香水の正しい付け方!すれ違った時のいい匂いでモテ度もUP♪
Index
- #01 香水の正しい付け方は?香水マナー5カ条
- #02 知っておきたい!香水の種類
- #03 香水を付けるのにおすすめの場所は?
- #04 香水の匂いを持続させるには?長持ちする付け方
- #05 モテにつながる香りはある?
- #06 食事デートなどシーン別の香水マナー
- #07 好きな香りで「素敵な自分」を演出
人とすれ違った時、ふんわりと良い香りがすると、つい振り返ってしまいたくなりますよね。香水を付けると自分の気分が高まるだけでなく、相手に好印象を与えることもできます。ただ、付け方を間違えると、逆効果になってしまうことも。この記事では、香水コーディネーターとして活躍する牧野和世さん監修の下、香水の基本的な知識やTPOを踏まえた付け方のコツを紹介します!
香水は、付け方によって、香り方が変わってきます。香水を普段あまり使わない人は、どう香りを身にまとえばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、まずは付ける際の基本的なポイントを解説します。
香水は種類や付ける場所によって違いはありますが、少しの量でもしっかりと香るものです。さりげなく香らせたい場合は、1〜2プッシュ、しっかりめに香らせたい場合でも、3〜4プッシュ程度がおすすめ。
香りには人それぞれ好みがあり、匂いに敏感で不快感を抱く人もいるため、付けすぎには要注意です。少量を付けて「ほんのり感じる」程度にしておきましょう。
普段からよく使っている香水の場合、自分の鼻が香りに慣れてしまっていて、付けすぎに気付かない場合も。自分でもはっきり匂いを感じる場合は、もしかしたら付けすぎかもしれません。
香水を付けた自分は、どんな匂いなのか、付けすぎていないか、ちゃんといい香りになっているのか、気になってしまいますよね。そこで初心者は、まず香りが変わらない、洋服や髪の毛などに香水を付けてみることをおすすめします。
ボトルから出たままの香りを楽しめるので、周囲にどう香っているか分かりやすく、気にせずに安心して使えますね。使っているうちに、だんだん香りがなじみ、「自分の香り」になっていきます。少し慣れてきたら、手首や首筋など、肌に付けてみてください。自分の肌と香りの変化の相性を知り、香水を自分の香りとしてまとえるようになるでしょう。
すれ違った時に、ふんわりといい香りがする人は魅力的な印象を与えます。ただ、自分の好みの香りだったとしても、香りの付けすぎは相手によっては、かえって印象を悪くしてしまいます。あくまでもさりげなく、上品に香りをまとうためには、次のポイントを意識してみてください。
香水を付けた直後は、付けすぎてしまったりすると、香りが強くなってしまいがち。職場やパーティなどの外出先で、ほんのり上品に香らせたいのであれば、その時間帯を意識して、少し前に付けておくのをおすすめします。基本は2時間から3時間前ぐらいに付けるといいでしょう。
温度や湿度、天候で香水の香り方が変わってきます。雨の日など湿度の高い日は、空気中の水分が多いと香りの成分が蒸散しにくく、香りが後に残り、甘みが立ちます。梅雨の時期や夏の蒸し暑い時期は、軽い香りやメンズライクな香りを選ぶと、程よく甘みが出つつも、爽やかに香るので、おすすめですよ。
逆に乾燥する季節については、濃厚な香りを付けても、重たい印象になりにくいです。季節に合わせて、いろいろな香りをまとうのも楽しいですね。
また、香水は体温で温められると、より香りやすくなります。種類によって香りの濃度や強弱が異なるため、合わせて付ける場所も変えるといいでしょう。
香水を付ける際は、脇や足の裏など、よく汗をかく場所は避けるようにしましょう。汗と匂いが混じってしまうと、香水の香りを感じられないだけでなく、嫌な臭いになってしまう場合もあります。
特に汗をかきやすい夏は、付ける場所にも気を付けたいですね。
香水は、香料をエタノールで希釈したものです。エタノールの濃度の違いによって、香料の濃い方から一般的に「1.パルファム」「2.オードパルファン」「3.オードトワレ」「4.オーデコロン」の4種類に分類されます。濃度が高いものの方が、香る時間は長く持続します。それぞれのおすすめの付け方について紹介します。
最近は軽い香りの香水も多く出ているので、一概にこの通りではない場合もあるようです。基本的な香水の種類を覚えて、シチュエーションに合わせた、上手な使い方ができるといいですね。
パルファムは一番香料の濃度が高く、香りは約6〜7時間持続します。濃い香りなので、香らせたい時間帯の2〜3時間前に付けるようにしましょう。
付ける場所は、腰や膝裏、足首といった下半身がおすすめです。鼻から遠い位置に付けた方が、香りに酔ってしまうことなく、「ふんわりいい香り」を楽しめます。
オードパルファンは、5〜6時間程度香りが持続する、使いやすい濃度の香水です。こちらも、パルファムと同じく香らせたい時間帯の2〜3時間前に付けるのがポイント。
付ける場所は、髪の毛、首の後ろ、背中側などの上半身がおすすめです。ただし、初めて使うものはどれくらい香るのか試してみないと分からないため、鼻に近すぎない位置の方がベターです。
オードトワレは3〜4時間持続する、軽めの気軽に使いやすい濃度の香水です。こちらは、香らせたい時間帯の30分〜1時間前に付けてみてください。
軽めの香りなので、上半身に付ければOK。ただし、オードパルファンと同じく、初めて使うものは付ける場所に注意したいところです。手首や耳の後ろなどしっかり香る部位に付けるのであれば、慣れた香りにしましょう。
オーデコロンは一般的に1〜2時間持続するといわれています。こちらは香らせたい時間帯の30分〜1時間前に付けるといいでしょう。
一番軽い香りなので、付ける部位を選ばず気軽に使えます。香水を初めて使う人は、オーデコロンから始めましょう。また、付ける部位を選ばず、いつでもどこでも気軽に使えます。
香水の香りを自分が楽しむのはもちろんのこと、できれば、相手にも「良い匂いだな」と好印象を持ってもらいたいもの。
香水を付ける際、自分のためのお守りのように使いたい場合は、手首や首筋など、体温の高い部位がよりよく香ります。
自分だけでなく、他の人からも香りに気付いてもらいたい場合は、洋服の背中側や、髪の毛に付けるのがおすすめです。動くたびに自分にも香るだけでなく、すれ違った時など、相手にもふわっと良い香りがするでしょう。
また、空気中にスプレーし、その下をくぐる“香りのトンネル”のように使うと、優しく香りをまとうことができ、周囲にも良い香りが広がります。ふんわりと上品に香らせたいときには、効果的な方法ですよ。
もし、マスクをしているときは、顎先の下の部分に、指先でちょこっと香りを付けると、自分だけにふんわり香ります。この方法はリフレッシュしたいときなど、自分の好きなお気に入りの香りを使ってみるといいでしょう。
ちなみに、マスクのひも部分に香りを付けるのもいいですが、ひもで肌が荒れるケースもあるので、敏感な人は注意してください。
香水は、種類によってそれぞれ香りの持続時間が変わりますが、できるだけ良い匂いをキープさせたいもの。
香水のいい香りを楽しみ、長持ちさせるには、体臭や口臭、頭皮の臭いなど自分の体から出る臭いを一度オフすることがポイントです。
シャワーをした際は、背中や胸の真ん中、耳の後ろなどは臭いを発しやすいのでよく洗いましょう。シャンプーで頭皮の臭いを消し、歯磨きなどで口臭ケアもしっかりしてください。ひと通り清潔にした後は、しっかり保湿などのボディケアをしてから、香水を付けると香りが持続します。
できれば、顔だけでなくボディも化粧水で水分を与え、クリームでふたをするケアをするのがおすすめ。清潔で潤いのある肌は、香水のいい香りが引き立ちますよ。
20代〜30代にアンケートで「異性の香水の香りで好きなタイプの香り」を聞いたところ、次のような結果になりました。
【男性が好きな女性の香りのタイプ】
1位
サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
35.4%
2位
シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
34.5%
3位
フルーティー系(アップル、ピーチなどのかんきつ以外のフルーツの香り)
32.5%
4位
フローラル系(ローズ、ジャスミンなどの花の香り)
30.1%
【女性が好きな男性の香りのタイプ】
1位
サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
45.6%
2位
シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
40.8%
3位
ムスク系(人肌を思わせる奥行きのある香り)
33.5%
4位
グリーン系(みずみずしい植物の葉を思わせる爽やかな香り)
26.7%
※データ出典:マクロミルアンケート
清潔感のあるサボン系や、爽やかなシトラス系の香りは、男女共に人気が高い結果となりました。また、男性は女性の好きな香りとして、アップルやピーチといった甘さと爽やかさが感じられるフルーティー系や、フローラル系の香りも好む傾向があります。一方で女性は、男性の好きな香りとして、人肌を感じるとされるムスク系や、植物のグリーン系の香りが好評でした。
香水コーディネーターの牧野和世さんは、モテる香りの特徴は、「日常の中にある良い香りの延長」と捉えると分かりやすいといいます。
例えばシャンプーの香り、せっけんの香り、衣類から香る洗剤や柔軟剤の香りなどは良い香りと思われることが多いです。洗剤の香りは、「生活が清潔で、常に掃除が行き届いている」といった、良い連想につながりやすいそうです。また、「日差しとの相性が良い」グリーン系の香りや温かみを感じる香りも、好まれるでしょう。
近年は、2つの異なる香りが共鳴し合う、ペアフレグランスも人気。カップルで香りを楽しみたいときは、おすすめです。
香りが人に与える印象は大きいため、ファッションと同じくTPOに応じて、香水を使うことが大切です。ここでは、シチュエーションに合わせた香水の付け方やおすすめの香りを紹介します。
レストランなどで食事をする際は、強い香りを控えるようにしましょう。和食の席では基本的に香水はNGです。イタリアンやフレンチレストランなどであれば、膝下に使うなど食事の邪魔にならないところに付けるといいでしょう。
または、コートやショールに付けて「香りの脱ぎ着」ができるようにしておくとマナーに反しません。食事に影響なく周囲にも迷惑がかからないよう配慮したいですね。
食事を含めるデートでのおすすめの香りは、清潔感のあるせっけん系の香りなど、「日常の中にあるいい香りの延長」を意識してみてください。
家の中でデートをする際は、外で会うよりも、より相手と近い距離で接するため、よりさりげなく、香りを身にまとうことを意識してみましょう。
おすすめは、ふんわりとした優しい雰囲気の練り香水。練り香水なら、外出先でもさっと塗り直しがしやすく、ほんのりとした香りを楽しめます。
職場では、万人に受け入れられやすい、スッキリとした清潔感ある香りが、男女問わず使いやすいですね。爽やかでフレッシュな香りをまとえば、集中力もアップしそうです。
結婚式にゲストとして参列する際は、他のゲストに配慮し、食事をおいしく食べるためにも、ほんのりと香りをまといましょう。
髪の毛に吹きかけるミスト状のフレグランス、ヘアミストを使えば、自然でさりげなく良い香りをまとえます。香りの種類としては、新婦を引き立てながらも、華やかさを添える可愛らしく上品な香りが似合います。ちなみに、主役である新婦の場合は、上品で可憐な雰囲気を醸し出す、花の香りがおすすめです。
故人との別れの場である葬儀では、香水を使うのは避けた方が無難です。もし、何か香りを付ける場合は、寺院のような癒やし系の香りや、お香のような香りなら、その場になじむでしょう。
付けた人の個性や魅力を引き立てる、香水。良い香りに包まれるだけで、気分が華やぎ、いつもと違う自分になったような気分にさせてくれます。
特別な時にだけ香水を付けるのでなく、普段からいろいろなシチュエーションに合わせて、香りを身にまとうことを意識するといいかもしれません。好きな香りを、あなたの日常に取り入れて自分のものにしてみましょう。
また、香りは目に見えないからこそ、感情や記憶と結び付き、相手に深い印象を残します。だからこそ、香水を付ける際は、あくまで「さりげなく」がポイントになります。香水の種類に応じて付ける場所や香らせる時間帯などを考えながら、使えるといいですね。
最後にもう1点、せっかくの良い香りをまとっても、表情が曇っていたり、無表情だったりするのはもったいないですね。素敵な香りをまとったら、しぐさや表情も意識してみましょう。香りに笑顔を添えれば、魔法がかかったかのように、前向きな気分を演出してくれますよ!「なりたい自分」を香りで演出し、楽しんでみてください。
取材・文/おかゆ
【監修】
牧野和世(まきのかずよ)さん
ビューティプロデューサー、香水コーディネーター。
美容のスペシャリスト。数々の雑誌、新聞、WEB、TV等で、20年以上、美と健康の情報を発信し続ける傍ら、資生堂、THREE、ファンケル、ポーラ、ファミリーマート等、数々のコスメブランドへのコンサルティング・商品開発を行い、数多くのヒット商品を世に送り出す。
さまざまなアーティストの香水やキャンドルなどのプロデュースも行う。
Instagram:@kazuyo_makino
Twitter:@kazuyo_makino
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/3/8〜2023/3/9
有効回答数:412人※男性206人、女性206人
(インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
香水の正しい付け方は?香水マナー5カ条
香水は、付け方によって、香り方が変わってきます。香水を普段あまり使わない人は、どう香りを身にまとえばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、まずは付ける際の基本的なポイントを解説します。
香りは「ほんのり、さりげなく」
香水は種類や付ける場所によって違いはありますが、少しの量でもしっかりと香るものです。さりげなく香らせたい場合は、1〜2プッシュ、しっかりめに香らせたい場合でも、3〜4プッシュ程度がおすすめ。
香りには人それぞれ好みがあり、匂いに敏感で不快感を抱く人もいるため、付けすぎには要注意です。少量を付けて「ほんのり感じる」程度にしておきましょう。
普段からよく使っている香水の場合、自分の鼻が香りに慣れてしまっていて、付けすぎに気付かない場合も。自分でもはっきり匂いを感じる場合は、もしかしたら付けすぎかもしれません。
初心者は洋服や髪の毛で試してみる
香水を付けた自分は、どんな匂いなのか、付けすぎていないか、ちゃんといい香りになっているのか、気になってしまいますよね。そこで初心者は、まず香りが変わらない、洋服や髪の毛などに香水を付けてみることをおすすめします。
ボトルから出たままの香りを楽しめるので、周囲にどう香っているか分かりやすく、気にせずに安心して使えますね。使っているうちに、だんだん香りがなじみ、「自分の香り」になっていきます。少し慣れてきたら、手首や首筋など、肌に付けてみてください。自分の肌と香りの変化の相性を知り、香水を自分の香りとしてまとえるようになるでしょう。
「付けるタイミング」を意識する
すれ違った時に、ふんわりといい香りがする人は魅力的な印象を与えます。ただ、自分の好みの香りだったとしても、香りの付けすぎは相手によっては、かえって印象を悪くしてしまいます。あくまでもさりげなく、上品に香りをまとうためには、次のポイントを意識してみてください。
香水を付けた直後は、付けすぎてしまったりすると、香りが強くなってしまいがち。職場やパーティなどの外出先で、ほんのり上品に香らせたいのであれば、その時間帯を意識して、少し前に付けておくのをおすすめします。基本は2時間から3時間前ぐらいに付けるといいでしょう。
温度や湿度に考慮する
温度や湿度、天候で香水の香り方が変わってきます。雨の日など湿度の高い日は、空気中の水分が多いと香りの成分が蒸散しにくく、香りが後に残り、甘みが立ちます。梅雨の時期や夏の蒸し暑い時期は、軽い香りやメンズライクな香りを選ぶと、程よく甘みが出つつも、爽やかに香るので、おすすめですよ。
逆に乾燥する季節については、濃厚な香りを付けても、重たい印象になりにくいです。季節に合わせて、いろいろな香りをまとうのも楽しいですね。
また、香水は体温で温められると、より香りやすくなります。種類によって香りの濃度や強弱が異なるため、合わせて付ける場所も変えるといいでしょう。
汗と混ざるのを避ける
香水を付ける際は、脇や足の裏など、よく汗をかく場所は避けるようにしましょう。汗と匂いが混じってしまうと、香水の香りを感じられないだけでなく、嫌な臭いになってしまう場合もあります。
特に汗をかきやすい夏は、付ける場所にも気を付けたいですね。
知っておきたい!香水の種類
香水は、香料をエタノールで希釈したものです。エタノールの濃度の違いによって、香料の濃い方から一般的に「1.パルファム」「2.オードパルファン」「3.オードトワレ」「4.オーデコロン」の4種類に分類されます。濃度が高いものの方が、香る時間は長く持続します。それぞれのおすすめの付け方について紹介します。
最近は軽い香りの香水も多く出ているので、一概にこの通りではない場合もあるようです。基本的な香水の種類を覚えて、シチュエーションに合わせた、上手な使い方ができるといいですね。
1.パルファム
パルファムは一番香料の濃度が高く、香りは約6〜7時間持続します。濃い香りなので、香らせたい時間帯の2〜3時間前に付けるようにしましょう。
付ける場所は、腰や膝裏、足首といった下半身がおすすめです。鼻から遠い位置に付けた方が、香りに酔ってしまうことなく、「ふんわりいい香り」を楽しめます。
2.オードパルファン
オードパルファンは、5〜6時間程度香りが持続する、使いやすい濃度の香水です。こちらも、パルファムと同じく香らせたい時間帯の2〜3時間前に付けるのがポイント。
付ける場所は、髪の毛、首の後ろ、背中側などの上半身がおすすめです。ただし、初めて使うものはどれくらい香るのか試してみないと分からないため、鼻に近すぎない位置の方がベターです。
3.オードトワレ
オードトワレは3〜4時間持続する、軽めの気軽に使いやすい濃度の香水です。こちらは、香らせたい時間帯の30分〜1時間前に付けてみてください。
軽めの香りなので、上半身に付ければOK。ただし、オードパルファンと同じく、初めて使うものは付ける場所に注意したいところです。手首や耳の後ろなどしっかり香る部位に付けるのであれば、慣れた香りにしましょう。
4.オーデコロン
オーデコロンは一般的に1〜2時間持続するといわれています。こちらは香らせたい時間帯の30分〜1時間前に付けるといいでしょう。
一番軽い香りなので、付ける部位を選ばず気軽に使えます。香水を初めて使う人は、オーデコロンから始めましょう。また、付ける部位を選ばず、いつでもどこでも気軽に使えます。
香水を付けるのにおすすめの場所は?
香水の香りを自分が楽しむのはもちろんのこと、できれば、相手にも「良い匂いだな」と好印象を持ってもらいたいもの。
香水を付ける際、自分のためのお守りのように使いたい場合は、手首や首筋など、体温の高い部位がよりよく香ります。
自分だけでなく、他の人からも香りに気付いてもらいたい場合は、洋服の背中側や、髪の毛に付けるのがおすすめです。動くたびに自分にも香るだけでなく、すれ違った時など、相手にもふわっと良い香りがするでしょう。
また、空気中にスプレーし、その下をくぐる“香りのトンネル”のように使うと、優しく香りをまとうことができ、周囲にも良い香りが広がります。ふんわりと上品に香らせたいときには、効果的な方法ですよ。
もし、マスクをしているときは、顎先の下の部分に、指先でちょこっと香りを付けると、自分だけにふんわり香ります。この方法はリフレッシュしたいときなど、自分の好きなお気に入りの香りを使ってみるといいでしょう。
ちなみに、マスクのひも部分に香りを付けるのもいいですが、ひもで肌が荒れるケースもあるので、敏感な人は注意してください。
香水の匂いを持続させるには?長持ちする付け方
香水は、種類によってそれぞれ香りの持続時間が変わりますが、できるだけ良い匂いをキープさせたいもの。
香水のいい香りを楽しみ、長持ちさせるには、体臭や口臭、頭皮の臭いなど自分の体から出る臭いを一度オフすることがポイントです。
シャワーをした際は、背中や胸の真ん中、耳の後ろなどは臭いを発しやすいのでよく洗いましょう。シャンプーで頭皮の臭いを消し、歯磨きなどで口臭ケアもしっかりしてください。ひと通り清潔にした後は、しっかり保湿などのボディケアをしてから、香水を付けると香りが持続します。
できれば、顔だけでなくボディも化粧水で水分を与え、クリームでふたをするケアをするのがおすすめ。清潔で潤いのある肌は、香水のいい香りが引き立ちますよ。
モテにつながる香りはある?
20代〜30代にアンケートで「異性の香水の香りで好きなタイプの香り」を聞いたところ、次のような結果になりました。
【男性が好きな女性の香りのタイプ】
1位
サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
35.4%
2位
シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
34.5%
3位
フルーティー系(アップル、ピーチなどのかんきつ以外のフルーツの香り)
32.5%
4位
フローラル系(ローズ、ジャスミンなどの花の香り)
30.1%
【女性が好きな男性の香りのタイプ】
1位
サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
45.6%
2位
シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
40.8%
3位
ムスク系(人肌を思わせる奥行きのある香り)
33.5%
4位
グリーン系(みずみずしい植物の葉を思わせる爽やかな香り)
26.7%
※データ出典:マクロミルアンケート
清潔感のあるサボン系や、爽やかなシトラス系の香りは、男女共に人気が高い結果となりました。また、男性は女性の好きな香りとして、アップルやピーチといった甘さと爽やかさが感じられるフルーティー系や、フローラル系の香りも好む傾向があります。一方で女性は、男性の好きな香りとして、人肌を感じるとされるムスク系や、植物のグリーン系の香りが好評でした。
モテる香りは、日常の中にある「いい香り」
香水コーディネーターの牧野和世さんは、モテる香りの特徴は、「日常の中にある良い香りの延長」と捉えると分かりやすいといいます。
例えばシャンプーの香り、せっけんの香り、衣類から香る洗剤や柔軟剤の香りなどは良い香りと思われることが多いです。洗剤の香りは、「生活が清潔で、常に掃除が行き届いている」といった、良い連想につながりやすいそうです。また、「日差しとの相性が良い」グリーン系の香りや温かみを感じる香りも、好まれるでしょう。
近年は、2つの異なる香りが共鳴し合う、ペアフレグランスも人気。カップルで香りを楽しみたいときは、おすすめです。
食事デートなどシーン別の香水マナー
香りが人に与える印象は大きいため、ファッションと同じくTPOに応じて、香水を使うことが大切です。ここでは、シチュエーションに合わせた香水の付け方やおすすめの香りを紹介します。
食事デート
レストランなどで食事をする際は、強い香りを控えるようにしましょう。和食の席では基本的に香水はNGです。イタリアンやフレンチレストランなどであれば、膝下に使うなど食事の邪魔にならないところに付けるといいでしょう。
または、コートやショールに付けて「香りの脱ぎ着」ができるようにしておくとマナーに反しません。食事に影響なく周囲にも迷惑がかからないよう配慮したいですね。
食事を含めるデートでのおすすめの香りは、清潔感のあるせっけん系の香りなど、「日常の中にあるいい香りの延長」を意識してみてください。
おうちデート
家の中でデートをする際は、外で会うよりも、より相手と近い距離で接するため、よりさりげなく、香りを身にまとうことを意識してみましょう。
おすすめは、ふんわりとした優しい雰囲気の練り香水。練り香水なら、外出先でもさっと塗り直しがしやすく、ほんのりとした香りを楽しめます。
職場
職場では、万人に受け入れられやすい、スッキリとした清潔感ある香りが、男女問わず使いやすいですね。爽やかでフレッシュな香りをまとえば、集中力もアップしそうです。
結婚式
結婚式にゲストとして参列する際は、他のゲストに配慮し、食事をおいしく食べるためにも、ほんのりと香りをまといましょう。
髪の毛に吹きかけるミスト状のフレグランス、ヘアミストを使えば、自然でさりげなく良い香りをまとえます。香りの種類としては、新婦を引き立てながらも、華やかさを添える可愛らしく上品な香りが似合います。ちなみに、主役である新婦の場合は、上品で可憐な雰囲気を醸し出す、花の香りがおすすめです。
葬式
故人との別れの場である葬儀では、香水を使うのは避けた方が無難です。もし、何か香りを付ける場合は、寺院のような癒やし系の香りや、お香のような香りなら、その場になじむでしょう。
好きな香りで「素敵な自分」を演出
付けた人の個性や魅力を引き立てる、香水。良い香りに包まれるだけで、気分が華やぎ、いつもと違う自分になったような気分にさせてくれます。
特別な時にだけ香水を付けるのでなく、普段からいろいろなシチュエーションに合わせて、香りを身にまとうことを意識するといいかもしれません。好きな香りを、あなたの日常に取り入れて自分のものにしてみましょう。
また、香りは目に見えないからこそ、感情や記憶と結び付き、相手に深い印象を残します。だからこそ、香水を付ける際は、あくまで「さりげなく」がポイントになります。香水の種類に応じて付ける場所や香らせる時間帯などを考えながら、使えるといいですね。
最後にもう1点、せっかくの良い香りをまとっても、表情が曇っていたり、無表情だったりするのはもったいないですね。素敵な香りをまとったら、しぐさや表情も意識してみましょう。香りに笑顔を添えれば、魔法がかかったかのように、前向きな気分を演出してくれますよ!「なりたい自分」を香りで演出し、楽しんでみてください。
取材・文/おかゆ
【監修】
牧野和世(まきのかずよ)さん
ビューティプロデューサー、香水コーディネーター。
美容のスペシャリスト。数々の雑誌、新聞、WEB、TV等で、20年以上、美と健康の情報を発信し続ける傍ら、資生堂、THREE、ファンケル、ポーラ、ファミリーマート等、数々のコスメブランドへのコンサルティング・商品開発を行い、数多くのヒット商品を世に送り出す。
さまざまなアーティストの香水やキャンドルなどのプロデュースも行う。
Instagram:@kazuyo_makino
Twitter:@kazuyo_makino
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/3/8〜2023/3/9
有効回答数:412人※男性206人、女性206人
(インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)