結婚後のお財布管理、どうするのが◎?
2015/9/9 11:00
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先日、独身ばかりの女子会で、「結婚後はどうやってお財布管理したい?」というテーマで盛り上がりました。
「家計は自分が握って夫にお小遣いを渡す方法がいい」と言い張る友人たちに対して、私だけが「自由にお金を使いたいので、お互いに生活費を出し合い役割分担する方法がいい」と、見事に意見が真っ二つ!…みんな結婚の予定もないのに、どちらがいいか激論を交わしてしまいました(苦笑)。
そこで、20〜30代の女性にアンケート!結婚後のお財布管理について聞いたところ、既婚の人は、「すべて自分が管理し、夫にお小遣いを渡している」が27%でトップ。次いで「お財布は別々にしている」が21%でした。
一方、未婚の人は「すべて自分が管理し、夫にお小遣いを渡したい」が48%でトップ、「お財布は別々にしたい」と答えた人はわずか2%でした。
ファイナンシャルプランナーの福一由紀さん、この両者の回答のズレについて、どう思われますか?
「どちらか一方が家計を握ると、握っていない側はお金のことに無頓着となり家計をほったらかし、握っている人の負担ばかりが増すという結果になりがちです。家計管理で大切なのは、夫婦でお金の話をフランクに共有し、世帯収入と支出がどれぐらいあるのかお互いに理解しておくこと。理想は、夫婦で話し合ってお小遣いや生活費、貯蓄、投資計画などを決め、お互いに役割分担しながら運用し、定期的にそれらを見直すことです。既婚者において『お財布を別々にしている』の割合が高かったということですが、お互いに支出入を共有し合って役割を決めた結果、そうなったケースが多いのではないかと思われます」
なるほど〜!未婚の人は「家計管理は妻がするもの」というイメージが強いせいか、「すべて自分が管理」を選ぶ人が多いけれど、実際にやってみて「それだと負担が半端ない!」と気付いて、管理方法を見直した人が多いのかも!
でも、例えば私の友人の彼は「お金があればあるほど使っちゃう」散財タイプ。こういうタイプの男性と結婚することになったら、家計は女性が管理しないと不安です…。
「おっしゃる通り、キャッシングやクレジットカードの利用が多く、結婚前の貯蓄がゼロに近い人の場合は、妻が家計を管理して、夫は小遣い制にした方がベター。ただ、すべてを引き締めてしまうと、『結婚前は自由に使えていたのに…』と夫側に不満がたまってしまうので、このケースもやはり、家計はすべてオープンにして共有し、お小遣い制にしている背景をしっかり伝えて、理解を得ておきましょう。その上で、“ガス抜き”を一つだけ加えてあげるのがオススメ。例えば、会社の付き合いでの飲み代は月3回までなら臨時支出としてOK、趣味に使うお金は一つまでならば大目に見る…など。これで不満は軽減されるはずです」
なお、福一さんによると、「共働きの家庭に多い『互いの収入を共有せず、生活費のみを出し合う』方法は、子どもができたらやめた方がいい」とのこと。
「この方法だと、独身時代と変わらずお互い自由にお金を使えてしまうため、生活費が高額になりがちです。お互いがどれだけ貯蓄しているかもわからず、ふたを開けたら両者ともゼロだった…というケースも。子どもに掛かる費用は予測不能、育児の負担次第では、妻が働き続けられるかどうかもわかりません。子どもをつくると決めたら、早めにお金について共有し合い、どのように管理するべきか話し合いましょう」
結婚が決まった段階で収入を共有し合い、役割分担を決めるという方法が、スムーズな家計管理につながりそうですね。う〜ん、早くそんな機会が訪れるといいなぁ(笑)。(山崎 はるな)
【取材協力】
福一由紀さん
ファイナンシャルプランナー、「マネーラボ関西」代表。「All About」の仕事・給与ガイド。「家計」「ライフプラン」をメインにコンサルティングなどを行うほか、雑誌やテレビのマネーコーナーの企画・監修およびコラムの執筆などをメインとした活動を行っている。
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「別れのサインと結婚後のお財布管理について」
調査期間:2015/7/17〜7/30
有効回答数:112人(女性)
「家計は自分が握って夫にお小遣いを渡す方法がいい」と言い張る友人たちに対して、私だけが「自由にお金を使いたいので、お互いに生活費を出し合い役割分担する方法がいい」と、見事に意見が真っ二つ!…みんな結婚の予定もないのに、どちらがいいか激論を交わしてしまいました(苦笑)。
そこで、20〜30代の女性にアンケート!結婚後のお財布管理について聞いたところ、既婚の人は、「すべて自分が管理し、夫にお小遣いを渡している」が27%でトップ。次いで「お財布は別々にしている」が21%でした。
一方、未婚の人は「すべて自分が管理し、夫にお小遣いを渡したい」が48%でトップ、「お財布は別々にしたい」と答えた人はわずか2%でした。
ファイナンシャルプランナーの福一由紀さん、この両者の回答のズレについて、どう思われますか?
家計管理で大切なのは「夫婦で話し合って管理すること」
「どちらか一方が家計を握ると、握っていない側はお金のことに無頓着となり家計をほったらかし、握っている人の負担ばかりが増すという結果になりがちです。家計管理で大切なのは、夫婦でお金の話をフランクに共有し、世帯収入と支出がどれぐらいあるのかお互いに理解しておくこと。理想は、夫婦で話し合ってお小遣いや生活費、貯蓄、投資計画などを決め、お互いに役割分担しながら運用し、定期的にそれらを見直すことです。既婚者において『お財布を別々にしている』の割合が高かったということですが、お互いに支出入を共有し合って役割を決めた結果、そうなったケースが多いのではないかと思われます」
なるほど〜!未婚の人は「家計管理は妻がするもの」というイメージが強いせいか、「すべて自分が管理」を選ぶ人が多いけれど、実際にやってみて「それだと負担が半端ない!」と気付いて、管理方法を見直した人が多いのかも!
散財タイプの夫なら、管理は妻がするのがベター
でも、例えば私の友人の彼は「お金があればあるほど使っちゃう」散財タイプ。こういうタイプの男性と結婚することになったら、家計は女性が管理しないと不安です…。
「おっしゃる通り、キャッシングやクレジットカードの利用が多く、結婚前の貯蓄がゼロに近い人の場合は、妻が家計を管理して、夫は小遣い制にした方がベター。ただ、すべてを引き締めてしまうと、『結婚前は自由に使えていたのに…』と夫側に不満がたまってしまうので、このケースもやはり、家計はすべてオープンにして共有し、お小遣い制にしている背景をしっかり伝えて、理解を得ておきましょう。その上で、“ガス抜き”を一つだけ加えてあげるのがオススメ。例えば、会社の付き合いでの飲み代は月3回までなら臨時支出としてOK、趣味に使うお金は一つまでならば大目に見る…など。これで不満は軽減されるはずです」
収入額を共有せず、生活費のみを出し合う方法は妊娠するまで
なお、福一さんによると、「共働きの家庭に多い『互いの収入を共有せず、生活費のみを出し合う』方法は、子どもができたらやめた方がいい」とのこと。
「この方法だと、独身時代と変わらずお互い自由にお金を使えてしまうため、生活費が高額になりがちです。お互いがどれだけ貯蓄しているかもわからず、ふたを開けたら両者ともゼロだった…というケースも。子どもに掛かる費用は予測不能、育児の負担次第では、妻が働き続けられるかどうかもわかりません。子どもをつくると決めたら、早めにお金について共有し合い、どのように管理するべきか話し合いましょう」
結婚が決まった段階で収入を共有し合い、役割分担を決めるという方法が、スムーズな家計管理につながりそうですね。う〜ん、早くそんな機会が訪れるといいなぁ(笑)。(山崎 はるな)
【取材協力】
福一由紀さん
ファイナンシャルプランナー、「マネーラボ関西」代表。「All About」の仕事・給与ガイド。「家計」「ライフプラン」をメインにコンサルティングなどを行うほか、雑誌やテレビのマネーコーナーの企画・監修およびコラムの執筆などをメインとした活動を行っている。
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「別れのサインと結婚後のお財布管理について」
調査期間:2015/7/17〜7/30
有効回答数:112人(女性)