親からの反対や結婚までの障害。理由別の対策法もアドバイス!

年の差や離婚歴、遠距離恋愛、収入格差……など、幸せなはずの結婚なのに意外にも悩みを抱えている人たちがいるみたい。中でも、親からの反対!これは結婚までの障害の中でも心が痛い問題ですよね。

今回は、親からの反対にスポットを当てつつ、結婚までの障害を乗り越えた体験談をご紹介。カリスマ婚活アドバイザーの植草美幸さんからの解説付きでお届けします。

結婚までにどんな障害があったの?



結婚までにどんな障害があったの?

まずは「結婚するに当たって、障害となったことはありましたか?」と20〜30代の女性に聞いたところ、36%が「あった」と回答。なんと、結婚を決意した女性の約3分の1が障害を経験したという結果に!

主な理由は以下のような内容でした。

遠距離恋愛だった(25%)


「地方の大学で出会い、就職後は東京と福岡で遠距離恋愛でした」(25歳)

「遠距離恋愛からスタートしておめでた婚しました」(25歳)

自分の親の反対があった(23%)


「彼が低収入で転職する予定だったので、次の仕事が決まってないときに親が彼に会いたくないと言いました」(30歳)

「彼とはネットで出会い、京都と岩手の遠距離恋愛だったので、実際に会うまでは父が夫のことを信じきれていなかった」(25歳)

相手に離婚歴があった(13%)


「相手がバツイチで子どもが1人。別れた妻と子どもが隣町に住んでいた」(33歳)

相手の親の反対があった(10%)


「『何年も出て行ったままで突然結婚しますはないだろ!まずは親との関係の修復だ!』と一切結婚のことについて話はできませんでした」(35歳)

「私と、彼の両親の面識が一度しかなく、もう少し私のことを知りたいと言われた」(27歳)

相手との年の差があった(11%)


「彼が10歳以上年上なので、こちらに気を使って慎重になり過ぎていた」(23歳)

「12歳年上の夫。母からは働き続ける覚悟がいると言われました」(32歳)

収入格差があった(10%)


「相手が転職したばかりで貯蓄があまりなかった」(30歳)

「社会人歴が違うので相手の収入が250万円ほどで少なかった」(38歳)

その他にも「自分に離婚歴があった」(4%)、「相手が子持ちだった」(2%)、「自分が子持ちだった」(1%)、「親の介護が必要だった」(4%)「国籍が違った」(1%)といったことに障害を感じたという意見がありました(複数選択)。

親に結婚を反対された人はどれくらいいる?



親に結婚を反対された人はどれくらいいる?

できれば避けたい、親からの結婚の反対!これはどれくらいの人が、経験したことがあるのでしょうか。

20〜30代の女性と20代の男性に聞いてみると、親に結婚を反対されたことがある女性は約21%、男性は約10%。また、親を説得できたのかも聞いてみると、親を説得できたという女性は約41%、男性は約78%という結果に。

男性は親に結婚を反対されても説得できた人が多いようです。反対されたらそこで終わりというわけではなく、誠意を持って説得すれば結婚を認めてくれる親もいるということですね。

親が結婚を反対する理由とは?



ここからは、「親が結婚を反対する理由」で多かったものを紹介します。

【女性の親】
・相手の家庭環境が複雑だった
・相手の人柄に問題があった
・年の差があった
・宗教の問題があった
・相手に子どもがいた
・相手に離婚歴があった

【男性の親】
・相手に子どもがいた
・相手の人柄に問題があった
・相手の収入が低く生活力に問題があった
・相手が一人っ子だった
・宗教の問題があった

女性の親は、相手の人柄や家庭環境をしっかりチェックしているということですね。また、最近年の差婚も増えているので、男性との年の差を気にする親は多いようです。

一方、男性の親は、今は共働きが多くなっている時代なので、女性の経済力に注目する人もいるみたい。婿養子になる可能性があるからなのか、一人っ子の女性に難色を示す親もいるようです。

【理由別】親を説得する方法とは?



【理由別】親を説得する方法とは?

結婚を反対された人は、親を説得するためにどんな行動をとったのでしょうか。前述のアンケートで、親が結婚を反対する理由で挙がったケース別に対処法を聞いてみました。

相手の人柄を理由に反対された


「何度も会ってもらい、人柄を理解してもらった」という方法が多く見られました。人柄は、言葉で説明するより、実際に会って理解してもらう方が説得力は増すので、何度も会ってもらうという方法は有効ですよね。

相手の家庭環境が複雑だったため反対された


家庭環境の問題は、直接本人に何度も会ってもらえば分かってもらえると考える人は多いようで、「何度も会ってもらい、人柄を理解してもらった」という対処法をとる人は多いみたいです。

他には、「親、兄弟姉妹、親戚など味方を増やして、説得してもらった」といった味方を増やしていく方法や、「一生独身でもいいのかと訴えた」といった親が絶対に言い返せないようなとどめの言葉で訴える方法も。

年の差があったため反対された


年の差があっても人柄を分かってもらえればということで、「何度も会ってもらい、人柄を理解してもらった」や、「相手が実家に何度も頭を下げに来た」という、誠意を見せるという方法が挙がりました。諦めずに何度もというところが、ポイントなのでしょうね。

他にも、「手紙を書くなど、結婚したい気持ちを切実に伝えた」とか、「貯蓄やマイホームなど、将来の計画を具体的に伝えた」といった行動で、説得を試みたようです。

結婚に反対する親の心情とは?



結婚に反対する親の心情とは?

結婚に反対する親の心情は、一体どういうものなのでしょう。植草さんいわく、反対する親の心情は大きく3つのパターンに分かれるそう。

子どもが大切だから心配をしている


子どもが大切だからこそ、「この人で大丈夫なの?」という心配から反対してしまうケース。これは、子どもへの愛情から来るもの。ですので、彼の人柄や仕事ぶり、良いところなどを説明すれば解決するそうです。

子離れできなくて離れていくのが嫌


親と娘が親子というより友達のような関係の場合、子どもが可愛くて、いつまでも手元に置いておきたいと思うみたい。親が少し子どもに依存してしまっているケースですね。結婚することで親子関係が変わったり、薄くなったりすることが寂しくて、反対してしまうようです。

自分の理想の相手を押し付けてくる


彼の職業を見て判断するなど、自分の理想の相手を押し付けてきたり、今は共働きの時代なのに自分たちの時代の結婚生活を押し付けてきたりするパターン。

このケースは、親が世間とずれていることで起こる反対なので、そこを正してきちんと説明すれば分かってもらえる可能性は高いようです。

遠距離恋愛は早めの一手と将来計画が有効



遠距離恋愛は早めの一手と将来計画が有効

遠距離恋愛はふたりだけでは解決できない問題もありますが、植草さんからのアドバイスは、「いつまでに結婚するか期限を決めて行動を起こすべき」ということでした。遠距離恋愛は会える時間が限られていますが、その会えないという障害からむしろ愛が深まることもあります。

ただ、だらだらしていてはダメ!いつまでに決着をつけよう、結婚しようというゴールは決めておくことが大切だそうです。

お互いに結婚の意思があるなら、早めに決断・行動するのが一番大事なのですね。

離婚歴や子持ち男性との結婚に我慢は禁物



離婚歴や子持ち男性との結婚に我慢は禁物

離婚歴や、前のパートナーとの間にできた子どもの問題。皆さん、どう対応しているのでしょうか。

「彼と子どもの会う回数が多く、そのたびに元奥さんも一緒にいたのでいい気分はしなかったが、元奥さんが再婚して距離がとれるようになった。嫌なことは嫌と伝える。我慢しても限界が来るのでため込まないのが一番です」(33歳)

「前妻から養育費やその他のお金の請求が頻繁に来るので、その話を聞くのが精神的負担だった。お互いにいい意味で妥協が必要。相手の全てを受け入れるのではなく、嫌だと思うことは伝えるべき。ただし、相手の意見もちゃんと聞くことを忘れずに」(29歳)

相手のことを尊重しつつも、嫌なことははっきり伝えた方がストレスをため込み過ぎないようですね。さらに、植草さんはそれらをポジティブに捉えるとより楽になると言っています。

以前は離婚歴があることをバツイチ、バツニというようにネガティブに捉える人が多かったのですが、最近の婚活市場では、必ずしもマイナスポイントではないとのこと。結婚生活を経験していることや、もう二度と失敗したくないという反省からパートナーに対する理解や余裕がある人が多く、魅力的に映るようです。

また、相手に子どもがいた場合は、無理して本当の親のように振る舞わなくても、友達や兄弟姉妹のように接しながら子育てを楽しむと、いい関係が築けることもあるそうです。

さらに植草さんは、年の差婚や国際結婚などに関しても本気で結婚するのであれば気にする必要などないと言います。みんなと同じでないといけないという概念は捨てた方がいいそうですよ。

親の介護問題に関しては、お互いの親に優しい気持ちで接することや覚悟は必要であると前置きしつつも、「最近では介護施設やホームヘルパー、デイサービスなどが充実してきているし、深刻に考え過ぎなくても大丈夫」とアドバイスしてくれました。

自分が幸せになる道を優先しましょう



結婚を親から反対されたり、障害があったりすると、疲れてしまうこともあると思います。くじけそうになることもあるかもしれませんが、自分が幸せになることを一番に考えて、前に進んでいけるといいですね。

取材・文/坂田圭永

【監修】
植草美幸さん
東京・青山の結婚相談所マリーミー代表、株式会社エムエスピー代表取締役。的確なアドバイスで結婚へと導き、業界平均15%といわれる成婚率で80%以上を記録。年間2000組を超えるカップルを見てきた現役婚活アドバイザー。メディア出演実績多数。最新著書に『婚活のオキテ』(青春出版社)がある。
植草美幸さんオフィシャルブログ
東京・青山の結婚相談所マリーミー

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2020/6/12〜2020/6/13
有効回答数:206人(男性)
(インターネットによる20代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)

・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2020/6/29〜2020/7/7
有効回答数:66人(女性)

・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2017/10/13〜2017/11/6
有効回答数:236人(女性)