付き合って半年の壁とは?気持ちの変化や乗り越えるコツも!

2020/12/2 11:00

付き合って半年もたつと、付き合いたてのラブラブな感情は薄れ、マンネリを感じるカップルも多いようです。

「好き」という気持ちも落ち着き、慣れ合いが出てきた「半年の壁」を乗り越えるためには、どうしたらいいのでしょう。

そこで、今回は付き合って半年の壁を乗り越える方法をご紹介します。恋愛や人間関係に詳しい心理カウンセラーの小日向るり子さんに、付き合って半年の心境の変化や別れてしまうカップルの特徴、倦怠(けんたい)期であるカップルの対処法、いつまでもラブラブでいるコツを聞いてみました。

付き合って半年はどんなとき?心の変化は?



付き合って半年はどんなとき?心の変化は?

付き合って半年となると、お互いに緊張が薄れてくる時期です。

そもそも、男女の脳が互いに恋愛物質で満たされている、いわゆる「お花畑状態」はおおよそ3カ月だといわれています。従って、3カ月を過ぎたあたりからお花畑のような快楽に包まれた状態は冷めてきます。

そして、付き合って半年を迎える頃にはふたりで経験することにも「慣れ」や「飽き」が生じることは、動物として自然なこと。それをどう捉えるのかが、カップルの未来を左右しそうです。

それでは、付き合って半年がどんな時期なのか、詳しく見ていきましょう。

安定感を感じる


連絡をする頻度や会う回数によって違いはありますが、付き合って半年もたつと、お互いに気を使わなくなり、一緒にいても楽な関係になります。相手に対して、「気楽」とか「安らぐ」とか「安心する」といった、安定した気持ちを感じる時期です。

結婚を考える


お金や時間の使い方など、価値観に基づく現実が見えてくると、ふたりで生活する未来がクリアになってきます。その結果、お互いの年齢にもよりますが、現在のパートナーとの「結婚」を考えるようになります。

わがままが出てくる


安定を感じるということは、多少わがままを言っても別れることにはならないだろうという安心も含まれます。そのため、これまでは我慢していた不平や不満などを相手に伝えるようになります。

マンネリを感じる


半年も付き合っていると、お互いに「慣れ」や「飽き」が出てくる頃でもあります。行動や思考がワンパターンになり、一緒にいることが当たり前で、刺激や新鮮さが少なくなります。「つまらない」や「飽きた」などの、マイナスの感情を相手に抱く場合もあります。

現実的になる


電話やメール、SNSの頻度やデートにかけるお金が少なくなるなど、ふたりで共有するさまざまな事柄が現実的でルーティン化してくるのがこの時期です。お花畑状態から冷めて、冷静に彼のことや、彼との未来が見えてきます。

半年で別れてしまうカップルの原因



半年で別れてしまうカップルの原因

全てのカップルがいつまでも仲が良いということはありません。残念ながら、付き合って半年で「別れ」を選択するカップルもいます。そんなカップルにはどんな原因があるのか、ご説明しますね。

お互いに歩み寄ることができない


お互いに生まれ持った気質も育った環境も異なるのだから、生活習慣や価値観が違うのは当然のこと。しかし、こうした「違い」が見え始めたときに、互いの価値観を話し合って、歩み寄ることができないと別れに繋がります。

もちろん、一方が相手の主張を全て受け入れて我慢すれば、この半年を乗り越えられる可能性は高いです。しかし、我慢をすることによって鬱憤(うっぷん)はたまっていくので、爆発したときに突然の別れになる可能性もあるでしょう。

明確な上下関係ができてしまう


最も良くないケースで、典型的なパターンがDVやモラハラによる上下関係です。経済力や体力、能力の違いなどから、付き合って数カ月後からこうした言動が表れる人が多く、そこで自分がはっきりと「被害者である」と認識し、別れに繋がるのがおよそ半年くらいといわれています。

どちらかが浮気をしてしまう


脳内のお花畑状態が終わると、つまらなくなり、浮気に走るタイプもいます。それが発覚しやすいのがこの時期。一夜限りの浮気でも許せない人はいますし、またそれがきっかけで関係がギクシャクしてしまい、別れてしまうこともあります。

結婚願望の違いを認識する


「そろそろ結婚したいな」と思って結婚話を切り出したところ、「しばらくは結婚する気はない」と、相手にあっさり言われてしまうというカップルは意外と多いようです。特に女性は、出産を考えて結婚のタイミングを重要視している人が多いのですが、男性はそこまでリアルに考えていない場合も多いみたいですね。

結婚への障壁を感じる


付き合って半年もたてば、お互いの家庭環境やライフプランもある程度把握できます。その中に、どうしても乗り越えられないものが判明した場合は別れに繋がる可能性があります。

倦怠(けんたい)期の対処法



倦怠(けんたい)期の対処法

既に倦怠期を迎えているカップルはどのように乗り越えればいいのでしょう。倦怠期の乗り越え方は、「自分が飽きてきた場合」と「彼が飽きてきた場合」で異なるので、分けてご説明します。

<自分が飽きてきた場合>


彼と距離を取る
彼との距離を少し取って、空いた時間を自分自身に集中するようにしてみましょう。自分に集中するとは、自己に対する理解を深めるということ。それができるようになると、他人に対しても理解できるようになるので、彼が自分にとって必要な人であるかがクリアになってきます。

趣味を見つけるとか、人脈を広げるといった、大きなことを考えてしまう人もいますが、仕事や家事などの日常を、意識して、丁寧に集中しながら行う程度でも構いません。

ただし、距離を取る場合には一気に離れてしまうと寂しさが募り、自分の感情を冷静に見られなくなる恐れがあります。連絡や会う頻度を減らす場合は、半分くらいにするといいかもしれませんね。

彼を自分好みに変えてみる
ヘアスタイルやファッションなどの外見や趣味など、彼を自分好みに変えてみるのもおすすめです。視覚から入る情報がずっと同じであることが、最もマンネリを感じやすいので、彼の外見を変えるだけで好きな気持ちがよみがえることもあります。マンネリを打破するという感覚より、彼のプロデューサーになった気持ちになってやると楽しくなりますよ。

<彼が飽きてきた場合>


彼と距離を取る
自分が飽きてきた場合の対処法としても挙げましたが、彼が飽きてきた場合でも有効です。男性には、「逃げたら追いたくなる」という狩猟本能があります。飽きてきた彼を感じると、焦ってすがりたくなる人もいるかもしれませんが、長く付き合える可能性を求めるのであれば、そこは感情を抑えてすっと引くこと。

特にこのテクニックは、体育会系の男性に効果ありだと思います。筋肉を鍛えている人はテストステロンというホルモン値が高いことが分かっており、これが高いとストレス耐性が強くなるので、闘争欲や狩猟欲が強くなります。

嫉妬心を適度にあおる
男性の狩猟本能を利用して、適度に嫉妬心をあおることも効果的です。適度な嫉妬はスパイスだと考えましょう。ただし、やり過ぎると本当に彼の心が離れてしまうので注意してください。

自分をイメージチェンジする
イメージチェンジというと、ヘアスタイルやメイク、ファッションといった外見の変化を考えがちですが、環境や行動の変化でもOK。

例えば、既に同居しているカップルであればちょっとした部屋の模様替えをする環境チェンジでもいいですし、デートや旅行の計画などをいつも彼任せにしている人であれば、自分が全部計画を立ててみるなどの行動のチェンジでもよいのです。

彼が飽きてきた場合のNG行動



彼が飽きてきた場合のNG行動

彼が飽きてきたときの、やってはいけない行動も見てみましょう。

注意を受け入れない


付き合って半年もたつと、けんかになったり、ときには彼に注意されたりすることもあるでしょう。彼から注意されたことを考えずに、「これが本当の私だから!」と開き直っているようでは彼の気持ちは離れていくだけです。

けんかをしている最中は、怒りから一時的にそのような感情に支配されるのは仕方ありませんが、いつまでも「本当の私」を押し通すのではただの自己中になってしまいます。

すがりつく


いくら好きな食べ物でも、毎日それを「食べなさい」と強要されたら嫌ですよね。すがりつくとは、飽きてきた食べ物を無理やり食べさせるようなものです。さらに彼が離れてしまうことにもなりかねないので、焦らず我慢することも必要です。

付き合って半年でプロポーズや同居はあり?



付き合って半年でプロポーズや同居はあり?

付き合って半年のプロポーズや同居は「あり」なのか、「なし」なのか。「あり」という状況をご説明しますので、その反対の状況でしたら「なし」の方がいいということです。

将来について話をしている


「子どもが欲しい」とか、「マイホームが欲しい」など、将来の計画について話し合っていれば、付き合って半年でもプロポーズや同居は「あり」だと思います。そして、家族計画について自分の中で譲れないものがあるなら、このときにきちんと話しておいた方がよいでしょう。

お互いの経済事情をある程度把握している


いくらくらい稼いでいるのか、貯蓄額はどの程度なのかを、お互いに共有できていれば、半年でも「あり」です。同居でもふたりで一緒に生活していくことになりますし、ゆくゆくは結婚するとなると、お互いの経済事情は知っておいた方がいいです。「結婚」は生活なので、経済状況を聞くのは下世話なことだと考えないように。

家族との関係を話している


特にプロポーズに関しては、家族との関係は共有しておいた方がいいです。家族と良好な関係を築いていない人はダメということではなく、あくまでも共有することが大切です。

結婚に対する価値観が似ている


特に同居に関しては、「結婚」という制度に対する価値観が似ていたら「あり」です。結婚には社会的な権利や制約が伴うので、そこの価値観が似ているようなら、同居を考えてみてもいいと思います。

いつまでも仲の良いふたりでいるコツ



いつまでも仲の良いふたりでいるコツ

それでは最後に、いつまでも仲の良いカップルでいられるコツをお伝えします。よくある悩みですが、特別なテクニックはいりません。幼少期に教えられた以下のような当たり前のことをするだけです。

何かをしてもらったら感謝を伝える


彼に何かをしてもらったら、感謝の気持ちを伝えましょう。慣れが生まれてくると、相手に感謝をすることが少なくなってきます。声に出して「ありがとう」と言うだけでいいです。感謝の気持ちは言動で表さないと、相手には伝わりません。

自分がされて嫌なことは相手にしない


自分がされて嫌なことは、相手もされたら嫌なことなんです。子どもでも分かることですし、みんな分かっていることですが、なかなかできないのが人間というもの。できればそんなことをしない大人になりたいものですね。

人を傷つけることをしない


傷つくようなことをしたり、言ったりしたら、相手はもちろん傷つきます。そんなことをしていて、ふたりの関係がいつまでも良好に続けられることがあるでしょうか。相手を傷つけたら、結果的には自分にも返ってくるものなので、気を付けましょう。

「いつまでもラブラブ」でいることは、結果論であって目的ではありません。「気が付いたら私たちってずっと続いているよね」というカップルも多いと思います。そんな日を迎えるには、相手を思いやり、感謝を伝えるなど、日々小さなことの積み重ねが大切だと思います。

付き合って半年の倦怠期は乗り越えられる!



付き合って半年の倦怠期は乗り越えられる!

「付き合って半年」とは、今後も仲良く付き合っていけるか、それともふたりの気持ちが冷めていていずれ別れに向かうかの分かれ道みたいですね。

付き合いたてのようなラブラブ状態は薄れてくる時期ですが、安定を楽しみつつも新鮮さを感じさせる努力は忘れずに!「いつまでも仲良くいたい」と思ったら、相手の気持ちを受け入れたり、環境を変えてみたりして、半年の壁を乗り越えてくださいね。

取材・文/坂田圭永

【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペース フィールマインド」代表。心理カウンセラー。(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAA認定アロマコーディネーター。恋愛、人間関係、メンタルヘルスの悩みに答え、2020年4月までで相談件数は4000件を超える。
オフィシャルサイト
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