恋愛したくない……ってダメなこと?

「恋愛したくない……」と感じる5つの理由と8つの対処法

2019/10/4 11:00

「恋愛したくない……」そんな気持ちになってしまうこともありますよね。つらいお別れをしたり、しばらく恋をしない間に恋愛の仕方を忘れたり、好きな人ができなかったり。「恋愛したくない」モードに入ってしまうと、とことん興味がなくなっていくもの。
でも「このままではマズいかも」と思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、社会派ライターとして恋愛や人間関係についての著書を多数執筆している北条かやさんに、「恋愛したくない気持ちとの向き合い方」についてお話を伺いました。

「恋愛したくない」と感じてしまう理由5つ



一概に「恋愛したくない」といっても、そうなってしまう理由は人それぞれ。恋愛したくないと感じてしまいがちな環境や状態には、どんなものがあるのでしょうか。

1、心と体の余裕がない




「例えばあまりに仕事に一生懸命だと、体力的にも精神的にも余裕がなくなってしまいます。疲れ切って、デートをする体力もおしゃれをする気力もない……という状態だと、休みの日は一日中寝ていたいと思ってしまいますよね」

2、恋愛にトラウマがある


「異性の嫌な部分(浮気癖がひどい男、女性をモノのように扱う暴力男、チャラいだけで中身のない男など)をたくさん見てしまうと、当然恋愛に消極的になることも。モラハラやDVでつらい思いをすると、『こんなにつらいなら恋愛しない方がまし』と考えてしまいます」

3、趣味が充実している


「タレントやアイドルを応援しているなど、何か没頭できる趣味があると、そこでときめきや楽しさを味わうことができます。ドキドキ感を日頃から体感していれば、恋愛にベクトルが向かなくなりますよね」

4、コンプレックスが強い


「自分に自信がなく、容姿や性格、それ以外でもとにかく何かコンプレックスを強く持っている人は、それが邪魔をして恋愛に一歩踏み出せないことも。またそれが原因で、好きな人ができる前から恋愛で傷つくことを心配し過ぎて、恋する感情をセーブしてしまう人もいます」

5、経済的に余裕がない




「恋愛は心に余裕のあるときにできるもの。金銭的な不安が大きいときは、心に余裕がなくなってしまい、恋愛にはまず目を向けられないでしょう」

そもそも、恋愛したくないのは悪いこと?



「私が思うに、恋愛は、多くの対人関係の中で重視され過ぎています。確かに“国家”からすれば、恋愛して結婚し、子どもを産んでくれれば、少子化対策につながりますから、奨励したいですよね。だからといって、男女の恋愛が特権的に重要であるわけではありません。友人、親子関係、趣味のつながり、ボランティア、ネットでの友情、すべてが“恋愛”の下に位置づけられるものではなく、それぞれ豊かな人間関係をもたらしてくれるものです。恋愛したくない人は、むしろ恋愛以外の部分が満たされている、幸せな状態ともいえます。飢餓感にドライブされて無理に恋愛をするより、何倍も穏やかな気持ちで生きることができます」

恋愛したくない時におすすめの過ごし方8つ



恋愛したくない時におすすめの過ごし方8つ

1、仕事に打ち込む


「仕事が忙しい環境は、恋愛から遠ざかる一因であると同時に、チャンスでもあります。男女関係なく、一生懸命何かに取り組んでいる姿は素敵なもの。仕事がうまくいけば経済的にも潤い、一石二鳥です!」

2、新しい趣味を始める


「こちらも仕事と同じく、没頭できるものを見つけて内面を充実させることができます。また新しい趣味が見つかると、自然と新しい人間関係も広がります。もしもそこで同じものを好き、いいと思える相手と巡り合えたら、こんなにラッキーなことはないですよね」

3、同性の友人と遊ぶ


「気の置けない友人たちと遊びに行ったり、旅行に行ったりして、女性同士でしかできない楽しみを満喫しましょう。そのときにしかできない、いろいろな経験をしておくことは、恋愛だけでなくこの先の人生にとっても大切な糧になるはずです」

4、本を読む・映画を見る




「小説やルポルタージュ、古典的な名作をたくさん読んだり、映画を見たりすることで、人間としての中身をつくります。そうすると、恋愛に限らず対人関係への想像力や知識が豊かになります。特に読書は体力もいらないし、どこでもできますし、とても良い営みだと思いますよ。そうやって書籍や映画で得たものは、いつか『恋がしたい』と思えるようになった際にも役立つかもしれません」

5、自分磨きに集中する


「読書で内面を磨くのと同じく、外見にも磨きをかけるのがおすすめ。美容院、ネイル、エステなどに通ってキレイになれば自然と自信がつき、また誰かに見てもらいたくなるものです」

6、とりあえず人と会う


「疲れていると、出掛けるのもついついおっくうになってしまいますよね……。でも、出掛けた先でひょんな出会いが待っていたりすることも。『恋愛したい!』と前のめりになり過ぎていないときにこそ、意外と素敵なご縁があるものです」

7、1人暮らしをする


「実家暮らしで満ち足りた環境にいると、恋愛へのモチベーションが上がらないことも事実。思い切って1人暮らしを始めてみると、フットワークが軽くなるかもしれません」

8、カップルがいそうな場所に出掛ける


「ダイレクトに寂しさを味わうことで、恋愛したい気持ちを盛り上げる強硬手段です。特にバレンタインやクリスマスなどのイベント前は、街行くカップルの幸せそうな姿が目立ち、焦る気持ちが芽生えてくるものです」

「恋愛」=「人生のすべて」ではない!



「恋愛したくない」という気持ちはネガティブなものではなく、たまたま恋愛以外で人生が満たされているだけ。
長い人生の中で、恋愛をしているときもあれば、したくないとき、しなくてもいいとき、があると思います。恋愛だけが人生のすべてではありません。「恋愛したくない」モードは、本を読んだり、趣味に没頭したり、仕事にしっかり向き合ったりと、あなたらしく人生を豊かにするチャンスなのかもしれませんよ!

取材・文/ペパーミント

【監修】
北条かや(ほうじょうかや):ライター。同志社大学社会学部卒業、京都大学大学院文学部研究科修士課程修了。自らのキャバクラ勤務経験を基にした初著書『キャバ嬢の社会学』(星海社新書)が話題に。以後、執筆活動からメディア出演まで幅広く活躍。著書は『王子様はどこへ消えた?』(青春出版社)、『整形した女は幸せになっているのか』(星海社新書)、『こじらせ女子の日常』(宝島社)など。
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