人から愛される女性や、友人や同僚から愛される女性になる方法とは?

【恋人から愛される女性になる方法】


恋愛を楽しむ
愛情は恋愛した結果、生まれるものです。結果を得るためには、過程も大切。いきなり愛情を示してもらおうとしても、それは結果のみを求める行動なので相手は疲れてしまいます。良いことも悪いことも恋愛を楽しみ、付き合っている過程を盛り上げるようにするとよいでしょう。

好きという気持ちを表現する
「愛している」と言ってもらうコツの一つが、相手に「愛している」と自分から伝えることです。愛情というものは、自分から示した方が相手から愛情を返してもらいやすいです。愛されている気持ちを求めるのではなく、相手の好きなところや愛している気持ちを自分からどんどん示していくようにしましょう。

【友人や同僚から愛される女性になる方法】


相手を頼る
自分で何でもできてしまうと、他人はその人を助けるタイミングを失ってしまいます。人は誰かを助けたとき、助けたその人のことを大事にしようと思うものです。助けてもらうことが愛情に繋がるのです。
友人や同僚から一歩進んで愛してもらうためには、その相手を頼ることで、愛情を注いでもらうタイミングをつくることが大切です。

小まめに声を掛けて笑顔を心掛ける
あいさつは人間関係の基本です。小まめに声を掛けて笑顔を向けると、それだけで人間関係というものはつくられていきます。いつもあいさつをしてくれて機嫌の良さそうな人に対しては、多くの人が警戒心を解いて仲良くしようと思うものです。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「お疲れさま」「また明日」など、さまざまなあいさつを小まめに笑顔で行うと、その積み重ねで多くの人に愛されていくようになります。

愛される女性を目指そう!



愛される女性を目指そう!

愛されたい症候群の人は、トラウマがあったり、信頼できる人が周りにいなかったりと、何らかの原因があるようです。自分磨きをしたり、何かに没頭したりすることで克服できるようなので、変わりたいと思うならぜひ試してみてください。織田さんに教えてもらった、愛される人になる方法に挑戦してみるのもありですね。愛され女子を目指して頑張りましょう!

取材・文/坂田圭永

【監修】
織田隼人さん
心理コーディネーター。男女の考え方の違いについてのコンサルティング活動を行う。主な著書に、『やっぱり彼と復縁したい貴女へ』、『彼女と復縁する59の方法』、『モテる出会い』(全てあさ出版)などがある。
公式サイト:http://oda999.tea-nifty.com/blog/
公式ツイッター:https://twitter.com/oda_hayato