恋愛にまつわる俗説、どこまで当たってる?
2013/1/30 10:30
「焼肉を食べに行く男女は深い仲」、「恋をすると痩せる」、「付き合いの長い男女は外見も似てくる」など、恋愛にまつわる俗説をよく耳にします。…が、これらの“真偽”ってどうなんでしょう?笑われるのを覚悟で、精神科医の名越康文先生に質問してみたところ、思わず納得!の答えが返ってきたので、いくつかご紹介しちゃいます!
<焼肉に行く男女は深い仲>
「男女の仲には限りませんが、大いに当たっていますね。焼肉は火を囲んでいただくもので、ビールなどのお酒もつきものですよね。火とお酒はいずれも儀式で使われる神聖なもの。そして肉は古くから供物として扱われてきました。つまり、これら全てがそろう焼肉は、人の心を非日常にいざない、一体感を持たせる一つの儀式のようなもの。精神的な一線を超えたいと思う人を誘い、関係性を深めるには、非常に理にかなっています」
<恋をすると痩せる>
「これは半々といったところです。恋をしたことで『(彼など)第三者に見られている』と意識するようになった人は、緊張感が増すことで代謝がアップし、痩せる傾向にあります。しかし、幸せでない恋をしている人や恋愛依存で彼のことが常に頭から離れない人は、ストレスを抱えて過食に走ったり、彼を見るばかりで『見られている』という意識が働かず、太るケースもあります」
<付き合いの長い男女は外見も似てくる>
「これは当たっていますね。相手と相対する時間が長くなるにつれ、自然に相手の表情や言い回し、呼吸、表情筋の使い方、ボディーランゲージなどを覚えるので、自分の表情や言い回しなども次第に似ていきます。そうなると、たとえ顔のパーツは全然似ていなくても、第三者は『似ている』と感じるもの。愛し合っている男女ほど、頻繁にコミュニケーションを取っているので、『似ている』と言われる機会は多いでしょう」
<愛してくれる人を選んだ方が幸せになる>
「これは、確実に当たっています。この場合の“幸せ”の背景には、結婚、子育てがあります。女性は、結婚、出産を経ると、どうしても社会的経済活動が滞ってしまう。そのため、幸せに暮らし続けるには、夫による経済補てんが必要です。自分のことを愛してくれる夫であれば、当然その経済補てんを拒むことはありませんが、『自分が一方的に愛している』相手であれば、その限りではありませんよね?そういう意味で、愛してくれる男性を選ぶ方が女性にとって圧倒的に得だし、将来性もあるといえます」
<絶叫マシン好きな男子はエッチ好き>
「絶叫マシンはドキドキするから、『ドキドキを求める人は好奇心旺盛』ということでエッチだというイメージになっているのでしょうが、ドキドキが得られるのは絶叫マシンだけではありません。臨床医学でいえば、興味の対象や行動範囲が広がるにつれ、人間は日常生活の中でもさまざまなドキドキや興奮を味わっています。すなわち、絶叫マシンに限らず、日常的に好奇心旺盛な人は、性への好奇心も強く、エッチである傾向が強いと判断できます。たとえ絶叫マシンには絶対に乗れないという人でも、それ以外の分野では好奇心旺盛…ということであれば、エッチである可能性は高いですね」
おお〜!どれもこれもすごく納得!「しょせん、俗説だ」と高をくくっていたことも、実は理にかなっていたりと、勉強になりました!ただ、名越先生いわく、「俗説が当たっているからといって、何も考えずにHow toとして実行するのではなく、応用することが大切」とのこと。
「焼肉の例を取れば、好きな人にただ『好き』と言いまくるのではなく、火、酒、肉などといった儀礼的な要件を満たすイベントに誘えば、距離が近づく可能性が大、と判断できます。俗説の真意をくんで、それを応用すれば、自分ならではの知識となりますよ」
分かりました!気になる男子が現れたら、これらの俗説を思い出してアプローチ方法を練りたいと思います♪(山崎 はるな)
【取材協力】
名越康文さん
精神科医。大阪府立中宮病院(現 大阪府立精神医療センター)勤務を経て独立。テレビ、ラジオ、雑誌や講演会など多くのメディアで幅広く活躍。2009年からは京都精華大学人文学部特任教授も務める。著書に『トリココ〜幸せを見つける性格診断』(リイド社)、『心がふっと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSコミュニケーションズ)など。
名越康文さん公式サイト http://www11.big.or.jp/~dialogue/
<焼肉に行く男女は深い仲>
「男女の仲には限りませんが、大いに当たっていますね。焼肉は火を囲んでいただくもので、ビールなどのお酒もつきものですよね。火とお酒はいずれも儀式で使われる神聖なもの。そして肉は古くから供物として扱われてきました。つまり、これら全てがそろう焼肉は、人の心を非日常にいざない、一体感を持たせる一つの儀式のようなもの。精神的な一線を超えたいと思う人を誘い、関係性を深めるには、非常に理にかなっています」
<恋をすると痩せる>
「これは半々といったところです。恋をしたことで『(彼など)第三者に見られている』と意識するようになった人は、緊張感が増すことで代謝がアップし、痩せる傾向にあります。しかし、幸せでない恋をしている人や恋愛依存で彼のことが常に頭から離れない人は、ストレスを抱えて過食に走ったり、彼を見るばかりで『見られている』という意識が働かず、太るケースもあります」
<付き合いの長い男女は外見も似てくる>
「これは当たっていますね。相手と相対する時間が長くなるにつれ、自然に相手の表情や言い回し、呼吸、表情筋の使い方、ボディーランゲージなどを覚えるので、自分の表情や言い回しなども次第に似ていきます。そうなると、たとえ顔のパーツは全然似ていなくても、第三者は『似ている』と感じるもの。愛し合っている男女ほど、頻繁にコミュニケーションを取っているので、『似ている』と言われる機会は多いでしょう」
<愛してくれる人を選んだ方が幸せになる>
「これは、確実に当たっています。この場合の“幸せ”の背景には、結婚、子育てがあります。女性は、結婚、出産を経ると、どうしても社会的経済活動が滞ってしまう。そのため、幸せに暮らし続けるには、夫による経済補てんが必要です。自分のことを愛してくれる夫であれば、当然その経済補てんを拒むことはありませんが、『自分が一方的に愛している』相手であれば、その限りではありませんよね?そういう意味で、愛してくれる男性を選ぶ方が女性にとって圧倒的に得だし、将来性もあるといえます」
<絶叫マシン好きな男子はエッチ好き>
「絶叫マシンはドキドキするから、『ドキドキを求める人は好奇心旺盛』ということでエッチだというイメージになっているのでしょうが、ドキドキが得られるのは絶叫マシンだけではありません。臨床医学でいえば、興味の対象や行動範囲が広がるにつれ、人間は日常生活の中でもさまざまなドキドキや興奮を味わっています。すなわち、絶叫マシンに限らず、日常的に好奇心旺盛な人は、性への好奇心も強く、エッチである傾向が強いと判断できます。たとえ絶叫マシンには絶対に乗れないという人でも、それ以外の分野では好奇心旺盛…ということであれば、エッチである可能性は高いですね」
おお〜!どれもこれもすごく納得!「しょせん、俗説だ」と高をくくっていたことも、実は理にかなっていたりと、勉強になりました!ただ、名越先生いわく、「俗説が当たっているからといって、何も考えずにHow toとして実行するのではなく、応用することが大切」とのこと。
「焼肉の例を取れば、好きな人にただ『好き』と言いまくるのではなく、火、酒、肉などといった儀礼的な要件を満たすイベントに誘えば、距離が近づく可能性が大、と判断できます。俗説の真意をくんで、それを応用すれば、自分ならではの知識となりますよ」
分かりました!気になる男子が現れたら、これらの俗説を思い出してアプローチ方法を練りたいと思います♪(山崎 はるな)
【取材協力】
名越康文さん
精神科医。大阪府立中宮病院(現 大阪府立精神医療センター)勤務を経て独立。テレビ、ラジオ、雑誌や講演会など多くのメディアで幅広く活躍。2009年からは京都精華大学人文学部特任教授も務める。著書に『トリココ〜幸せを見つける性格診断』(リイド社)、『心がふっと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSコミュニケーションズ)など。
名越康文さん公式サイト http://www11.big.or.jp/~dialogue/