大敵なのは紫外線だけじゃない!

夏の肌はインナードライ…効果的なケアとは?

2014/7/25 11:00

紫外線による肌へのダメージや冷房からくる冷えなど、夏はお肌にとってかなり過酷な時季。夏の環境が肌に悪いことは多くの人が分かっていると思うけど、肌の状態や具体的な対策をしっかり理解して、夏ならではのケアをきちんとしている人は少ないのでは?そこで今回のセキララ★ゼクシィは、多くのテレビや雑誌でも活躍中の美容家、小林ひろ美さんに、美肌を保つ夏ならではのケアを聞いてみました。まず、この時季の肌は、一体どのような状態なのですか?

夏の肌はインナードライで、まるでせんべい状態!?



「夏は肌を老化させる環境が整っているといわれていて、女性は夏と冬の峠をどう越すかで、年齢不詳肌になるのか、それなりの肌になるのかが決まります。寒さや乾燥、静電気といった分かりやすいアウタードライといわれる外からの冬のダメージに対して、夏は内側から乾燥したり、コラーゲンが分断されたり、肌にハリや弾力を与えるエラスチンが変形されるインナードライ。内側からじわじわと肌がダメージを受けている状態です。また、この時季は冷房や冷たい飲物などで体が冷えがち。冷えることによって代謝が落ち、ターンオーバーがうまく行われず、古い角質が肌に残っている状態に。角質が厚くなると、くすみの原因になったり、化粧水や美容液の成分が浸透しづらくなります。夏の肌は、くすんでいて表面は固いのに内側はパサパサしている、せんべいみたいな肌なのです」

せんべいみたいな状態なんて…。恐ろしい〜。そうならないためには、どのようにすればいいのですか?

角質除去とたっぷりの保湿で肌を守って!



「まずは、表面のくすみを上手に排除してあげること。ピーリングやゴマージュを使って角質を除去するといいでしょう。最近は洗顔料に細かいゴマージュ剤が入っているタイプもあるので、そういうものを上手に使うのもいいと思います。そして、たっぷりと保湿をし、しっかりと肌を守ること。保湿は、一年を通して同じ化粧水や美容液を使っていたり、冬に使っていたものがまだ残っているからと、分子の大きなタイプをつけている人もいると思います。角質をきれいに取ったとしても、分子の大きなものはすぐに肌に入っていくとは限らないので、できれば、サラッとしたテクスチャーで、浸透力の高い夏用の基礎化粧品を使うことをおすすめします。また、一気につけてしまうのではなく、少しつけて肌に入ったところでまたもう少しつけて…といった塗布の仕方がおすすめ。一気につけると、顔の上で泳いでしまったり、気化してしまい、水分がどんどん出ていってしまいます。少しずつ2〜3回に分けてつけるといいですよ」

秋の始めには、内外美容ができるオイルがおススメ



小林さんいわく、「夏に受けたダメージのツケが回ってくるのは秋の始まりごろです。ダメージを秋に持ち越さないようにするには、血液や水分、リンパの流れを良くして、体の中を巡らせることが大切。具体的なケアとしては、外側はしっかりと保湿しつつも、内側は循環させてくれるオイル美容がおすすめ。お風呂から上がった後のまだ湿った状態の顔と体にオイルを塗布してください。すると、肌が柔らかくなって、血行が促進され、リンパの巡りも良くなります。内外美容をオイル一つでできるので、ぜひ試してみてくださいね」とのこと。

ステキ女子たるもの、夏のダメージなんかに負けていてはいけません。古い角質をきれいに取り除いて、しっかりと保湿をして、夏でも美肌をキープしましょ♪(坂田 圭永)


【取材協力】
小林 ひろ美さん
美容家。美・ファイン研究所主宰。リバイタライズサロン「クリーム」ディレクター。ビューティディレクターとして、トータルな視点から心地よいライフスタイルを提案。納得の理論と簡単で効果的な美容法は、多くの女性の支持を集め、テレビや雑誌を中心に活躍中。主な著書に、小林ひろ美のすべてがつまった美肌図鑑』(ワニブックス)、『今から始めれば大丈夫 小林ひろ美式毎日3分美肌ケア』(主婦の友社)、『小林ひろ美の1日中どこでも24時間美容』(ワニブックス)などがある。

編集部からのおすすめ記事

新着記事

カテゴリ

ゼクシィで探す