あなたの膝、黒ずんでない?

肘や膝の黒ずみ発見!どうしたらいい?

2015/9/15 11:30

今年の夏も暑かったですね〜。毎日のように、腕や脚を出して、夏らしいファッションを楽しんだ人も多いのでは?

でも、ちょっと待って!肘と膝がバッチリ出ているけど、きちんとケアしていますか?肘は自分では見えにくい場所だし、膝も意外とノーチェックな人もいるのでは?皆さん、気付いていないかもしれませんが、肘と膝は意外と黒ずんでいますよ。ということで、来年の夏をきれいな肘&膝で迎えるために、西麻布ヒフ・形成外科院長の藤井佳苗さんにケア方法を聞いてみました。

摩擦や圧力による刺激が黒ずみの原因に



そもそも、肘と膝が黒ずんでしまう原因は何ですか?

「肘や膝の黒ずみの原因は、“摩擦や圧力による刺激”によることがほとんどです。皮膚が刺激を受けると、防御反応でメラニンを生成したり、角質層を厚くします。これが繰り返し起こり、蓄積されることで黒ずみ、さらには色素沈着を起こすので、なかなか落ちなくなってしまうのです」

確かに、肘をついたり、膝で立ったり…と、肘と膝は体の中でも刺激を受けやすいところ。でも、刺激を受けても黒ずみにくいパーツもありますよね?何が違うのですか?

「皮脂量の違いもあります。そもそも肘と膝は、比較的皮脂腺が少ないパーツ。皮脂や汗がほとんど出ず、潤いがないので、刺激に対してかなり弱い部位なのです。それなのに、頬づえや膝をつくことで摩擦と圧力がかかり、かなり酷使されているといえます」

黒ずみはすぐには直らない。ケアを継続することが大切!



肘と膝はデリケートな部位なのですね。でも、もう既に黒ずんでしまっている人も多いはず。黒ずんでしまった肘と膝はどうしたらいいのでしょう?藤井さんいわく、「肘や膝の黒ずみは、すぐには改善しません。毎日続けてケアすることが大切です」とのこと。さっそくケアの仕方を聞いてみました。

<黒ずみのケア方法>

1.角質ケア

角質が厚く硬くなってしまった肘や膝には、皮膚を柔らかくして、余分なものを取り除く角質ケアが必要。まずは角質を柔らかくするために、入浴時には湯船にゆっくりと浸かりましょう。角質が柔らかくなったら、スクラブでやさしくマッサージ。ゴシゴシこすると刺激になってしまうので要注意です。また、頻繁にやり過ぎるのもよくないので、月に1〜2回程度がよいでしょう。

2.保湿ケア

角質ケアをした後は、化粧水で保湿をして、ボディークリームやオイルで水分にしっかりフタをしてあげましょう。

黒ずみ予防のために、クセになっている習慣の改善を



黒ずみを取る方法はわかりましたが、せっかく元通りになった肘と膝がまた黒ずんでしまっては元も子もありません。きれいな肘や膝をキープするには、どうしたらいいのでしょう?

「原因となっている刺激をなくすことです。“肘や膝をつかないように心掛ける”、“細めのパンツや硬い素材の衣類を避ける”、“体を洗う時にこすりすぎない”など、肘や膝に刺激を与える行為をしないようにしてください。これらの習慣をやめるだけでも、黒ずみの進行はだいぶ抑えられると思いますよ」

黒ずみの原因からケア、予防法まで、頭の中での肘&膝対策はバッチリですね。これをしっかり行動に移して、来年の夏はきれいな肘と膝で迎えましょう♪(坂田 圭永)


【取材協力】
藤井 佳苗さん
西麻布ヒフ・形成外科院長。医学博士。日本形成外科学会専門医。手術やレーザー治療の豊富な経験を生かし、肌の悩みを抱える数多くの女性を診療。患者の「きれいになりたい」という気持ちに応えられるよう、国内外の最新美容医療の情報収集や臨床研究、学会活動など積極的に活動している。また、解説や執筆など、多くのテレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

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